「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 磁器作家 藤吉憲典の挑戦」無事会期終了いたしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 磁器作家 藤吉憲典の挑戦」@福岡アジア美術館、無事会期終了いたしました。

福岡アジア美術館での展覧会は、無事会期が終了し、気がつけばもう1週間が経っています。おかげさまで、作家ともども学ぶところの多い展覧会となりました。これらを今後生かすべく展覧会のまとめなどをしていたら、あっという間に時間が過ぎていました。展覧会の開催は、本番(会期中)だけでなく、事前の準備と後の総括が重要だなぁ、としみじみ。

「アジ美で展覧会を自主開催しよう!」と思いついて1年半ほどでしょうか。途中、なんでこんな大変なこと思いついちゃったかなぁと自問することもありましたが(笑)、今は、思いついちゃった自分に「よくぞ思いついた!」と言ってあげたい気持ちです。もちろん反省点も多々ありつつではありますが。

作家にとっても「この展覧会があったからこそ生まれた」と言えるものが、5年後10年後、あるいはそれほど時間を待たずに形になる予感がしています。すでにアイデアベースで、ワクワクするものがちらほら。

そんな展覧会の顛末。これから、記録と分析をこちらのブログにも掲載してまいります。ちゃんと残しておかなければ、次の機会に生かせません…って、次があるのか!?は未定ですが。たまたま手に取った『婦人画報』12月号に、草笛光子さんと天海祐希さんの対談があって、そのなかで草笛さんが「今までで一番お金をつぎ込んだのは舞台」とおっしゃっているのを読み、規模は足元にも及びませんが、勝手に今回のチャレンジを肯定してもらえたような気持になっています。

ともあれまずは、今回の展覧会開催にあたり、ご助力くださった皆様に、心より感謝申し上げます。そして、会場に足を運んでくださった方々にも。ほんとうにありがとうございました。

読書『創造思考』(東洋経済新報社)パノス・A・パノイ、R・マイケル・ヘンドリックス著 大田黒奉之訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『創造思考』(東洋経済新報社)パノス・A・パノイ、R・マイケル・ヘンドリックス著 大田黒奉之訳

サブタイトルに「起業とイノベーションを成功させる方法はミュージシャンに学べ」とあります。先日ご紹介した『Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代』も表紙が文字でいっぱいでしたが、こちらも文字の多い表紙です。

実は表紙の感じだけでなく、中身で言いたいことも、本書『創造思考』と『Dark Horse』では、アプローチは異なれど、とっても似ています。この2冊を同じタイミングで読んだのは、まったくの偶然だったのですが、これから考え方の中心がこのように移っていくのだろうな、と感じました。

どちらも良書だと思いますが、どちらか一冊を言われたら、わたしは個人的にはこちら『創造思考』をおすすめします。

以下、備忘。


  • 人類最大の知性であるレオナルド・ダ・ビンチが科学者であると同時に芸術家であり、科学と芸術をそれぞれに役立てたのも偶然ではない。
  • 「聴く力」は武器になる
  • テクニックとしての沈黙
  • 自身の奥の直感を信じて耳を傾ける。
  • 失敗したら方向転換したらいいんだし
  • 大事なことは書き続けること
  • 遊ぶことは正義
  • 「誰と組むか」がすべて
  • 一番重視するのはアンサンブル
  • まず自分のスキルに自信を持つこと(中略)2つ目に他の人に興味を持つこと
  • 完成品を作るな、試作品を作れ
  • プロデューサーとして、自分が一番のフォロワーだと考える
  • その仕事はアーティストが成功するための空間作り
  • まず相手の本質を見抜かないといけない。これには経験とか読書が必要だ。
  • 創造性と想像力
  • 事実や数字と同じくらい力になるのは直感と自信
  • その根本に真実があれば、表のシンボルにもそれがにじみ出る
  • リミックス
  • 共通の方向にエネルギーが向いている
  • さあ前に進もう
  • 自分の核を知る

『創造思考』(東洋経済新報社) より。


2021年もあと1か月余り。年内にあと何冊読めるかわかりませんが、本書『創造思考』は、今年のふじゆり的ベスト3に入りそうです。

花祭窯の晩秋の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の晩秋の庭。

1週間、福岡アジア美術館への通勤をしているうちに、花祭窯の小さな露地は晩秋の気配になっていました。今年もお友だちから渋柿をいただき、干し柿を吊るすことができ大満足。

