立ち位置のちがう人に会いに行く。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

立ち位置のちがう人に会いに行く。

写真は「立像」というだけで、内容とはあまり関係ありませんが(笑)

花祭窯の産業分類は窯業(ようぎょう)であり、事業主である藤吉憲典は陶芸家・アーティストという枠組みであり、わたしの主な仕事はそのマネジメントということになり…そもそも「同じような立場の人」はあまり周りにいないのですが、それでも意図して「自分のいる場所とちょっと違う」人に会いに行くと、狭くなりがちな視野が一気に広がるなぁ、と思うこと多々。

今日は年商数百億をあげる実業家の女性とお話をする機会を得ました。会社経営者である知人友人はたくさんいますが、久しぶりに「実業家!」という雰囲気の方とお会いしました。会社員時代(20数年前…)法人営業をしていたころの感触を思い出しました。

話をしていて、花祭窯の事業の在り方・経営の観点が、一般的な「会社経営」という視点からはずいぶん離れていることを、あらためて認識しました。「起業・経営するからには、しっかり収益をあげること、雇用を生みだすことが求められる」その社会的な使命感をしっかりと果たしている自信と、そして責任感ゆえちょっぴり経営者の孤独を感じさせる語り口が、とても魅力的な方でした。

気さくでありながら無駄な会話はなく、ズバズバと思ったことをおっしゃる方で、とても面白かったです。お話したのはほんの30分程度でしたが、おかげさまで、ひとつ新しいことをスタートさせるめどがつきました。

 

丹心萬古を照らす

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

南方流の初釜茶会では、色紙をいただいてまいりました。今年の色紙に書いてあったのが、これです。

丹心萬古を照らす

「たんしんばんこをてらす」。解説には「真心から出た行いは、何時の世でも尊いことで、その行いは明らかである」とあります。

少し調べてみたところ、国立国会図書館のリファレンス協同データベース大阪府立中央図書館から提供されている資料を見つけました。明代末の官僚、楊継盛(楊椒山)の最期の詩のなかの一節だそうで、「丹心照萬古」の言葉は全部で四種類の詩で見られるということです。そうのうちのひとつが『中国詩選 鹽谷温/著弘道館1948』にあるということで、以下引用しています。


「浩氣還太虚 丹心照千古 平生未報恩 留作忠魂補」

通釈に「我身に宿る浩然の気は、今われ刑に就いて身首處を異にせば、たちどころにこの身を去って太虚空漠の世界に還り、たとへ肉体は滅びても、赤誠は長く千載の後を照らし得るのである。されば余は死後忠魂となってこの世にとどまり、平素未だ無くゆるを得なかった国恩を補ひ報じようと思ふ」

国立国会図書館のリファレンス協同データベースより


不条理な死を遂げた楊継盛がもっとも言いたかったこと。

「真心から出た行いは、何時の世でも尊いことで、その行いは明らかである」

新年にいただいた言葉です。

 

初・台湾訪問!故宮博物院。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初・台湾訪問!

昨年夏に台湾からの視察でいただいたご縁。今回はわたしたちが台湾へ行って参りました。ダンナ、藤吉憲典は今回が2回目の台湾です。

台湾からのお客さま。

今回の旅の最大の楽しみは故宮でした。故宮博物院の嬉しいところは、朝8時半からオープンしているところ。午前中はツアー客が少ないため、比較的すいているという情報を得て、ホテルでの朝食を済ませたらさっそく出発しました。

18歳未満の子どもは観覧無料というのも、素晴らしいですね。当日中の再入館も可能で、一度外に出る際は、手の甲にゴム印を押してもらうだけです。息子がつかれたので今回は再入場しませんでしたが、もし一人で行っていたら、ぜったいにこのサービスを利用すると思います。フラッシュ撮影禁止すなわち撮影OKというのも、国際的な流れに沿っていると感じました。子どもから大人まで楽しめる体験型の展示室の充実ぶりにも驚きました。

展示物の素晴らしさに、終始笑顔での観覧でした。午前中の数時間で観ることができたのは、全体の量からすればほんのちょっぴり。それでも大満足、何度もくりかえし訪問するべき場所であることを確信して帰ってまいりました。

夜は財団法人翡翠青磁文化芸術基金会の理事長・李壮源さんと、台日企業経営協会の李富山さんとの晩餐交流。台湾でのもう一つの愉しみといえば、やっぱりお食事。おいしい上海料理をお腹いっぱいいただいて、おしゃべりをたくさんした晩餐会でした。

