弥生三月、変転の季節。

こんにちは!ふじゆりです。

ここ福岡は数日真冬に戻った後、今日からまた暖かな晴れ。
寒いのが苦手なので、お日さまが出るとホッとします。

このところ、お世話になっている方がお二人続けて異動の挨拶におみえになりました。
お一人は信金の担当者さん。
お一人は商工会の職員さん。

お二人ともそれぞれ
この地ではあまり一般的でない「窯」という業種の仕事に
そして見ようによっては突飛とも思えるわたしたちの事業展望に
理解を示し力を貸してくださったのでした。

何年か後に、もしまた津屋崎に戻ってこられることがあれば
そのとき「お、花祭窯さんも相変わらずがんばってるね!」と誇らしく思ってもらえるような
そんな自分達であることが、一番の恩返しになるはずだと思っています。

宮地嶽神社の早咲きの桜
宮地嶽神社の早咲きの桜。

とはいえ、嬉しいことにお二人ともお住まいは比較的近所。
職場の肩書きを持ってのお付き合いから、個人としての友達付き合いへとステージを変えて
これからもわたしたちにとって大切な存在です。

津屋崎に移転してもうすぐ丸三年。
いつのまにかたくさんの大切な方々に囲まれて過ごしています。
親身にサポートしてくださる方々の存在を、あらためてありがたく思ったのでした。

花祭窯のショップカード

こんにちは、ふじゆりです。

津屋崎に移転して、もうすぐ丸3年。
佐賀の工房ではお客さま用の展示スペースを設けていなかったので
ショップカードをつくりはじめたのは、津屋崎移転がきっかけでした。

花祭窯と藤吉憲典のことを知っていただくため試行錯誤の連続です。
限られた紙面でいかに伝えるか。
写真と文字をどう使うか。

花祭窯のショップカード

昨年出来上がった、三代目ショップカード。
今回はプロカメラマンにとっていただいた写真があったのでずいぶんと助かりました。
ビジュアル的なインパクトは写真の良し悪しに大きく左右されることをあらためて実感。

藤吉憲典について

そして、毎回頭を悩ませつつも楽しいのが紹介文づくり。
どう表現したら「藤吉憲典らしさ」を伝えることができるのか、
毎回いろいろなアプローチを考えます。

一代目、二代目とポストカードサイズで制作していたのを
今回は10cmの変形三つ折にしてみましたら
お友達のつくり手から思わぬ好評を得ました。

美意識の高い彼らから「いいね」と言われると最高に嬉しく、
嬉しいあまりに今回ブログまで書いてしまいました。

花祭窯に遊びにおいでの際は、ぜひご覧くださいませ(^^)

続・Democratic Luxury について考えた。

こんにちは!ふじゆりです。

引き続き Democratic Luxury について考えています。
しつこい性格なのです^_^;

恥ずかしながら・・
これまで、花祭窯・藤吉憲典がつくる「やきもの」について問われたとき、
自分の頭・気持ちではわかっているつもりでも、口から出る説明はいつもなんだか言葉が足りず、
わかりやすくお伝えすることが出来ていませんでした。

Democratic Luxury という言葉・概念に出会った今、
初めて、わかりやすくお伝えできるような気がしています。

錦赤玉文茶碗(藤吉憲典作)

藤吉憲典がつくる、やきもの。
材料について、制作工程について、歴史について、作り手について・・
これらを説明できるのは、あたりまえなのですが

一番お伝えしたいこと・お伝えすべきことでありながら、
きちんとわかりやすくお伝えすることができていなかったのが

そのモノがもたらしてくれるコト。

たとえば
美しいものを見たり、それに触れたりして、ほっとして安らいだ。
美しいものを見たり、それに触れたりして、明るい気分になった。
美しいものを見たり、それに触れたりして、思わず涙が出てきた。

今読んでくださっているあなたも
そんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。

美しいもの
それは風景であったり自然の造形物であったり、
そして人の手が生み出した芸術(アート)であったり。

美しい芸術作品、それは嗜好品であって、生活必需品ではないかもしれませんが
芸術がなくても生活には支障は無いけれど、あったら、より楽しくなる。
芸術でお腹いっぱいにはならないけれど、胸がいっぱいになる。

そんなことを感覚的に感じたことがあるのではないでしょうか。

「最も手にとりやすい芸術品」のひとつである「やきもの」は、
造形的な美と、絵画的な美を兼ね備えながら
まさに「庶民的な贅沢」を実現してくれるモノ。

なかでも食の器は
価格的にもサイズ的にも、手にとりやすい芸術品であり
日々の生活に根付いた「用途の美」術品であり
使うことによってさりげなく感性を磨いてくれるもの。

Democratic Luxury

日常生活に高揚感や安息の時間・空間をもたらしてくれる贅沢です。

 

2015年もよろしくお願い申し上げます!