ツワブキ

ツワブキの黄色が大好きです。なかなか咲かないなぁ、と心配していましたが、杞憂でした。我が家のツワブキは、他所よりも少し遅めの開花です。見えにくいですが、写真上の方には、南天の実が赤く色づいています。

ツワブキ

サザンカもスタート。今年もつぼみがたくさん。これから2月3月ぐらいまで、露地を華やかに彩ってくれます。

山茶花

そして、干し柿。まるまると大きな渋柿で、「甘いんじゃないかしら!?」と思わずかじりたくなりましたが、グッと我慢。

干し柿

干し柿の景色を見ると、じわじわとお正月が迫っているのを感じます。と言いつつ、我が家の干し柿はたいていお正月前に胃袋の中に消えてしまうのですが。

読書『Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代』(三笠書房)トッド・ローズ、オギ・オーガス

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代』(三笠書房)トッド・ローズ、オギ・オーガス

大浦千鶴子訳、伊藤羊一解説、と表紙に続きます。そしてタイトルの前には「ハーバードの研究チームが実証!」と。文字数の多い表紙です(笑)

わたしの本購入のパターンは大きく3パターンあります。その1、本屋さんで出会って即買い。その2、図書館で出会って本屋さんで購入。その3、メールマガジン「ビジネスブックマラソン(以下、BBM)」のおススメで購入。

本書『Dark Horse』は、その3。出版コンサルタント土井英司氏のメルマガBBMでの書評に『いわゆる王道キャリアではなく、「期待薄」のところから大成功を収めた人(ダークホース)がどうやって成功したのか、その共通法則を導き出した、画期的キャリア論』とあるのを読み、思わず購入しました。

それぞれの事例が興味深く、あっという間に読了。面白かったですが、この話ならよく知っているかも、という読後感でした。というのも、「ダークホース事例のひとつが最も身近にいる」からです。家や親せきに陶芸や芸術関係者が無く、芸術系大学も出ておらず、なんの後ろ盾もないところから出発して磁器作家・彫刻家を生業としているダンナは、まさにDark Horseでしょう。「好きなことだけで生きる」は、まさにその通りです。そして「成功」しているかどうか?という点においては、本書で成功の指標に位置づけられる「充足感」を基準にしたとき、大きく「Yes」と答えることができます。

本書では、これらDark Horseをそれぞれ事例として調査しただけでなく、実は誰もが個性を持ったDark Horseであり、それぞれの個性を尊重し育てていこうという動きが北米でははじまっていること、そうした動きを日本にも世界にも広げることができる(そうしなければならない!)であろうという希望を見ることができました。そこが単なる事例紹介本ではなく「ハーバードの研究チームが実証!」という部分なのだと思います。社会に広げての考察こそ、わたしにとっては本書を読んでの大きな収穫でした。

「個人の充足感の追求」が社会へ好循環を生む、という本書の希望的な結論は、とても腑に落ちるものでした。誰もがそうできる(自分自身の充足感を追及して生きることができる)社会になるならば、「生きづらさ」なんていう言葉もなくなるのかもしれません。

読書『乾物』(家の光協会)有元葉子 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『乾物』(家の光協会)有元葉子 著

ご存じ料理研究家の有元葉子さんの料理本です。表紙タイトルの右側に「有元葉子の和の食材」と書いてあり、どうやらシリーズもののよう。タイトルの左側には「切り干し大根、干し椎茸、きくらげ、かんぴょう、ずいき、大豆、干し湯葉、車麩、ひじき、煮干し、干し貝柱、干しえび、桜えび、じゃこ」と書いてあります。

乾物は大好きです。長期保存が大前提というところから、近頃は非常食としての側面を説く人たちも出てきましたね。個人的に、もっと活用したいと思っていたところに良書発見!ちなみに今うちの台所にある乾物を上げてみると、切り干し大根、干し椎茸、昆布、高野豆腐、ひじき、煮干し、じゃこ、削り節、ひよこ豆。

乾物って、面倒くさそうに見えて、実は「戻す」という一手間があるだけのこと。調理自体が面倒くさかったり難しかったり、ということでは無いと思います。そして、常備しておけば、いざという時にとっても便利です。なによりも、美味しくて栄養バランスが良いというのもGOOD。本書をパラパラとめくり、もっと買い貯めておこうと思いました。

