パソコンでインスタ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

邪道かも知れませんが

パソコンでインスタ。

楽しんでいます。

https://www.instagram.com/p/BRo04TqDduK/?taken-by=ceramicartist_kensukefujiyoshi

正直な言い方をすれば、スマホを使いこなせていない、ということですが(笑)

Instagram(インスタグラム)に作品写真をアップしていこうと、取り組み始めたのは昨年の今頃からのこと。まずは1冊の本を手に入れました。その本のなかに書いてあることで、わたしにとっての一番のヒットが

「パソコンからインスタグラムに投稿できる」

だったのです。

さっそくアプリをダウンロードし、やってみたら、思いのほかスムーズにできました。それからすっかり「パソコンから投稿」がお気に入りです。

なかでも最近のお気に入りは、動画投稿。

インスタグラムでは最長15秒の動画投稿ができます。「15秒以内でおしゃれな好い感じの動画を撮る」というのは、わたしにとってはなかなか難しいことで、チャレンジしようとしては挫折し、を繰り返していたのですが、使っているアプリで、自動的に動画がつくれるようになったのです!

どんな動画ができるかというと

「アップした写真に寄っていく(だけ)」。

ところが、この「寄っていくだけ」でも、動きがあることによって見え方がずいぶん変わるのですね。一度やってみたらすっかり面白くなって、それ以来「寄って行ったときに好い感じになるような写真」を意識するようになりました。

パソコンで使えることが何より心強く、楽しみながらやっています。もちろん、スマホのアプリでもインスタグラム投稿用の動画ツール的なものがいろいろ出ていると思います。

わたしが Instagram をスタートするにあたってお世話になった本はこちら。
(※画像クリックするとAmazonの本紹介ページにかわります。)

↓藤吉憲典のインスタグラムはこちらです↓フォロー大歓迎です(^^)

https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/

津屋崎の甘味、上田製菓さん。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎の甘味といえば、上田製菓さん。

毎日毎日ご主人がすべて手作りなさっているその味は、ストレートなおいしさ。しっかりとした味のあんこがたっぷり入った和菓子たちです。一律1個60円の数種類のお饅頭と大福。70円の可愛らしい桃色の求肥(ぎゅうひ)の生菓子は2種類、季節によって椿になったり鶴になったり。お抹茶を点てたいときは、もっぱらこちらにお世話になります。

幕末1850年代から続いてきたという上田製菓さん。歴史ある古道具や、菓子作りに使われていた落雁(らくがん)の型、焼印などを観ることもできます。

我が家から自転車で3分もかからないので、急なお客さまのときにも走って買いに行ける安心感。贅沢ですね。

その上田製菓さんが、もうすぐ引退なさると聞いて、とても残念なのです。昨日、大福を買いに行きがてらおばちゃんに話を聞いたら、ご主人がもう体力的にきついといっているから、と。わたしはまだやりたいんだけどね、と笑っておっしゃいました。

続けてほしい、残してほしいのはもちろんですが、それを想いだけで口にするのは無責任なことのような気がして、「おじさんの気持ちが変わって、もう少し続けてみようかな、って思ったら、ぜひまた」って言ってきました。

上田製菓さんは今年の梅雨頃までは営業予定とのこと。もうしばらく、いつもの津屋崎の味をしっかり味わうことができます。

 

 

 

磁器作家・藤吉憲典の絵付(染付)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ロクロ、赤絵、に続いては染付(そめつけ)の様子をご紹介。生地を素焼きしたあとに釉薬をかける前に付ける「染付(そめつけ)」と、釉薬をかけて本窯焼成したあとにつける「赤絵(あかえ)」があり、制作工程の順番的には、染付のあと赤絵です。

磁器作家・藤吉憲典の絵付(線描き)。

もちろん藤吉憲典は全行程自分自身で行っているのですが、一般的には磁器制作は基本的には完全分業で、メーカーはもちろん、窯ものも、染付の絵付工程はさらに「線を描く人」と「色を塗る人」に分かれています。実は作家さんでも、どちらかの工程を職人さんに頼んだり外注するということが珍しくありません。

藤吉憲典の染付の線描きの様子。途中からです。約3分半。定番人気の「染付波兎文蕎麦猪口(そめつけ なみうさぎもん そばちょこ)」を描いているところです。

 

