読書『15歳から、社長になれる。』

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『15歳から、社長になれる。』 家入一真著

先日オープンしたばかりのカメリアステージ図書館(福津市津屋崎)で、さっそく本を借りてきました。

既に「書籍の数が少ない!」との苦情が多く寄せられているようです。たしかに書架を見ればかなり余裕のある配置で本が並んでおり、空白があちらこちらに。ビジュアル的に「本の数が足りない」感が満載なのです。

でも、並んでいる本をよくよく見ながらぐるりと一周してみると、個人的にはけっこう面白いと思えるタイトルが並んでいて、分野によりかなり癖のあることが感じられる本揃え。聞けば紀伊國屋さんが本の選択などのコンサルで入っているということで、もともと紀伊國屋さん大好きのわたしとしては、ますます期待大なのです。

ということで、今回借りてきたなかで特に面白かった一冊が、これ。


序章にある、このセリフにつきます。(以下引用)

“そもそもこの時代、どんなに有名な大企業でもいきなりぺシャント倒産しかねないし、「安定」の代名詞みたいな公務員の立場だって、どうなっていくかわからない。
(中略)そんな時代を生きていくために、何が必要なのか。
それは、「自分で仕事をつくって、稼いでいける力」を身につけることだと僕は思う。”(『15歳から、社長になれる。』家入一真 より)

現役の小中高生・大学生はもちろん、「気持ちは15歳」の大人にも楽しんでもらえると思います。

 

Potluck Partyという名の呑み会。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

Potluck Partyという名の呑み会。

Potluck Partyというとなんだかおしゃれな響きですが、実態に合わせて翻訳すると「1品持ち寄り呑み会」です。場所も花祭窯の座敷なので畳座で、Potluck Partyの言葉とはイメージがかけ離れていそうにも思えますが、英会話の先生が「それは英語で言うとPotluck Partyだね」とおっしゃったので、間違い無いでしょう。

家族ぐるみのお付き合いで集まって開催することもあれば、気の合う仲間に声をかけておっさんばかりで開催することもあり、はたまた息子のサッカー親子で集うことも。うちで開催することのメリットは、なんといっても、子連れでも遠慮が要らないこと。

1品持ち寄りは、参加者の個性でいろんなものが集まる楽しさが魅力。とはいえ、手づくりにこだわってはいないので、気楽です。手料理を持ってくる方もあれば、お気に入りのものを買って来られる方もあり、それぞれに楽しめます。

幸い、器は売るほどにある花祭窯(笑)
大皿や大鉢に盛ったお料理が食卓に並ぶと、とっても嬉しい気分になります。

 

波折神社で輪越し神事。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

地元の波折神社で輪越しの神事がありました。

ここ津屋崎に越してきてから、喪中の年を除いて毎年必ず参加してきている季節の行事。波折神社の鳥居につくられた大きな茅の輪を、神職さんを先頭にぞろぞろと三回くぐり歩きます。

夕方になるとぽつぽつと境内に地域の方々が集まってきます。今年は例年にも増してたくさんの方が集まっていたように思います。輪越しが終わると、神殿で代表の方々が玉串を捧げ、神事が終わると紅白の饅頭がふるまわれます。帰り際には、先ほどくぐった茅の輪の茅を何本か頂き、自分で輪を編んで、家の玄関に飾ります。

上の写真、向かって右の緑色の残る輪が今年のもの、向かって左の茶色の輪が昨年作り一年間我が家の玄関で守ってくれたものです。

「茅の輪くぐり」「夏越し祓い」「輪越し祭」いろいろと呼び方があるようですね。新年が明けてから夏に入る前の半年の間の無事を感謝し罪(穢れ)を祓い、その先の半年の健康と無事を祈る神事です。

 

七月のお干菓子は七夕。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

七月のお干菓子は七夕でした。

お隣の町、宗像市にある和菓子の名店、このわさん。オープンなさってすぐのころから、特に豆大福のおいしさに、すっかりファンになっていました。豆大福以外の生菓子も、もちろんとってもおいしくて、早い時間に売り切れてしまうことが少なくない人気店です。

ご縁があって、このわの大将とお会いしお話しする機会があり、何度目かお会いした際に思い切ってお干菓子のご相談をしたのが今年の四月。それから毎月、季節感のあるお干菓子をご提案いただいています。

