【告知】福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第4回ロマネスク・ゴシック

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

【告知】福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第4回ロマネスク・ゴシック

株式会社藤井設計室の藤井昌宏さんを講師にお迎えして学ぶシリーズ。試行錯誤でスタートした勉強会も、おかげさまでシリーズ4回目の開催となります。

そもそも「ロマネスク」の語源「ロマン」とはなにか?「ゴスロリ」の「ゴス」部分の語源でもある「ゴシック」とはなにか?

そんな問いかけで始まりそうな第4回目のテーマ「ロマネスク・ゴシック」。「ロマン」も「ゴシック」も今や「カタカナ日本語」として当然に独り歩きしていて、その意味を考えたり、「もと」に思いをはせることはほとんどありません。

その源を体現している建築や装飾を自分の目で確認し、背景やそこに至る経緯を藤井さんの解説で学ぶ。「ロマン」や「ゴシック」を含んだ言葉で表されているものへの見方が、がらりと変わるかもしれません。考えただけでもワクワクします。


【福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第4回 ロマネスク・ゴシック】

講師:株式会社藤井設計室・藤井昌宏氏

木原千利建築設計事務所を経て、藤井建築設計室を開く。店舗・住宅・病院などのほか、ハウステンボス、阿蘇ファームランド、ひらかたパークなどエンターテイメント性の高い設計管理を得意としている。昨年(2017年)全体リニューアルした「かしいかえん」の設計監理は遊園地の大規模リノベーションとして、エンターテイメントビジネス業界で注目を集めている。(https://www.facebook.com/Fujii.Design.Office/

<日時>2018年11月10日(土) 18:30 – 21:30

<会場>メイトム宗像 1階101会議室

<住所>福岡県宗像市久原180

<参加費>3000円(※学生は1500円)
※軽食と飲み物付。

<申込方法>フェイスブックのイベントページにて「参加」ボタンを押してください。追って事務局より確認のメッセージを差し上げます。
メッセージでの確認完了をもって、正式申込といたします。

※キャンセルについて:軽食準備の都合上、11月8日(木)17時以降のキャンセルは100%(3000円※学生は1500円)申込者の負担となります。何卒ご了承くださいませ。

<スケジュール>
18時~ 開場・受付開始
・お飲み物と軽食をご用意しております!(参加費に含まれています)

18時半~ スタート

・参加者自己紹介(一人30秒程度)。
・スライドショー講座スタート。
・途中休憩をはさみます。

21時~ 交流タイム
・質疑応答&意見交換会

21時半~ ・アンケート記入。自由解散。
・閉場時間まで、名刺交換等ご自由にお過ごしください。
(注意)勧誘・営業行為などは厳禁です。社会人としてのマナーを守れない方は、退場&今後の参加をお断りいたします。

21時50分 閉場

<申込方法>

福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第4回ロマネスク・ゴシック ←このイベントページにて「参加」ボタンを押してください。追って事務局(藤吉有里)より確認のメッセージを差し上げます。

福岡acad.については、こちらでご紹介しています。
https://meetmeatart.wixsite.com/f-acad

【開催報告】世界史を建築家の視点で学ぶ! 第3回初期キリスト教・ビザンチン

こんにちは。Meet Me at Art ふじゆりです。

【開催報告】世界史を建築家の視点で学ぶ!第3回初期キリスト教・ビザンチン

台風が近づきつつあった9月29日。予報進路を見る限り大丈夫そうだったので、開催いたしました。お天気の心配ななか、足を運んでくださいました皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

今回も「目からウロコ」の連続でした。この講座、わたしは一度聴いているはずなのですが、にもかかわらず膨大な発見や気づきがあるのが、講師をしてくださる藤井さんのすごい所だと思います。

以下、まとめ(^^)


