祝・開校20周年!令和4年度「郷育(ごういく)カレッジ」パンフレットが出来上がりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

祝・開校20周年!令和4年度「郷育(ごういく)カレッジ」パンフレットが出来上がりました。

今年度2022年の郷育カレッジ講座一覧のパンフレットが出来上がりました!今年はなんと「カレッジ」が開校して20周年という記念年です。今年も引き続き感染症対策を最優先にするため、派手にお祝いすることは残念ながらできませんが、講座の中身はとっても充実しています!毎年外せない人気の定番講座に加え、時代に沿った新規講座、リニューアル講座が目白押しです。

7月16日(土)の開講式からスタートする今年度の特集テーマは、「わがまち福津再発見」。数ある講座のなかで、わたしの個人的なイチオシは、福津市の8つの「郷(さと)」を歩く「ふくつ散歩」です。ふくつ散歩講座がスタートしたのは、数年前にさかのぼりますが、今年度ようやく8地域すべてのエリアが揃いました。福間、南福間、神興、神興東、上西郷、宮司、津屋崎、勝浦の8エリアを、地域の「郷(さと)づくり」の方々のご案内でお散歩します。

わたし個人を振り返ってみると、郷育カレッジの運営委員に入ったのは、2016年。その前2014年~2015年の二年間は、社会教育推進を検討する郷育推進委員を務めましたので、福津市の社会教育に関わるようになってから9年目に入ります。この9年間、時代の変化のスピードはとても早く、特にこの2年コロナ禍下での変化は、社会教育を取り巻く環境をも大きく変えました。そんななかで、市職員の方々と運営委員の諸先輩方とご一緒に、社会教育に関わることが出来ているのは、とても学びが多く幸せなことだと感じています。

市と市民が一緒になって作り上げる、福津市ならではのスタイルの社会教育講座。福津市民の方、福津市に通学通勤なさっている方ならどなたでも受講できます。福津市内にお住まいの方は、6月の市報と一緒にパンフレットが入ってくるので、是非チェックしてみてくださいね。パンフレットが入らなかった方は、福津市の郷育課にお問い合せ下さいね。

令和4年度郷育カレッジ講座一覧

Meet Me at Artのアートエデュケーション(美術教育)スクールプログラム。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Meet Me at Artのアートエデュケーション(美術教育)スクールプログラム。

Meet Me at Artのアートエデュケーションに「見る・知る・触る、やきもの(陶磁器)」プログラムをリリースします。と書いたのは、昨日のことでした。

さっそく、小中学校・小中学生向けには他にどんな美術教育プログラムがあるの?というお問合せをいただきましたので、この機会にご紹介。


「美術探検!スクールプログラム」

はじめに、小中学校で取り組まれている「絵を描く」「版画を彫る」などの作品を作る活動は、「美術」というよりは「図工=図画工作」です。美術館などで行われる、何かを作るワークショップも、図工であることが多いです。でも、美術教育=制作とは限りません。

Meet Me at Artのアートエデュケーションは、「見る」「分析する」「解釈する」「言葉にする」ワークショップを通して、視野を広げ感性を磨き、想像力・創造力・表現力を育むことを目的とします。トレーニングの成果物は、目に見えるモノとは限りません。「得意」も「苦手」もなく、十人十色の正解があります。

スクールプログラムには、受講者に応じて次のようなパターンがあります。

  • 授業の一環や校外活動としての生徒用プログラム
  • 指導する側である先生用プログラム
  • PTAのレクレーション用プログラム

ワークショップの種類は、次の4つが柱となります。

  • 鑑賞:対話型鑑賞法(ビジュアルシンキング)
  • 表現:なりきりアクティビティ
  • 表現:Do! コラージュ
  • 鑑賞:見る・知る・触る、やきもの(陶磁器)

それぞれ参加する方々の目的や人数、所要時間などに合わせて、その都度プログラムを立ています。目的により、他の教科、例えば社会科とのつながりや、国語とのつながりを組み込んだプログラム作成も可能です。

スクールプログラムのパンフレットも、あらたにリリースした「見る・知る・触る、やきもの(陶磁器)」を加えた最新版を現在作っています。ご希望の方はお知らせいただきましたら、パンフレット完成次第ご案内差し上げます!

