「知らない」ということを知る。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「知らない」ということを知る。

津屋崎には、いろんな人が辿り着きます。少し前のこと。「今しかできないことをやろうと思って」徒歩とヒッチハイクとたまに公共交通を使っての日本一周にチャレンジしている大学生が、 テントと寝袋をかついで、ここ福岡・津屋崎に辿り着きました。

大学4年生。就職をする前に、なにかが足りないと感じたようです。大学を休学しての模索旅。千葉から出発して、福岡にたどりついたのは、22日目。1泊して我が家の近所の面々と一緒にご飯を食べ、語り合い、遊び、佐賀長崎方面へと旅立っていきました。

わざわざしんどい思いをしての旅。日本一周を目指す旅程のなかで、22日目はまだはじまったばかりだったでしょう。それでもすでに気持ち的にも体力的にもしんどい思いをしてきたようでした。もちろん、それ以上に嬉しいこともたくさんあったからこそ、旅が続いているのだろうと思いますが。

その彼が、たびたび口にし、フェイスブックに書き込む日記にも出てくるのが「知らないことがたくさん」「知らなかったことばかり」という言葉。そのことばを聞き見るたびに、わたし自身「いまだに知らないことばかり」であることを思い出し、自分に投げかける今日この頃です。

以前に誰かが「いざというときの安心が担保された状態でのチャレンジが、一番理想的」と言っていたのを思い出しました。どうしてもしんどくなった時には「旅をやめて大学にもどる」という選択肢もあるでしょう。そういう事態に追い込まれずに旅を続けることができますように、ひそかに応援しています。

いつもの景色。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

いつもの景色。

花祭窯からの定点観測。海がとてもきれいだったので、思わずパシャリ。今朝は対岸の白い砂浜まで見えました。

切り取る画面は同じでも、季節によりお天気により見え方の変わる海と空。暮らしの中で、無意識に観察できる贅沢です。

紫陽花!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

紫陽花!

ご近所さんからたくさんいただきました。紫陽花の種類・色、すごくたくさんありますよね。おかげさまで只今、花祭窯は紫陽花がいっぱいです。

初夏の庭とご近所の景色。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

初夏の庭とご近所の景色。

5月から6月初めにかけての花祭窯の庭先と、ご近所の風景。上の写真はご近所のはっさくの花。甘い香りがあたり一面に広がり、嬉しくなります。庭先には草がどんどん伸びてきて、草むしりとの追いかけっこ。

傍らに花の景色のある幸せです(^^)

津屋崎千軒には王丸屋がある。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

津屋崎千軒には王丸屋がある。

「コミュニティカフェ」とか「コミュニティスペース」などの言葉を日常的に聞くようになってきたのはいつ頃からだったでしょうか。津屋崎千軒にある王丸屋も「コミュニティスペース」とついていて「誰でも気兼ねなくふらっと立ち寄れる場所」になっています。

花祭窯から歩いて30秒ほどなので、我が家の家族は(特にダンナ!)しょっちゅう立ち寄っています。何をするわけでもなく、そこに行って、そこに「たまたま」いた人としゃべる。コーヒーを飲む。息抜きの場であり気分転換の場。

わたしはわたしで、 スマホ仕事に集中したいときに、王丸屋のフリーWiFi環境で長居。店主のとーる君はじめ、そこには「私より若い誰か」が居る、あるいは現れる確率が非常に高いので、スマホを触りつつ分からないことがあると、誰彼構わず聞いて教えてもらったりしています。

地元の人も、旅人も、子どもも、大人も、いろいろな人が気兼ねなく立ち寄れるのは、そのオープンな店構えもさることながら、店主とーる君のゆるい雰囲気が安心感を誘うのだと思います。地域コミュニティ!居場所づくり!的な張り切った雰囲気がまったく無いからこそ、居場所足り得るという逆説的な事実。

津屋崎方面お越しの際は、ぜひ王丸屋を体験してみてくださいませ(^^)

みんなの縁側 王丸屋はこちら。

朝起きて、

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

朝起きて、

朝食までに行うルーティンがあります。神棚にお参りする、メールをチェックする、フェイスブックでお友だちの近況を拝見する。わたしは自分の仕事を手帳で管理していますが、この流れのなかで手帳が埋まっていくことも少なからず、朝は仕事を組み立てる時間にもなっています。

今朝はこの流れのなかに、わたしにとってのGOOD NEWSがいくつもあって、思わず顔がほころびました。こんな日は、日々の仕事のモチベーションがあがるだけでなく、中長期的な計画も進んでいくから面白いものです。

写真は、好きな景色の一つ、近所の津屋崎漁港の景色。朝から魚市場「お魚センター」に出かけるのは、朝食後のルーティンです(^^)

