読書『お寺のどうぶつ図鑑』(二見書房)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『お寺のどうぶつ図鑑』(二見書房)

「お寺」「動物」と聞いてすぐに思い浮かぶのが、東京の築地本願寺です。境内のあちらこちらに動物像が配置されていると友人が教えてくれて、それらを拝見すべく築地本願寺を訪問したのは3年前のこと。まるで宝探しのようにワクワクしました。上の写真は、その築地本願寺。

築地本願寺のサイトには、ビギナー向けの解説として「本堂正面にある有翼の獅子を筆頭に、牛や獅子、馬、象、孔雀、猿、様々な霊獣など全13種の動物像がお寺の各所に隠れています。これらの像を設置したのは、動物好きで知られる築地本願寺の設計者・伊東忠太博士。でも、各動物がどんな意図で配置されたのかは、いまだ謎のままです。境内を訪れたら、ぜひ動物を探して散策してみてください。」と書いてあります^^

今回ご紹介する『お寺のどうぶつ図鑑』に掲載されている動物は60種類。「陸の生き物」「水辺の生き物」「空の生き物」「霊的な生き物」と、ジャンルが分かれています。霊的な生き物も含めてこれらの「どうぶつ」たちは、肥前磁器の文様として描かれているものも多く、文様の由来を紐解く手引書としても、本書はとても参考になりました。

それぞれのどうぶつを、どこのお寺に行けば見ることができるのか、お寺の案内<寺DATA>も書いてあります。そのデータを見ていると、日本全国各地のお寺にいろいろな動物がいることがわかります。本書を片手に「お寺のどうぶつめぐり」をするのも面白いでしょうね。

既出の姉妹版として『神社のどうぶつ図鑑』があるということで、こちらも要チェックです!