Meet Me at Artのアートエデュケーションに「見る・知る・触る、やきもの(陶磁器)」プログラムをリリースします。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Meet Me at Artのアートエデュケーションに「見る・知る・触る、やきもの(陶磁器)」プログラムをリリースします。

花祭窯のおかみの仕事と、アートエデュケーターの仕事がピッタリと共鳴するプログラムがデビューします。自分でいうのはなんですが、ついに真打登場といったところ(笑)。その名も「見る・知る・触る、やきもの(陶磁器)」(仮)。あまりにもそのままなので、何か良いネーミング無いかな、と思いつつ。案がありましたら、ぜひお知らせくださいませ。

自分の専門分野である、やきもの(陶磁器)による美術教育普及プログラム。ずっとぼんやりとした構想はあったものの、ここにきてプログラム化を具体的に進めた背景には、きっかけとなる二つの出来事がありました。ひとつめは、福岡市美術館の教育普及専門学芸員さんとアウトリーチについてのやり取りをする機会があったこと。アウトリーチとは、いわば「出張美術館/出張美術教育」。地域の学校や公民館などで、美術教育をしたいけれどもご利用者が館に足を運びにくい場合などに、美術館の方から出向くというものです。近年特に公立の美術館・博物館では教育普及の重要性が言われるようになり、アウトリーチ用の教材ボックスに力を入れる館が増えています。

さてその福岡市美術館の教材ボックスのなかに「やきもの」がありました。教材内容、プログラム内容ともに、非常にシンプルでわかりやすく構成されていて、難しく考えていた自分が「専門バカ」になっていたことに気づきました。陶磁器の産地がいくつもある九州のなかで、このようなアートエデュケーションが行われることの価値と必要性を、あらためて客観視することが出来ました。材料も知識も既に豊富に手元にありますので、これはすぐ形にしよう!となりました。

きっかけの二つ目は、四月に行われた「藍の家」築120年記念イベント特別記念講演会「私たちはどこからきて、今どこにいて、これからどこへ行くのか」。

この講演の後、参加者有志と講師の藤原先生が津屋崎千軒の歴史を辿る「まち歩き」をしました。花祭窯の前も通って古民家についての解説をするということでしたので、そのタイミングに合わせて、津屋崎千軒と陶磁器の海の道のこと、肥前磁器(伊万里)の陶片の話などをご紹介したところ、「こういう話こそ、ぜひ小中学生の授業に取り入れて教えてあげて欲しいですね」と喜んでいただけたのでした。

そういえば息子が小学生4年生の時、担任の先生からのご相談で、社会科の一環として小学生120名への陶磁器講座をしたのでした。そのとき実施したことは、まさに「見て」「触って」「知る」。子どもたちの、興味津々の表情が思い出されます。

Meet Me at Artの「見る・知る・触る、やきもの(陶磁器)」。小学生~中高生への美術教育兼地域の歴史を学ぶ機会になりますし、やきものや歴史に興味のある大人にとっても知的好奇心をくすぐり教養を深めることのできる内容です。プログラム概要はこれからアップいたします。5月末までにはご覧いただけるようにできるはず。興味のある方は、ぜひお気軽にお問合せ、ご相談くださいね♪

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ4

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ4

「磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ1」では、アンケート回収結果などから数字的なまとめ、「まとめ2」ではご来場者様の声を抜粋し、「まとめ3」ではいただいたご来場者様の声からの考察をまとめました。最終となる「まとめ4」では、起案から会期終了までの全体の流れと、実務的な反省点など。