津屋崎には潮湯がある。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎には潮湯(しおゆ)がある。

佐賀に住んでいたころは、武雄温泉・嬉野温泉・古湯温泉などあちらこちらに温泉があったので、しょっちゅう温泉に浸かりに行っていました。佐賀県の温泉地の知名度は全国区ではないかもしれませんが、武雄温泉など、泉質がとっても良いのです。

ここ福岡の津屋崎には温泉は無いのですが、潮湯があります。実は潮湯ってなんだろうと知らなかったのですが、地下からくみ上げた海水を温めたお風呂なんですね。海水の温浴効果が人気のお風呂です。

花祭窯から車で5分かかりません。のんびり歩いても15分ほどでしょうか。海に面したロケーションで気持ちのよい、市民の憩いの場。平日休日問わず、昼夜問わず、いつ行ってもにぎわっていて、お風呂は洗い場を確保するのが結構大変だったりしたのですが、久しぶりに行ったら、ちょっと様子が変わっていました。

お風呂が珍しくすいていて、のんびり浸かることができました。「今日も混んでいるよね」と思いつつ出かけたので、拍子抜け。4月からの利用料金値上げと、市内送迎バスの廃止が響いているのかな。のんびりできたのは嬉しい半面、このまま利用者が減ってしまうと、ちょっぴり心配です。

ともあれ久しぶりの潮湯でリラックスしました(^^)

写真展 THE ROYAL STYLE

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

写真展 THE ROYAL STYLE

福岡三越「三越ギャラリー」で開催中の写真展「英国ロイヤルスタイル」を観に行ってきました。

そういえば、美術館やギャラリーに足を運ぶ回数のわりに、「写真展」を目当てに行くのは少ない方だと気づきました。ちょうど1年前頃、直方谷尾美術館で開催された写真家・鋤田正義さんの写真展を観に行って以来かな、というぐらい。

今年は12月に藤吉憲典がロンドンでの個展を控えているので、いつも以上に英国情報にアンテナを張っています。特に、個展を開催してくださるSladmore Contemporaryは顧客に英国王室の方々が名前を連ねるギャラリーでもあるため、ぜひ見ておきたい写真展でした。

目の保養になりました!エリザベス女王、ダイアナ妃、キャサリン妃、メーガン妃、シャーロット王女のファッションにスポットをあてた展覧会で、美しい写真がてんこ盛り。英国王室の文化を垣間見ることのできる写真展でした。

個人的に一番目を奪われたのは、エリザベス女王の即位の時の写真。ロンドンに行くと、いろいろなお土産グッズに使われている有名な写真ではありますが、大判のパネルで見るとさらに大迫力でした。

本日の花祭窯。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

本日の花祭窯。

花の季節がつづいています。今一番うれしいのは、駐車場前の小さなスペースに植えた芝桜がしっかり根付いて、花をたくさん咲かせてくれていること。小さなポット苗だったのが、2~3倍に広がりました。

駐車場前の芝桜。

これも芝桜。
茶庭。
紫式部。
芍薬のつぼみ。

芍薬が連休中に咲くかしら?こちらも楽しみです(^^)

映画『グリーンブック』観てきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

映画『グリーンブック』観てきました。

最寄りの映画館での上演予定の予告編をときどきチェックします。そのなかで見つけて「これは観たいな」と思っていた映画。そのうちアカデミー賞の発表があって、あちらこちらでレビューを目にし、ますます「観ねば!」と思っていたところ、やっと行って参りました。

映画を観ながら、先月『ユダヤ人と近代美術』(光文社新書)を読んだときに感じたこと、少しばかり分かったことが、蘇ってきました。すなわち、ユダヤ人のおそれられるほどの優秀さの背景には、彼らが自らの居場所を確保するためにその教養を磨き、深めてきたという歴史的な側面があること。その結果として、過去から現在の多様な分野においてその存在感を示しつづけているのだということ。

映画『グリーンブック』では、それが黒人であり音楽という分野でした。音楽で秀でることによって、(客観的には)素晴らしい地位を得て、自らの居場所を確保したかに見えたピアニスト。ストーリーのなかで「なぜわざわざ(人種差別のひどい)南部に演奏旅行に出かけるのか」という問いがありました。わたしにはこの問いこそが、この映画の主題に思えました。

この問いに対して、映画の最後の方で演奏仲間である一人から、その理由らしいものが述べられるのですが、もっと複雑なものが本人のなかにはあるのだろうな、と思いました。これはこの立ち位置にある本人にしかわからないものなのだろうな、と。

ともあれ、主役の二人のおじさん(?)がとっても魅力的な1本でした。