手元が上手に撮れていなくてすみません<(_ _)>
もっとわかりやすい画が撮れたら、あらためてご紹介いたしますね。

次回は染付の「ダミ」と呼ばれる色塗りです(^^)

 

 

磁器作家・藤吉憲典の絵付(赤絵)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日のロクロに続いて

磁器作家・藤吉憲典の絵付(赤絵)。

絵付には、生地を素焼きしたあとに釉薬をかける前に付ける「染付(そめつけ)」と、釉薬をかけて本窯焼成したあとにつける「赤絵(あかえ)」とがあるのですが、ここで紹介するのは、赤絵です。ほんの10秒ですが(笑)

赤絵のなかでも、これは「線描き」をしているところ。線描きは黒か赤でするのですが、赤絵窯に入れるまでは絵具が乾いていない=触ると滲んだり消えたりする状態のため、このように「触らないように」絵をつけています。

赤絵がぎっしり描きこんであるときは、描きながら触るところが無くなっていくので、途中で一度赤絵窯に入れて絵を定着させて=触れるようにしてから、つづきを描くということも少なくなりません。

ロクロの様子はこちら(^^)

磁器作家・藤吉憲典のロクロ。

 

磁器作家・藤吉憲典のロクロ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

YouTubeにアップした動画をブログでご紹介することもできるのだと今更思い立ち。

磁器作家・藤吉憲典のロクロ。

これは盃(さかずき)を作っているところです。時間にして約1分。

お酒が好きで、ぐい呑み、盃、片口、徳利…
気がつけば酒器ばかり作っています。

 

ところでこの動画、もしかしたら、ロクロ専門の職人さんがご覧になったら「あれ?」と思うところもあるかもしれません。ロクロの使い方は、産地によって習慣が違うこともあるらしいのですが、そのうえ藤吉のロクロ技術はほぼ我流なんです。

もともと「絵付け」からやきものの世界に入っていることと、窯元時代は商品開発担当だったため、新作のサンプル用にちょっと作ればいい程度だったので「たくさんロクロを引く」ということが無かったのでした。

ロクロの習得は独立してから必死になって身に付けたものです(笑)注文品を数作りながら鍛錬・工夫していく一方で、当時佐賀県有田の窯業大学(現・佐賀大学芸術地域デザイン学部)のプロ向け夜間講座に通って、ロクロの伝統工芸士の方の指導を仰いだり。

 

次回は絵付の様子をご紹介しますね(^^)

特別注文のご相談について。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

このところ続けてお問い合わせをいただいたので、磁器作家・藤吉憲典の

特別注文のご相談について。

特別注文への対応は、ギャラリーさんも個人のお客さまに対しても、

親しくお付き合いしている、価値観や理想のイメージを共有できるお客さまに限らせていただいています。

理由は、

それが例えば、ご注文なさる側からは「ちょっとした部分的な特注」と思われるものであっても、お客さまがイメージしておられる出来上がりと、つくり手の描く出来上がりイメージとが大きく異なってしまうことがあるためです。

つくり手側としても、お付き合いが深いお客さまであれば、どういうものを望んでおられるか、ある程度推し量ることができるのですが、そうでないと難しいのです。

またお客さまの側も、藤吉のつくるものをよく使ったりご覧になっている方であれば、それは藤吉憲典に相談すべきものか、藤吉がつくったらどういうものが出来上がってくるかを、ある程度イメージしてご相談いただけるようになると思います。

特注でつくったものは、他所に出すことはできません。かといって、買い取っていただけばそれでいいのかというと、そういうことでもありません。つくり手は、常に全力でものを作っています。お買い求めの方に喜んでいただけてこそのものづくり。お気に召さないものは、むしろ買ってほしくないというのが正直な気持ちなのです。

というわけで、特注のご相談をいただいてもお断りすることが多いのが現状です。
なにとぞご理解いただけると幸いです<(_ _)>

 

 

豆まきに行ってきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

波折神社の豆まきに行ってきました。

小さいころから豆まき行事が大好きで、節分の豆まきは藤吉家の一大イベント。大きな声で「鬼は外、福は内」を言いながら豆をまき、そのあとに大豆を食べるだけのシンプルなものですが、テンションが上がります(笑)

