【告知】福岡ACAD.「世界史を建築家の視点で学ぶ!第6回アールヌーボー」

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

【告知】福岡ACAD.「世界史を建築家の視点で学ぶ!第6回アールヌーボー」

全8回で計画をしている「世界史を建築家の視点で学ぶ!」シリーズ。第1回「建築の歴史」第2回「エジプト・ローマ」第3回「初期キリスト教・ビザンチン」第4回「ロマネスク・ゴシック」第5回「ルネサンス・バロック」と来て、第6回目。このあと、第7回「モダンスタイル」、第8回「人の住むところ」と続きます。

実はこの『アールヌーボー』講座、昨夏に福岡天神で一度開催しており、建築・住宅関連業界の方々が多く集まってくださいました。その人気講座が、さらにパワーアップして戻ってきます。


美しい建築をスライドで見ながら、歴史・文化的背景などについて考察を深めます。今回のテーマは「アール・ヌーヴォー」。
西洋史に興味のある方、建築・工芸・アート・デザインに興味のある方、お気軽にご参加ください。
世界各地の名建築をその目で見てきた、株式会社藤井設計室・藤井昌宏さんの解説です。

<講師>株式会社藤井設計室・藤井昌宏さん
木原千利建築設計事務所を経て、藤井建築設計室を開く。店舗・住宅・病院などのほか、ハウステンボス、阿蘇ファームランド、ひらかたパークなどエンターテイメント性の高い設計管理を得意としている。2017年全体リニューアルした「かしいかえん」の設計監理は遊園地の大規模リノベーションとして、エンターテイメントビジネス業界で注目を集めている。(https://www.facebook.com/Fujii.Design.Office/

<参加費>大人3000円、学生1500円(当日会場にて現金払い)

<会場>メイトム宗像1階101会議室
福岡県宗像市久原180

<スケジュール>
18:00開場・受付開始
18:30スライドショー講座スタート
20:30質疑応答・意見交換タイム
21:00アンケート記入など
21:30閉場

お申込は、福岡ACAD.「世界史を建築家の視点で学ぶ!第6回アールヌーボー」イベントページから。お問合せもお気軽にどうぞ。

南坊忌でした。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

南坊忌でした。

気持ちの良い晴れに恵まれた週末、入門している茶道南方流のお茶会に参加してまいりました。写真は書院の床の間に生けられた、筍。力強い姿に思わず歓声を上げてしまいました。

毎年この季節に開催される「南方流遠祖南坊宗啓禅師献茶会」。南方流の祖にあらためて感謝する機会であり、お献茶のお点前を拝見できる機会であり、和尚さんから直々に『南方録』の一節をご教授いただく機会です。

南方流では、稽古懐石(初伝披露懐石茶会)の亭主を務めたのち「初伝」のお免状をいただきます。今回のお茶会で、そのお免状を和尚さんから頂戴いたしました。 そして今年は、献茶後の残茶拝復のお茶会で、濃茶のお点前をする機会をいただきました。

緊張しました。3月の懐石の時には「炉」だったお茶室は「風炉」に変わっていました。季節に応じてしつらえが変わるのもまたお茶の大きな愉しみとは言いながら、いざお点前をする立場になると、お道具の変化はすべて「ドキドキ」の種になるもので。これまでのお茶会に、どれだけ能天気に気楽に参加していたかを痛感しました。

皆さまにフォローしていただき、無事(?)お点前が終わると、心底ほっとしました。 ほんとうにありがとうございました。 どんな場面でも平常心でお茶を点てることができるようになるには、あと何十年かかることでしょう。まだまだイメージできません(笑)

ともあれ「初伝」でスタート地点に立ちました。ここからも、あせらず、のんびり進んでいきたいな、と思います。

鯉のぼりシーズン到来。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

鯉のぼりシーズン到来。

雛祭りが終わったと思ったら、鯉のぼり。我が家の飾り棚も、毎年恒例、鯉のぼりもどきの「鯛(たい)のぼり」に模様替え。

我が家の鯉のぼりは、息子が中学生になった年に、ご近所のコミュニティスペース王丸屋さんに寄贈しました。通学の行き帰りに見ることができる場所でもあり、みんなに喜んでもらえて一石二鳥。

街中でなびかせるには程好いサイズです(^^)

あんバターパンがマイブーム。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あんバターパンがマイブーム。

花祭窯から自転車で15分ほど海沿いの道路を走っていくと、ちょっと路地に入ったところに「あんや」さんがあります。餡子(あんこ)屋さんです。いつ行っても、大きな鍋が回っていて、出来たてのあんこが大きなボウルに入っています。「粒あん500グラムください!」ここの粒あんが大好きです。

