読書『中小製造業のためのWebブランディングの教科書』

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『中小製造業のためのWebブランディングの教科書』(日本実業出版社)

正式書名は『「自社だけの市場」が必ず見つかる 中小製造業のための 儲かるWebブランディングの教科書』です(^^)

著者は株式会社創の代表取締役でありeエヴァンジェリスト(伝道師)の村上肇さん。関西を拠点に、モノづくり企業を中心にネット活用を支援するコンサルティングやウェブプロデュースをしておられます。

花祭窯は産業分類で見ると「窯業(ようぎょう)」すなわち「製造業」なのです。

村上肇さんのお仕事を、ネット関係の勉強会やコミュニティでいつも興味深く見聞きしていたので、本が届いてさっそく拝読いたしました。

実のところ、読む前は「近々日本語版のホームページをリニューアルしなきゃな」と漠然と思ってはいたものの、具体的なイメージはしていませんでした。が、この本を読んで、俄然「すぐに準備に取り掛かろう!」状態に。


現場でモノづくりをしている人間、製造業の経営者や担当者のほとんどは、営業が得意ではありません。営業は苦手だけれど、日本の経営者、技術者や職人さんは相手の要望には一所懸命に応えます。難しいことを言われれば言われるほど、やる気になって取り組んでしまうところがあると思います。

(『「自社だけの市場」が必ず見つかる 中小製造業のための 儲かるWebブランディングの教科書』 序章より)


そういう人たちに向けて書かれたこの本。心あたりのある皆さま、おススメです。

 

学芸員技術研修会@大分市美術館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

学芸員技術研修会@大分市美術館。

約一年ぶりに参加してまいりました、ふくおか博物館人材育成実行委員会が開催してくださる学芸員技術研修。

昨年に引き続き、齋正弘先生による「アート教育」の研修を受講してきました。齋先生は、宮城県美術館に準備段階から参画し、「教育普及部」で来館者への「美術探検」「美術館探検」を行ってきた、この道の達人。

昨年2016年の学芸員技術研修で齋先生の考え方を知り、

学芸員研修に行ってきました。

今年2017年の初めには息子を連れて宮城県美術館での「美術探検」「美術探検」を体験してきたワタクシ。

初!仙台に行ってきました。

今回の大分市美術館では、「美術」や「鑑賞」が「なにに、どのように使えるのか」を、身体感覚として覚えることを意識して受講してきました。人が人としてよりよく生きるために美術は使える。このことをあらためて確認することのできた一日でした。

 

そういえば、水戸岡鋭治。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

そういえば、水戸岡鋭治(みとおかえいじ)。

大分駅から博多方面への列車「青いソニック」に乗ろうとしていて、ふと思い出しました。最近、ビジネス書、デザインとかブランディングとかの方面でこの方のお名前を見かけることが増えてきましたが、水戸岡さんといえば、JR九州の列車です。

我が家では、息子の10年来の愛読書が水戸岡さんのデザイン画集「旅するデザイン 鉄道でめぐる九州」。

2007年出版のその年、電車大好きの2歳の息子への誕生日プレゼントだったでしょうか、クリスマスプレゼントだったでしょうか。とにかくそれから今もずっと、彼のお気に入りの一冊です。

この本が出版された後も、新しい車両がいくつもデビューしているのは周知のとおりで、とくに「ななつ星 in 九州」の登場は大きなニュースでしたね。ななつ星は別格としても、日常的にユニークで格好いい(それに乗り心地も良い)電車に乗ったり見たりが当たり前にできるのは、ちょっとした幸せです。

 

鹿児島の壺中楽さんで藤吉憲典 磁器展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

鹿児島の壺中楽さんで藤吉憲典 磁器展。

2017年藤吉憲典個展のトリを飾るのは、鹿児島・壺中楽(こちゅうらく)さんでの、「藤吉憲典 磁器展」。


藤吉憲典 磁器展
2017年12月14日(木)~12月28日(木)
会期中無休
11時-19時

壺中楽(こちゅうらく)
鹿児島市吉野町2433-17
TEL099-243-2555


壺中楽さんでの個展は、5回目になります。毎回12月頃の開催で、今回は中旬から下旬という、まさに年の瀬。初春に向かってハレの器ももちろん持っていきますが、壺中楽オーナーの牧さんが常におっしゃっている「普段に使いやすいもの」を意識してお持ちする予定です。

干支の戌もお持ちいたします!

