作品撮影でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

作品撮影でした。

8月最終日、12月に開催される藤吉憲典ロンドン個展に向けて、カタログ用の写真撮影。いつもお願いしているabcフォトの赤司さんに、今回も託しました。

これまでの経験で、磁器作品を撮るのはプロのカメラマンでもなかなか難しいとわかっているので、毎回安心してお任せできるありがたさは格別です。

撮影の様子を毎回拝見していて頭が下がるのは、赤司さんの撮影技術・腕前の凄さの前に、作り手の「どう撮って欲しいか」の意を汲んでくださる繊細な感性。

一言でいえば「作品をカッコよく撮る」に尽きるのですが、「なにをもってカッコいいと言うのか」お互いに理解しあえているからこそ、作り手が満足する写真が撮れるのだと、つくづく思います。

今回も、最初のセッティングが決まってからは、サクサクと気持ちよく撮影が進みました。いつもありがとうございます!

降りてきた!?

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

降りてきた!?

ものづくりをする人=ダンナ・藤吉憲典がときどき言うことばです。現在、11月からの上海個展と、12月のロンドン個展に向けて「創造脳」フル回転中のダンナ。

あきらかに手が動いているときは「仕事をしている」感じがありますが、仕事中なのだか休憩中なのだかわからないような状態も多々。でも、この(傍から見ると)ぼんやりした時間も必要な時間なのだと、20年以上一緒に仕事をしてきて、慣れてきました。

そんな「ぼんやりした時間」がスパッと切り替わるのが、「降りてきた」とき。手の動き方、集中の仕方がまったく変わるので、「降りてきたんだなぁ」と思っていると、案の定「降りてきたから」と。

写真は今朝「降りてきた」後に、グンと制作が進んだシマウマのレリーフ。 何ものかが降りてきて、いろいろなことがしっくりくると、どんどん進むようです。出来上がりが楽しみです。

夏休みスタート。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

夏休みスタート。

近所の小中学校の夏休みが、いつもより約1週間早くスタートしました。昨年の猛暑を受けて、エアコン設置工事のためだそうです。今年は梅雨入りが遅く、それほど暑くなる前にお休みに入ったのでなんとなくピンと来ません。

昼間、近所に子どもたちの気配があるのは、やっぱりいいですね。最近の子どもは忙しすぎると聞きますが、ここ津屋崎では、多少はゆっくりできているように感じ、ホッとします。

花祭窯の今年の夏は、ひたすら「つくる」夏です。11月から12月にかけて、上海、ロンドンと海外個展が続くので、そこに向かっての制作期。すでに現地でのプロモーション準備はスタートしているので、提供する写真の準備や、和文・英文でのアーティストステイトメント作成、レセプション案の相談など、わたしの裏方仕事も少しづつ緊張感が高まってきています。

磁器作家の仕事を取り巻く仕事。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

磁器作家の仕事を取り巻く仕事。

やきもの(陶芸)の仕事をしていて、よくいただく質問のひとつは「土はどこでとってくるのですか?」というもの。

やきものには「陶器」と「磁器」があります。陶器は「土もの」とも呼ばれるもので、文字通り土なのですが、磁器は「陶石」と呼ばれる石が原料になります。土の場合は、あちこちの山で採ってきた粘土質のものを混ぜたり寝かせたりして、陶芸家が自ら作ることがありますが、磁器の場合は「陶土やさん」で磁器土を仕入れてくるのが一般的です。花祭窯でも、創業時から佐賀(塩田町)の陶土屋さんにお世話になっています。

石を砕いて精製し、陶芸家が扱えるような粘土状に仕上げていく「陶土やさん」の存在無しには、磁器産業は成り立ちません。佐賀有田の周辺には、磁器産業を支えてきた陶土やさんが何件もあり、ほとんどは熊本天草の「天草陶土」を原料としています。江戸時代は、有田の泉山で陶石を算出していましたが、現在はほとんど掘り出されていません。

写真は、お世話になっている陶土やさん・渕野陶磁器原料さんが発行するニュースレター。A4サイズ両面の情報のなかには会社のご様子や、経営者の方が考えておられることなどが載っていて、勉強になることが多々。花祭窯のおかみになって20年以上が経ちますが、支えてくださる業者さんのお仕事について、まだまだ知らないことも多いと気づかされます。

