花祭窯の四月の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の四月の庭。

花祭窯の小さな露地にも、色とりどりの花が咲いています。今朝は久しぶりにやさしい雨音が聞こえています。雨もまた、植物たちへの自然の恵み。この季節は紫色のバリエーションが多いな、と思います。上の写真は、毎年勝手にツルを伸ばし、可愛らしい花を咲かせてくれるヒメツルニチニチソウ。

冬の間まばらになっていたカバープランツ(地被植物)が、元気に伸びはじめました。多年草のジュウニヒトエは、毎年高貴な紫色を見せてくれます。

ヤマブキの黄色がお日さまに映えています。この春はこれまでで一番花がたくさんついていて、まだしばらく楽しめそうです。

ハギもじわじわと咲きはじめました。ちょっと早いかな、という気もしますが^^

スズランに似た可憐な白い花は、アマドコロというのですね。何年も気になっていましたが、ずっとガーデナーさんに聞きそびれていて、やっと名前を探し当てました(笑)

シランもつぼみがたくさんついてきました。満開になるのは5月頃かな。

最後はおまけで、毎年楽しみなご近所さんの藤棚。今年は2週間くらい早いかな、と。

フリートークでブレスト。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

フリートークでブレスト。

使い勝手の気軽さが気に入って、このところよく使っている「Zoomでのよろず相談」。特に実務レベルの課題をピンポイントで専門家に聞くことができて便利です。先日新たに「知りたいこと」が出てきたので、「福岡県よろず支援拠点」に問い合わせ。取り次いだ係の方が「それなら○○さんが全般的にお詳しいです!」とおススメしてくださいました。聞けば相談スケジュールもすぐに埋まりがちとのことで、それは人気が高いのだろうと、細かく調べずにその方に頼むことにいたしました。

さて相談日、話をはじめてすぐに、実はそれほどその分野にお詳しくなさそうだということがわかってきました(笑)。でもとても聞き上手。こちらが話すことを上手に整理してくださいます。意見を交わしつつ必要な情報を画面共有で一緒に調べていくことができそうでしたので、当初の課題解決にはこだわらず、フリートークで考えを深めていくことに方針変更。結果、もともと持っていた課題の根本的解決には至らなかったものの、別のアプローチの可能性が広がり、これはこれで充実した1時間となりました。

さて相談時間が終わりというときになって「実はわたしの専門は…」と切り出されたので、思わず笑いました。思いがけない展開ではありましたが、結果オーライ。なるほどこういう使い方もできるのかもと、「よろず相談」の使い方の幅が広がりそうに思いました。もちろん、専門家の方がどれだけ柔軟に対応してくださるかによると思いますが。ともあれ、今回もお世話になりました^^

今年度も福津市エコショップ申請。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年度も福津市エコショップ申請。

花祭窯のある福津市には「エコショップ認定制度」があります。この制度がいつからあるのかは忘れてしまいましたが、花祭窯はここ数年ずっと認定を受けています。令和3年度の申請案内が、市役所から届きました。

福津市には、環境保全やゴミ処理関係を扱う「うみがめ課」があります。自治体の課としては洒落たネーミングですよね。「福津市エコショップ認定」の担当をしているのも、うみがめ課。省エネルギー・省資源、ごみ減量化、再生利用促進などの取り組みに関するチェック項目があり、申請・審査により福津市エコショップに認定されます。そういえば、福津市は「SDGs未来都市」でもあります。

花祭窯では特別なことはしていませんが、まだ福津に移転してくる前の開窯時からずっと続けていることとして、下記のような取り組みがります。

  • 梱包材(段ボールや包装紙、緩衝材など)の再利用
  • ご自宅用にお買い上げくださったお客さまへの簡易包装。
  • 事務用品など、事業所で使う物品購入におけるエコマーク商品・グリーンマーク商品・再生品の積極購入
  • 事業所で出たゴミの分別回収。
  • 省エネ電球等活用による節電

こうして見ると、エコな取り組みは、そのまま事業経費を削減する取り組みにもつながることが多く、一石二鳥。ところで今年度から、ウェブでのエコショップ申請ができるようになったということで、さっそくウェブから申し込みました。制度の案内・申請・認可をすべてオンラインで完結すれば、紙の書類も郵送の手間も必要無くなりますから、それこそエコですね^^