鹿児島市内でありながら竹林を潜り抜けた先に現れる窓の大きなギャラリーは、ちょっとした異次元空間です。

ぜひお越しくださいませ。

 

お酒を呑みながら建築のお勉強・その7

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お酒を呑みながら建築のお勉強・その7

すっかり恒例行事となってきました、隣町・宗像にお住まいの建築家、株式会社藤井設計室・藤井さんご夫妻のご好意で開催されるスライドショー&勉強会。

今回は番外編。つい先月、フランス・スイス・イタリアの建築視察旅行をしてこられた相良友也建築工房の相良さんによるスライドショーでした。相良さんが現地で撮ってきた写真と、その建築物に関する資料をスライドで紹介してくださり、藤井さんがコメントを付けてくださるという、これまた贅沢な時間となりました。

前座として、陶芸家・藤吉憲典のロンドン個展にともなうロンドン旅行と、相良さんと偶然同時期にギャラリー訪問で出かけていたフィレンツェの写真もご紹介。

今回一番面白かったのは、職業の異なる二人の撮ったものを続けて観ることによって、「撮る人の目線の違い」の大きさがあからさまに画面で見えたことでした。同じものを撮ったのではなくても、写真を見ることによって伝わってくる、「何を見ているのかの違い」発見の面白さがありました。

思えばこの勉強会、呑みながら、食べながら、おしゃべりしながら、大笑いしながらで、一見ふざけているような景色なのですが、実は審美眼への影響力の大きさを感じている今日この頃です。藤井さんのお話のなかで、建築の知識もたくさん教わっているのですが、知識は気がつけば忘れてしまっていることが多く‥(汗)ところが「どこを見るか」「なにを見るか」というときには、自分の視点が無意識に影響を受けているのがわかります。

今回もたいへんお世話になりました<(_ _)>

 

新しいお箸の幸せ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

新しいお箸の幸せ。

このところずっと家族で使うお箸が定着せず、「ちゃんとしたお箸買わなきゃ」というのが頭のなかにあったのですが、お正月を前にようやく解決しました。

先日、ダンナ・藤吉憲典が東京出張。西麻布の桃居さんに伺ったところ、開催中だった「樋渡賢 阪本修 2人展」お二人の作品がとても素晴らしかったそうで、今回は阪本修さんのお箸をいただいてきました。

仕事上、良いものを扱うギャラリーさんに足を運ぶ機会があるのは、幸せなことだなぁ、とつくづく思います。お取引先のギャラリーさんに足を運ぶことで、それまで知らなかったいろんな分野の作家さんの作品や、作家さんご本人にお会いする機会があります。今回のお箸のような偶然の「出会いもの」があります。

器をはじめとした作家ものについては、一般的にも「出会ったときがタイミング」と言われることがよくあります。たしかに「欲しい、必要」と思ってお店やギャラリーに探しに行ってもなかなか自分の気持ちに合うものを見つけることができないのに、偶然そこで個展をしていた作家さんの作品を気に入って買うということが、わたしの場合もよくあり。

毎日の食卓でお気に入りの道具を使うのは、単純に嬉しいことで。次は少し大きめの汁椀を手に入れたいなぁ、と思いつつ。

そういえば写真のトレーも、10年以上前にお取引先のギャラリーさんに伺った際、偶然出会った木作家さんの作品です(^^)

 

図書委員。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

図書委員。

というと、なんだか小学校や中学校の係のようですが(笑)

福津市には「福津市立図書館協議会」というものがあって、市立図書館の運営について年に数回、有識者・図書に関わる地域の諸団体・市民による、よりよい図書館運営のための意見交換が行われています。今年から参加の機会をいただいています。

従来からある「福津市立図書館」と、今年完成した「カメリアステージ図書館」。人口6万人規模の自治体で、「本館と分館(あるいは支所など)」というのではなく、しっかりした図書館がふたつあるというのは、全国的に図書館はじめ文化的な支出がどんどん減らされる傾向が強いなかにあって、とても有難いことなのだそうです。幸せなことですね。

「この2館でいかに相互連携をとっていくか」というのが課題なのだそうですが、実際に利用している市民目線で見れば双方の違いは既にはっきりしていて、「相互補完」が上手いこと実現できるだろうなと、期待大なのです。