台北訪問の様子は藤吉憲典のフェイスブックページでも少しご紹介しています(^^)

 

書き初めに見る「人となり」。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書き初めに見る「人となり」。

昨日に引き続き、書き初め話。

書き初めでなんという字を書くかだけでなく、字の書き方にも人となりが出るというのは、自分自身を省みてつくづく感じます。そもそもダンナに教わってお習字をはじめた当初は、書く線すべてが太く大きく、半紙に文字が入りきれないという…。お手本を見ながら何度も何度も書くうちに、次第にお手本に近づいていくのではありますが。

わたし自身の2018年のテーマは、少し前に友人からいただいたことばのなかにあった「愛と美と調和」から「愛」「美」「和」。

ところが、「和」が書けません(汗)

愛、美と、比較的すんなり書けたのですが、調和の「和」が、なんともバランスよく書けない。なんだか縮こまっている。自分の苦手とするところがこういう形で現れるものかと、思わず苦笑いしました。

それでも繰り返し書くうちに、なんとか「今日のところはこれでよし」と、納得というか妥協できるものが書けるようになりました。思わぬところで、今年のテーマのなかでももっとも意識すべきもの=「和」が目の前に立ち現れた、今年の書き初めでした。

書き初めおそるべし(笑)

 

恒例!書き初め@花祭窯。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

恒例!書き初め@花祭窯。

正月の2日ですから、なにかとお忙しい方も多いとは思いつつ、例年通り1月2日に開催。朝10時ごろから夕方まで、今年も老若男女30名近くもの方がご参加くださいました。ありがとうございました。

「何と書くか」からはじまり「どう書くか」。それが決まったら、筆を持ち、紙に向かうのみです。花祭窯での書き初めのコツは、最初から清書のつもりで書くこと。集中力を長時間維持するのは至難の業なので、練習のための練習はしないのです。

とはいえ、1枚目で完成する人は皆無。「うまく書けるまで」というよりは「自分が納得するまで」何枚も書くことになりますが、書き上げるまでの道のりにもそれぞれに個性が表れるのが、とっても面白い時間でもあります。

書きはじめるまでの順番待ちもあり、また集中力が切れたときには一服の息抜きも必要なので、お抹茶とお菓子をお出しし、わたしにはお茶の「点て初め」の日にもなりました。

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

 

読書『脳と音読』(講談社現代新書)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『脳と音読』(講談社現代新書)

「脳を鍛える大人の〇〇」シリーズで有名な医学博士の川島隆太氏と、独文学者の安藤忠夫氏による音読論。

音読に関する本がたくさんあるなか、実験や研究の結果をも通して論じられる音読論で、良い影響のある部分、関連性が見いだせない部分、まだわからない部分、正直に書かれていると感じました。「なんとなくイメージで音読がよさそう」というものとは異なっていました。

今は小学校の宿題に「音読」が出る時代。花祭窯ではときどき「論語を声に出して読もう」を実施していて、何人かで声に出して読むことの面白さを感じていました。また、個人的にはお経を声に出して読んでいて、意味は分からなくてもとりあえず音にして読むことを楽しんでいたのですが、そのいずれも、どうやら脳に好い面があったようです。

 

本質の思考法。九州EC勉強会

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

週末は九州ECの勉強会でした。九州ECは、EC事業者が集い、EC事業の運営に役立つ最新の情報交換、提供を行うことを目的に2005年に発足した、完全ボランティアによる勉強会組織です。12年経った2017年、イーコマースに限らず、参加者がお互いに学べる場として体制を新たにしました。

超一流だけが知っている本質の思考法。

今回の講師はマーケッター、シンクロニストの中山マコトさん。独自のマーケティング手法「キキダスマーケティング」を提唱する中山マコトさんによる『完全コピーライティングメソッド:理論編』でした。

約4時間、途中休憩なしで突っ走ったセミナー。まぁ、面白くって笑いっぱなしでした。以下、備忘。


  • 「踏み絵」思考。
  • 「切り売り」しない。
  • 「あなたに決めた」を獲得するには。
  • 大切なのは「客観的決め手」
  • 客観←相対←外部情報
  • 客観とは「おさまからて」どうか。
  • 「提供できる能力」で絞り込む。
  • 正しいオファー。
  • 「事実」と「意見」。
  • 敵をつくれば味方ができる。
  • 聞こえるように言わないと聞こえない。
  • タイミングの見極め。
  • 順番を間違えるな。
  • 語源に戻れ。