ところがその節分行事が、神社で行われる神事のひとつであることを認識したのは、すっかり大人になってから。福岡に住むようになって、櫛田神社の節分祭を見て知ったのでした。

櫛田(くしだ)神社にお参りしてきました。

そして今、暮らしている津屋崎で氏神様の波折神社が毎年豆まき行事を実施してくれることのありがたさ。回覧板で節分祭の案内がまわってくると、今年も来たな、と嬉しくなります。小さな神社ですが、地元の幼稚園からと、小学校は三年生が毎年参加しています。

年男・年女は豆を撒く係になることもでき、その募集も回覧板で回ってきます。実は今年はトシオンナなのですが、手を挙げませんでした。12年後の次回は手を挙げてみようかな・・などと思いつつ。

 

本日の写真は藤吉憲典のつくる染付福鬼文蕎麦猪口。先日の「福」のなかでもご紹介しましたが、反対側にはお多福さんが描かれています。

染付福鬼文蕎麦猪口のご注文はこちら。来年の節分に向けていかがでしょうか(^^)

 

 

 

【読書】一汁一菜でよいという提案

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

土井善晴さんの
『一汁一菜でよいという提案』

いろんな方があちこちで書評を書いておられるので、今さらという感じではありますが、せっかく読んだので、そして面白かったので、こちらにご紹介。

「やきものや」として特に心に響いた部分をピックアップしてみました。


・ハレとケ。贅と慎ましさのバランス

良いものに触れ、目を肥やし、日本の文化を支えていた。

・喜んでくれる人は、わかってくれる人。

・毎日手に触れるもの、毎日見るものは、いいものが良いのです。

・よそ行きのものよりも、毎日使うものを優先して大事にして下さい。

・人間は道具に美しく磨かれることがあるのです。

・いいものというのは人それぞれにありますが、きちんと選んであげて下さい。(子どものために)

・いい器とは、なんでもない炒め物一つでもおいしそうに見せてくれるもの。

茶碗は手で触れて持ちやすいもの、唇に触れて気持ち良いものもあります。

・目で食べ、食感を楽しむという和食の大切な要素は「器」です。

(土井善晴『一汁一菜でよいという提案』より)


この本のなかの写真では、家庭料理風にざっくりとした盛り付けをしているものばかりなのですが、器についての考え方がこのようにしっかり文章にしてあったことが、とてもありがたく嬉しいところでした。日頃考えていることがいくつも重なっていて、思わず「そうそう!やっぱりそうよね」と大きくうなずきながら読んでいました。

そしてもうひとつ。巻末に「きれいに生きる日本人―結びに代えて―」として、著者が特に影響を受けた方のエピソードが載っています。

このなかに、奈良の生駒にあった器ギャラリー「やきものいこま」のオーナー箱崎典子さんが紹介されていました。実は、いこまさんには、お店をお閉めになるときまで、藤吉憲典もたいへんお世話になりました。この本のなかにも記されているのですが、箱崎さんは若手の陶芸家の良いところを見出して、大事に扱ってくださる方でした。

藤吉もまた、いこまさんに器を見ていただこうと奈良の生駒に器をもって行き、いろいろと扱っていただきました。朝からアポイントを取って伺って、お昼時にかかると箱崎さんが二階に上がってお昼ご飯を出してくださったという話を、この本を読んで思い出しました。息子が誕生したときに箱崎さんからお祝いにいただいた、繭で出来た十二支のお人形は、今でも我が家に大切に飾ってあります。

と、個人的にも共感しながら読んだ『一汁一菜でよいという提案』でした。

 

 

取り扱いご検討のギャラリーさんへ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
今週末はまた寒くなるという予報。暖かくして過ごしたいですね。

さてこのところ立て続けにお問い合わせのお電話をいただきましたので、

花祭窯・藤吉憲典の器・作品
取り扱いをご検討のギャラリーさんへ。

花祭窯では、こんな考え方をしています。

1997年の独立創業当初から一貫して、商社を通さずギャラリーさんとの直接お取引をしてきています。最終的にお買い上げして使ってくださるお客さまのお顔・ご要望がきちんと見えているオーナーさんとお付き合いしたいという思いからです。