毎年お正月用に餅つきで作るあんこ餅に入れているのが、ここの粒あん。そもそも、年末に粒あんを買いに行くのが年に一度の愉しみだったのですが、ある時気づいたのでした。普通の日に粒あん買ったっていいじゃん、と。

それからは「食べたい!」と思ったら、あんやさんへ。もち米があるときは、ぼたもち(または、おはぎ)を作ったり、白玉団子をお汁粉っぽくしたり。そしてまたまた気づいたのでした。そういえば、あんことパンも相性いいよね、と。

こうなるとほんとうにお手軽に粒あんを楽しむことができます。パンはホームベーカリーが焼いてくれるので、そこにバターと粒あんをたっぷりのせたら、贅沢なおやつの出来上がり。

なによりも、作りたてのおいしい粒あんが身近で手に入る、ありがたい幸せ。いつまでもいつまでも続いてほしいあんやさんです。

本日の花祭窯。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

本日の花祭窯。

花の季節がつづいています。今一番うれしいのは、駐車場前の小さなスペースに植えた芝桜がしっかり根付いて、花をたくさん咲かせてくれていること。小さなポット苗だったのが、2~3倍に広がりました。

駐車場前の芝桜。

これも芝桜。
茶庭。
紫式部。
芍薬のつぼみ。

芍薬が連休中に咲くかしら?こちらも楽しみです(^^)

読書『前世への冒険』(知恵の森文庫)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『前世への冒険―ルネサンスの天才彫刻家を追って』森下典子(知恵の森文庫)

先日、森下典子さんの『日日是好日』(新潮文庫)を読み終わったところで、その巻末に紹介されていた著書の並びに見つけたタイトル。『日日是好日』で「 魅力的な文章を書く方だなぁ」と思っていたところだったので、「絶対この本面白いはず!」と確信して入手。

一気に読了。面白かったです。巻末の「解説」に、いとうせいこう氏の名前を発見し、これまた思わずニヤリ。氏の解説にある次の文章が、我が意を得たりで嬉しくなりました。


そのような力を持つものを、古来我々は傑作と呼んできたのではなかっただろうか。彫刻であれ、絵画であれ、音楽であれ、現実を侵す力があるからこそ存在価値がある。芸術的だといわれる。役に立つということはそういうことだ。

※『前世への冒険―ルネサンスの天才彫刻家を追って』森下典子(知恵の森文庫)「解説―役に立つ迷宮」いとうせいこう より


タイトルにある「前世」と、「ルネサンス= ル(Re=再)・ネサンス(naissance=誕生)」とが絶妙にシンクロして、「輪廻転生」を思いながら読む。著者と一緒に旅をしている気分になりました。

もともと単行本『デジデリオ・ラビリンス』だったのが文庫本『デジデリオ』になり、『前世への冒険―ルネサンスの天才彫刻家を追って』と改題されたという本書。このタイトルでなければ、わたしは手に取らなかった可能性が大きく、三度の改題に感謝!です。

読書『前世への冒険―ルネサンスの天才彫刻家を追って』森下典子(知恵の森文庫)

ついに、平野啓一郎著作。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ついに、平野啓一郎著作。

カズオ・イシグロ氏の小説をおおよそ読んでしまい、さて次はどうしようかと思っていたところ、いつも使っている福津市カメリアステージ図書館の「図書館だより」に、2019年本屋大賞ノミネート作品が紹介されていました。

ノミネート作品名の並びに平野啓一郎著『ある男』(文藝春秋)を見つけ、そういえばデビュー時からずっと気になりながら一度も小説を読んだことが無かった!ことを、今さらながらに思い出しました。

我が家でとっている地方紙「西日本新聞」には「提論 明日へ」なるコーナーがあり、その連載で平野啓一郎氏が執筆するときがあります。そのおかげで彼の文章を定期的に読むようにはなっていて、あらためて興味が湧いてきていたところでもありました。

これはきっと、わたしにとっての「平野啓一郎デビュー」のタイミングなのだと勝手に決めて、まずは図書館で検索。最新作の『ある男』は貸し出し中だったので、すぐに借りれるものを入手。それが写真の2冊でした。

ちょうど週末にかかったので、分厚い『ドーン』(講談社)にチャレンジ。何日かかるかな、と思っていましたが、二日で読み終わりました。493ページ。続きが気になって気になって、一気に読んでしまいました。おかげでこの週末にやろうと思っていた掃除片付け諸々は、すべて次週に持ち越し(笑)ですが、 まずは一冊目、よかったです(^^)