  • 展覧会計画にあたっての参考書:『THE CURATOR’S HANDBOOK』(フィルムアート社)、『美術館っておもしろい!』(河出書房新社)。この2冊で、必要なことはほぼ網羅出来ていた。
  • スケジュール:
    2020年初夏思い付き
    →10月初旬プランニング本格始動
    →2021年1月アジ美会場申込
    →2月会期・会場等決定
    →8月展覧会タイトル・具体的プラン等決定
    →9月告知・後援・協力依頼、チラシ第1弾制作
    →9月末アジ美事前打ち合わせ(=最終打合せ)
    →10月チラシ第2弾制作、ポスター制作、パンフレット制作
    →11月最終調整。
  • スケジュール的には9月~11月の会期直前までの約2か月で、いろいろなことが進んだ。間に合いはしたものの、もう少し早めだと尚良い。
  • 写真:今回、短期間で制作したものの、写真撮影と印刷物制作(チラシ第1弾→チラシ第2弾→ポスター→パンフレット)がかなりうまくいった。写真さえきちんと揃えておけば、ある程度うまく行く。急なお願いに応えてくださったカメラマンさんのおかげなので、次回以降はもっと早めに準備。
  • 印刷:いつもの印刷WAVEさん。納期スケジュールさえ把握しておけばOK。オンデマンドとオフセット、部数・納期・金額で使い分け。
  • 告知:DMはチラシを封書で送ることにし、DMハガキは作成せず。チラシとインターネットでOK。福博ツナグ文藝社さんのヘルプが大きかった。自分でプレスリリースを打つのをすっかり忘れていた。インターネットはインスタをもっと活用できたはず。
  • 資料展示:解説展示パネルは、もっとサイズを大きく、見やすいものを作るべき。業者さん調べる。
  • 3室分割のプランニング:(第1室)普段の作品展示(第2室)インスタレーション(第3室)補足資料展示・アンケート記入場所。結果として良い使い方ができた。次回以降、映像の活用(第3室)も要検討。
  • アンケート等:「アンケート」は思いがけず回収率の高い結果となり、大成功。質問項目も妥当だった。「入場の際の注意」は、配布しても読まない人がほとんど。紙がもったいないので、次回以降は掲示物に変更。
  • 資料展示:お取引先さんの協力を得られた。今回の成果をもとに、次回以降はもっと早く告知して、より充実した資料提供を求めると尚良い。
  • パンフレット:作品写真データをもっと多く掲載しても良かったかも。展示プランをもう少し早めに決めればできたこと。文章コンテンツは、現段階において最善のものをつくれた。

2021年11月29日現在。


とりあえず、現時点ではこんなところ。また思いついたら追い追い追記。

「知識要らずの美術鑑賞」@郷育カレッジ講座、開催しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「知識要らずの美術鑑賞」@郷育カレッジ講座、開催しました。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」で、「知識要らずの美術鑑賞」講座を開催してまいりました。

この美術鑑賞講座、最初に郷育カレッジのプログラムに入ったのは2年前でしたが、天候不良やコロナ禍で、中止が続いておりました。3年目にしてようやく初開催。当初は九州産業大学美術館を訪問しての講座を予定していましたが、コロナ禍のため研修室での開催となりました。上の写真はイメージ^^

方法として用いたのは、ビジュアルシンキングという呼ばれ方もする対話型鑑賞法。昨今では一般的な鑑賞法になりつつあります。「対話型」ではありますが、今回はコロナ対策として「参加者同士の対話」の形はとらず、「絵画と私との対話」というアプローチで進めました。

美術館に行くことができませんでしたので、研修室でスライドによる絵画鑑賞を通して、「見る」の確認と実践をしました。そのあと、研修室を出たホールの廊下に飾ってある、実物の絵画(おそらく、絵を描くことを趣味とする地元の方が描いて、市に寄贈したもの)を見ながら、絵画鑑賞の肝をおさらい。座学とワーク(記述作業)との組み合わせで、深めていくことができました。

以下、受講者の方々からのご感想抜粋&まとめ。


  • もっとお話を聞きたいと思いました。美術館での開催を希望します。
  • 絵画を見るポイントがわかったような気がする。
  • 自分の見た目での解釈が重要(近代は主流)であることが、勇気づけられた。
  • 美術展の見方のポイントが良かった。
  • 今後、美術館での見方が変わると思いました。
  • 次回美術展を見に行くときは、今日のお話を覚えておいて、自分の目(で見ること)を大切に、鑑賞を楽しみたいと思います。
  • わかりやすかった。次回はぜひ美術館的なところで講習があったら嬉しい。
  • 絵の鑑賞は、自分自身の目がスタートになるのだと学んだ。
  • コロナで美術館に行けない日が続いて寂しかったので、嬉しかった。美術館で講座を受けて、ディスカッションしたいと思った。
  • もう一度参加したいと思いました。
  • わたしは好きか嫌いで見ているので、これでいいのだとホッとしました。
  • 「見る」ことにいろいろな考え方があることがわかりました。
  • 今までいかにボーっと見ていたかに気づいた。

