良いか悪いかはわからなくても、好きか好きじゃないかはわかる。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

良いか悪いかはわからなくても、好きか好きじゃないかはわかる。

最近、仕事のおともに、You tubeでクラシックやオペラの歌曲を自動再生で流しっぱなしにすることがあります。別の画面で仕事をしているので、音だけ聴いている感じなのですが、ときどき「あれ?」と思うことがあります。そんな時はYou tubeの画面に切り替えて、即座に曲名や指揮者・演奏者を確認。つくづく便利ですね。

クラシックもオペラも聴くのは好きですが、ただ好きというだけで、まったく知識はありません。音を流していて「あれ?」と思うのは、「これ、いいなぁ!」と思うときと「これはちょっと飛ばしたいな」と思うとき。自動再生なので、同じ楽曲が演者違いで繰り返し流れてきたりするのですが、耳がすんなり聞き流すものとそうでないものがあるんですね。

クラシック好きの方が「指揮者や演奏者によってまったく違う」とおっしゃって同じ楽曲のCDを何枚も持っている理由が、なんとなくわかってきました。あくまでも、なんとなく、ですが。

わたしが「あれ?」と思うのは、結局「聴いていていい感じだから、どんな曲なのか、誰が演奏しているのか知りたい」と思うときと、「聴いていて落ち着かないから、これはもう聴かなくていい」というとき。これをくりかえしているうちに、自分の好みの傾向が見えてきました。

よく知らないし、わからない。けれど自分好みかどうか(聴いていたいかどうか)はわかる。これがわたしの音楽鑑賞ですが、それでじゅうぶんだと思います。ちなみに「聴いていて堅苦しいから要らない」と思ったら「カラヤン指揮」ということが多々、ということも(笑)

実のところ、美術やアートについても、基本的にはまったく同様だと思っています。もっともっと、自分本位で鑑賞して良いんだという認識が広まったらいいな、と思いつつ。

 

お野菜定期便。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お野菜定期便。

食べ物に特別こだわっているというのではありませんが、身体をつくるモトだから、無理のない範囲でいいものを採り入れたいなぁ、という想いはあります。ここ津屋崎はお魚もお野菜も近所で新鮮なものが手に入るので、意識しなくてもほぼ地産地消になっているという、実にありがたい環境。

お友だちに無農薬無化学肥料で土づくり・野菜作りに取り組む農家さんがあって、昨年から、週に一度お野菜の宅配をお願いしています。ここのお野菜が、安心なうえに、とても美味しい!のです。

3月下旬から「瑞境期」で宅配のお野菜がしばらくお休みになりますと連絡がありました。それまで「瑞境期」という言葉を知らなかったのですが、季節の変わり目でお野菜の在庫の少ない時期のことと教えていただきました。なるほど、自然に沿った野菜作りをしていれば、そんなタイミングもあるだろうなぁ、と納得。

そして本日、瑞境期が終わったということで、お野菜定期便が約2か月半ぶりに復活。やっぱり味がよくって、思わずにんまり。お休み期間を経て、さらにありがたみが増しています(^^)

 

ー肥前磁器の美ー銀座黒田陶苑。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

―肥前磁器の美-銀座黒田陶苑。

七月は銀座黒田陶苑さんで2回目の、藤吉憲典展。昨日到着した案内状を開いて、とっても嬉しくなりました。

そこにあったのは「-肥前磁器の美―」の文字。

銀座黒田陶苑 藤吉憲典展

藤吉憲典のつくる器を形容する言葉として、これほどシンプルでありながら本質をついたタイトルは無いような気がします。

個展初日まで、あとひと月。どうぞご期待くださいね。


ー肥前磁器の美ー
藤吉憲典 個展
2018年7月14日(土)-7月19日(木)
※16日(月)は定休日。
11時-19時

銀座 黒田陶苑2階展示室
東京都中央区銀座7丁目8番6号
TEL03-3571-3223


 

藤吉憲典蕎麦猪口と小皿豆皿展 in 熊本SUNNY。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典蕎麦猪口と小皿豆皿展 in 熊本SUNNY。

届きました(^^)
案内状ご希望いただいている皆さまには、今日~明日発送いたしますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

