気がつけば、半獣半人。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

気がつけば、半獣半人。

ダンナ・磁器作家の藤吉憲典の作品解説シリーズ。

もともと「半獣半人」というテーマを決めていたわけではなく、シリーズ化する意図もまったくなかったけれども、思うままにつくっていたら増えていた。というのが実際のところのようです。無意識に惹かれるものがあるのでしょうね。

タイガーファミリー 藤吉憲典
タイガーファミリー 藤吉憲典
サイの戦士 藤吉憲典
サイの戦士 藤吉憲典
ドラゴンキッズ 藤吉憲典
ドラゴンキッズ 藤吉憲典
藤吉憲典 RED WOLF
レッドウルフ 藤吉憲典
ドラゴンキング 藤吉憲典
ドラゴンキング 藤吉憲典
人魚 藤吉憲典
人魚 藤吉憲典

古代遺跡の壁画に残っていたり、神話に登場したり、妖精であったり、悪魔の化身であったり。古今東西を問わず、畏怖すべき対象として存在する「半分、人」というモチーフは、想像力・創造力を働かせる仕事をする人にとっては、見過ごすことのできない魅力的なテーマのようです。

 

 

お客さまの記事ご紹介。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お客さまの記事ご紹介。

このところ、立て続けに「雑誌で紹介されました」というお客さまがあり、嬉しかったのでこちらでご紹介。

ひとつめは、東京・新宿荒木町にある「日本の酒アレコレ うのすけ」さん。『食楽』2018年10月号での特集に掲載されています!

荒木町うのすけ 藤吉憲典の器

左の写真中央は、赤絵万暦片口鉢。真ん中の写真手前は染付波千鳥文小皿。右奥が染付石榴文輪花縁小鉢。いずれも藤吉憲典の器です。

今年8年目を迎えたお店です。オーナーさんとは、20年近くのお付き合い。つまり、お店をオープンなさる前からのお付き合い。ゆっくり時間をかけて、ご自身のお店を持つ時のために、器を買い集めてくださったお客さまの一人です。

日本の酒アレコレうのすけ
東京都新宿区舟町3-6今塚ビル2F
営業時間 16:00-23:00(ラストオーダー)
定休日  日曜


もうひとつは、福岡市に2018年7月オープンした、お料理古川さん。福岡で人気の雑誌『ソワニエ プラス 9、10月号』に掲載されています!

お料理古川 藤吉憲典の器

写真右上、藤吉憲典 染錦大漁文鮑型向付

オーナーの古川さんもまた、大阪での修業時代から藤吉憲典の個展に足を運んでくださっているお客さまの一人。福岡市内でのお店オープンに合わせて器をいくつかご用命いただきました。

こうして、長くお付き合いのある方々のお店がメディアで紹介され、うちの器が美しく使われているのを拝見するたび、この仕事の喜びを感じます。

お料理古川
福岡市博多区住吉3-9-2 アーバンⅢ1階
https://oryouri-furukawa.com/

 

新宿のうのすけさん、福岡のお料理古川さん、いずれも素敵なお店です。機会がありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ(^^)

 

中学生職場体験@花祭窯2018。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

中学生職場体験@花祭窯2018。

今年も駐車場の草むしりからスタートしました。男子中学生二人。金曜日まで5日間の職場体験です。

毎年思うのですが、初日の草むしりの作業のようすを見ていると、生徒それぞれの性格が如実に表れるのがわかります。面白いものですね。「掃除から始める」というのは、あながち理由のないことでは無さそうです。写真は、2階の仕事場から駐車場を眺めたところ。とってもきれいにしてくれたのが、よく見えます(^^)

今日は初日ながら、草むしり、事務仕事、雑用、資料集めと盛りだくさん。せっかく来てくれる中学生を遊ばせてしまってはならないと、仕事をリストアップして用意し、着々と進めてもらいました。ちょっとハードだったかもしれませんが、二人ともしっかり頑張ってくれました。

こちらの準備力・リード力も問われる職場体験。うちに預けてくださる学校や保護者さんの期待に応えることができるよう、残り4日間もしっかり頑張っていきます。

 

カバのウィリアムさん。by藤吉憲典

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

カバのウィリアムさん。by藤吉憲典

つい先日、お友だちがニューヨーク土産・カバのウィリアム君の絵葉書の写真をフェイスブックにアップしていました。そこで我が家の「カバのウィリアムさん」の話を。

The Metropolitan Museum of Art ニューヨーク・メトロポリタン美術館。昨今大きな美術館のミュージアムグッズはますます充実しています。William the Hippo はもうずいぶん長いこと、メトロポリタン美術館の「顔」で、ニューヨーク土産のひとつとしても大人気のようです。

もともとは古代エジプトの副葬品としてつくられ、発掘されたお墓から出てきたもの。厄災を封じ込める縁起物としての役割があったようです。描かれているのはロータス(蓮)の文様で、古代エジプトから現代の仏教にもつながる、文化の流れを感じさせてくれます。ロンドンの大英博物館でも、同様のカバの姿を見ることができます。

我が家にこのウィリアムさんが初めてやってきたのは、かれこれ10数年前。息子の1歳の誕生日に、お友だちがニューヨークから「ウィリアムさん型の子ども向けリュック」を贈ってくれたのでした。その愛嬌に、家族一同一目惚れ。で、できあがったのが、上の写真のような藤吉版カバのウィリアムさん。

藤吉憲典の手から生まれたカバは、これまでに8頭か9頭。それぞれ、コレクターさんのもとで愛されています(^^)

https://fujiyoshikensuke.com/artwork/work/hippo-pot-gazing/

 

フレディは伊万里の蒐集家だった!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

フレディは伊万里の蒐集家だった!