七月は、和三盆糖の軽やかなお菓子。短冊を思わせる白い長方形に、笹を思わせるやわらかいグリーンが涼やかで、見た瞬間に「七夕ですね!」と嬉しくなりました。

花祭窯にお越しのお客さまに、お茶と一緒にお出ししています。七月は緑にお抹茶を感じたので、重ならないよう番茶や紅茶とあわせて。

七月も残り一週間、八月のお干菓子はどのようなご提案をいただけるのか、今からワクワク楽しみにしています。

 

 

台湾からのお客さま。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

いろいろなご縁がかさなって、

花祭窯に、台湾からのお客さま。

台湾の陶芸家・何志隆さんから、日本と台湾との陶芸における交流をしたいので、機会があれば花祭窯にも訪問したいというお話があったのは、一年以上前のことだったと思います。

今回、その何志隆さんの開発した「翡翠青磁」を広める活動をなさっている財団法人翡翠青磁文化芸術基金会の理事長・李壮源さんと、台日企業経営協会の李富山さんが、花祭窯にお越しくださいました。

今回の九州訪問では、佐賀県唐津・有田の両産地でいくつもの窯元を回り、佐賀大学で陶芸専攻の教授(ダンナの幼馴染!)とも意見交換をしてきたとのことで、最終日の当日は、お二人ともリラックスした雰囲気。

李壮源さんが花祭窯の展示を見まわしてまず手に取られたのは、書道道具のひとつである水滴でした。実は著名な書道家でもあられるということがわかり、ダンナ・藤吉憲典のつくった水滴や硯(すずり)を持ち出し、その出来映えや文様、歴史をめぐって楽しく盛り上がりました。

また当日たまたま部屋に掛けっぱなしになっていた、藤吉が書いた「徳は孤ならず必ず隣あり」の短冊の字を褒めてくださり、その言葉を選んでいたことをとても喜んで下さいました。花祭窯の狭小茶室・徳り庵の元となった、孔子の言葉です。

書の道具の話から、青磁の話、世界市場という視点でのやきものの歴史の話、津屋崎浜に上がる中国からの陶片の話へと広がり、最後はその場で即興で短冊に書をしたためてくださいました。

「台湾と日本との陶芸界における交流」を目的の来訪と聞いていたので、実のところ、なんの業界団体にも属さない一個人陶芸家の藤吉憲典がどんな話題をご提供できるものかと少し心配していました。

蓋を開けてみれば、とてもざっくばらんな心の交流で笑顔の絶えない時間となり、ほっと安心。上の写真からも、雰囲気が伝わると思います。とてもありがたい機会でした。次回台湾訪問の際には、必ずご連絡して、台湾のやきものの歴史と現在を案内していただくという嬉しい約束をしました。

ご来窯ありがとうございました!

 

福津市複合文化センターの歴史資料館

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福津市複合文化センターの歴史資料館。

写真は、福津市複合文化センター(カメリアステージ)のフェイスブックページからお借りした、新原奴山古墳群の関連資料展示室。

先日、図書館ができた!という話題を提供したばかりでしたが

津屋崎に新しい図書館誕生!

あらためて同じ館の1階にある、歴史資料館に行ってきました。福津市にはこれまでに遺跡から出てきた遺物をまとめてきちんと展示できる場所が無かったため、ここにスペースが確保できたことはほんとうに嬉しいことです。

写真の新原奴山古墳群展示室のほかに、特別展示室がふたつと、その周りに回廊になっている展示スペース、そして持ち出しはできないけれども閲覧可能な書籍資料の部屋。歴史資料館は無料で気軽に入れる空間でありながら、見応えもあります。

先日、その特別展示室の設計に関わったという方が、偶然花祭窯にお見えになられ、少しお話を伺うことができました。ふたつの特別展示室は、防火設計をはじめ、重要な遺物等を展示するための基準を満たす設計がしてあるということで、とても嬉しくなりました。というのも、このような「ちゃんとした展示室」があることで、重要な遺物や、他館からお借りした遺物の展示紹介が可能になったりするのです。

わたしが訪問した時には、新原奴山古墳群展示室には、このたびの世界遺産登録に関する資料と思われる映像が流れており、なるほど楽しみながら学べるスペースになっていると感じました。

