ひそかにリスペクト。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ひそかにリスペクト。

している人が、ご近所に二人いらっしゃいます。あいさつ程度のご近所づきあいですが、その佇まいや振る舞いを見聞きするたびに「真に余裕のある大人」の優雅が感じられ、そのような雰囲気を醸し出せる人物になりたいなぁ、と思うのです。

お二人に共通するのは、怒りや焦りの感情を表に出したり、大きな声を出す姿が、まったくイメージできないこと。あるときお嫁さんとおしゃべりの最中に聞いてみたら、「たしかにわたしが嫁に来てから1回もお義父さんが大きな声出してるとこ見たことないわ」ということで、やはりイメージ通りのようです。

もうひとつ共通しているのは、家のなかを歩くように、ご近所内を歩いている姿。近所でお見かけするときはいつも、いかにも気負いのない格好で歩いていらっしゃるのです。実のところお二人ともいわば地元の名士でありながら、まったくそのようなものにとらわれていないのがわかります。

いったいどうしたら、そのように飄々として品のある雰囲気が身に付くのでしょう。年齢的に考えると、お二人ともわたしよりおそらく20歳ほど上でおられるのですが、20年後に自分がそのような雰囲気をまとえるものかどうか。

「何かを成し遂げた」という行いへの敬意の場合は、その目指すものが行動として明確なのですが、「真に余裕のある佇まい」にたどりつくための指針は、漠然としています。どんな日々を積み重ねてきたかが問われるのだろうなと思いつつ、いったいどんな毎日を送ったらよいのでしょうね。お二人の姿をお見かけするたびに、思わず考えてしまいます。