こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
津屋崎陶片ミュージアム、唐草文様ふたつ。
(上)蛸唐草文様(たこからくさ)
と
(下)牡丹唐草文様(ぼたんからくさ)
磁器作家・藤吉憲典的に「背筋の伸びる思いのする陶片」の類です。薄手で品よくつくられた形に、丁寧で伸びやかで美しい文様。
「やっぱりこうでなくっちゃ」というお仕事ぶりの陶片。こういうものに出会うたびに、ものづくりの原点に立ち返ることができるのは、ほんとうに幸せなことですね。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
この方がお見えになると、そういえばもうそんな季節だと気づきます。津屋崎に移転してきてから毎年3月のことなので、もう5回目になります。今年も先日お越しになりました。
毎年、お求めになるのは蕎麦猪口。職場で年度末に退職なさる方への贈りものです。
たいていは夕方「遅くにすみません」と、お仕事帰りと思われるスーツ姿でお越しになります。蕎麦猪口の前で「どれがいいかなぁ」と迷っておられるので、男性か女性か、どんな方か、をお聞きして、在庫のあるなかから喜んでいただけそうなものをお勧めしています。
毎回、たくさんお話をするわけではありませんが、退職なさる方へ花祭窯の蕎麦猪口を贈ると決めてくださっているのだとわかり、その気持ちがとてもありがたく嬉しくなります。
これは他所から移住してきたわたしたちにとって、ほんとうに光栄で嬉しいことです。うちは商売をとおして地元地域に貢献できる機会はなかなか少ないのですが、こんなふうに「地域にあるもので記念になる贈りもの」をお探しの時に「そういえば花祭窯があるぞ」と思っていただけるよう、心を尽くしていきたいと思います。
いつもありがとうございます。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
邪道かも知れませんが
楽しんでいます。
https://www.instagram.com/p/BRo04TqDduK/?taken-by=ceramicartist_kensukefujiyoshi
正直な言い方をすれば、スマホを使いこなせていない、ということですが(笑)
Instagram(インスタグラム)に作品写真をアップしていこうと、取り組み始めたのは昨年の今頃からのこと。まずは1冊の本を手に入れました。その本のなかに書いてあることで、わたしにとっての一番のヒットが
だったのです。
さっそくアプリをダウンロードし、やってみたら、思いのほかスムーズにできました。それからすっかり「パソコンから投稿」がお気に入りです。
なかでも最近のお気に入りは、動画投稿。
インスタグラムでは最長15秒の動画投稿ができます。「15秒以内でおしゃれな好い感じの動画を撮る」というのは、わたしにとってはなかなか難しいことで、チャレンジしようとしては挫折し、を繰り返していたのですが、使っているアプリで、自動的に動画がつくれるようになったのです!
どんな動画ができるかというと
ところが、この「寄っていくだけ」でも、動きがあることによって見え方がずいぶん変わるのですね。一度やってみたらすっかり面白くなって、それ以来「寄って行ったときに好い感じになるような写真」を意識するようになりました。
パソコンで使えることが何より心強く、楽しみながらやっています。もちろん、スマホのアプリでもインスタグラム投稿用の動画ツール的なものがいろいろ出ていると思います。
わたしが Instagram をスタートするにあたってお世話になった本はこちら。
(※画像クリックするとAmazonの本紹介ページにかわります。)
↓藤吉憲典のインスタグラムはこちらです↓フォロー大歓迎です(^^)
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
このところ是非を問われる側面もでてきていますが…
福岡県福津市の返礼品に、花祭窯も参加しています。
数年前に福津市が取り組みをはじめた当初からお話をいただいていましたが、人気のあるものは、その地域の特色のある肉・魚・野菜といった生鮮品の産地直送もの。どうかな~、と思っていました。
