こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
あらためて、大切なことを整理整頓。その2。
「その1。」では、研修や講義を通して再確認できたことを整理整頓しました。「その2。」は、実際の体験から確認できたことを整理整頓。
- 同じ空間にあっても、目に留まるものは人により異なる。ひとつの作品を前にしても、人によって見えているものは異なる。それらはあたり前のことで、だからこそ面白い。
- 日本人であることを作為的に強調する必要はない。つくるものにすべて現れる。
- まずは「そのもの」がすべてであり、言葉による情報は後回し。求められるまで、作品の説明をする必要はない。
- 美しい!楽しい!驚いた!。感情の動きを引き出すのがアートの力であり、ギャラリー、ミュージアムの空間の価値につながる。
- 無理やり意味づけをした作品は、少しも心に響かない。奇をてらったもの、質の悪いコピー作品は、必要ない。
- 歴史も空間もつながっている。政治的に断絶されることがあっても、モノは受け継がれ、遺っている。だからこそアートやミュージアムは個人のルーツを確認する作業に使える。
- ミュージアムは、気軽に何度も繰り返し足を運んでいい場所であり、何度も繰り返し足を運ぶべき場所。だからこそ、それができるような仕組みと意識が大切。
- 作品との距離を近づけることが、鑑賞者にとっても、コレクターにとっても大切。心理的距離を取り除くには、物理的な工夫も必要。
- アートを取り巻く環境において、日本/日本人に足りないのは、個人個人の自由さ。
ロンドンでの藤吉憲典の個展を通して、あるいは滞在中に訪問した美術館・博物館で、日頃頭で考えたり心で思ったりしていることを体感的に確認できたことが、わたしにとって最も大きかったです。
こうして文字にすることもほんとうに大切ですね。次は行動です(^^)