ギャラリーさんとの関係で重視しているのは、お互いに敬意をもってお付き合いできることと、その結果として生まれる信頼関係です。

そのため、具体的な商談の前に必ず、オーナーさんとつくり手・藤吉憲典がきちんとお話をできる場をもつようにしています。最近は工房にお越しくださる方が増えてまいりましたが、こちらからお店にお伺いすることも多いですし、その両方を経たうえでお話を進めることが少なくありません。

ものづくりに対する考え方、価値観、理念、目指している方向など、いろいろなことをお話しさせていただいて、「なにを大切にしているか」ベクトルが合いそうな場合に、お付き合いがはじまります。

これもまた創業当初から一貫している考え方です。

そもそも花祭窯は藤吉憲典が一人でものを作っているため、数をたくさんつくることはできません。その分ひとつひとつのものにしっかりと力を注いでいます。それを理解して、愛情をもって扱ってくださる方に託したいと思っています

どんなに有名であったり販売力のあるギャラリーさんでも、基本的な価値観のところですれ違っていたり、愛情をもって扱ってくださらない節が見えた場合には、お断りしています。つくり手である藤吉憲典と、売ってくださるギャラリーオーナーさんとの間での信頼関係が築けなければ、長いお付き合いは無理なので、そのようにしています。

逆にいうと、きちんとお話をしたうえでお互いに敬意をもってお付き合いできることが確認できれば、規模の大小や実績などは問わずにお取引をしています。

独立当初、なんの実績も後ろ盾もなくても「つくったもの」と「つくり手の姿勢」だけを評価して藤吉のつくるものを扱ってくださったギャラリーオーナーさんたちに救われました。そういう方々とお会いできたからこそ、こうしてやきものの仕事を続けることができています。わたしたちもずっとそういうスタンスでありたいと思っています。

このように商売上手ではありませんが、いただいたお仕事・かけてくださった期待に対しては、全力で応える用意があります。単純に売れたらそれでいいという考え方ではないので、もしかしたらほかの作家さんに比べたら面倒くさいかもしれません。それでも藤吉のつくるものを扱いたいと思ってくださる方、ぜひお問い合わせくださいませ<(_ _)>

 

 

蕎麦猪口と小皿豆皿。

おはようございます。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

先日、藤吉憲典の2017年の個展予定をご紹介しましたが

花祭窯・藤吉憲典2017個展予定など。

詳細の決まっていなかった熊本SUNNYさんでの企画展の内容が決まりました!

蕎麦猪口と小皿豆皿。

2017年熊本・SUNNY 4周年記念展は、蕎麦猪口と小皿豆皿。

期間は、6月24日(土)~7月2日(日)の9日間です。

蕎麦猪口と小皿豆皿は、花祭窯・藤吉憲典の定番ロングセラーな蒐集もの。いまやライフワークの一つとなっています。

藤吉憲典の蕎麦猪口・小皿豆皿が一覧できる 蕎麦猪口倶楽部 には、全国の蕎麦猪口好き、小皿豆皿好きの皆さまからご注文をいただいておりますが、たくさんの種類を実際に手にとってご覧いただける機会が、実はそう多くはありません。

SUUNYさんでは、昨年の3周年まで「蕎麦猪口展」として150種前後の蕎麦猪口をご覧いただくことのできる機会となっていましたが、今年は「小皿豆皿も見たい!」というお客さまのご要望にお応えすることになりました。

それぞれどれくらいの数の展示になるかは、これからの検討になりますが、2017年、藤吉の蕎麦猪口と小皿豆皿の実物をその目と手でご確認いただける一番の機会になることはまちがいないでしょう。

・・というのも、津屋崎の花祭窯にお越しになられたことのあるお客さまならお気づきかと思いますが、工房兼ギャラリーである津屋崎でも、蕎麦猪口や小皿豆皿の在庫が少ないことが多いのです。

ネットからのご注文ももちろんとても嬉しくありがたいですが、この機会にぜひ熊本にいらっしゃいませんか?まだ半年ほど先ですので、ぜひ今から日程をキープしてくださいね(^^)


熊本・SUNNY 4周年記念展 藤吉憲典の蕎麦猪口&小皿豆皿
期間:6月24日(土)~7月2日(日)
場所:熊本市中央区水道町4−39

※日程が近くなりましたら、ご希望の方にはご案内状をお送りいたします。