  • 機能と構造と生活習慣と装飾とが一致することが「美しさ」である。
  • 初期キリスト教・ビザンチン文化の背景にはキリスト教迫害の歴史がある。
  • 初期キリスト教・ビザンチンの時代は、機能・構造と形の美しさが一致している時代であり、我々(ものづくりに関わる人間)がもっとも憧れる時代。
  • 東ローマ帝国は、西方(ローマ)文化と東方(メソポタミア・ペルシャ)文化が出会い融合した場所。その結果生まれたのが、ビザンチン文化。
  • ローマ・キリスト教徒と、イスラム教徒との文化・技術がイスタンブールで融合。
  • イスタンブール=ビザンチン=イスカンダル。
  • ビザンチン文化に我々が見る素朴さ・なつかしさ=ビザンチン文化に潜むイスラム・アジアの東方文化へのあこがれ。

自分たちが、何に対して美しさを感じるのか、その根源を知ることができた勉強会でした。

次回は「ロマネスク・ゴシック」。こちらもますます楽しみです(^^)

 

 

告知:世界史を建築家の視点で学ぶ、第3回目『初期キリスト教・ビザンチン』

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第3回初期キリスト教・ビザンチン

株式会社藤井設計室の藤井昌宏さんを講師にお迎えして学ぶシリーズ。第3回の「初期キリスト教・ビザンチン」では、世界遺産登録されているイタリアのラヴェンナの美しい建築装飾が楽しみです。

「建築の歴史勉強会シリーズ」でスタートしたスライドショー勉強会の第3回目。今回から勉強会タイトルを「世界史を建築家の視点で学ぶ!」と変更しました。

というのも、過去2回の参加者の方々から「建築のことをまったく知らなくても、世界史の面白さがわかるし、哲学的でとても楽しい!」というご感想をいただいたのでした。

藤井さんの解説で建築の歴史を学ぶことの最大の楽しさは、日本では「点」で紹介されることの多い芸術(建築・美術・工芸・デザイン)が、世界史の流れのなかで繋がっていくことです。これは、ここでしかなしえないことだと思います。

皆さまのご参加を心よりお待ちいたしております!


【福岡acad. 世界史を建築家の視点で学ぶ! 第3回 初期キリスト教・ビザンチン】

講師:株式会社藤井設計室・藤井昌宏氏

木原千利建築設計事務所を経て、藤井建築設計室を開く。店舗・住宅・病院などのほか、ハウステンボス、阿蘇ファームランド、ひらかたパークなどエンターテイメント性の高い設計管理を得意としている。昨年(2017年)全体リニューアルした「かしいかえん」の設計監理は遊園地の大規模リノベーションとして、エンターテイメントビジネス業界で注目を集めている。(https://www.facebook.com/Fujii.Design.Office/)

<日時>2018年9月29日(土) 18:30 – 21:30

<会場>メイトム宗像 2階202会議室

<住所>福岡県宗像市久原180

<参加費>3000円(※学生は1500円)
※軽食と飲み物付。

<定員>最大45名

<申込方法>このイベントページにて「参加」ボタンを押してください。追って事務局より確認のメッセージを差し上げます。
メッセージでの確認完了をもって、正式申込といたします。

※キャンセルについて:軽食準備の都合上、9月27日(木)17時以降のキャンセルは100%(3000円※学生は1500円)申込者の負担となります。何卒ご了承くださいませ。

<ジャンル>クリエイティブ、デザイン、建築、アート、工芸、世界史
<主催グループ>福岡acad.(藤井昌宏、藤井睦、相良友也、藤吉有里)
<事務局>Meet Me at Art 藤吉有里

<スケジュール>
18時~ 開場・受付開始
・お飲み物と軽食をご用意しております!(参加費に含まれています)

18時半~ スタート

・参加者自己紹介(一人30秒程度)。
・スライドショー講座スタート。
・途中休憩をはさみます。

21時~ 交流タイム
・質疑応答&意見交換会

21時半~ ・アンケート記入。自由解散。
・閉場時間まで、名刺交換等ご自由にお過ごしください。
(注意)勧誘・営業行為などは厳禁です。社会人としてのマナーを守れない方は、退場&今後の参加をお断りいたします。

21時50分 閉場

<お問合せ・申込方法>FBイベントページにて「参加」ボタンを押してください。追って事務局・藤吉有里より確認のメッセージを差し上げます。

世界史を建築家の視点で学ぶ! 第3回 初期キリスト教・ビザンチン
https://www.facebook.com/events/1071637046344986/

 

福岡acad.紹介サイトができました!