(2021年11月24日「知識要らずの美術鑑賞」@郷育カレッジ 参加者アンケートより)


スライドでの絵画がやや見難かったにもかかわらず、皆さん、熱心にワークに取り組んでくださり、静かながら熱気を感じる90分でした。また、あとから「実物の絵画」を前にしておさらいをしたことで、コピーやスライドよりも実物の画が持つ力を感じていただけたように思います。

受講者の皆さんのお話を伺って、やはりこの2年間、皆さん「美術館に行く」「絵を見る」ということから少し離れざるを得ず寂しかったのだなぁ、ということをあらためて思いました。今回の講座をきっかけに、また美術館訪問への意欲がわいてきた方々も多かったようで、とても嬉しく思いました。

ふじゆりのアートエデュケーターとしての活動「Meet Me at Art」の美術教育講座は、市民向け、学校向け(先生向け・生徒向け)など、柔軟なプログラム構築が可能です。興味のある方はお気軽にご相談ください。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ3

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ3

「磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ1」では、アンケート回収結果などから数字的なまとめ、「まとめ2」は、ご来場者様の声を抜粋いたしました。「まとめ3」は、いただいたご来場者様の声からの考察。


  • 制作工程に興味を示してくださった方が一定量あった。工程図と取引先資料の展示だけでなく、より分かりやすい解説パネルがあると、尚よかったかも。
  • ごく少数であったが、作品ごとの解説(キャプション)を求める方もある。各自で自由な解釈を楽しんでくださる方が多数。
  • チラシ、ポスターのインパクトを来場理由に挙げてくださった方多数。
  • 展示を3室に分けたことへの評価が高く。第3室で資料を展示したことにより、各展示室の意図を感じ取ってくださった方が多数いらっしゃった。
  • もっとたくさん見たかったという声と、点数が思ったより少なかったが充実していたという声と。
  • もともと「磁器」「やきもの」に興味が無くても、「これまでに見たことの無いもの、知らなかったこと」「美しいもの」に出会う喜び・楽しさを感じてくださる方が非常に多い。
  • イメージを超えた「手仕事」の技術と感性のすごさに感動してくださった方が多い。
  • 説明を必要とされているときは、様子を見ていると分かる。そのタイミングで口頭での解説を加えることで、より楽しんでいただける。(最初から説明する必要は無い)
  • 作品から自分の経験や日常に重ね合わせて、新たな発見をしたり、昔のことを思い出したり、これからもっとこうしようという決意が生まれたり、なんらかの意味を見出したりと、自分事として鑑賞してくださる方々が多かった。
  • 見る→感性に訴える→「欲しくなった」という反応も多数。
  • 「やっと福岡で見ることができた」のご感想多数。津屋崎のギャラリー訪問は要予約で敷居が高く、なかなか訪問できなかったという声も。
  • 第2室の三部作に対して、意外性を感じつつも好感触の反応が多数。
  • 自然、生きもの(動物・植物)の生命力、歴史とのつながりを感じたという感想多数。
  • 第3室の展示で、工程や歴史を知ることができて良かったという感想多数。古陶片の展示も人気。もっと説明が欲しかったという声も。
  • 懐かしく、それでいて斬新、という印象。
  • 作品一つ一つからのメッセージを強く感じた人も多数。
  • 「地元(=福岡県だったり、福津エリアだったり)の作家である」ということで、愛着を持って応援してくださる方々の存在。

観覧してくださった皆さんが自由記入欄にたくさんのコメントを残してくださったことが、重ね重ねありがたく。今回の展覧会を「開催して良かった!」と思う、一番の理由です。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ2