そんななか、市からの提案は「高額返礼品としてどうですか?」というもの。なるほど。巷で高額納税への返礼品として工芸品が話題になったこともあり、実際に返礼品としてのご希望があるかどうかは別として(笑)、話題の一つとして多少は協力できるかな、と思いました。福津市の使い道のひとつとして【文化財保護や伝統文化の継承に関する事業】も挙げられているので、それを信じて参加しています。
というわけで、現在、福津市への納税で藤吉憲典のうつわをお求めいただくこともできます。
通常のご注文と同様、ご希望いただいてからの制作となりますので、2~3か月お待たせいたしますが…。
先日、ふるさと納税サイトで見つけてくださったお客さまから「どうして教えてくれなかったの」というお声がありましたので、遅ればせながらお知らせまで(^^)
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
ありがたいことに、タイミングごとに「もっと勉強しなさい」「ちゃんと学びなさい」「今のままでは通用しませんよ」と言ってくださる方が現れます。そして、
独立以来20年の間に、そういうことが何度もありました。独立当初からダンナとよく「怒ってくれる人が誰もいなくなったら、お終いだと思おうね」と言っていました。実際のところ、40代になり、50代が目の前に来ても、まだ「勉強が足りない」ことばかりであることを身をもって感じています。ほんとうは自分で気づくべきことも、なかなか気づけないことが多く‥。
そして、そのことをはっきりと指摘してくださる方が、目の前に現れてくださるありがたさ。若手ならともかく、いい年をした相手に「勉強が足りません」と突きつけるのは、とてもエネルギーのいることですよね。こういうことがあるたびに頭が下がり、「指摘してよかった」と思ってもらえるよう頑張らねばと思います。
今また、学ぶべきこと・学びたいことが目の前にてんこ盛りです。自分にとって、もっとも不得手と感じていたことかもしれません。無意識に今まで後回しにしてきたことです。でも、いよいよ来たか、とも感じています。
新たなステージに進めるかどうかは自分次第。さあ、頑張ります!
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
ときどき、この言葉がふっと湧いてきます。
今から10年近く前に読んだ本、『偶然のチカラ』(植島 啓司 著)に書かれていたものです。選択に迷ったときは、無理にどちらかを選ぼうとしないほうがうまくいくこともある、というようなことが書いてありました。
ダンナ・藤吉憲典がアート作品的なものを世に出すようになって、この言葉をよく思い出します。
一人の人間が考えること、興味を持つことって、たった一つである必要はないし、いろいろな方向に仕事が伸びていくことの方が自然なような気がします。そして、実際にそのように創作・制作しているのを見ていて思うことは、
歴史を振り返っても、「画家で詩人」「ミュージシャンで画家」「天文学者で発明家」…なんて例がたくさんあるのですよね。
「自分はこれ」と決めつけずにやってみることの面白さを感じる今日この頃です。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
昨日はお友だちが遊びに来てくれて、おいしいお菓子をお土産にいただいたので
家でお抹茶をいただくのに、大げさな理由は必要ないと思っていましたが、最近その思いを強くしています。道具がないとおっしゃる方もありますが、とりあえず、茶碗と茶筅(ちゃせん)があればお抹茶を点てることができます。
お茶碗も「お抹茶用のお茶碗」としてつくってあるものでなくても、昔から茶道では「見立て」という考え方がありますから、お抹茶を点てやすそうな、飲みやすそうな大きさや形の器があれば、それで良いのではないかと思います。
あとは肝心のお抹茶。ここ福岡では、お茶の産地・八女があるので、うちではもっぱら、八女のお抹茶を使っています。お抹茶のランクもいろいろとありますが、うちでいただく分には、そんなに高級なものを用いなくても、十分においしいな、と。むしろ、鮮度の良さのほうが、味や香りに影響が大きいかなぁ、と。
