懐石茶会でした。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。先週末は

懐石茶会でした。

毎年この季節に行われる南方流の懐石茶会。前日の準備から当日の後片付けまで、学びの多い茶会運営のなかでも、もっとも時間をかけて行われるお茶会です。

南方流では、入門以来の成果を同門の皆さんにお披露目し評価していただく一番最初の機会となるのが、この懐石。感覚的には「試験」に近いでしょうか。入門者はまずはここを目指して精進することになります。わたしも目下ここに向かって修業中。

お炭手前に始まり、お食事をいただき、濃茶、薄茶までのフルコース。一席が約四時間のお茶会です。お食事と濃茶の間に一度席を立つ以外は座りっぱなし。自分が席に入らないときは、お台所やお運びのお手伝いをいたします。

亭主を務める方をお手伝いし、お客さん役をつとめるのが、この日の役割。わたしも3~4年参加していますが、毎年様々な手順を教えていただきながら確認しなおし、それでもなお緊張しながら臨みます。ただお手伝いする側でありながらこの状態ですから、当日亭主をお勤めになる方々の精神力はすごいものです。

一席を約半日かけてのお茶会は、最近ではどこの流派でも減ってきているというお話を耳にするたび、年に一度このような機会に参加できる我が身の贅沢を思います。

ともあれ今年の懐石茶会も終了。お手伝いとして大きな失敗もなく終わることができたので、なにより一安心でした。

 

そういえば、ロケ協力。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

そういえば、ロケ協力。

タイからコマーシャル撮影のご一行がいらっしゃったのは、昨年12月。旧知の映像監督さんからの打診があり、日本的な雰囲気の画を撮りたいということで、花祭窯の場所をお貸したのでした。

当日は朝から雪が舞い、最高気温も一桁だったと思います。古い日本家屋である花祭窯は極寒だったのですが、縁側を開け放ち寒風吹くなかロケが行われていました。

南国タイからいらっしゃった皆さん、さぞかし寒かっただろうと思いますが、現場は和気あいあいと楽し気な空気がいっぱい。見ていて皆さんのプロ意識を感じました。

なかでもプロ根性を感じたのが、このCMの主役を演じた女優さん。春っぽいニットに身を包んだ彼女、縁側に座りっぱなしでとっても冷えたと思いますが、終始笑顔。監督からの要望にも嫌な顔一つせず応えていました。

「あの時の映像ができました」とお知らせをいただき、さっそく拝見してみたら、まったくこの日の寒さを感じさせない出来上がり。やっぱり皆さん、プロですね。

CMフルバージョンはこちらからチェックできます(^^)

読書『たゆたえども沈まず』原田マハ(幻冬舎)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『たゆたえども沈まず』原田マハ(幻冬舎)

写真は『ART GALLERY 現代世界の美術 GOGHO』(集英社)より、ゴッホの「包帯をした自画像」と、佐藤虎清「風景の中の芸者」

昨秋出ていた原田マハさんの新刊を、やっと読みました。今回はゴッホ。


『―たゆたえども沈まず。
パリは、いかなる苦境に追い込まれようと、たゆたいこそすれ、決して沈まない。まるで、セーヌの中心に浮かんでいるシテ島のように。
どんなときであれ、何度でも。流れに逆らわず、激流に身を委ね、決して沈まず、やがて立ち上がる。』

『「考え込んでも、どうにもならないことだってあるさ。どんな嵐がやって来ても、やがて通り過ぎる。それが自然の摂理というものだ」
嵐が吹き荒れているときに、どうしたらいいのか。―小舟になればいい、(中略)
「強い風に身を任せて揺れていればいいのさ。そうすれば、決して沈まない。』

『たゆたえども沈まず』原田マハ(幻冬舎)より


タイトルに込められたメッセージが全編を貫いています。が、ゴッホとテオの物語は「沈まず」に終わったと言えるのだろうかと、わたし自身はすんなり受け入れることができませんでした。沈まなかったからこそ「世界中が認めている」現在の評価を勝ち取ったといえるのかもしれませんが、本人にとっては生きているうちに「評価された」という実感を得ることができなければ、「沈まなかった」ともいえないような気がするのです。

それにしても、今回も原田マハワールドに一気に引き込まれました。次作も楽しみです(^^)

春なので、文化部スタート。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

春なので、文化部スタート。

この4月から人生のステージが変わる方もあれば、新しいことを始めたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

花祭窯では、この春から文化部活動をスタートすることにいたしました。

第一弾は「書道部@花祭窯」。

毎年お正月の1月2日に書き初め会を行っておりますが、そのなかから、字を書く面白さを感じる人がじわじわと増殖。年に1回だけでなく「定期的に書道をしたい」というお声をいただいておりました。

そこで、月に1回の書道部を始めます。部活動なので、部員制。書道をするには、ある程度スペースが必要なので、募集人数も限られてきますが、字を書くことに向き合いたい人たちで、ぼちぼち愉しめたらよいかな、と。

文化部は第二弾、第三弾も考え中。まずは書道からスタートです(^^)

 

蕎麦猪口倶楽部、送料改定のお知らせ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

蕎麦猪口倶楽部、送料改定のお知らせ。

本日は、業務連絡です。

昨年来、皆さまあちらこちらでこの手のニュースを目にしたり耳にしたりしていらっしゃると思います。花祭窯にも、郵便局さんからとヤマトさんからと、送料値上げの通達が参りました。長いこと一律料金でやってきましたが、今回はかなり厳しく、改定の運びとなりました。

2018年3月1日より、新しい送料となっております。何卒よろしくお願い申し上げます。

蕎麦猪口倶楽部 https://hanamatsurigama.com/

 