久しぶりにEC(Electronic Commerce)の勉強会。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりにEC(Electronic Commerce)の勉強会。

お友だちが「少人数での勉強会どう?」と声をかけてくださって、実に久しぶりにオフラインでの勉強会に参加してきました。

ここ一年は、ビジネスでの学びもオンラインでのセミナーや勉強会ばかり。なかでも技術的な勉強会は、Zoomを使ってマンツーマン形式で学ぶことがほとんどでした。少し前にこのブログにも書いた「よろず相談」もそのひとつ。ピンポイントで「今知りたいこと」を専門家から学ぶことができて効率的だった半面、思いがけない方向に派生していくことは、ほとんどありませんでした。

さて少人数勉強会。参加者各々が持っている課題を解決していく過程で、自分の仕事においての課題と重ねて考えることができるのが、一人で学ぶのとは大きく異なる利点です。自分が気づいていなかったテーマが明らかになったり、課題解決方法としてまったく思いがけない提案があったり。やっぱり一人で黙々と考えているだけでは、世界が狭くなるなぁ、と痛感しました。

「これを知りたい」と思ったときに、直線的に答えが返ってくるのは気持ちの良いものですが、「別の課題を持った自分以外の人」が同じ場所にいることで、そこから解が多様に広がっていくことの面白さを久しぶりに実感した少人数勉強会でした。なにげない無駄話のなかにも、ヒントがたくさん。これが大人数になってくると、広がりすぎて訳が分からなくなるので、わたしにとっては、少人数がちょうどよいようです。

以下、備忘。


  • 写真がきれいならオーバーレイは外した方がベ良い。テキスト載せたいなら画像に入れてaltで残す。
  • EMS送料はその都度試算するのではなく、方面と重さでパターンを作成し選べるように。
  • タグ→サイト内検索に有効。タグを正確に、該当するものはすべて入れ直す。
  • コレクション(カテゴリー)、タグをうまく使う。
  • FB、インスタ→海外向けEC。
  • デジタルコンテンツ制作:Udemyなど参照。
  • コンテンツ+モノの組み合わせ販売。
  • Paypay払い増→ソフトバンクペイメント。
  • 手軽に画像制作→Canva。
  • それは本当に必要か?このタイミングで業務・仕組みの見直し。

おかげさまで、出かけるときには考えてもいなかった方向での事業の可能性を見出すことができました。やっぱり顔を合わせて学ぶことで生まれてくるものがありますね。誘ってくれたお友だちに心より感謝!です^^

日帰り佐賀-花祭と有田へ-花祭窯はここからはじまったのでした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

日帰り佐賀-花祭と有田へ-花祭窯はここからはじまったのでした。

昨日3月30日は久しぶりに佐賀へ。釉薬、呉須(絵具)、筆などの陶芸材料の仕入れで有田に出かけるタイミングで、創業地花祭にも出かけ、独立から25年目に入るのを目前に、創業の原点を目で確認する一日となりました。写真は有田で踏み切り待ち中に出会った、MR(松浦鉄道)伊万里行きの1両編成。本数が少なく出会うのがレアなので、ラッキーでした^^

お天気が良く、桜もなんとかキープされている感じでしたので、お弁当を作りました。九州自動車道古賀インターチェンジから、一路佐賀へ。小城(おぎ)ETC出口で高速を降り、まずは村岡総本舗本店へ。村岡総本舗さんは朝9時から開いているので助かります。佐賀に住んでいた時は、小城羊羹の羊羹屋さんを制覇すべく、よく小城に足を運んでいました。お目当ての羊羹をゲットし、お茶をいただいて、いざ花祭へ。

花祭では、まずは昨年オープンした観光農園「花祭いちごの谷」を訪問しました。創業地である花祭。離れてはいるものの、地域のことはずっと頭と心にあります。限界集落に光を当ててくれた、代表の唐島さんにお話を伺うことができました。いちご狩りも堪能して大満足。これから長期的なお付き合いを通して、花祭のことを一緒に考えていくことができればと思っています。

昨年の台風で解体撤去を余儀なくされた創業地の古民家跡は、見事に更地になりました。今まであったものが無くなったのを目の当りにしたら、悲しい気持ちになるかもと思っていましたが、不思議と感傷的な気分にはなりませんでした。むしろこの更地を目にして、またゼロからイチを生み出す覚悟を新たにしました。事業者としてのわたしたちを育ててくれたこの土地に、必ず恩返しをしたいと思いました。