それぞれの乾物をおいしくいただくための「戻し方」と、特徴にあったレシピがわかりやすく載っています。写真もいい感じです。最近は、調理方法を知りたいと思ったらインターネットでサッと調べることができますので、料理本を購入する機会がめっきりなくなりましたが、この『乾物』は手元に置いておきたい1冊です。

こんな景色に遭遇できるなんて、ラッキー♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

こんな景色に遭遇できるなんて、ラッキー♪

でも、決して「超レア」なことではないのが、津屋崎浜の凄いところ。上の写真は、いつものウォーキング途中に撮ったもの。このところ「砂浜コース」の頻度が増えております。振り返ってみると、この11月でちょうど1年続いているようです。やっぱり仕事終わりに歩くと気持ちがいいからですね。そして、自然の景色を楽しめるだけでなく、こんな風な「ラッキー」にしばしば出会えることも、大きなモチベーション。

ここ福津宗像エリアには、わたしが知っているだけでも乗馬クラブが二つあります。そこのお馬さんたちは、しばしば公道を歩いていたり、このように砂浜を歩いていたりしますので、実はそれほど珍しい景色ではありません。珍しくはないけれども、やっぱり、いい景色だなぁ~!と思います。こんな風景が、どこかに出かけずとも日常のなかに時々現れるのって、とても幸せなことだと思います。

津屋崎浜と馬

わたしはウォーキングの最中、ほとんど歩みを止めることが無く、スマホを取り出すことも滅多に無いのですが、さすがにこれは歩みを止めてスマホカメラを構えました(笑)

さらなるモチベーションアップのためにも、そろそろウォーキングシューズを1足買い足したいところです^^

バルーンとか、唐津くんちとか、佐賀の秋のニュースが嬉しい。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

バルーンとか、唐津くんちとか、佐賀の秋のニュースが嬉しい。

昨日のこと。朝刊を開いたら、大きな曳山のカラー写真が目に飛び込んできました。唐津くんちです。身近な地域情報が充実しているので、我が家は西日本新聞をとっています。って、宣伝文句のようになってしまいましたが。実際のところ、カラー写真で九州内の情報が自然と入ってくるのは、とてもありがたいのです。

佐賀県には15年ほど住んでいましたので、佐賀の季節の風物にはとても親しみがあります。特にこの「唐津くんち」「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。どちらも11月の文化の日周辺の日程ですので、今日は唐津、明日は佐賀の嘉瀬川河川敷と、秋の楽しみでもありました。

バルーンは、10月末ごろから11月初旬の大会日程に合わせて、稲刈り時になるとあちらこちらに飛んでいました。飛行の練習ですね。なので「空を見上げれば、バルーン」という景色が定着していました。練習中のバルーンが近くで不時着することもたびたびあり、あまりに近くを飛んでいるのを発見すると、もうすぐ降りてくるのではないかとワクワクしたものです。花祭窯の創業地は山間でしたが、近くにゴルフ場がありましたので、不時着場所としてたびたび利用されていました。

色とりどりのバルーンが佐賀平野の上空を埋めるさまは、壮観です。なんとなく日本っぽくない景色。大会の競技を見るために早朝から出かけたり、暗くなってからのライトアップ(夜間係留)を見に行ったり、日中は河川敷でいろいろなイベントがあったり。JR鹿児島本線には「バルーンさが駅」が臨時に設けられ、この季節に電車に乗ると、車窓からバルーンの景色が楽しみでした。

日本各地で、制限付きではありながらも少しづつ「お祭り」が再開されていくなか、とっても嬉しいニュースでした。

初日まで1週間!『磁器作家 藤吉憲典の挑戦』@福岡アジア美術館、準備進捗状況。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

初日まで1週間!『磁器作家 藤吉憲典の挑戦』@福岡アジア美術館、準備進捗状況。

『11月は福岡アジア美術館で展覧会』で、前回進捗状況を報告していたのは約10日前のこと。初日まで1週間となりました。

チラシ、ポスターに続いて「パンフレット」も出来上がり、外注する印刷物はほぼ揃いました。当日ご来場のお客さまに配布するご案内文やアンケートも、本日完成。あとは、展示用のキャプションや解説資料の作成が残っています。会期中必要な備品の準備もあります。初日が迫る焦りを感じつつも、チェックリストをひとつひとつ潰していく達成感。

