たま~にメディア取材。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

たま~にメディア取材。

ダンナの「陶芸作家」という仕事上、たまに雑誌やテレビなどの取材を受ける機会があります。先日は久しぶりにテレビの撮影が入りました。番組の企画書を拝見し、趣旨に共感して取材をお受けすることに。30分番組のうちの5-6分があてられるとのことでしたが、ディレクターさんとの打ち合わせに半日、技術の方々(音声さん・照明さん・カメラさん)が揃っての撮影は約1日半。合わせて丸二日。

5-6分の放映用に、これだけの時間と労力をかけておられるということは、番組全体を作り上げるのにどれだけ時間がかかるのだろうと、思わず換算してしまいました。聞けば、1本(30分)の番組を企画から完成まで仕上げるのに、毎回約3ヵ月かかるとか。もちろん番組によって異なるのでしょうけれど。そういえば以前に福岡ローカル番組で歌手の前川清さんがいらっしゃったときは、2時間ほど花祭窯で遊んでおられて、放送時間は1時間番組のうち20分近くもあり、びっくりしたことがありました。

今回の取材、スタッフの皆さんそれぞれの、プロフェッショナルで丁寧なお仕事ぶりが、拝見していて気持ちよかったです。インタビューの際には、話上手とは言い難いダンナ・藤吉憲典から根気強く話を引き出す質問の工夫や優しさが感じられ、一方では技術職の方々の「美しく、伝わる映像」への細部へのこだわりなど、思いの強さが感じられ。撮られるダンナはたいへんそうでしたが(笑)。

あとは、1日半の撮影がどのように編集・集約されて5-6分になるものやら、というところ。ちょっぴり怖い気もするものの、そこはディレクターさんとの信頼関係です。信頼してお任せできる方だと思えばこその撮影ですが、当事者ではないのだから理解しにくいことも多いのは当たり前。きちんと伝えることができたかどうかには、こちらにも責任があると引き受けつつでないといけません。さておき、陶芸作家の仕事の美点が番組に反映されていると良いなと思いつつ。