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ2

「磁器作家 藤吉憲典の挑戦@福岡アジア美術館、まとめ1」では、アンケート回収結果などから数字的なまとめをいたしました。

「まとめ2」は、ご来場者様の声を抜粋。


◎ご意見ご感想をご自由にどうぞ

  • 古伊万里風の染付素晴らしい!!
  • 美しい
  • どうやって作るんだろうと制作工程が気になりました。
  • 素晴らしい作品を実際に見るとつくづくすごーい。
  • 作品ごとに説明が欲しい
  • 繊細な筆遣いでどの作品も心洗われるようです。
  • オブジェまでいろんな磁器の型を楽しませていただきました。
  • 縞馬の磁器がよかった。
  • 美の壺でこんなに近くに素敵な作品を作ってらっしゃる方がいらっしゃるのかと感動しました。
  • パンフレットを見たとき、これは見たいと思いました。来てみて、何と楽しいことをしておられるのかと…何でも見るのは好きですが、手が伴わないので、何もできませんが、またまた楽しませてください。本当に大変なことを楽しんでやっておられるのに感服し、うらやましい限りです。
  • 津屋崎の解の色が鮮やかで楽しかった。過去・現在・未来のつながりを感じました。
  • 点数が少なかったが楽しめました。
  • とっても繊細で美しい、型にとらわれないところと、初期伊万里など古く良いものを今につなぐ感じが美しいです。普通の陶芸家と言われている人たちが、やりたくてもできないと思う。
  • 見たことが無いものも多くあり、素晴らしい体験となりました。
  • 津屋崎の海で拾った貝をもとに作られたお皿と箱が一番好きでした!自然の美しい形を取り入れてさらに美しく作品に仕上げているところに魅力を感じました。
  • 一度作品を見て見たくて、やっと福岡でゆっくりと見ることができて嬉しいです。3.11の創作作品にとても感動しました。サイや人魚、海を連想させる作品や、蔓草のコーヒーカップがすごく好きです。ありがとうございました。
  • 誰かが未来を作るのだと思いました。
  • 素晴らしい手作業を伝承している作品にふれることができて、嬉しく思いました。
  • 海岸で陶片を拾うと伺い、自分も海岸を歩いてみようと思います。最近は染付の器に惹かれます。ペンギンの載った箱も素敵です。
  • 3.11の箱を使った作品が特に良いと感じました。どれも美しかったです。
  • 作品に夢があるのが好きです。
  • 天災の作品、皆同じ方向を向いていた。なんか素敵だった。まだ終わってないところで、一人だけ離れていたのが印象的だった。
  • 美しい。やっぱり素晴らしいです。
  • 繊細さとやわらかさがバランスが良くて好きです。
  • 驚きました。しっかりした技術に裏付けられた、素晴らしい作品ばかりです。
  • 初めて作品を拝見しました。少し古い有田に似た色合いがとても素敵だと思いました。
  • 見れば見るほどに引き込まれます。たくさんの器をゆっくり見れたのも、嬉しい時間でした。ありがとうございました。
  • 素敵な器、いつも見入ってしまいます。また楽しみにしています。
  • 藍と白だけでも染付は華麗なものですね。実家にあった器は粗末なものだったかもしれませんが、食卓には染付が圧倒的に多かったので、わたしには染付は究極の器です。実際に料理を盛れる器につい目が行きます。
  • 鮑の器を久しぶりに見ました。子どもの頃に家にあったことを思い出して、懐かしく思いました。古い器は落ち着きますね。海岸にこんなに漂着するとは知りませんでした。個性的な作品に感動しました。
  • 模様の一つ一つが違い、形もおもしろく、何をテーマにしたかを楽しみながら見れました。ひとつひとつにメッセージがあり面白かったです。
  • 色使いがとてもきれいでした。三部作が特に印象に残りました。
  • 龍の男の子の表情が可愛い。
  • 海が身近に感じられた。
  • 思ったより多彩な作品があり見ていて面白かったです。
  • サイが見たくて来ました。想像より小さかったですが、素晴らしいと思いました。
  • 特にペンギンの載った箱の色柄が好きでした。
  • 再現されたものから色鮮やかなものまで、どれも大変美しくやきものに興味を持ちました。
  • 昔のアンティークな作品から現代的なものまで、細かい色付けや人魚のウロコや髪の毛の書入れが細かくて素敵でした。
  • シマウマ感動しました。
  • 皿以外の焼物がたくさんあってきれいだった。
  • 歴史と心を感じる素晴らしい空間、作品でした。
  • 陶器に関して無知だったのですが、自分の知らない貴重な話を丁寧にしてくださって、とても聞いていて楽しかった。染料を塗っているときは色がわからないのはびっくりした。
  • こまやかな絵柄がとても素晴らしいです。子どもが小さいとき、津屋崎、白石浜で海水浴に行き、陶器のかけらを拾ったことがあります。家にずっとありますが、きっと歴史のある物かな?と思いました。
  • 誰もが古いものを踏襲しているが、それが明確に見えて興味深かった。
  • パンフレットが良くできていました。見本を拝見しました。