今週末までにある程度目途がつけば、あとはどうにかなりそうです。というか、なんとかしなければなりませんね。もう少し告知もちゃんとやらねばとの思いも。こと告知に関しては「これで十分」ということはありません。いくらでもやることがありますね。がんばります。

入場無料。興味のある方はどなたでもご観覧いただくことができます。実は福岡市内での展覧会は今回が初めて。この機会にぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。

古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 磁器作家 藤吉憲典の挑戦

古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ
磁器作家 藤吉憲典の挑戦

【会場】福岡アジア美術館8F交流ギャラリー(福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル8F)

【会期】2021年11月11日(木)-11月16日(火)

【時間】9:30-18:00(金・土は-20:00、最終日は-15:00)

【入場無料】

【問合せ】花祭窯(TEL0940-52-2752)

磁器作家 藤吉憲典の挑戦 イベントページ

お天気がいいので、図書整理。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お天気がいいので、図書整理。

放っておくと、仕事場にどんどん本が増えていきます。図書館を活用しているので、手元にあるのは「側に必要な本」ではあるはずですが、それでも時間が経つと、その顔触れに「古さ」が出てきてしまうこともあります。本日、文化の日は気持ちの良い晴れとなりましたので、時間を見つけて図書整理。

まずはデスク上に並んでいるものから。英語の辞書を含めて3~4冊のスペースのはずが、いつの間にやら6冊に増えています。ここは、使用頻度の高いものから順に3冊に減らしました。次に、デスク横の本棚。大きさにもよりますが、ここには30冊ほど並びます。背表紙をこちらに向けて縦に並べているのですが、その本の上=棚板までの隙間に、平積みの状態で本が積み重なっています。50冊ほどに増えていました。

まずは目に見えているところから、最近手に取っていない本をどんどん取り除いていきます。さほど悩むこともなく、とりあえずそこにあるべき本は10数冊まで減りました。次は、居間にある本棚(というか、三段ボックス)に詰め込まれている本をチェック。そこからデスク横に移動すべき本を数冊だけピックアップ。デスク横の本棚スペースに数冊追加できる余裕がある状態で、整頓完了です。

本棚から出されてしまった本たちは、図書室(自称!)の本棚へ。図書室には、すぐには使わないけれど、あるべき本が並んでいます。画集や文学全集や百科事典など重厚なものは、この図書室の重鎮。ここに、デスク周りにあった本たちが移動していきます。移動が済んだら、本日の図書整理完了。あとはまた別の日に、図書室からリサイクルに回す本を出す作業をすることになります。これは年末までにできればOKというところ。

本棚はわたしにとって、いわば外部記憶装置のようなもの。これを整理整頓することは、頭の中の整理整頓にもなります。ついつい後回しになりがちですが、思いついて取り組むと、実際に頭がすっきりした感じになります。これをしておくことで、つい「同じような本」を重ねて買ってしまうミスも減らせます。

お天気に釣られて、タイミングよく図書整理ができました。今日は文化の日。地味ながらも文化的な仕事ができたかも、と満足。

「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 藤吉憲典の挑戦」パンフレットが出来上がりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 藤吉憲典の挑戦」パンフレットが出来上がりました。

「展覧会パンフレット(図録!?)を作成中」とアップしてから、数日しか経っていませんが、完成品が届きました。出稿データを速やかに美しく形にしてくださる印刷のウェーブ(株式会社ウエーブ)さんに、心より感謝です。

嬉しいので、本日は中身をちょっとだけご紹介。

「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 藤吉憲典の挑戦」

写真だけではなく、論考や年表などの資料も入れています。「肥前磁器(ひぜんじき)」という単語を初めて聞いた方でも楽しんでいただけるよう、解釈のちょっとした手引きになればと思います。

「古伊万里の変遷と未来 古典からアートへ 藤吉憲典の挑戦」

資料の制作には、いろいろな文献にお世話になりましたが、これまでにもサイトや作家のポートフォリオなどを制作する際に調べてきた内容でしたので、比較的スムーズにまとめることができました。

年表などの資料も入れています。

11月11日(木)から16日(火)までの会期中、受付にて1冊700円で販売いたします。展覧会は入場料無料ですので、入場料代わりにお買い求めいただければ幸いです。また、会期が終了しましたら、花祭窯のオンラインショップ「蕎麦猪口倶楽部」でも販売予定です。こちらは送料含め1000円になる予定です。どうぞお楽しみに!