松ヶ枝餅をかじりながら考えた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

松ヶ枝餅をかじりながら考えた。

写真は宮地嶽神社の参道の先、宮地浜に沈む夕陽。

宮地嶽神社の参道には「松ヶ枝餅」のお店がいくつもあります。初めて見たときは「松ヶ枝餅!?」と思いました。なんのことはなく、太宰府天満宮の梅が枝餅が、緑色になったようなもの。生地にヨモギを練りこむことで、緑色になり、「アツアツで食べる平たいヨモギ餅」といったところです。梅が枝餅同様、素朴なおいしさ。

散歩コースに神社コースが入り、帰りがけに松ヶ枝餅を買い食いする楽しみを見いだしています。ところが、松ヶ枝餅目当てに張り切っていた初日、散歩を終えて参道に戻ると、両側に連なるお店がほとんど閉まっているという悲しい事態に。

そんななか、お店の前に何人ものお客さまが待っているお店が1軒だけありました。夕方17時を過ぎ、並びのほかのお店がシャッターを下ろすなか、そのお店だけが松ヶ枝餅を焼いていたので、お客さまが集まったというところ。

オーダーを受けてから目の前で焼くので、どうしても時間がかかります。それでも、楽しみにしているお客様にしてみれば、このお店が開いているだけでも嬉しいもの。皆さん、嬉しそうに焼いているところを眺めつつ、お待ちでした。

地元民としては、とても複雑な気持ちでした。閉店時間になっているとはいえ、お客さまがあるのがわかっていながら閉めてしまうというのは、なんとも残念です。待ち時間が長くなりそうでしたので、その日は、わたしはヨモギ餅を断念して帰路につきました。

参道のお店が17時に一斉に閉めてしまうと分かったので、翌日は少し早めにウォーキング出動。16時半では、参道の両側にあるいくつもの「松ヶ枝餅のお店」は開いているところがほとんどでした。購入する側としては、お店を選ぶことができる状態です。

ただ前日のことがありましたので、迷わず「昨日閉店時間を過ぎてもお客様対応をなさっていたお店」へ。そういえば、参道の何店かの松ヶ枝餅を食べたことがありましたが、このお店のをいただくのは初めてです。目の前で焼いてくださったものをアツアツでいただきました。

同じように見える松ヶ枝餅ですが、一店一店味が異なるのも面白く。これは実際に食べてみないとわかりませんね。週末でもあり、各お店にそれぞれお客さまがありました。やっぱり、参道にお客さまがあって外がまだ明るいうちは、お店が開いていてくれると嬉しいな、と思いつつ。