花祭を後にして有田へ。釉薬を作ってくれる佐賀陶磁器原料さんを訪問すると、ちょうど昼休みで職員さんが皆さん休憩中。そういえば有田はお昼休みは業務全体が休みになるのだということを思い出し、近所で桜を眺めながらお弁当を食べつつ待つことに。1時になると業務再開、釉薬をゲット。その後、道具やさん、絵の具やさんを回って、絵筆と呉須をゲット。創業前からお世話になっている陶房七〇八の豊増さんご夫妻にも、久しぶりにご挨拶することができました。

ダンナは定期的に有田に足を運んでいますが、わたしはほんとうに久しぶりの有田でした。九州陶磁文化館がリニューアル工事のため休館中で寄ることができなかったのが残念でしたが、これは、オープンしてからまた行くべし!もっと足を運ぶべし!という天のお告げと考えることに。久しぶりの佐賀への道中は、自然の豊かさを感じる、気持ちの良いドライブとなりました。

自家用にも贈り物にも、蕎麦猪口―見た目の楽しさと使い勝手の良さで人気です―

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

自家用にも贈り物にも、蕎麦猪口―見た目の楽しさと使い勝手の良さで人気です―

日本では、三月~四月は変化の季節。進学・就職・転職・異動など、あちらこちらで別れと出会いの場面があります。なかでも今年の三月は、ここを節目に新たなステージに動く方々がいつもより多いような感じがしています。上の写真は、藤吉憲典のつくる「錦桜散し文蕎麦猪口」。赤絵(上絵)で描かれた淡い桜の花びらは、上絵具の紫色を2種類使い、散る桜の美しさを描いています。

花祭窯にも「贈り物を見繕ってもらえますか?」という急ぎのお問合せを、例年以上に多くいただきました。花祭窯の食器は、日常用途の品でありながら嗜好品的な側面も大きく、「一般的に価値がわかりやすいもの」ではないかもしれません。それを贈り物にとおっしゃってくださる背景に、相手の方に対する深い気持ち(感謝・敬意・ねぎらい・愛情などなど)があることを感じます。そして、その気持ちを載せるメッセンジャーとして花祭窯の器を選んでいただけることを、とてもありがたく思います。

一番人気は「蕎麦猪口」です。蕎麦猪口は磁器作家・藤吉憲典にとってのライフワークであります。花祭窯が目指す価値は、Democratic Luxury=庶民的な贅沢。蕎麦猪口は特にそれを端的に示してくれる存在です。シンプルでありながら造形的な美と、絵画的な美を兼ね備えていて、まさに庶民的な贅沢を実現してくれるもの。日々の生活でさまざまに活用できる「用途の美」術品であり、さりげなく感性を磨いてくれるもの

贈り物に藤吉の蕎麦猪口を指名してくださるお客さまが、「ふだん自分が使っていて、使いやすいから」「贈り物でいただいたことがあって、嬉しかったから」とおっしゃってくださるのを聞くたびに、とても嬉しくなります。ひとつ手にすると、少しづつ増やしていきたくなる蕎麦猪口の魅力。こうしたお客さまの声に支えられて、贈り物にどれを選んだらよいのかわからない、とおっしゃるお客さまには、蕎麦猪口をお勧めすることも多いです。もちろん、贈り先の方がどんな方なのかをお聞きして、別のものをお勧めすることもありますが^^

本日(2021年3月末)現在、蕎麦猪口はネットショップの在庫が補充できない状態が続いております。ご不便をおかけしております。「予約注文」でしたら、お届けまでの時間はかかりますが、ご用意できます。蕎麦猪口欲しいな、と思ったときは、ぜひご相談くださいませ。

花祭窯(HANAMATSURI GAMA)蕎麦猪口倶楽部

仕事がスイスイ進むときと、なんだか停滞してしまうとき。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

仕事がスイスイ進むときと、なんだか停滞してしまうとき。

ここ津屋崎の周りでも桜が満開に近くなってきました。菜の花やチューリップも咲いて、春っぽい空気が満ちています。パソコンに向かって仕事をしていても、なんとなく窓の外が気になりそわそわ(笑)。春は新しい芽が出る季節なのですね、頭のなかでも仕事の進め方や展開について、いろいろな発想が咲いてきています。