こんにちは。Meet Me at Art 藤吉有里です。

福岡acad.紹介サイトができました!

2018年5月から始動した、福岡acad.(ふくおかアカデミー)。やっとこさ、サイトが誕生しました。まだ1ページですが。

株式会社藤井設計室の藤井昌宏氏を講師に「建築の歴史勉強会シリーズ」を皮切りに、講座を展開し始めた福岡acad.。毎回素晴らしい内容で盛り上がり、開催後のアンケートでは、参加者の皆さんから満足度の高さを評価していただいています。

ただ、まだまだ講座への集客をうまくできていないのが実情で、これはひとえに事務局であるわたしの力不足。この講座が仕事への糧になるだろう人々がたくさんいるのがわかっているのに、その方々にこちらの声をお届けすることができていません。これから長く続けていくための仕組みづくりをして行かねばと、決意しています。

その第一歩として、まずはサイト制作。これから「福岡acad.って、なに?」に少しづつ答えていこうと思います。

福岡acad.公式サイト https://meetmeatart.wixsite.com/f-acad

最新の講座情報は、ニュースレターでも配信いたします。

少しでも興味のある方は、ぜひニュースレターへのメールアドレス登録をお待ちいたしております(^^)

 

 

 

【開催報告】福岡acad.住まいづくりのセンスアップ建築講座「アール・ヌーヴォー」

こんにちは。Meet Me at Art 藤吉有里です。

【開催報告】福岡acad.住まいづくりのセンスアップ建築講座「アール・ヌーヴォー」

福岡acad.の建築の歴史講座、福岡市内・天神での初開催となりました。

(※福岡acad.はアート、工芸、建築、デザインに効く勉強会を企画するプロジェクトです)

平日、水曜日の午後とあって、住宅関係のお仕事をなさっている方や、フリーで仕事をなさっている方、経営者の方などが参加してくださいました。

以下、備忘。


  • アーツアンドクラフツ運動→アール・ヌーヴォー。
  • 日本文化の影響。
  • 小紋、連続文様、浮世絵。
  • 構造+装飾。
  • 絵画と立体装飾の連続性。
  • 貴族のための装飾ではなく、産業革命以降生まれた富裕層のための装飾。
  • 建築における「鉄」の出現。
  • 石造りから鉄・コンクリート造りへ。
  • 量産できる装飾、機能のある装飾、構造とは関係のないところでの装飾。
  • アカデミックに反する創作風潮。
  • 新しいものと古典的なもの。
  • 時代背景‥チャップリン、アインシュタインの相対性理論、アンリ・ルソー、ピカソ、クリムト、フォードのモデルT、ルイ・アームストロング、カラヤン、ゴッホ、マネetc…
  • バウハウス。
  • 現代にアール・ヌーヴォーが好きな人が多い理由=手仕事へのあこがれ?
  • わたしたちが見ているものは、運良く遺っているもの。

暑いなか足を運んでくださいました皆さま、ほんとうにありがとうございました。そして、会場を提供してくださいました、にしてつ住まいのギャラリー天神サロンさん、ありがとうございました!