物書きの仕事。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

物書きの仕事。

花祭窯を創業して以来「つくる以外の仕事ぜんぶ」の担当をしてきた、わたくし。一番時間を割いてきたのが文章を書くこと、すなわち「物書きの仕事」ではなかったかと、最近振り返って思いました。

事業計画を立てるにしても数字と同様に文章が重要。ホームページ制作においても、コンテンツの要は写真だけでなく文章も。創業以来「メールマガジン」も大切なツールでした。媒体がブログやSNSへと進化してきても、やはり写真だけでなく文章に頼るところも多く。

紙媒体においてもしかり、事業案内や作品パンフレット等の印刷物に載せる文章があります。お客さまとのコミュニケーションにおいては「手紙」「メール」も重要な文章です。

ともあれ上手下手は別として、もともと文章を書くのは嫌いではありません。「写真を撮る」と「文章を書く」のどちらを選ぶかと問われたら、迷わず「文章を書く」を選びます。

おかげでなんとかこのブログも「ほぼ毎日」を目指して更新を続けています。そんななか、これまでにも単発で「物書き」の仕事を頼まれることはときどきあったのですが、このたび連載での物書きを初めてお受けすることになりました。嬉しいです♪

このブログは自分自身のための記録の側面が強いので、初めて読んだ人は「何が言いたいのかわからない」と思うかもしれないと自覚しています。でも、そんなブログの記事を読んで「この人に文章をお願いしてみよう」と思ってくださったことが、とってもありがたく。

今回文章を寄稿する媒体は「会報」的なものなので、どなたでもご覧いただけるものではありませんが、読者の方からどんなご感想が寄せられるか、楽しみです。

物書き仕事、テーマにより引き受けております。ご相談ください(^^)

Happy sculpting to Ken !

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

Happy sculpting to Ken !

今年12月に予定しているSladmore Contemporary(ロンドン)での個展に向けて、プロモーションの準備を少しづつはじめています。写真は前回2017年Sladmore Contemporaryでの初個展(solo exhibition)の時に撮った一枚。

「Happy sculpting to Ken!」は、ギャラリーオーナーGerryからのメールにあった1文。Gerryからのメールはいつも、アーティスト・藤吉憲典と、彼のつくる作品への愛情でいっぱいです。

ロンドンでは藤吉憲典は陶芸家という呼び方ではなく、Ceramic Sculptorすなわち造形作家(または彫刻家)とされています。Happy sculpting とはまさに、彼の仕事そのもの。

藤吉憲典のつくるものがロンドンのコレクターに喜んでいただけるのは、彼がとても楽しんでつくっているから、というのが大きな理由の一つだと思います。つくるのが嬉しくて仕方がないから、ひとつの作品への手間のかけよう、細部への神経の配りようがすごいのです。作品を手に取ってくださった方に、そういうものが伝わるのだろうな、と。

ダンナ・藤吉憲典に「GerryがHappy sculpting to Ken!って」と伝えたところ、「そう!それなんだよね!自分が楽しく作ってるから、手に入れてくれた人もハッピーな気分になってくれるんじゃないかな。そうだと嬉しいな、と思うんだよね」と。

いい仕事をさせてもらえているなとつくづく思います。

映画『グリーンブック』観てきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

映画『グリーンブック』観てきました。

最寄りの映画館での上演予定の予告編をときどきチェックします。そのなかで見つけて「これは観たいな」と思っていた映画。そのうちアカデミー賞の発表があって、あちらこちらでレビューを目にし、ますます「観ねば!」と思っていたところ、やっと行って参りました。

映画を観ながら、先月『ユダヤ人と近代美術』(光文社新書)を読んだときに感じたこと、少しばかり分かったことが、蘇ってきました。すなわち、ユダヤ人のおそれられるほどの優秀さの背景には、彼らが自らの居場所を確保するためにその教養を磨き、深めてきたという歴史的な側面があること。その結果として、過去から現在の多様な分野においてその存在感を示しつづけているのだということ。

映画『グリーンブック』では、それが黒人であり音楽という分野でした。音楽で秀でることによって、(客観的には)素晴らしい地位を得て、自らの居場所を確保したかに見えたピアニスト。ストーリーのなかで「なぜわざわざ(人種差別のひどい)南部に演奏旅行に出かけるのか」という問いがありました。わたしにはこの問いこそが、この映画の主題に思えました。

この問いに対して、映画の最後の方で演奏仲間である一人から、その理由らしいものが述べられるのですが、もっと複雑なものが本人のなかにはあるのだろうな、と思いました。これはこの立ち位置にある本人にしかわからないものなのだろうな、と。

ともあれ、主役の二人のおじさん(?)がとっても魅力的な1本でした。