次の展覧会は「磁器作家 藤吉憲典の挑戦 古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

次の展覧会は「磁器作家 藤吉憲典の挑戦 古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ」。

先月「11月は福岡アジア美術館で展覧会。」と書いていましたが、早くも会期まであとひと月ちょっととなりました。

11月の福岡アジア美術館での展覧会は、初めての花祭窯の自主開催です。昨年の春、コロナ禍下の自粛生活がスタートし「先が見通し難くなった」ときに、「この先の飛躍に備えて、今自分たちのするべきこと」を突き詰めて考えました。その結果たどりついた結論が、「一度おさらいをする」こと。ちょうど来年は創業から25周年ということもあり、これまでの仕事を並べ直してみることにしたのでした。

「これまでの仕事」とは言っても、25年の間に作ったものはすでに販売されていて、ほとんど手元に残っていません。なので、これまでにつくったモノそのものを並べるのではなく、これまでにやってきたことを今やったらどうなるか?と、写し直すことで「おさらい」するものです。

チラシの第一弾は完成し、ポスター、展覧会冊子などの制作物を作りこんでいるところです。先日ブログにアップした「肥前磁器作家の仕事」を取り巻く仕事でもご紹介したように、ふだんからお世話になっているお取引先の方々にもご協力いただき、心強い味方が増えてきました。周りの人を巻き込んで仕事をするのは得意とは言えませんが、皆さんのおかげで、少しづつ形が見えてきているところです。

福岡アジア美術館のサイトでも、展覧会予告がスタートしました。「藤吉憲典の挑戦」を紹介するこの展覧会の開催もまた、わたしたちにとって、大きな挑戦のひとつです。頑張ります。下の画像は、告知用チラシ。クリックすると拡大版で見ることができます。

古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ磁器作家藤吉憲典の挑戦
古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 磁器作家 藤吉憲典の挑戦

久しぶりに筑前琵琶鑑賞。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりに筑前琵琶鑑賞。

週末は津屋崎千軒の秋の恒例イベント「音楽散歩」でした。気持ちの良い秋晴れ。ゆるやかな人出。のんびりとした音楽日和の一日でした。

演奏スケジュールを見て、聞きたい!と思っていたのが「筑前琵琶」。筑前琵琶の演奏を初めて聞いたのは、もう7-8年前でしょうか。博多でのお茶会の席でした。その深い音色はもちろん、着物姿で弾き語りをなさる女性の凛とした佇まいに、圧倒されたのでした。

今回、津屋崎千軒での音楽散歩に登場してくださったのは、筑前琵琶奏者の緒方蝶嘉(おがたちょうか)さん。2回あるステージのうち、2回目を拝見することができました。演目は古典の「曽根崎心中」。ちなみに1回目は「八百屋お七」と聞きました。琵琶の音色もさることながら、その声の美しさ、力強さに引き込まれました。時間にして30分足らずだったと思います。あっという間にその世界観を作ってしまう力に感嘆いたしました。

古典物語のしみじみとした世界に浸ったあとは、「黒田節」で景気づけ。筑前琵琶は福岡藩(黒田藩)との関りが深いということで、十八番というところでしょうか。合間の語りで、そうした歴史をちょっぴり垣間見ることができたのも、収穫でした。

会場は国登録有形文化財「藍の家」。その開け放した和室から外路地に向かっての演奏を、秋晴れの空の下で聞くという贅沢な時間を過ごしました。音楽散歩実行委員会の方々のご尽力に感謝いたします。

野山の草花に手伝ってもらう。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

野山の草花に手伝ってもらう。

朝一番、生けるのに良さそうなお花が庭に少なくて、近所の花農家さんがお花を出してくださる「お魚センター」に駆け込んだものの、こちらも切り花はほとんど出ておらず。ちょうどお花が少ない時期なのかもしれません。で、ダンナにボヤいてみたところ「花じゃなくても、山にいろいろあるよ」と。そうです。花が少ないときは、葉っぱや蔓や実に助けてもらいましょう。

ということで、こんな感じになりました。

大鉢に剣山を入れて、差し込んだだけ。葉っぱもほとんど落とさず、そのままです。

横から見るとこんな感じ。青や紫の実が美しい蔓草です。

野花は一日しか持たないものも多いので、一輪挿しで主役に。

高い位置に生けると、下からちょうど美しい実が見えます。

ご覧の通り、投げ込んだだけ、の風情です。野の草花は、それが「らしさ」につながるので、助かります。

「肥前磁器作家の仕事」を取り巻く仕事。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「肥前磁器作家の仕事」を取り巻く仕事。

11月に開催する福岡アジア美術館での展覧会準備を進めています。藤吉憲典の仕事を並べ直す展覧会。すなわち肥前磁器(古伊万里)の歴史をおさらいし、今度の展開を考えていくものです。生業としてお世話になっている「肥前磁器」の歴史や仕事、やきもの(磁器)そのものへの感謝を伝える機会にもなれば、と全体の構成を考えています。

そのなかで 「『肥前磁器作家の仕事』を取り巻く仕事」を紹介したいよね、となったのは、自然な流れでした。いつもお世話になっている原材料やさんを中心に協力依頼。ふだん自分たちの仕事がどう使われて、どのように見られているのかを知る機会があまりないということで、皆さん喜んでご協力くださいました。

陶土やさん、釉薬やさん、呉須絵具やさん、赤絵具やさん、筆などの道具やさんなどなど。磁器作家の仕事のモトをご覧いただくコーナーを設けることで、ふだんギャラリーさんで開催していただく展覧会とは違ったアプローチを取り入れるのも、自主開催をする意味のひとつかな、と。準備しながら、どんどんワクワクしています^^

古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ磁器作家藤吉憲典の挑戦