熊本市にあるBistro&Bar SUNNYの周年祭として1周年記念から開催の機会をいただいている藤吉憲典の蕎麦猪口展。今年は5周年=5回目の蕎麦猪口展です。

オーナーの藤川さんとは、藤川さんがお店を独立オープンなさる前、前職からのお付き合いです。人付き合いがよく正直なお人柄に、ダンナもわたしも惚れ込んでいます。3周年の時には熊本地震のすぐあとで、悩みながらも「お客さまが楽しみに出かけられる場所のひとつになれたら」と開催を決定なさいました。

そんなこんなで、SUNNYで蕎麦猪口展を開催できることは、私たちにとって、とても嬉しいことです。昨年から、蕎麦猪口に加えて小皿豆皿も一緒にご紹介するようになりました。今年はさらに、蕎麦猪口の文様をテーマに絞り込んでみていただこうという試み。「幾何学文様」ぜひ見に来てくださいね。


Bistro&Bar SUNNY

藤吉憲典 蕎麦猪口小皿豆皿展

2016/6/23(土)-7/1(日)
※月曜定休
火・木・金・土:18時-26時
水・日:13時-16時、18時-26時

Bistro&Bar SUNNY
熊本市中央区水道町4-39-2F
TEL&FAX096-355-4188

 

2018梅仕事スタート。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2018梅仕事スタート。

今年もこのシーズンがやってまいりました。「今年の梅は豊作のところが多いみたいよ」という声をあちらこちらから聞いていました。雨の上がった日曜日、ウキウキと佐賀に梅採りに行って参りました。

確かに!我が家の梅の木のなかで、もっとも大きい梅の成る木が、いまだかつて見たことのないような豊作ぶり。毎年たくさん実をつけてくれる小梅も、いつもより少し大きめに育っていて、小梅というよりは中梅!?という感じです。

一番日の当たるところにある木は、すでに熟して落ちはじめ、お隣のおばちゃんに「来るのが一週間遅かよ~(遅いよ~)!」と笑われてしまいました。とはいえ、我が家の梅は他所に比べてゆっくりなので、今週来週で収穫完了できたらいいな、と。

青々と輝く梅の実を収穫していく作業は、なんとも爽快でとても楽しいのです。そのあとの梅仕事は楽しいながらもたいへんなところもあるのですが、梅採り作業はひたすら楽しい。もちろん体力は使いますが。きっと梅の木がいい氣を放っているからなのだろうなと思います。

梅仕事第一弾は、ノンアルコールの梅シロップ。夏の間、わたしと息子のおいしい水分補給源となります。このあとは、梅干しに梅味噌に醤油梅…花祭の自然に感謝です。

 

 

読了『経営者に贈る5つの質問』(ダイヤモンド社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読了『経営者に贈る5つの質問』(ダイヤモンド社)

月一回の朝勉強会、形態を読書会に変更しての第一冊目『経営者に贈る5つの質問』を読み終えました。毎月ひとつの質問に対する読書と考察で、半年クールの朝勉強会にちょうど良い質と量でした。

読みはじめる前は、わたし自身が「そういえばドラッカーをちゃんと読んでいない」というところからの選書で、「今頃ドラッカー」という感じもあったのですが、この本を勉強会の最初の一冊にしたのは、結果として正解でした。

というのも、本書の原著第1版は2008年発行とわりと最近の著ではあるものの、本の中身で主張していることは、ドラッカーが50年前から言っていることと本質的に変わらないとわかったからです。これは第2版で加筆されている「ミレニアル・コラム」を通して、より理解できました。

つまるところ、事業を継続していくにあたり大切な原則は、50年前から普遍的に変わっていないということなのだろうな、と。また、本を読むなかで「これは別の本で誰かも同じようなことを言っていたなぁ」というものが大量にあり(笑)、ドラッカーの経営思想がいろんな人にたくさんの影響を与えた結果なのだろうと思えました。

そんな本ですから、事業を続けている限り何度でも、繰り返し読み直し「5つの質問に答える」ことで、大切なことに気づいたり確認する機会になるだろうな、と思いました。

 

紫陽花三昧。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

紫陽花三昧。

紫陽花、育てるのに何回かチャレンジしたのですが、根付かなかったり、根付いて大きくなってきたと思ったら間違えて切られてしまったり…で、我が家にはなかなか紫陽花が定着してくれず。もっぱら道々で他所の紫陽花を楽しんでおります。