「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」観てきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
上の写真は『小学館ギャラリー 新編 名宝日本の美術7 東寺と高野山』より。

「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」観てきました。

久しぶりの映画鑑賞報告。空海観てきました!映像のスケールの大きさが見応えある1本でした。華やかさ、荘厳さ、そして少々のおどろおどろしさ(笑)

原作を読んでいた友人によると「原作をかなり端折っている」ということでしたが、「全くの別物として観れば、悪くない」と。そして、とにかく「この映像は映画館の大きなスクリーンで見るべし!」ということで行って参りました。幸いわたしは原作を読んでいなかったので、純粋に楽しめました(^^)
空海については、どういう人であるかということをほんのちょっとでも事前情報として知っていると、より楽しめるかも、とも感じました。わたし自身は、数年前に空海について書かれた本を数冊読んでいただけでしたが、そこで得ていたイメージが、この映画を観るうえで補完的に役立ったように思いました。
それにしても、染谷将太さん演じる空海がとても良かったです。
ただひとつ残念だったのは、なぜか最寄りの映画館では日本語吹替版しか上映していなかったこと。舞台は中国でしたので、中国語で観たかった!
映画が面白かったので、夢枕獏の原作を読んでみようかな、と思っています。

あっちもこっちもお雛さま(^^)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あっちこもっちもお雛様(^^)

我が家には娘はおりませんが、ご近所でお雛さまを目にする機会があるのは嬉しいことです。

ご近所の国指定文化財「藍の家」。

藍の家

こちらもご近所、豊村酒造さん。

豊村酒造

豊村酒造

宗像にあるフォレスト・デ・フロリストさん。

フォレスト・デ・フローリスト

フォレストデフロリスト

ご近所でお雛さまを目にする機会があるのは嬉しいことです。今日は朝からお雛祭りのお茶遊びにお呼ばれ。おかげさまで、すっかり華やいだ気分になりました(^^)

 

 

アーティスティック&ホンモノ。新・津屋崎名所。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

アーティスティック&ホンモノ。新・津屋崎名所。

花祭窯のある、津屋崎はぽつりぽつりと古い町並みが残っていて、その風情が大きな魅力ですが、ここにきて俄然、オシャレ系な方々の触手に響くアーティスティック&ホンモノが手に入るエリアへと変貌してきています。

かつて博多の奥座敷と呼ばれたこの地域で、東京標準どころか世界標準でみても(!?)アーティスティックでホンモノと呼べるものを、見て・手に取って・買うことができるのは、実に贅沢なことだと思います。

センスの良さを自任するあなた!ホンモノ志向のあなた!に、立ち寄っていただきたいのが、この三カ所。ここを知っていることで、「さすが」と一目置かれること間違いなし(!?)(注・あくまで「ふじゆり的」セレクトです^^)


1)cokeco 革 「上質な暮らし」を実現する靴とレザーアイテムを製作。

インスタ→https://www.instagram.com/cokecoleather/


2)Atelier FER 金属でジュエリーからオブジェまで色々。

インスタ→https://www.instagram.com/atelier.fer/


3)杜胡toco 衣服や器を中心とした衣料雑貨店。

インスタ→https://www.instagram.com/toco_fukuoka/


おまけに

器・オブジェ・やきもの好きな方は、花祭窯へもぜひお立ち寄りくださいませ(^^)

花祭窯・藤吉憲典
インスタ→https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/

 

 

読書『英語でアート』(マール社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『英語でアート』(マール社)

佐藤実・宮本由紀共著

英語とアート。以前から、この組み合わせでの情報を得られる場として、フェイスブック上でチェックしていたのが、Art Alliance「英語を使ってアートを学ぼう!」の情報でした。

Art Alliance「英語を使ってアートを学ぼう!」

上京のタイミングが合えば、英語講座に参加したい!とずっと眺めていたのですが、なんと、主催者の宮本由紀さんの本が出る!ということで予約注文してゲットしたのがこちら。

帯にあるとおり、たしかに「ただの英会話の本ではありません。」

ロンドンのギャラリーとやり取りをするなかで、たしかに日常会話でもなく、かといってビジネス英語でもない独特の距離感の英語を感じ、試行錯誤しながらやってきておりましたので、この本を得て百人力。

この本を読んで、さらに「アーティストのための英語講座に参加したい!」と思いました。海外展開を目指すアーティスト必携です(^^)

 

読書『SHOE DOG 靴にすべてを。』(東洋経済新報社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『SHOE DOG 靴にすべてを。』(東洋経済新報社)

NIKE創業者フィル・ナイト氏による、ナイキの物語。現・ナイキCEOのマーク・パーカー氏はアートコレクターとしても有名なのですが、実はそのプライベートコレクションに藤吉憲典の作品も入っているのです。これは読むしかありません。

わたしも世代的にはナイキの熱狂を感じてきた世代ではあります。が、それ以上に「今のナイキ」につながる物語を知りたいと思って手に取りました。

ところがまあ、純粋にストーリーに引っ張り込まれました。全548ページの分厚い1冊でしたが、一気に読みました。以下本書より、ひびいた言葉。


  • 馬鹿げたアイデアだと言いたい連中には、そう言わせておけ
  • 金が最終目標ではないが、目標やゴールが何であれ、そこに到達するには金がいる。
  • 負け犬でも勝てる
  • ゴールラインは存在しない
  • 偶然と言ったが、ほんとうに偶然だろうか。
  • 懸命に働けば働くほど、道は開ける。
  • 自分を信じろ。信念を貫けと。他人が決める信念ではない、自分で決める信念だ。

『SHOE DOG 靴にすべてを。』より