  • 柿右衛門調大鉢がすごく素敵でした。緑色の艶のある感じがとてもきれいで、端の細やかなところもすごくきれいでした。
  • ずっと気になっていて一度作品を見てみたいと思っておりました。今回初めて作品を見させていただくことができて嬉しかったです。
  • 古陶片の話を聞かせていただいてよかったです。大変参考になりました。
  • 焼物の由来や福岡の歴史も教えてもらい、大変勉強になりました。古伊万里を通じて時間と空間を超えた人々の営み、継承された感性を体験できました。
  • 今まで磁器にそんなに興味が無かったが、楽しかった。
  • 窯元で拝見したときと、こうして美術館で見るのでは、また陶器たちも違って見えるのだなと、素人目ではありますが、とても楽しかったです。
  • NHK美の壺で紹介されてからの、ぜひ拝見したく伺いました。どれも繊細な作品で素晴らしかったです。福岡まで来た甲斐がありました。
  • 動物の生命感が伝わる造形でした。兎や鳥の足の躍動感や動きに、特にそれを感じました。
  • 解説していただいて面白かった。鳥が可愛らしかった。色合いや造形含めて気に入りました。工房に行ってみたい。
  • サイの置物が素敵でした。2体色が違うのに、それぞれの良さがありました。
  • 作品一つ一つが美しくていねいで、見れば見るほど感動が増える。
  • I thought the exhibition was wonderful. How the artist drew inspiration from native, as well as from traditional pieces from 800 years ago is amazing. The designs were beautiful. I can see your appreciation for the natural world. It was also clear from your natural disaster piece, where you included animals too. All creatures should be equal, I saw this in the art.
  • Very good!
  • 様々な角度から作品を見ることができ、作品の裏側(底)なども興味深かったです。陶器の作品展示だけではなく、陶片やそこに関わる工程なども併せて展示してあり、他のただ見るだけの作品展とは違うように感じました。
  • とても懐かしく、かつ新鮮な印象。
  • 作品の説明をしていただいたのが良かった。
  • 三つに分けた方法も良い。
  • 多彩な作品を一挙に拝見できて、じっくり充実した時間でした。第一室では陶片と並べてある展示で、文様の伝承も感じられました。第二室では、向かって左側の「天災」の生き物たちが何を見てるんだろうと後ろに回って同じ方向を見てどきりとしました。そこには「人災」がありました。
  • 充実した作品の数々(偉そうな言い方ですみません)に圧倒されました。学芸員さんのお話で、歴史の大きな流れも感じ取れました。
  • すばらしー!!また津屋崎に伺います。彩鮮やかな大皿、鉢、貝の形のがとても好きです。
  • あらためてMr.フジヨシの素晴らしさに気づかせていただきました。日本人ならではの繊細さを感じました。
  • 磁器はなんとなく古く伝統的なものというイメージがありましたが、海の生き物や動物、人魚などのモダンで鮮やかな表現を見て、印象が大きく変わりました。ずっとしばらく眺めていたいような気持になりました。
  • 茶碗ですら満足に作れなかった自分にとって、陶器のみでさまざまな世界観を表現できる作者に尊敬の念を抱きました。
  • 緻密で丁寧な仕上がりで清涼感がありました。
  • 小さい焼き物に細かい絵柄が素晴らしい。海に関連するという印象だった。
  • 素晴らしかったです。藤吉氏の又知らないアーティスト面を見せていただきました。
  • 地元に住んでいるのに、なかなかちゃんと拝見することが出来なかったので、本日はとてもいいものを見せていただけました。ネットで拝見した作品とは別のメッセージ性のある三部作に非常に惹かれました。
  • 古伊万里独特の特徴の土にアート的なものをプラスさせて、近代磁器は素晴らしいと思った。
  • 古伊万里や器に興味があり拝見させていただきました。繊細な作風とメッセージ性が素晴らしかったです。
  • 親しみやすく拝見しました。ありがとうございました。
  • 海から流れ着く破片に思いを馳せました。雄大な時間を凝縮した繊細な技に感動しました。
  • 芸術家藤吉さんの新たな世界観を体感することができました。新たな作品とまた出会えるのを楽しみにしています。
  • 藤吉さんの作る動物はどれも可愛くて好きです。
  • 以前からwebで作品を拝見し、その美しさに心を惹かれていたので、今回様々な作品をまとめて見ることができて嬉しく思っています。
  • 3.11の展示は、心がぐっと涙が出そうになったり、その赤ちゃんを抱いていない女の人の気持ちが伝わるような感じがしました。陶器の破片にも、長い月日を経て流れてきていることに、わたしは勝手に意味を感じました。わたしも海に行って出会えるといいな。ありがとうございました。