王道的な図書館運営を期待される市立図書館に対し、新しいカメリアステージ図書館は指定管理者制度での運営であり、だからこそ自由な発想でのさまざまなチャレンジが期待されているようです。「滞在型」「イベント」「連携」「市民参加」などなど、いろいろなキーワードで可能性を追い求めることができそうです。

2館体制は始まったばかり。これからがとっても楽しみです(^^)

 

日本語学校で国際文化交流会。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

日本語学校で国際文化交流会。

お友だちが日本語教師をしている学校で、市民が参加できる「国際文化交流会」があるというので、遊びに行ってきました。

正直に言うと、第一のお目当ては留学生さんたちがつくる各国料理の試食。教室には、そこで提供してくれる料理の紹介をはじめ、母国の地理・歴史・文化をわかりやすく紹介する展示物が、日本語と写真で張り出されていました。

興味をもった記事を読んでいると、学生さんが近づいてきて説明してくれました。日本語学習を目的に留学なさっているくらいですから、相当勉強しておられるのだろうとは思いながらも、すらすらと丁寧な日本語で解説してくださる様子に思わず感嘆。

美味しい試食をいただきながら、美しいネパールダンスも拝見し、とっても楽しい時間となりました。

他国の文化に触れることで日本を知る

とはよく言われることですが、海外旅行に行かなくても機会は意外とあるものですね。校内のあちらこちらに、日本での生活で注意しなければならないことが掲示してあり、「日本でのあたりまえ」が留学生にはあたりまえでないことを、あらためて思いました。また日本語で会話する皆さんを見て、自分の英会話の拙さを思い、もっと頑張らねばと刺激を受けた一日でもありました。

また来年も参加できたらいいな。

「驚異の世界展」で片桐仁。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

「驚異の世界展」で片桐仁。

「神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展」の続き。

主催者のひとつ西日本新聞が、展覧会イベントの講演会を募集している広告に「片桐仁」の名前を発見。即、申し込み(笑)抽選でしたが当選ハガキが届き、ニンマリ。ラーメンズのライブを観に足を運んでいたのは、もう二十年近く前!?のことですが、ひさびさに「生」片桐仁を観て、ではなくトークを楽しんできました。

アルチンボルトが大好きだという片桐仁。自らも造形活動をなさっているので、展示されている作品や描いた(創った)アーティストの「何がすごいか」「どうすごいか」を語る内容・切り口がとても面白く、なるほどと共感するものでした。

展覧会はたいてい3周するという片桐仁。1周目はイヤホンガイドを使わず、自分の感性だけで作品に向き合ってほしいという話の内容は、あまりにも普段自分が考えていることと同じで、思わず「そうそう!」と声が出そうでした。わたしはたいてい2周で、イヤホンガイドは余程の時(みうらじゅん&いとうせいこうの音声ガイドにはさすがに釣られましたが‥)でないと借りません。

現在「ギリ展」が全国巡回中の片桐仁。ご当地ネタのアイデアが集まらないと嘆いておられましたので、我こそはという方は、ぜひ下記からご応募を(^^)

片桐仁 不条理アート年度作品展 ギリ展 ご当地「作品ネタ募集企画」

ルドルフ2世のコレクション、観てきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ルドルフ2世のコレクション、観てきました。

上の写真はルドルフ2世のコレクションではなく、今回の展示に合わせて特別コラボレーションの現代美術作家フィリップ・ハースさんの作品です。写真OKでした(^^)

福岡市博物館で開催中の
神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展。

面白かったです!

少し前に友人と「福岡市博物館の特別展示って、センスがいいよね」なんて勝手なおしゃべりをしていたのですが、ほんとうに今回も素晴らしかったです。

「美術品・工芸品の収集や学問の研究を通して宇宙の真理を追い求めようとした」(神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展 公式サイトより)

それがひしひしと伝わってくる展示でした。

宣伝用には、アルチンボルトによる「ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像」が最前面に押し出されていますが、わたし的見どころは…

ルーラント・サーフェリーの描く鳥や動物たち、作者不明のバベルの塔、オウム貝の杯、象の形をしたからくり時計、水彩で描かれた花や虫…と、今ぱっと思い出すだけでも盛りだくさん。展示場を3周しました。

ちなみに「ウェルトゥムヌス」って何?と思って検索してみたところ「ローマ神話に登場する果樹と果物の神」(Wikipediaより)だそうです。

福岡市博物館での会期は12月24日(日)まで。もう一回行けたらいいな、と思っています(^^)