こんにちは!ふじゆりです。

久しぶりの投稿は2015年第1回目。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

福を招くふくろうをモチーフにした陶箱

今年最初の仕事は、写真のふくろう。
「福壽のモマ」です。

花祭窯のある福津市津屋崎には宮地嶽神社がありますが
その宮地嶽神社に伝わる「正直者に金の珠を授けるモマ伝説」にちなんだものです。
「モマ」とはこのあたりの方言でふくろうのこと。

ふくろうのデザインには
「首が良く回る→商売繁盛」
「ふくろう→不苦労→苦労しない」
という縁起も込められています。

藤吉憲典作のモマ。
金の珠は陶箱になっていて、開けると中に福が入っています。

2015年が皆さまにとって良い年になりますように。

津屋崎はワクワクしています。

こんにちは!ふじゆりです。

9月の終わりごろから
津屋崎千軒は町全体がなんだかワクワクしています。

その理由は、これ。
http://www.nhk.or.jp/fukuoka/drama/shiawase/index.html

NHK福岡放送局が制作する「福岡発地域ドラマ」の舞台に津屋崎が。

津屋崎千軒内でも、あちらこちらでロケが行われていて
福津市内からも市民エキストラで参加する人がたくさん。
子どもから長老さんまで、なんだか浮き浮きと嬉しそうです。

花祭窯から見えるいつもの風景も登場しそうです。
花祭窯から津屋崎浜を臨む。

2015年1月16日19時半より九州沖縄での放送です。

松田翔太さん、宮本信子さんの二人芝居に近い構成ということで
津屋崎の日常風景をバックにどんなドラマができあがるのか
今からとっても楽しみです。

10月は東京個展。

こんにちは!ふじゆりです。
朝晩すっかり涼しくなって秋の気配です。

この秋から冬にかけては個展がふたつ。

10月の東京町田・ももふくさんから
早くも個展案内状が出来上がってきました!

東京町田ももふくさんで、藤吉憲典個展。

藤吉憲典 展------------------
2014年10月25日(土)~31日(金)
12:00~19:00
ももふく
東京都町田市原町田2-10-14 #101
TEL042-727-7607
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今回もスタイリッシュな案内状を作ってくださいました。
飾って絵になるハガキ、とっても嬉しいです(^^)

個展案内状は10月に入ってからお届けいたします。

個展案内状のご希望はこちらからどうぞ(^^)
http://fujiyoshikensuke.com/form/dm.html

染付蛸唐草文蕎麦猪口

蕎麦猪口新作をアップしました!

染付蛸唐草文蕎麦猪口
(そめつけ たこからくさもん そばちょこ)

藤吉憲典の染付蛸唐草文蕎麦猪口

藤吉憲典の個展でご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
蕎麦猪口倶楽部にも掲載せねば!と思いつつ、ようやくアップいたしました。
たいへんお待たせいたしましたm(__)m

見込文様に五弁花、縁地文には四方襷と
しっかり手が入っています。

蛸唐草文はとてもポピュラーな文様ですが
それだけに、描き手の個性がそのまま表情に表れます。

藤吉憲典の蛸唐草文は
子孫繁栄の思いがこめられた唐草文にふさわしく
丁寧で力強い筆致が特徴です。

 

蕎麦猪口倶楽部 染付蛸唐草文蕎麦猪口
http://sobachoko.fujiyoshikensuke.com/?pid=80332211

ギャラリー縄にて 藤吉憲典 展

こんにちは!ふじゆりです。
お待たせいたしました。
大阪心斎橋・ギャラリー縄(しょう)さんでの 藤吉憲典 展です。

ギャラリー縄にて藤吉憲典個展

藤吉憲典 展------------------

2014年8月15日(金)~23日(土)
11:00AM~7:00PM
ギャラリー縄(しょう)
大阪市中央区南船場2-10-30豊城ビル1F
※クリスタ長堀北5出口から北へ200m
TEL06-6245-7117
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毎年お世話になっているギャラリー縄さんでの個展。

例年5~6月に開催していたのですが
オーナー尾崎さんの「ちょっと時期を変えてみましょか」の一言で
今回は、8月真夏の開催となりました。

お盆15日からのスタート。
正直、お盆の時期は人が来ないのではないか!?と気になったので
率直に聞いてみました(笑)

尾崎さんいわく
「この業界は夏に長期休むところも多いので、実は意外とねらいめなんですわ」。

なるほど、了解しました!