 

福岡acad.住まいづくりのセンスアップ建築講座「アール・ヌーヴォー」

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福岡acad.住まいづくりのセンスアップ建築講座Ⅰ
~アール・ヌーヴォー~

写真は、ベルギー・ブリュッセルにあるオルタ邸。

メイトム宗像でスタートした、福岡acad.の建築講座シリーズ。福岡市内でも別シリーズをスタートすることになりました。

福岡市内では、第1回目の開催場所として「にしてつ住まいのギャラリー天神サロン」をお借りすることになったため、場所にちなんで「住まいづくりのセンスアップ建築講座」をテーマとして、よりカジュアルな内容を予定しています。どなたでもご参加いただけます。

第1回目のテーマは、アール・ヌーヴォー。講師を務めてくださるのは、株式会社藤井設計室・藤井昌宏氏です。


福岡acad. 住まいづくりのセンスアップ建築講座Ⅰ
~アール・ヌーヴォー~

歴史的な建築物を写真スライドを見ながら学びませんか。今回のテーマは「アール・ヌーヴォー」。世界各地の名建築をその目で見てきた、株式会社藤井設計室・藤井昌宏さんによる解説です。

講師:藤井昌宏さん‥‥木原千利建築設計事務所を経て、藤井建築設計室を開く。店舗・住宅・病院などのほか、ハウステンボス、阿蘇ファームランド、ひらかたパークなどエンターテイメント性の高い設計管理を得意としている。昨年(2017年)全体リニューアルした「かしいかえん」の設計監理は遊園地の大規模リノベーションとして、エンターテイメントビジネス業界で注目を集めている。

日時:8月29日(水)14時~2時間程度(受付13時半より)

参加費:1000円当日受付でお支払いください。

会場:にしてつ住まいのギャラリー天神サロン
福岡市中央区天神2-11-2ソラリアステージM2F


アクロス福岡おでかけナビでもご案内しています(^^)
福岡acad. 住まいづくりのセンスアップ建築講座Ⅰ~アール・ヌーヴォー~https://acros-info.jp/events/15851.html

 

 

【開催報告】福岡acad.建築の勉強会:第1回建築の歴史

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

【開催報告】福岡acad.建築の勉強会:第1回建築の歴史

Meet Me at Art の最初の勉強会を無事開催することができました!

【福岡acad. 建築の勉強会シリーズ 第1回 建築の歴史】講師は株式会社藤井設計室・藤井昌宏氏。このブログでも何度かご紹介していた「お酒を呑みながら建築のお勉強」を、より多くの方と共有しようという試みです。お酒は飲みませんが。

初めての開催で、まずは「告知」が一番の課題であったのですが、結果として会場の部屋のサイズに程良い人数となりました。和気あいあいとした雰囲気で開催出来たと思います。

反省点は、時間配分を上手にできなかったこと。受付から終了まで、3時間半に及ぶ内容でしたが、それでも時間が足りませんでした。皆さんとの交流・意見交換の時間を30分は確保したいと思っていながら、うまく進行することができなかったのは、わたしの未熟故。次回は時間配分をもう少し考えます。

講師の藤井さん、キレッキレのトークでした。「お酒を呑みながら‥」のときからさらに内容がブラッシュアップされ、一度話を聞いたことがあるはずの面々(わたしやダンナ)も、また新たな視点を得ました。「建築の勉強会」というタイトルの枠に収まらず、建築の歴史を軸とした、哲学的な思索の場に高まっていたように思います。

今回の勉強会を受けて、わたしのなかで宿題になったのは下記のようなことでした。

  • 「なぜ」。なぜここにあるのか?なぜこんな形なのか?
  • もとの意味は分からなくなっても、形だけは残っている。
  • 「バランスの良いもの」が残っている。
  • どこが「バランスの良さ」なのか?
  • 「残そう」という意図。
  • 後世に残るものをつくれるか?
  • 何を残し伝えることができるか?
  • 余力・余剰・合理性

終了後のアンケートでは、ほとんどの方が、今後予定しているプログラムにも参加したいと意思表明してくださり、とても心強く思いました。

当日ご参加くださいました皆さま、運営面でお手伝いくださいました皆さま、ほんとうにありがとうございました!

