ミッションは何か?@朝勉強会

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ミッションは何か?@朝勉強会

2月の朝勉強会は、『経営者に贈る5つの質問』P.F.ドラッカー著、上田惇生訳(ダイヤモンド社)読書会の第1回目。最初の質問は「われわれのミッションは何か?」でした。

「質問1」までの内容を抜粋しながら読み上げたのち、それぞれの事業のミッション・ステートメントが、ドラッカーの言う「Tシャツにプリントできるもの」になるよう、アウトプット。「明確に、簡潔に」という意味で「Tシャツにプリントできるか」というのは、判断基準としてすごくわかりやすいなぁ、と妙なところに感心しつつ。それぞれの事業のミッションが出そろいました。

それぞれが各自の事業のミッションを考えるのですが、皆で一緒にやることによって、ほかの人がどんなアプローチでそのミッションを考えたのかを知ることができ、考え方の視野が広がりました。

次回の質問は「われわれの顧客は誰か?」。楽しみです(^^)

あらためて、大切なことを整理整頓。その2。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あらためて、大切なことを整理整頓。その2。

「その1。」では、研修や講義を通して再確認できたことを整理整頓しました。「その2。」は、実際の体験から確認できたことを整理整頓。


  • 同じ空間にあっても、目に留まるものは人により異なる。ひとつの作品を前にしても、人によって見えているものは異なる。それらはあたり前のことで、だからこそ面白い。
  • 日本人であることを作為的に強調する必要はない。つくるものにすべて現れる。
  • まずは「そのもの」がすべてであり、言葉による情報は後回し。求められるまで、作品の説明をする必要はない。
  • 美しい!楽しい!驚いた!。感情の動きを引き出すのがアートの力であり、ギャラリー、ミュージアムの空間の価値につながる。
  • 無理やり意味づけをした作品は、少しも心に響かない。奇をてらったもの、質の悪いコピー作品は、必要ない。
  • 歴史も空間もつながっている。政治的に断絶されることがあっても、モノは受け継がれ、遺っている。だからこそアートやミュージアムは個人のルーツを確認する作業に使える。
  • ミュージアムは、気軽に何度も繰り返し足を運んでいい場所であり、何度も繰り返し足を運ぶべき場所。だからこそ、それができるような仕組みと意識が大切。
  • 作品との距離を近づけることが、鑑賞者にとっても、コレクターにとっても大切。心理的距離を取り除くには、物理的な工夫も必要。
  • アートを取り巻く環境において、日本/日本人に足りないのは、個人個人の自由さ。

ロンドンでの藤吉憲典の個展を通して、あるいは滞在中に訪問した美術館・博物館で、日頃頭で考えたり心で思ったりしていることを体感的に確認できたことが、わたしにとって最も大きかったです。

こうして文字にすることもほんとうに大切ですね。次は行動です(^^)

 

あらためて、大切なことを整理整頓。その1。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2017年は、これまで自分たちがやってきたこと、これからやっていこうとしていることの意味・価値を支える根拠を、いろいろな形で修得した1年でした。

あらためて、大切なことを整理整頓。その1。

研修や講義や本を通して再確認できたこと。


  • MUSEUMS CHANGE LIVES 生活(生き方)の質を変える場としてのミュージアム。
  • 自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。(アフガニスタン国立博物館)
  • Museion 古代ギリシア語で、学芸・芸術の神の名
  • Who is it for? 誰のためのもの?
    -「見た人の精神・思想を動かし」、その結果「知識を高める」。
  • Meet Me at the Museum 「ミュージアムで、わたし(のルーツ)に出会う」
    -他人事から自分事へ。
  • Person Centered Museu 人々を(成り行き任せの)客体から、自らの歴史をつくる主体に変えていくもの。
  • Tell us what you think! Ask me right now! Leaving your Mark!

以上、九州産業大学美術館教授 緒方泉先生(2017年2月5日放送大学公開講演会「博物館の新たな魅力を探る」)より


  • スクーリング(学校教育)で出来ないことを行うのがエデュケーション(教育)。
  • 美術とは「ものの見え方」であり、「見える」「聞こえる」は、文字と結びついて初めて成立する。
  • 一番大切なのは「本物を鑑賞する」こと。
  • 美術(美意識)は、生活(生き方)の基本になる。
  • 博物館(美術館を含む)は、自分のルーツを辿ることができる場所。
    -「わたしが、ここに、こうして、居る」を肯定できる場所。
  • 美術を使って、美術以外のことを学ぶ。

以上、元宮城県美術館教育普及部長/美術家 齋正弘先生(2017年12月5日学芸員技術研修会 大分市美術館)より


緒方先生と齋先生という最強の思想的味方(と、わたしが勝手に思っています^^)を得たことで、これまでうまく言葉に表せなかった芸術(アート)の考え方を、自分の言葉で明文化していく作業をスタートすることができました。

2018年はこれを形にして還元していきます(^^)

