土間、内と外のあいだ。

おはようございます!ふじゆりです。

花祭窯は、土間から和室への上がり口にかけてを
ギャラリースペースにして、展示をしています。

花祭窯ギャラリー
花祭窯、玄関土間からの眺め。

土間はとっても便利。
家の外でもなく、中でもなく。
この中間的なスペースが
外を通る方との程好い距離感をつくってくれます。

外を通る方が、なかの様子を伺うことのできるスペース。
必要に応じて声をかけてくださるスペース。

昨日の朝、玄関前の小路を掃除していると
いつも朝うちの前を通る素敵なご婦人が
「ちょっとうちにいらっしゃいませんか、すぐ近くなのよ」と声をかけてくださいました。

毎朝の挨拶のなかで、ご近所の方とは思いつつ
失礼ながらどちらのお宅の方かわからずにおりました。
それを察してか「わたしのこと、知らないでしょ」とニッコリ。

ついて伺えば、路地をふたつ東に上った、すぐのところにある
古民家の奥さま。

古いものをそのまま残しておられるというお宅で
古民家のしつらえや、古いお道具を、いろいろと見せてくださいました。

そして、おっしゃられるには
「いつも、お宅の前を通りながら、なかの展示とかを拝見していて
うちの古いものを一度見せてあげたいな、と思っていたの」と。

ほんとうにありがたいことです。

津屋崎漁港朝市。

おはようございます!ふじゆりです。

日曜日の津屋崎の朝は、漁港の朝市。
今は6:30からの開始ですが、
その30分前には現地に到着しているのが理想です。
次々に漁港に入ってくる漁船から水揚げされるようすを見ることができ
ワクワク感が増していきます。

津屋崎漁港朝市。
日曜朝は、津屋崎漁港朝市。

地元での朝市の楽しみの一番は

「一般に市場に出回らないおいしいお魚」

一般に市場に出回らないのはいたみやすかったり、という理由のようで
見たこともない地魚をいろいろと見ることができます。

買うときは、漁師さんや奥さんに
どうさばいたらよいか、どんな料理がおいしいか、を聞いて帰ってきます。
とはいえ、あまりに新鮮なので、お刺身で食べることがほとんど。

我が家では魚を捌くのはダンナの仕事なので
朝市の日は、だいたい夕飯の準備はダンナにおまかせです(^^)

 

博多の奥座敷

こんにちは!ふじゆりです。

津屋崎は「博多の奥座敷」と呼ばれていたそうです。

「○○の奥座敷」
ウィキペディアによれば、本来の意味は
「一般の立ち入りが限られた環境で、気のおけない間柄の限られた客をもてなす為の場所」だとか。
いわば「私的な別荘地」。

格子戸は陰翳の美しさをかもし出します。
格子戸。昼は昼の、夜は夜の陰翳の美しさがありますね。

現代の津屋崎は、この本来の意味での「奥座敷」にぴったりな場所だと思います。
わいわい楽しむ観光地ではなく
個人的な小旅行でひそかに楽しんだり
ふらりと立寄りたくなる居場所のあるところだったり
あるいは暮らすように旅する町であったり

価値観を共有できる人たちが集まれる場所がある。
それが津屋崎だと感じています。

わたしたち自身もまた、
そんな「もてなしの場所」のひとつになりたいと日々精進中。

https://www.facebook.com/HanamatsuriKiln

津屋崎のどのあたりになりますか?

こんにちは!ふじゆりです。

花祭窯を津屋崎に移転してもうすぐ1年。
「津屋崎のどのあたりになりますか?」のご質問のお電話をときどきいただきます。

ひとつ違う路地に入ると景色が変わってしまう、津屋崎千軒の路地。

津屋崎千軒の花祭窯近隣地図
津屋崎千軒の近隣地図。路地をひとつ間違えると迷子に。

路地の面白さ、魅力のひとつでもありますが
訪ねてきてくださる方にわかりやすいご案内を、という気持ちも強く
手作りの立て看板を設置したり、試行錯誤。

と思っておりましたら
最近は、あちこち散策して探しながらお越しになること自体を
楽しんでくださるお客さまもけっこういらっしゃることがわかり。

「探してくるのがとっても面白かったから、これからもあんまり看板出さないでね」
とおっしゃってくださるお客さまも。

そんなお客さまのやさしさを感じつつ、
散策の楽しさと場所のわかりやすさを兼ね備えたご案内方法を思案中です。

津屋崎浜の古伊万里

こんにちは!ふじゆりです。

本日は風が強いです。
海沿いなので、風の強い日が多いです。
のれんもほら、この通り。
でも、風にバタバタと揺れているのれんがお客さまへの目印になっていることも。

花祭窯(はなまつりがま)エンジ色ののれんが目印です。
海風に花祭窯のれんがバタバタ。これが目印。

そして、海風が運んでくるもののお楽しみのひとつにこんなものも。

古伊万里の陶片
津屋崎浜に眠る古伊万里の陶片(カケラ)。

津屋崎で古伊万里に会えるとは
まったく思ってもみなかったことなのですが
歴史や地理を紐解いてみると、なるほどなっとく。

江戸時代、有田焼を積んで伊万里港を出発した船が
海上交易で栄えたこの地にやってきていたり
あるいは玄界灘で座礁したりもしてもいるのですね。

先人の遺してくれた仕事に励まされ、この地でのご縁に感謝する日々です。

津屋崎千軒井戸端会議

こんにちは!ふじゆりです。

三寒四温。
本日はぽかぽか陽気でした。

花祭窯前から海を臨む
津屋崎千軒の路地から見える海。毎日表情が変わります。

この景色が嬉しくて、ついつい玄関先に出てしまいます。

もうひとつ、津屋崎千軒の路地の楽しみは

井戸端会議

ご近所のおじちゃん、おばちゃんが
日当りの良い路地にベンチを出して
ひなたぼっこしながらおしゃべりしています。

お日さまの向きにあわせて
午前と午後とでベンチの位置が変わります。

井戸端会議のおじちゃん、おばちゃんは
子どもを持つ親にとって
とても心強い存在。

なにかと子どもたちに声をかけてくれるし
外を走り回って遊んでる子らが
悪いこと、危ないことをしたら、叱ってくれます。

そして、花祭窯にとっても心強い存在。
入り組んだ路地で迷子になってしまうお客さまをみかけたら
うちまで案内してくださいます。

路地で井戸端会議。

津屋崎千軒の自慢の風景です。

津屋崎暮らし、はじめ。

こんにちは!ふじゆりです。

津屋崎暮らし、はじめ。
はじまりは1年前。
花祭窯(はなまつりがま)が佐賀・花祭の山から福岡・津屋崎の海へと移転して
もうすぐ1年がたちます。

津屋崎千軒古民家、花祭窯
花祭窯、津屋崎千軒古民家のひとつが新しい仕事場です。

津屋崎は、北九州・小倉と福岡・博多のほぼ中間地点、福津市にあります。
江戸時代に海上交易と塩田で栄え
家々が軒を連ねる隆盛ぶりから「津屋崎千軒」と呼ばれるようになったとか。
いまもところどころにその名残の見える、古風な趣のある町です。

この町での日日の仕事ぶり、日日の暮らしぶりをご紹介していきます。
https://www.facebook.com/HanamatsuriKiln