ギャラリー縄さんがつくってくださる個展案内状は
尾崎さんの一言が毎回楽しみでもあり、ドキドキでもあり。
作家紹介に見えるこの文章、実は作家へのメッセージだと受け取っています。

今年の一言は
「将来、2代目川瀬竹春先生の豆彩にも匹敵する、彩磁を造っていただければと期待しています。」

こちらの状況はまったく伝えていなかったにもかかわらず
ダンナの作陶風景を見ていたかのようなこの一言。
というのも、このところ、個展に向けて赤絵を描き込んだ彩磁をいくつもつくっていたのです。

2代目川瀬竹春。
縄さんとお付き合いがはじまったのは2005年の個展。
初めて縄さんに伺ったダンナが
川瀬竹春さんの個展の図録をいただいて帰ってきたのを覚えています。

2014年のギャラリー縄 藤吉憲典 展
どうぞご期待ください。

個展案内状のご希望はこちらからどうぞ(^^)
http://fujiyoshikensuke.com/form/dm.html

見て・触って・少し学んで、選ぶ。

こんにちは!ふじゆりです。

津屋崎・花祭窯で、新しい取り組みはじめます。
とはいっても、特別なことではなく
これまでなんとなくやってきていたことを
意識的にやることにした、というところです。

なにをするかというと
「やきものを見て・触って・少し学んで、選ぶ」
場を提供すること。

花祭窯ニュースレター7月号英語版
花祭窯ニュースレター7月号英語版

日本の美術教育は、美術館などでの一般向けプログラムを見ても
やたらと「体験させる(=自分で作る、的な)」ことがメインに組まれていて
「鑑賞する」ということがなおざりになっているのが
常々不思議でなりませんでした。

「ただ、みる(見る・観る)」
「さわって、みる」
「そのものの背景にあるストーリーを少し知ったうえで、みる」

そんな「みる」を楽しむ場を育んでいけたら、と思っています。

津屋崎陶片ミュージアム~見込に松竹梅~H260709001

こんにちは!ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム
本日のご紹介は染付の碗か蓋ものか。

染付碗、見込に松竹梅

染付碗、見込に松竹梅

染付碗、見込に松竹梅

染付碗、見込に松竹梅

写真1枚目、見込文様に松竹梅があると知っているのでそれとわかりますが
まあ、ずいぶんと崩れた松竹梅。

環状の松竹梅を見込文様に描くのは
18世紀中頃から流行りはじめたそうですが
手間のかかる文様であるため
ある程度上手(高級品)のものに描かれているようです。

写真のように雑な(笑)表現になってくるのは、19世紀に入ってからか。
職人さんが文様から文様を写しているうちに
もとの図案がなにを表していたのかわからなくなってしまった!
という感じのもの、古伊万里によく見かけます(^^)

ともあれ、これは表も裏もきちんと文様が描かれています。
表は花かなと思いきや、おそらく宝袋。
松竹梅も吉祥文ですから、宝尽くしですね。

つくりも丁寧で、高台にもきれいに釉薬がかかっています。
宝尽くしの蓋ものかな、と。

 

 

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ふじゆりスタイル
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津屋崎陶片ミュージアム
http://fujiyuri.com/blog/category/tsuyazaki-oldchina-museun/

<運営責任者>
花祭窯(はなまつりがま) 藤吉有里
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■蕎麦猪口倶楽部(そばちょこくらぶ)
http://sobachoko.fujiyoshikensuke.com/

復刻古伊万里からオリジナルまで。肥前陶磁の伝統と革新。
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■磁器作家・藤吉憲典(ふじよしけんすけ)

Ceramic artist Kensuke Fujiyoshi フェイスブックページ
https://www.facebook.com/KensukeFujiyoshi

藤吉憲典公式ホームページ
http://fujiyoshikensuke.com/

肥前陶磁の価値を高める仕事を通して
優れた伝統工芸文化と技術を世界へ・後世へ伝えます。
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花祭窯 〒811-3304福岡県福津市津屋崎4-8-20

~日常に文化とストーリーをプラス。
持つ人の個性を引き立てる上質~