 

福岡acad.建築の勉強会にあたって(後編)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福岡acad.建築の勉強会にあたって(後編)

福岡acad.で開催する勉強会の特長をどう伝えたらより伝わるか。

以下備忘。


わたし自身は「つくる人」ではありませんが、「つくる人」をずっと見続けてわかってきたのは、「過剰もできる」うえで「削ぎ落す」ことの大切さ、難しさ。もっともセンスとバランスが問われる部分だと感じます。

平面にしても立体にしても「いかに空間を把握するか」を鍛えることが、そのセンスを養うことになるのかな、と。この勉強会で一緒に訓練していきたいと思います。


日本の古い木造建築も、観るべき部分がたくさんあります。私の住んでいるここ津屋崎も、素晴らしい古い木造建築の残っているエリアではありますが、残念かな「町並み」として成立しているとは言い難く。

国内外問わず、古きよきものを残すことができているところと、できていないところ。なにが違うのだろうと考えたときに、微力でも自分たちに出来ることがあるならば、やりたいと思うのです。この勉強会も、そのひとつになればと。


童話や逸話や小説など「お話」のなかに登場する空間を実際に目にすると、ストーリーのイメージがますます膨らんだり、これまでのイメージがガラッと変わったり、いろんなことが自分のなかで起こります。

文字情報と視覚情報。勉強会では、それぞれがものの見方に与える影響を体感しつつ考える機会にもなると思います。


博物館学芸員の実習のなかで、人は町並みや建物に無意識に「自分のルーツ」を探すというようなことを学びました。そこに自分のルーツ=つながりを感じることで、心に安定をもたらすことができます。

学校では学べない建築の話を、広がりをもって学ぶことができるのが、この勉強会の魅力になると思います♪


エジプト・ルクソール。明らかに自然の岩の存在感とシンプルな構成の建物を対比させようという意図が見えるこの建築物は、葬祭殿として建てられたものだそうです。

近代以降は、アートも建築も、出来上がった時点から作者の手を離れ、作者の意図に関係なくそれぞれの受け手(市民)の解釈に委ねられます。伝えたい意図があるときに、それをセンス良く表現できるかどうかもまた、作者の腕の見せ所。


モリスといえば、壁紙!そしてアーツアンドクラフツ運動!

アートなのかデザインなのか工芸なのか!?という議論は今でもときどきありますね。個人的にはたしかに「工芸の地位はもっと上がっていい」とも思いつつ、正直なところ「なんでもいいじゃん」とも思います。言葉でどんな区分けをしたってそのモノ自体は変わらない、と。便宜上、意図的に言葉を使い分けることはもちろんありますが。

この勉強会で学ぶことは、そんなことを考え直すきっかけにもなるはずです。


藤井さんのFBページで写真を見ていると、自分が心惹かれる傾向があることがわかります。それぞれの写真の、何がそんなに自分の心を引っ張るのか。この勉強会ではそんなことも自問しながら取り組むと面白いだろうなと思います。


第2回目以降の勉強会も、わたし自身が一番楽しみにしているところです。

 

 

福岡acad.建築の勉強会にあたって(前編)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福岡acad.建築の勉強会にあたって(前編)

皆さんに告知するにあたり、福岡acad.で開催する勉強会の特長をどう伝えたらより伝わるか、ということを考えました。難しいですね。伝えることができたかどうかは、正直かなり怪しいところですが、伝えようとしたことで、自分自身にとっての、この勉強会の特長がとても明確になりました。

以下、備忘。


その地理的・歴史的背景を知ると「社会が建築をつくる」ことが実感として見えてきます。この言葉は「社会が芸術をつくる」「社会がデザインをつくる」とも置き換えられるのではないでしょうか。