新しい方向性のアイデアが出てきたとき、まずは情報集めをするのがわたしの定番です。このとき最初の段階で、資料にあたるのではなく、できるだけ「人に聞く」ことを心がけています。ふだん一人で仕事をしているので、どうしても視野が狭くなりがちなのを、少しでも解消したいというのが、一番の理由です。情報プラス見解(意見)を聞くことが、大切だなぁと。そう思ったときに相談できる場があること、手を差し伸べてくれる友人がいるのが、なによりもありがたいです。そのおかげで今まで事業を継続してこれているのだとつくづく思います。

「知らないことは人に聞け」は、社会人になって一番最初に教えられたことでした。ところが「人に聞く」も、気分的にスッとできるときと、モタモタためらってしてしまうときがあります。性格的なものでしょうね。スッとできないときは、一度まったく別の仕事をしてみます。ためらいがあるときに無理に進めようとすると、無駄な時間がかかってしまうのが経験的にわかっているので、「今やらなきゃ」と焦る気持ちがあっても無理しない。一度気分を切り替えることで、結果としてスムーズに進むこともあります。実は今まさにその時間で(笑)「まずはブログを書いてから次に進もう」というところです。

幸い(!?)するべき仕事はいくらでもあり、その種類も多種多様。「何でもやらなければならない」は「いろいろなことができる」とも言い換えられ、最小単位の個人事業の良いところです。経営者のお友だちが「そろそろプレイヤーから卒業しないと」とつぶやくのを聞きながら、大きく伸ばすにはたしかにそうなのだろうなと思いつつ、わたしはいつまでもプレイヤーから抜けられないかなぁ、とも。

ともあれ、モタモタしているうちには別の仕事を進めることで、ひとつづつタスク解消。このブログを書き終えたら、また別の仕事に機嫌よく取り組むことが出来そうです^^

オンラインショップ「花祭窯 HANAMAYSURI GAMA 蕎麦猪口倶楽部」リニューアルオープンいたしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

オンラインショップ「花祭窯 HANAMAYSURI GAMA 蕎麦猪口倶楽部」リニューアルオープンいたしました。

昨年末から続けていた、オンラインショップのリニューアル作業。今回は新しい仕組みへの引っ越しも伴ったので、慣れないことが多く、心配でなかなかオープンできずにおりました。ショップ制作のアドバイザーの方から「きりがないから、まずオープンしてその都度修正したらいいよ」というアドバイスをいただき、胎が決まりました。

2021年春分のスタート。偶然でしたが、験が良さそうです^^

ただ、お買い物いただける在庫がまだ揃っておらず、在庫と商品ページを追加している最中です(汗)ひとつでも在庫が出来次第、順次追加しています。また、デザインレイアウトの点でも、使いにくいところがあると思います。「もっとこうした方が、わかりやすい、注文しやすい」などお気づきのことがありましたら、お知らせいただけると幸いです。ひとつひとつ改善してまいります。

こんな調子ではありますが、今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

お買い物方法について、リニューアルによって変わった点は、主に次の通りです。


〇クレジットカード決済が選べるようになりました。

これまではPaypalでのカード決済のみでしたが、Shopify paymentサービスの利用により、決済の選択肢が広がりました。引き続き、Paypal(ペイパル)銀行振込もご利用いただくことができます。

〇予約注文はお問い合わせフォームから承ります。

在庫切れ中の器の予約注文は、お問い合わせフォームから承ります。予約注文の確定からお届けまで、通常3-4か月ほど制作期間をいただいております。(ご注文内容・数量により異なります。)特に料理店さんオープンに向けての器選びなど、お時間に余裕をもってご相談いただけると嬉しいです。柔軟に対応できる場合もありますので、まずはお問い合せくださいませ。

〇ブログやインスタグラムからもご注文ができるようになりました。

ブログやインスタグラムでアップした写真から、直接カート(買い物カゴ)へと注文できるようになりました。オンラインショップでは、蕎麦猪口と小皿豆皿だけをご紹介しておりますが、ブログやインスタグラムからは、在庫状況に合わせて様々なアイテムをご紹介してまいります。これから少しづつ増やしてまいりますので、どうぞご期待ください。


「花祭窯 HANAMAYSURI GAMA 蕎麦猪口倶楽部」今後ともよろしくお願いいたします!