なので、たくさんお茶を点てることが前提の機会がないときは、小さい缶で買っておいて、できるだけ早く使い切るように、と心がけています。あるいは開けて時間のたったものは自家用にして、お客さまが来られた時は新しい缶を開けるようにすると、新鮮な香りのお抹茶をお出しすることができます。
一番大切なのはお客さまへの気持ちであると考えると、
をお出しして、いろんな方とご一緒に楽しむ機会があることの方が嬉しいし大切なのかなと、あらためて思いつつある今日この頃です。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
抹茶碗がついにきました。これまでも、もしかしたら抹茶碗の陶片を拾っていたのかもしれませんが、「これは抹茶碗でしょう!」と言えるものは、今回が初めて。
これも大きな陶片ではありませんが、高台のつくりがわかる形で残っていたので、そのような想像が働きます。好きな茶陶作家さんがつくるお抹茶碗やぐい呑みの高台は、だいたいこんな感じなんです。
青磁です。時代はわかりません。高台の小ささ、高台際の作り方などから、お抹茶碗だろうなぁ‥と考えました。というよりは、これが完品だったら、お抹茶点てていただきたいなぁ、と思ったから、と言った方が正しいでしょうか。
思わずニヤニヤしてしまう宝ものです。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
しばらくご無沙汰していましたが、
相変わらず、ほぼ毎日増え続けている花祭窯・津屋崎陶片ミュージアムの陶片。
今回は、また金襴手の丁寧な絵付の陶片が仲間に入ったので、ご紹介です。これは幕末かな。
見込に染付で丁寧な菊花と唐草。周りには赤絵。赤絵ではっきり残っているのは赤だけですが、白く見えているとこもよく見ると、植物や山などの文様が描かれた線描きの跡が見えます。何色で描かれていたのかなぁと想像が膨らみます。
赤絵は上絵(うわえ)とも呼ぶとおり釉薬をかけた本窯焼成の上に、絵の具を載せて焼いているため釉薬による保護が無く、外的要因によって色が剥げ落ちます。そのため、海で洗われていた漂着カケラには赤絵が残っていないことが多いのです。
裏面は高台際の内側と外側に染付で線が引いてあります。線だけで文様は無かったようですね。そこが少し残念。もしかしたら明治の輸出伊万里かもしれません。
高台の径は7センチぐらい。5~6寸のなます皿サイズかなぁ、という感じです。
この手の陶片で、以前にご紹介していたものとしては、やはり染付と赤絵のついた7~8寸の金襴手のお皿がありました。こちらは裏側にも染付で文様が描かれていました。
しかし今回は、赤絵が残っている嬉しさにも増して、見込に描かれた文様のきっちりさ加減が嬉しい陶片でした。染付の藍色の呉須(ごす)が少々焦げ気味で黒っぽくあがっていますが、それもまた個人的には嫌いではありません。
こういうものが上がってくるたびに再確認するのが、
です(^^)
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
先日、お勉強してきました~!というブログを書いておりましたが、
講座内でまだ完成していなかったのを、ようやく仕上げたのが、一番上の写真です。
講座のときは、これを手描きスケッチでつくっていました。講座内で発表した時にいただいた感想をもとに少し修正し、英文の最終チェックと修正を英語の先生に見てもらって、出来上がり。
日本語で考えていると、英語でピッタリの表現が見つからないことがしょっちゅう出てきます。なのでここ数年は、英語版の文章をつくるときは、最初から英語で考えるように心がけています。
プレゼンテーションとなると、「正しい(間違っていない)言い方」からさらに一歩進んだ「より的確な表現・効果的な表現」が求められるようになるので、そんな時は英語の類語辞典が大活躍です。日本語の文章つくるときもそうなのですが、「類語辞典」はとっても役立つうえに面白い。語彙を増やすのに欠かせません。
それでもネイティブの先生に見てもらうと「ちょっとニュアンスが違うから、こっちのほうがいいよ」ということが頻繁に発生します。先生がうちの仕事のことを理解してくださっているので、すごく的確なアドバイスをいただくことができ、ほんとうに恵まれているなぁ、と思います。
文章つくる⇒類語辞典で表現磨く⇒ネイティブチェック
延々とこの繰り返し。付き合ってくださる先生に心より感謝です。