藤井さんが実際に現地を歩き見てきたことが、どのようにその後のアーティスティックな仕事の基盤となって生かされているのか、その一端を垣間見ることができるのは、とても興味深いことです。


解説を聞きながら歴史を辿って建築物を眺めると、建築と芸術とは境界線の無いものであったのだと、あらためて思い至ります。また、時代時代に現れたものが、現代まで連続的につながっていることがわかります。

現代の自分たちの仕事は歴史の文脈のなかでどう語ることができるのか、この勉強会を通してイメージを膨らませましょう(^^)


建築を含んだ風景写真。「きれいだなぁ」「すごいなぁ」「行ってみたいなぁ」から、さらにどこまで踏み込むことができるか。踏み込む方向は人ぞれぞれだと思いますが、藤井さんの解説は、その踏み込みをサポートしてくれるものです。

藤井さんの撮って来られた写真を見ることは、わたしにとって「見る」力を鍛えることにつながっています。ぜひご一緒に「見る訓練」をしませんか。


「本歌取り」は日本文化のすぐれた一面でもありますが、真似ることから文化を発展させてきたのは、実は古今東西同様であると、建築の歴史を学ぶなかで見えてきました。建築しかり、工芸しかり、デザインしかり。ただここで肝要なのは、真似のその先。本家よりもっとよいものにすることですね。

そんなことも、勉強会で一緒に考えることができたら楽しいだろうな、と思っています。


神のための建築、王のための建築、富裕な人のための建築、普通の市民のための建築…。建築の歴史を眺めることは、その対象(誰のための)について考えることでもあり、わたしにとっては、西洋史や西洋美術史を解釈しようとするときの手掛かりにもなっています。

切り口は「建築」ですが、いろんなところにつながっていることを実感できる機会です。


昨年ロンドンに行ったとき、郊外に残る古代ローマ帝国時代に整備されたという街を歩く機会を得ました。藤井さんのスライドを見せていただいていたおかげで、体験が深まるのを実感しました。

実際に足を運んだときに何を見て感じるか。この勉強会はその体験をサポートするベースとなる素晴らしい機会だと思います。今後、海外視察をご予定している方にもおススメです!


尊敬している学芸員の齋正弘さんは、美術の「び」は「『びっくり』の、び」だとおっしゃいました。そう解釈すると、アートとか芸術はわからない!という人も、受け入れやすくなるかもしれないと。建築の歴史をふりかえることは、現代のわたしたちが価値を感じるものの基準がどう築かれてきたのかを考える大きなヒントになると思います。


後編につづく。

 

 

福岡acad. はじめます。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福岡acad. はじめます。

福岡acad.は、福岡を拠点にArts, Crafts, Architect and Design.に効く勉強会をシリーズ展開していくプロジェクトです。

記念すべき第1回目の勉強会は来たる6月30日(日)。

建築の勉強会シリーズ 第1回建築の歴史

建築の歴史を学びながら、知識・知見を広げ、仕事の基盤となる美意識を鍛えます。詳しくは、フェイスブックのイベントページで。参加者募集中です(^^)

さて、福岡acad. 名前の由来。

arts

crafts

architecture

design

の頭をとっていろいろと並べかえていたら、

acad

となったもので、面白いかな、と決定。

思わず「アカデミーかぁ…」と笑ってしまいました。というのも、立ち上げメンバーは、アートの世界で一般的に使われるところの「アカデミー」あるいは「アカデミック」的なものとは対極にある立ち位置で仕事をしてきている面々なので。

ただ、academyの意味や語源をいろいろと読んでみても、「学ぶ場である」という位置づけは揺らがないようなので、わたしたちが使っても良いでしょう(笑)

この会の一番の特長は、生業としている人たちが、現場で培ったもの、生業としているからこそ見える大切なことをともに学び伝えていくことにあります。いわば「学校では教えてくれない(教えることのできない)」内容。

継続的に勉強会を展開していきます。