アンケートにご回答くださった方の多さに加え、さらにその半数以上の方が、自由記入欄に丁寧なコメントを寄せてくださいました。想定以上にたくさんのメッセージをいただき、ほんとうにありがたく、嬉しく思いました。

コメント欄への考察はまた次回。

目的・内容・方法…社会教育・生涯学習を考える。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

目的・内容・方法…社会教育・生涯学習を考える。

福津市には「郷育カレッジ」という市民のための生涯学習の仕組みがあります。このブログでもたびたび郷育カレッジのことを取り上げています^^福津市やその周辺の「ひと・もの・こと」を題材に、ふるさと・健康福祉・環境・生きがいなどのさまざまな分野で、毎年約100講座を展開。市の郷育推進課が中心となり、ボランティアスタッフの「郷育運営委員」がカレッジ運営をサポートしており、わたしもその末席に加わっています。

2020年度はコロナ対策に追われました。まず計画していた講座のうち7-8月の講座はすべて中止となりました。9月以降も「密」になりそうな講座を中止したり、講師の方との判断で中止にしたり。開催できた講座の数は、当初予定より大幅に少なくなってしまいました。開催の際も、マスク着用や消毒などの基本的な予防はもちろん、受講生の定員数をかなり減らすなど、郷育カレッジの開校以来の対応を迫られた一年となりました。

現在、来年度(令和3年度)の郷育カレッジ開校に向けて、大詰めの検討が進められています。毎年この時期は、講座内容の確定や講師の方々への依頼など、気忙しくなってくるタイミングではあります。それに加え、まだ先が見通せず予断を許さない来年度に向けて、内容・方法についての検討に例年以上に頭をひねっています。

この一年を踏まえて、できるだけ開催できるような形を模索しています。移動や接触が前提となる講座は、来年度については計画をせず、「ソーシャルディスタンスを保った座学」でできる内容を増やすこと。「今だからこそ気になること」を学ぶことのできる講座を増やすこと。そして、方法のひとつとして「オンライン」をどう使えるかも、今後は考えて行かねばなりません。

小学生から大学生まで、学校教育の現場もやり方も一変した昨年一年間。コロナ禍で「方法」の変化を急激に求められた感がありましたが、ここ数年の世の中の大勢としてその流れはありました。大人の学び場である社会教育の現場でも、それは同じです。郷育カレッジの場合、変えるというよりは選択肢を増やすという意味合いでも、「オンライン」を検討の土台に載せることが必要です。ますますたくさんの市民の方々に活用していただけるように、目的・内容・方法を検討していきたいと思います。

Meet Me at Art コラージュ講座。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Meet Me at Art コラージュ講座。

コラージュ講座のインストラクションをしてまいりました。今年は全国的に、オフラインでの各種講座の開催は様子を見ながらでしたので、Meet Me at Artとしても、美術教育のプログラムは焦らず安心して計画できるようになってから、と思っておりました。そんなわけで、久しぶりのインストラクション。

「美術的アプローチでのコラージュ」との出会いは、約2年半前。2018年度の「博物館マネジメント人材育成事業」の一環である連続講座「2025年問題に向けた高齢者の健康と博物館の役割」の第1回で「美術館でコラージュ療法」を学び、その魅力に惹かれました。アートセラピーとしてのコラージュを、美術的アプローチに重きを置くことによって、もっと気軽に誰でも実現できる創作体験として広めていく。その可能性に、ビビビッと来たのでした。