中山マコト氏 『超一流だけが知っている「本質」の思考法』 九州EC勉強会より


今回もいい勉強会でした。ありがとうございました。

九州EC勉強会、次回は2月予定です。

 

今度は一日女子大生。@郷育カレッジ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今度は一日女子大生。@郷育カレッジ。

福津市民のための生涯学習・郷育カレッジ講座が面白くて、ブログでの報告がシリーズ化できそうな今日この頃。昨日は、福岡市東区にある公立大学法人福岡女子大学さんにおじゃましてまいりました。

↓郷育カレッジについては、こちら↓

福津市には「郷育カレッジ」があります。

1923年に創立されたという福岡女子大学。学校の成り立ち、全国で国公立の女子大は4校というなかでの使命、創立100年に向けての大学改革の歩みを、先生と学生さんのお話から学びました。

初めて訪問した福岡女子大学。一学部三学科とこじんまりとしていましたが、非常に魅力的な勉学環境と見えました。海外留学への制度やフォローが充実していて、期間の違いはあれど、学生の7割が卒業までに海外留学を体験するという実績には驚きました。うちの息子が女の子だったら、進学先の候補に迷わず勧めるのになぁ(笑)

「女性リーダー」ではなく「リーダー」を育てたい。「女性」が頭についている限り、女性という枠のなかでのリーダーでしかないという、先生の熱弁が印象的でした。

 

 

読書『英文ビジネスライティング大全』

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『英文ビジネスライティング大全』(桐原書店)

正式書名は『英文ビジネスライティング大全 レター、Eメール、見積書、催促状から履歴書まで』(第7版)。シャーリー・テイラー著、細井京子翻訳・監修。

英語関連の書籍が山のように発行されているなかで「第7版」ってすごい!と驚いてしまいました。初版が1971年、第7版は2014年の発行になっています。時代の変化に合わせて「今の方法」が大量に加筆修正されているようです。前書きでも「現代的な文章が書けるようになるための書」であることが強調されています。

つまるところ、英文ビジネスライティングにおいて「普遍的に大切なこと」と、時代に合わせて「今必要なこと」とを一冊にしてあるというところでしょうか。480ページに及ぶ「事典」とでも言えそうな分厚い本です。なので正直に言うと、まだ全ては読み込めていません。

わたしが惹かれたこの本の特長は、一貫して「イギリス英語」であることです。

これまで出会った英文ライティング本の多くが、アメリカ英語を標準としているものでした。わたしはイギリス英語とアメリカ英語との違いがはっきり感じられるほどには英語が達者ではないので、あまり問題視していなかったのですが、ロンドンのギャラリーとメールでやり取りをするなかで微妙な「?」がときどきあったのも事実。

これが一冊あったら、今後の英文作成にかなり力になってくれるのではないかと期待しているところです(^^)

掲載感謝『ミセス』2018年1月号。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

掲載感謝『ミセス』2018年1月号(文化出版局)。

藤吉憲典の「昼寝犬香合」を「ミセス」2018年1月号「福を招く、正月」特集でご紹介いただいています。ありがとうございます!

婦人誌でのうつわ掲載は久しぶりです。とっても嬉しいです(^^)

雑誌で掲載していただいたり、テレビや映画で演出小物としてお使いいただいたりするとき、花祭窯・藤吉憲典に直接お問い合わせいただいてお貸出しする場合と、お取引先のギャラリーさんが提供してくださっている場合とがあります。

ギャラリーさんがご提供くださる場合はこちらで把握していないことも多いので、婦人誌での掲載も、もしかしたら久しぶりではないかもしれませんが‥。いずれにしても、このように取り上げていただけること、ほんとうにありがとうございます。

今回は直接ご連絡いただいたので、詳しいことがわかり、発売日を楽しみにしておりました。年末のこの季節は、毎年各婦人誌が競うようにお正月・初春の特集に力を入れているので、どれかを1冊手に入れることにしているのですが、今年は『ミセス』で決まりです♪

花祭窯では、雑誌はじめメディアへのテーマに応じた器のご提供について、ご相談承っております。お問い合わせは、花祭窯のフェイスブックページからメッセージをどうぞ(^^)

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