仕事柄、気になること―食器屋の場合。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

仕事柄、気になること―食器屋の場合。

仕事柄、気になってしまうことって、どんな職業の方にもあると思います。たとえば、日本料理人である友人と一緒に食事に行くとき、彼が選ぶお店はたいてい中華かフレンチになります。理由は、日本料理店だとどうしても仕事目線で厳しく見てしまい、純粋に食事を楽しむことが難しいから、と。

花祭窯は「食器屋」でもありますが、個人的には、どんな場面でも常に器が気になるということではありません。家庭で使う食器は、好きなもの、気に入っているものを使うのが一番ですし、好みは人それぞれ。飲食店であっても、それぞれの業態に合った器の選び方がありますから、「ひどく食べにくい」など実用的に残念なことがない限り、それほど気になりません。逆に「これは気が利いている!」という器使いに出会って、とても嬉しくなることはよくあります^^

ただ、やはり「いい料理屋さん」と言われるところに足を運ぶときは、やはり器使いへの期待も高まります。仕事で足を運ぶときは、料理を盛った状態の観察はもちろん、料理がお腹に収まったら、器を撫でまわし裏返し、しみじみと眺めます。お店の方に、どんな器なのかを教えていただいたりもします。現代ものと骨董とを取り合わせて使っておられるお店も多く、とても勉強になります。

プライベートでそうしたお店に足を運ぶときは、そこまでは致しません。が、先日あるお店に出かけたときに、無意識に器使いに対する目が厳しくなっていることに、気づきました。まずお料理が目の前に出てきた時の盛り付けが気になり、いただこうと手に持った時に取り扱いやすさが気になり、出てくる都度の器の種類が気になり…時間が経つにつれ、気になる箇所が増えて行きます。それらの「気になる箇所」は、そのまま自分たちの仕事へのフィードバック。結局、仕事目線になるのですね。

居心地の良い設え、温かくきめ細やかな接客、旬の食材を生かしたおいしいお料理。そこに、あとひとつ、器使いにももうちょっと心を配ってくれたら…!と。料理人さんは、独立前に修行先で器も含めて学んでおられる方が多いと思うのですが、「決まり事」を超えたところでの(食べる人にとっての)扱いやすさや、センスの良さを感じる器使いができるかどうかは、またさらに勉強や経験が必要なものなのかもしれませんね。

先日読んだ本「あらゆる事業は教育化する」を思い出しました。食器屋としてできることが、もしかしたらあるかもしれないな、と思いつつ。

九州農政局による、地域の和食文化ネットワーク九州。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

九州農政局による、地域の和食文化ネットワーク九州。

福岡県商工会連合会から、九州農政局が「地域の和食文化ネットワーク九州」を発足し、「和食文化」に関わる個人・団体の会員を募集しているとのご案内をいただきました。花祭窯はもともと和食器からスタートしていますから、和食の料理人さんとのつながりも多く、がっつり「和食文化」に関わっています。

最近、九州農政局が攻めている!という噂をよく目にしていました。近頃の「ウワサ」は耳にするものではなく、目にするものが多いですね。その一つが、農水省官僚による動画の発信、BUZZ MAFF(タガヤセキュウシュウ)。農水省の公式ユーチューブチャンネルです。九州の農産物を盛り上げていこうという取り組み趣旨の素晴らしさはもちろん、「農水省の官僚」が一気に身近に感じられてくる動画の数々がアップされています。

このユーチューブで九州農政局の好感度が上がりつつあったところに届いたご案内でしたので、「地域の和食文化ネットワーク九州」に参加してみることにしました。登録完了すると、メールマガジンで各種情報が送られてきます。文化庁による和食関連のシンポジウム情報一般社団法人和食文化国民会議の活動報告、そしてBUZZ MAFF(タガヤセキュウシュウ)の最新動画情報などが載っています。

内容を拝見しながら、自分たちの仕事や活動に生かしていけるといいな、と思っています。九州で和食文化に関わる仕事をなさっている方々と出会う機会にもつながるかもしれませんね。興味のある方はぜひ、九州農政局のサイトをご覧になってみてください。