 

2017津屋崎祇園山笠が無事終わりました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2017津屋崎祇園山笠が無事に終わりました。

毎年7月に入るとにわかにウキウキとした空気の漂う、ここ津屋崎千軒。そのウキウキの「もと」である津屋崎祇園山笠が、今年も無事に終わりました。

例年、山笠が終わると梅雨明けと言われています。今年の梅雨明け宣言はまだですが、津屋崎浜の青い海の向こうには立体的な入道雲。

地域のお祭りを無事奉納できることのありがたさをつくづくと思います。

 

 

 

津屋崎に新しい図書館誕生!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎に新しい図書館誕生!

花祭窯から自転車で約5分。待ちに待った図書館がオープンしました。

福津市津屋崎の新しい図書館は、1階に歴史資料館とカフェ。2階が図書館。3階がオフィスフロアになっています。

個人的には、1階に歴史資料館が併設されているのがとても嬉しいです。福津市にはこれまでに遺跡から出てきた遺物をまとめてきちんと展示できる場所が無かったため、ここにスペースが確保できたことは画期的です。

2階にある図書館に上っていく手前の1階にあることで、歴史資料館単体だと足を運ばない人でも「ついでに」郷土の歴史資料を目にすることができるというのが、とてもナイスだと思います。目にすることで興味がわいてくることもありますよね。

福津市には、市役所に隣接してすでにひとつ図書館があります。全国的に公の図書館・関係機関は予算を削られる方向にあるなか、(福津市も図書館への予算は十分ではないものの)ふたつ目の図書館ができあがったというのは、市民として幸せなことかな、と思います。

文化的な拠点として、これからどのように運営されていくのか、とってもとっても楽しみです。

 

神戸のギャラリー壺屋さんで個展です。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

7月下旬は、

神戸のギャラリー壺屋(つぼや)さんで個展です。

壺屋さんもまたギャラリーをオープンなさって20年目。壺屋さんのオープンに至る経緯についてはこれまでにもお話を伺っていましたが、この6月に20周年を迎えた花祭窯とほぼ同時期のスタートであったことを、個展案内状に添えられた言葉からあらためて感じました。

由緒ある茶陶の作家さんを中心に、お一人お一人との関係性、ひとつひとつの企画を厳しくこだわりぬいていらっしゃった壺屋さん。自分の美意識とつくりたいものへの欲求に正直に、道のりを開いてきた藤吉憲典。

そんな二者による初個展。この出会いが、お客さまにとって楽しく嬉しいものでありますよう。


藤吉憲典展

平成29年7月22日(土)~30日(日)
11時~18時【期間中無休】

ギャラリー壺屋
神戸市東灘区御影本町6-2-25
TEL078-843-5288
http://www.tsuboya.co.jp/

津屋崎陶片ミュージアム:H290712染付のお皿。丁寧な仕事。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム:染付のお皿。丁寧な仕事。

有田焼の磁器生産は歴史的に各工程が「完全分業」です。そのため、海あがりの陶片も「せっかく形はきれいなのに、絵付がひどい」とか、絵付のなかでも「線描きはこんなに丁寧なのに、ダミ(色塗り)がどうしてこうなる?」とか、「表はきちんと描いているのに、裏が恐ろしく手抜き」とかいうものが、少なくありません。

そんななかダンナが拾ってきた、染付のお皿。

津屋崎陶片ミュージアム:丁寧な染付

唐草も地紋も、見込の松竹梅も、とっても丁寧に描かれています。

津屋崎陶片ミュージアム:丁寧な染付

高台がきっちりきれいに仕上げられていて、お皿の裏側にもきちんと絵付が施してあります。

このように形のつくりも、表も裏も、丁寧になされている陶片を見つけると、無条件に嬉しくなります。関わった職人さん皆が丁寧にいい仕事をしたもの。

こういう仕事を見つけると、つくり手も背筋の伸びる思いがするようです。

ちなみにこの「完全分業」、いまだに佐賀有田の産地では継承されていますが、「高度な専門化を目指した結果」というのは実は表向きで、江戸時代に職人技術の他藩への流出を防ぐための方法として、佐賀鍋島藩が敷いた方針だったというのがほんとうのところのようです。