「プリン、どうやって食べていますか?」と問われ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「プリン、どうやって食べていますか?」と問われ。

いつものお気に入りのケーキ屋さんにて。そういえばいつもケーキばかりで、プリン買ったことが無かった!と気づき、プリンをオーダーしたところ、オーナーパティシエから投げかけられたのが、このセリフ。

不意打ちに「えっ!?」となり、「正しい食べ方があるんですか!?」と質問返し。すると厨房からコイコイと手招きされ、その場でプリンの食べ方レクチャーがはじまりました。下の写真は、そのレクチャーに従って、家で食べたときの写真。

染付網文中鉢 藤吉憲典
プリン & 染付網文中鉢(段付5寸鉢) 藤吉憲典

教えてくださったのは、「プリンを器に返して盛り付ける」のひと手間。たしかに、ケーキはお皿に盛っていただくのに、プリンは買ってきたケースのままいただくことがほとんどでした。こうして逆さに返せば、カラメルソースがきれいに全体にかかり、パティシエが作るときにイメージしている「おいしいハーモニー」の状態で食べることができるということ。

「だから、プッチンプリンは、ある意味正しいんですよ」とパティシエ。「こうして食べたらソースがまんべんなくかかって美味しいってことを、お客さまに伝えるのも、わたしたちがするべき仕事なんですけどね。これまでちゃんとできていなくって」と。「せっかくカラメルソースがおいしいのに、容れ物のまま上から食べたら、底に残っちゃうでしょ?」と。

確かにその通りで、器に返していただくと、ソースも残さずきれいにいただくことができました。きれいに形を崩さずに器に返すコツ=返す前にプリンと容器の接点をぐるりとスプーンで押しておく!を教わったので、不器用なわたしでもうまく行きました。

我が家では、出来合いのお惣菜でもなんでも、お皿や鉢に盛り付けなおします。そうすることで尚美味しく感じます(自己満足でも良いのです)。そのプリン版ですね。カラメルソースがあるので、ちょっと深さのある鉢を使うと見た目にもいい感じで、なんといっても食べやすくなります。

ということで、写真の段付5寸鉢を使ってみました。縁が段(リム)になっているので、実際には径が4寸(12cm)ほど。リムがあることで、スプーンが使いやすくなり、ソースも掬いやすくなりました。

そういえば、以前にはケーキの包装を待っている間にミントクッキーをいただき、ハーブの「ミント」の種類と選び方についてのレクチャーを受けたりもしました。今回はプリンをオーダーしたら、プリンの食べ方のレクチャー。小さなお店で、物理的にもお客さんとの距離が近いからこそできる接客だなぁ、と思いました。次回は何を教えてもらえるのか、楽しみです。