そんな今朝、今年はきれいにたくさん咲いているからと、ご近所さんから「家じゅう紫陽花で飾りなさい!」と紫陽花の贈りもの。嬉しくて、床の間、玄関、展示棚、お手洗い…あちらこちらに活けました。

紫陽花 白磁徳利(一輪挿し) 藤吉憲典

紫陽花 染付微塵唐草文長角花器 藤吉憲典

紫陽花 染付市松文花掛け 藤吉憲典

紫陽花 白磁花入 藤吉憲典

オールドタウン。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

オールドタウン。

先日、お茶のお稽古に行っていたら「オールドタウン」という単語が何度も聞こえてきました。写真は博多の御供所町にある聖福寺。

コトバンクhttps://kotobank.jp によると、オールドタウンとは「その都市で最も古い地区。町の発祥の地。」という意味があるようです。

わたしが入門しているお茶の南方流は、博多御供所町にある禅寺・円覚寺に伝わる茶道で、お稽古も円覚寺境内にあるお茶室で行われています。このエリアは大小の寺社の連なる寺町として知られていますが、同時に「旧市街」でもあるのですね。

旧市街、すなわちオールドタウン。朝日新聞デジタル版(2017年12月5日)の記事に、関連記事を見つけました。曰く『福岡市は5日、櫛田神社や承天寺など寺社が集まる博多区の寺町一帯を石畳風の舗装に統一する「博多旧市街プロジェクト」を始めると発表した。』と。

なるほど納得。そういえば、いつも通る道でずっと舗装工事をしていたのは、そういうわけだったのですね。この日は関係者の方が「博多旧市街プロジェクト」の説明をしに、周辺を回っていたのかもしれません。それで「オールドタウン」という単語が飛び交っていたのでしょう。

福岡市のサイトには「博多旧市街プロジェクト」のページができていました。曰く、「博多部の歴史・伝統・文化を活かし,博多旧市街を創生します。」とのこと。インバウンドをにらんでのことですね。海外からの観光客の増加で、問題点もたくさん出てきている京都の前例がありますから、博多の旧市街プロジェクトはそこに学んでくれるといいな、とも思いつつ。

 

 

2018山笠スタート。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2018山笠スタート。

昨日は、津屋崎祇園山笠・新町流れの「初寄り」でした。毎年6月の最初の日曜日にある集まりで、その年の山笠のスタートします。

津屋崎祇園山笠には三つの「流れ」があります。花祭窯のあるエリアは「新町」。新町は、ごりょんさんと呼ばれる奥さん方が寄り合いの際の食事作りをします。初寄りのメインメニューは、餃子。なぜ餃子なのか、理由は知りませんが、わたしが参加させていただくようになった7年前からメニューは大きくは変わっていません。今年は約800個を包みました。

7月に入ると週末ごとに山笠行事が入り、その都度、もつ鍋やらおでんやら鶏飯おにぎりやらと、大量につくります。初寄りでは、ごりょんさんは餃子を食べながらその週末ごとの担当決めや、メニューの確認を行います。例年「ゆで卵」担当を拝命して7年目を迎えるわたしは、今年も「ゆで卵」(^^)

2018年の津屋崎祇園山笠は、7月21日(土)が裸参り、22日(日)が追い山です。

 

梅雨入り3。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

梅雨入り3。

梅雨の季節に楽しみたい器をひとつふたつと紹介したら、どんどん紹介したいものがでてきました。我ながら、やっぱり文様の話が好きなんですね。

というわけで3つ目は、これまた蕎麦猪口です。

染付驟雨文蕎麦猪口 藤吉憲典
染付驟雨文蕎麦猪口 藤吉憲典

染付驟雨文蕎麦猪口

里芋の葉っぱと思しき大きな葉を傘代わりにした後ろ姿。驟雨(しゅうう)は、いわばにわか雨です。季節的には梅雨の後期の景色ですね。先日のブログ「梅雨入り。」でご紹介した「傘文」に描かれた雨の雰囲気に比べると、筆致の違いが面白いですね。驟雨では強い勢いを感じます。

梅雨入り。

驟雨文様も江戸時代から描き継がれてきている文様。実はこの文様に出会うまで「驟雨」という言葉を知りませんでした。季節を表す日本語は多種多様。文様を通じて学ぶことがとても多いのです。