 

 

国際物流個別相談会@福岡アジアビジネスセンター

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

国際物流個別相談会@福岡アジアビジネスセンター

福岡県の出先機関「福岡アジアビジネスセンター」に、またまたお世話になって参りました。

今回は国際物流。アートの物流は一般的な輸出入とは少々異なるため、セミナー形式の講座だと当てはまらないことが多々あると想定できて、足が向きませんでした。結果として「実際にやりながら学ぶ」ということになっていたのは、これまでにも記事にした通りなのですが…

今回の個別相談会では、これまでの経験で得た「うちの場合の方法」を、あらためて専門家目線で確認・アドバイスしてもらい、今後より安心して手続きができるよう、自分のためにきちんと手順化(マニュアル化)しておこうという意図をもって臨みました。

アドバイザーの松浦遼さんが、スムーズな輸出入のための書類の揃え方と、それぞれの根拠となる法律条文の確認など、今まで「これで大丈夫よね!?」と思っていた部分をがっつり説明してくださり、とてもクリアになりました。とくに根拠となる関税関連の法律条文を確認できたことが良かったです。

それにしても、福岡アジアビジネスセンターさんには、各種セミナー、個別相談会、アドバイザー個別コンサルティングと有意義な機会をたくさんいただいています。福岡県内で事業をする方に向けて「福岡アジアビジネスセンター活用術」のレクチャーができるかも(笑)と思うくらい。うちのような事業規模の小さい事業者に対しても、しっかりと向き合って対応してくださるのが、なによりありがたいです。

いつもありがとうございます<(_ _)>

 

2018朝勉強会スタート。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2018朝勉強会スタート。

気がつけば7年目に入る、花祭窯での朝勉強会。気張ったり気負ったりすることなく、ざっくばらんな雰囲気で続いているのがいいのかもしれません。ともあれ、毎月1回、朝から花祭窯に足を運んでくださるメンバーがいることに感謝です。

主催者(わたし)の独断で、今年から少し趣向を変えようと、近況報告の「最近どう?」に読書会を加えることを決定。2018年の第一回目だった今日は、「どの本を読むか?」を決めました。

あらかじめ何冊かピックアップしていた本を、今日の参加者に中身を見てもらい、選書作業。いかにもなP.F.ドラッカーの本、各種ビジネス書、古典から「論語」「老子」など、一見バラバラだけれど「(短期的・長期的の違いはあるにしても)経営者としての気づきや体力強化につながる」と思える本を用意してみました。

結果、第一冊目に決定したのは

『経営者に贈る5つの質問』P.F.ドラッカー著、上田惇生訳(ダイヤモンド社)

さてどのような読書会になるか、とっても楽しみです。

 

何度目かの中国語学習。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

何度目かの中国語学習。

台湾訪問から1週間以上が経ち、やっぱり少しは中国語を習おうと再び(あるいは三たび?)思い立ち(笑)。単純ですが、こういうことが一番のきっかけでありモチベーションになりますね。

わたしにとって最初の中国語学習は大学での第二外国語。教養学部の1年間だけのことでしたから、いわば「出会いの機会」くらいのものでした。このときに繰り返し練習させられた「発生・発音」の練習がとても楽しかったので、中国語の学習には楽しいイメージが残っています。

2年前に台湾のギャラリーさんからお問い合わせが入ったのをきっかけに、仕事で中国語が必要になることがあるかもしれないなぁと漠然と考え出し、スカイプを使った中国語学習を試したのが1年前ごろ。ビジネス会話というよりは、お店などでのやり取りを想定した日常会話に近いものでした。このときも、スカイプの向こうから指導してくれる中国の女子大学生がとっても熱心でかわいくて、楽しい学習でした。

そして今回は、明確に「中国語でお礼状を書きたい」という動機から、また中国語の学習をスタートしようかと思っています。まずはさっそくテキストの調達から。英語もそうですが、実際に会話をしたい相手の顔が見えていて、コミュニケーションをとるための学習なので、今度は継続学習につながるはずです(^^)

 

立ち位置のちがう人に会いに行く。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

立ち位置のちがう人に会いに行く。

写真は「立像」というだけで、内容とはあまり関係ありませんが(笑)

花祭窯の産業分類は窯業(ようぎょう)であり、事業主である藤吉憲典は陶芸家・アーティストという枠組みであり、わたしの主な仕事はそのマネジメントということになり…そもそも「同じような立場の人」はあまり周りにいないのですが、それでも意図して「自分のいる場所とちょっと違う」人に会いに行くと、狭くなりがちな視野が一気に広がるなぁ、と思うこと多々。

今日は年商数百億をあげる実業家の女性とお話をする機会を得ました。会社経営者である知人友人はたくさんいますが、久しぶりに「実業家!」という雰囲気の方とお会いしました。会社員時代(20数年前…)法人営業をしていたころの感触を思い出しました。