今回は、福津市の生涯学習の仕組み「郷育カレッジ」の講座のひとつとして開催したもの。多様なジャンルの講座を抱える郷育カレッジですが、美術系の講座はそれほど多くありません。コラージュも今年度が初めてでした。約1時間半の講座は、皆さんの意欲的な姿勢に支えられ、サクサクといい感じに進みました。

昨今のご時世を鑑み、グループワークによる意見交換「分かち合い」の時間は割愛することになり、それが少し残念でしたが、その分、自分自身の内面と向き合う時間をしっかりとることができればと思いつつ。後日、講座終了後のアンケートに書かれた感想をフィードバックしてもらったのですが、受講者の方々がその意を汲んでくださっていたことがわかり、ホッとしました。

いただいたご感想を要約すると…

  • 初めてやってみたけれど、新鮮だった。
  • 集中して一人静かな時間が持てた。
  • コラージュ制作を通じて、自分の好きなことに改めて気づくことができた。
  • 自分で考えを創作していく過程に、希少価値を感じた。
  • 今自分が表現したいことが明確に出て、面白かった。
  • やりだしたら、ついついはまり込んだ。
  • 空間で何かを表現したいという思いが出てきた。

などなど。

このように皆さんが感じてくださったことこそが、Meet Me at Artコラージュの面白さであり、目指しているところです。このようなご感想をいただけたということは、コラージュの深さや面白さを感じていただけたということ。ほんとうに嬉しかったです。久しぶりのインストラクションで、コラージュの可能性をますます感じました。

【開催報告】世界史を建築家の視点で学ぶ!第8回「人の住むところ」

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

【開催報告】世界史を建築家の視点で学ぶ!第8回「人の住むところ」

福岡ACAD.(ふくおかアカデミー)の勉強会。株式会社藤井設計室藤井昌宏氏を講師に迎えての「世界史を建築家の視点で学ぶ!」シリーズ第8回目のテーマは「人の住むところ」。本シリーズのまとめ回でした。

「設計の枠を超えて暮らしの可能性を広げる1級建築士」のキャッチフレーズを持つ藤井さん。今回のテーマ「人の住むところ」では、古代からの世界の建築、なかでも「住居」を視点に据え、地理・環境との関係で考える回となりました。

以下、備忘。


  • そもそも設計の仕事の動機は(藤井さんの場合)「わたしたちの生きる環境を、いかに良くしていくことができるか?」の実現にある。
  • 世界を見て回る・歴史に学ぶ:世界の人たちが、これまでどのような場所でどう生きてきたのかを知ることは、日本でこれから心豊かに暮らしていくためにどうしたらよいのかを考えるヒントになる。
  • 「なぜ、ここに住んでいるの?」
  • 水、外敵、塞(とりで)、異端、交易、港、運河…
  • 守る:迷路、城壁、僧兵、橋…
  • 他所の文化が入ってきてその土地に根付くには、既にある程度の文化レベルが無ければ難しい。
  • 現代日本の都市計画や建築基準(法律、思い込み)のあたりまえを見直す時期。

充実したスライド写真資料と解説で、今回もとても考えさせられました。7回をかけて建築の歴史を学んできたうえでの「住むところ」についての考察でしたので、より思考が深まったのだと思います。最後の意見交換は予定時間を延長しても足りなくなるほど。濃い3時間でした。

昨今の大規模自然災害が続発する環境のなかで、「住む人」としてできる(すべき)対策として、世界の歴史・叡智に学びなおすことの有用性、自分自身のこととして認識しなおす必要性を思いました。

まずは足元である自分の住まう地域の歴史をもう一度紐解くことの重要性。例えば、過去の「地名」に残されたヒントの解明など。まさに「なぜ、ここに住んでいるの?」の問いを突き詰めることによって、もたらされる解は少なくないはずです。

全8回、実に知的で面白い講座でした。広い視野と深い博識を惜しげなく披露してくださった株式会社藤井設計室の藤井昌宏さん、ありがとうございました!