ネコに猫じゃらし。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ネコに猫じゃらし。

モデルは友人の愛猫だった「ジークフリート」さん。赤いスカーフがトレードマークです。

ネコに猫じゃらし陶箱 藤吉憲典
ネコに猫じゃらし陶箱 藤吉憲典

そういえば、過去にはこんなのもありました。

ネコに毛糸玉陶箱 藤吉憲典
ネコに毛糸玉陶箱 藤吉憲典

猫じゃらしといい、毛糸玉といい、猫との相性抜群の組み合わせ。遊び心がデザインを面白くしますね。

野兎とレンゲ草。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

野兎とレンゲ草。

環境が創作活動に与える影響には、目に見えやすいもの、目に見えにくいもの、いろいろあるのですが、こうして作品のモチーフになるとわかりやすいですね。どのような景色がつくり手の目に映ったのか、イメージが浮かびます。

創業地である佐賀の花祭は、「里山」と呼ぶのがピッタリの場所です。目にするウサギと言えば、その辺を走る野で、田んぼや畑や空き地には、春になるとレンゲ草がたくさん。

野兎とレンゲ草陶箱 藤吉憲典
野兎と白詰草陶箱 藤吉憲典

陶芸家・藤吉憲典の仕事は、自分が愛する美しい風景を形に遺すことができる仕事です(^^)

カバとロータス(蓮)陶箱

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

カバとロータス(蓮)陶箱。

最初の1頭目のカバを作ってから、もう何頭目でしょうか。 これも藤吉憲典の定番スタイルとなった「カバとロータス文様」の組み合わせです。

カバとロータス陶箱 藤吉憲典

MET、ニューヨーク・メトロポリタン美術館の人気者、カバのウィリアムさんが我が家にやってきたのは、13年前。友人が、息子の1歳の誕生日祝いに、ウィリアムさんのリュックを贈ってくれたのでした。

エジプトピラミッドの副葬品として発掘されたカバの置きもの。同様の出土品は、大英博物館でも観ることができます。

「藤吉憲典がカバのウィリアムさんをつくると、こうなる」。古代の造形美術の魅力に、息子の成長という個人的な想いをつなげて、作品に昇華することができる仕事なんですね。

犬とぺんぺん草。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

犬とぺんぺん草。

犬となずな陶箱 藤吉憲典

愛犬たろうと彼の走り回る野原の景色。まさしく日々の生活のなかから生まれたモチーフと言えます。なずなの文様は藤吉憲典の定番ロングセラーとなりました。

陶芸家・藤吉憲典の仕事は、自分が愛する美しい風景を形に遺すことができる仕事です(^^)

紫陽花とアマガエル。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

紫陽花とアマガエル。

紫陽花とアマガエル陶箱 藤吉憲典

この季節に嬉しいモチーフ。色鮮やかな紫陽花に、ラッキーシンボルでもあるカエルの組み合わせ。花祭窯の創業地、佐賀の花祭の山のなかで、この季節になるといつも目にしていた風景です。

陶芸家・藤吉憲典の仕事は、自分が愛する美しい風景を形に遺すことができる仕事です(^^)

花祭窯のショップカード。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯のショップカード。

最新版が完成して、ご機嫌さんです(^^)

ショップカードという言い方が正しいかはわかりませんが、陶芸作家の履歴書的な「陶歴」とも異なる、花祭窯のカード。

前回のショップカードはいつ作っていたのかしらと振り返ったら、2017年10月でした。毎回楽しみなのは「どの写真を使おうか」の選択。今回は abc photoの赤司さんに撮っていただいた最新の写真があったので、いつにも増して選ぶのが楽しかったです。

最近は、カードを新しくするたびに文字情報が減る傾向にあります。最初のころはなにかと情報を詰め込みがちでしたので、「これは説明しなくてもいいよね」と省けるようになってきたのは、個人的には好いことなのだと思っています。

花祭窯藤吉憲典カード

今回も印刷は、「印刷通販ならWAVE」さん。満足の仕上がりです。