話をしていて、花祭窯の事業の在り方・経営の観点が、一般的な「会社経営」という視点からはずいぶん離れていることを、あらためて認識しました。「起業・経営するからには、しっかり収益をあげること、雇用を生みだすことが求められる」その社会的な使命感をしっかりと果たしている自信と、そして責任感ゆえちょっぴり経営者の孤独を感じさせる語り口が、とても魅力的な方でした。

気さくでありながら無駄な会話はなく、ズバズバと思ったことをおっしゃる方で、とても面白かったです。お話したのはほんの30分程度でしたが、おかげさまで、ひとつ新しいことをスタートさせるめどがつきました。

 

丹心萬古を照らす

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

南方流の初釜茶会では、色紙をいただいてまいりました。今年の色紙に書いてあったのが、これです。

丹心萬古を照らす

「たんしんばんこをてらす」。解説には「真心から出た行いは、何時の世でも尊いことで、その行いは明らかである」とあります。

少し調べてみたところ、国立国会図書館のリファレンス協同データベース大阪府立中央図書館から提供されている資料を見つけました。明代末の官僚、楊継盛(楊椒山)の最期の詩のなかの一節だそうで、「丹心照萬古」の言葉は全部で四種類の詩で見られるということです。そうのうちのひとつが『中国詩選 鹽谷温/著弘道館1948』にあるということで、以下引用しています。


「浩氣還太虚 丹心照千古 平生未報恩 留作忠魂補」

通釈に「我身に宿る浩然の気は、今われ刑に就いて身首處を異にせば、たちどころにこの身を去って太虚空漠の世界に還り、たとへ肉体は滅びても、赤誠は長く千載の後を照らし得るのである。されば余は死後忠魂となってこの世にとどまり、平素未だ無くゆるを得なかった国恩を補ひ報じようと思ふ」

国立国会図書館のリファレンス協同データベースより


不条理な死を遂げた楊継盛がもっとも言いたかったこと。

「真心から出た行いは、何時の世でも尊いことで、その行いは明らかである」

新年にいただいた言葉です。

 

初・台湾訪問!故宮博物院。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初・台湾訪問!

昨年夏に台湾からの視察でいただいたご縁。今回はわたしたちが台湾へ行って参りました。ダンナ、藤吉憲典は今回が2回目の台湾です。

台湾からのお客さま。

今回の旅の最大の楽しみは故宮でした。故宮博物院の嬉しいところは、朝8時半からオープンしているところ。午前中はツアー客が少ないため、比較的すいているという情報を得て、ホテルでの朝食を済ませたらさっそく出発しました。

18歳未満の子どもは観覧無料というのも、素晴らしいですね。当日中の再入館も可能で、一度外に出る際は、手の甲にゴム印を押してもらうだけです。息子がつかれたので今回は再入場しませんでしたが、もし一人で行っていたら、ぜったいにこのサービスを利用すると思います。フラッシュ撮影禁止すなわち撮影OKというのも、国際的な流れに沿っていると感じました。子どもから大人まで楽しめる体験型の展示室の充実ぶりにも驚きました。

展示物の素晴らしさに、終始笑顔での観覧でした。午前中の数時間で観ることができたのは、全体の量からすればほんのちょっぴり。それでも大満足、何度もくりかえし訪問するべき場所であることを確信して帰ってまいりました。

夜は財団法人翡翠青磁文化芸術基金会の理事長・李壮源さんと、台日企業経営協会の李富山さんとの晩餐交流。台湾でのもう一つの愉しみといえば、やっぱりお食事。おいしい上海料理をお腹いっぱいいただいて、おしゃべりをたくさんした晩餐会でした。

台北訪問の様子は藤吉憲典のフェイスブックページでも少しご紹介しています(^^)

 

書き初めに見る「人となり」。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書き初めに見る「人となり」。

昨日に引き続き、書き初め話。

書き初めでなんという字を書くかだけでなく、字の書き方にも人となりが出るというのは、自分自身を省みてつくづく感じます。そもそもダンナに教わってお習字をはじめた当初は、書く線すべてが太く大きく、半紙に文字が入りきれないという…。お手本を見ながら何度も何度も書くうちに、次第にお手本に近づいていくのではありますが。

わたし自身の2018年のテーマは、少し前に友人からいただいたことばのなかにあった「愛と美と調和」から「愛」「美」「和」。

ところが、「和」が書けません(汗)

愛、美と、比較的すんなり書けたのですが、調和の「和」が、なんともバランスよく書けない。なんだか縮こまっている。自分の苦手とするところがこういう形で現れるものかと、思わず苦笑いしました。

それでも繰り返し書くうちに、なんとか「今日のところはこれでよし」と、納得というか妥協できるものが書けるようになりました。思わぬところで、今年のテーマのなかでももっとも意識すべきもの=「和」が目の前に立ち現れた、今年の書き初めでした。

書き初めおそるべし(笑)