今朝は風が涼しくて気持ちがよく、FMラジオを聴きながら仕事をしていると、なんと今日(9月5日)はフレディ・マーキュリーの誕生日だというではありませんか。気がつけばフレディが亡くなった年齢を、自分はいつのまにか越えてしまいました。

さらに、聴いてびっくり。フレディは伊万里の蒐集をしていたというのです。1600年代中期以降1700年代、中国の景徳鎮窯に代わって日本の有田焼が東インド会社からヨーロッパにたくさん輸出されました。また江戸末期から明治期にかけてもたくさんのやきものが輸出されています。骨董の世界では、前者は「古」をつけて古伊万里、後者は単に伊万里と呼び分けることがあるようです。フレディは主にどちらが好きだったのでしょうね。金襴手の華やかな明治伊万里かな。

写真は後者、江戸末から明治期にかけての有田焼の輸出ブランドのひとつ「蔵春亭」の輸出伊万里を藤吉憲典が復刻したもの。金襴手角瓶。

ここ数年ロンドンにいくたび、その時代の「日本的なやきもの」へのあこがれが、今もなおヨーロッパに根強く残っていることを感じていましたが、それにしてもフレディが好きだったとは!ファンの間では有名だったそうなのですが、全く知りませんでした。この仕事に関わるものとして、朝からなんともハッピーな気分です。

11月に公開される映画「ボヘミアン・ラプソディ」が楽しみな今日この頃です。

 

 

プレゼンテーションセミナーに行ってみた。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

プレゼンテーションセミナーに行ってみた。

FMVことフクオカベンチャーマーケット、支援機関である福岡県ベンチャービジネス支援協議会ベンチャーサポートセンターが主催するプレゼンテーションセミナーに行ってきました。名称が長くてややこしいですね(笑)

福岡県の出先機関であるベンチャーサポートセンターは、わたしがよくお世話になっている福岡アジアビジネスセンターさんとフロアが一緒の福岡商工会議所ビルにあります。お友だちの経営者の方のなかには、フクオカベンチャーマーケットでのプレゼンテーションをスタートにどんどん事業を伸ばしていった方も。

昨今はプレゼンテーションというと、TED的なイメージが強いですね。その手の「プレゼンテーション」にさほど興味の無かったわたしでも、スティーブ・ジョブスや孫正義さんのプレゼンテーションはYouTubeでいくつも見たことがありますし、TED-xに登壇された植松努さんなど、ぱっと思い浮かぶプレゼンテーションがいくつかあります。

が、大勢の聴衆を想定しなくても、プレゼンテーションの場はあちらこちらにあるわけで。わたしがセミナーを受けてみようと考えたのも、普段の仕事の場や社交の場でしばしば現れる自己紹介的なシーンを無駄にしないために、役に立つことがあるのではないかという気持ちもあり。

結果、セミナーの内容は、バリバリにTED的なプレゼンテーションのための、テクニックが中心でした。ただ、参加したことで、とても重大な発見がありました。それは、「プレゼンテーション=資金調達のため」というわたしの思い込みが非常に偏ったものであったということ。プレゼンテーションによって生み出されるものは、本人の意思次第で限りなく広範囲であるということ。

なにをいまさらと言われそうですが(笑)、この発見は大きいです。

当日の講師、ナレッジネットワーク株式会社森戸裕一さんに感謝です。ありがとうございました!

 

宮崎・MOE展行ってきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

宮崎・MOE展行ってきました。

さて宮崎旅。初日の宮崎県立美術館スタジオジブリ・レイアウト展につづき、二日目はみやざきアートセンタにて開催中の

MOE 40th Anniversary 5人展

観に行って参りました。

みやざきアートセンター http://miyazaki-ac.com/

5人の絵本作家さん、絵本や絵は「どこかで観たことがある!」という方々ばかりでしたが、名前は存じ上げませんでした。そんななか、わたしの個人的なヒットは、ある絵の作者が「ヒグチユウコ」という人であるとわかったこと。

このインパクトとシュールさ。どこかで見て、いいなぁ、と思っていたのをすっかり忘れていましたが、思いがけずMOE展で再会できました(^^)

原画、よかったです。こちらの展覧会でも、SNS向けのフォトスポットと小物が充実。塗り絵コーナーがあって、色鉛筆が用意してあったので、思いがけず塗り絵にハマり。グッズ販売コーナーも充実していました。絵本『ギュスターヴくん』最高です(^^)

こちらは9月2日(日)まで。

 

宮崎・ジブリ展行ってきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

宮崎・ジブリ展行ってきました。

昨年、学芸員研修でご一緒した宮崎県美術館の学芸員さんから、ジブリ展を企画していると聞いて興味津々楽しみにしていたもの。宮崎まで電車で5時間。夏休みを利用して行って参りました。

宮崎県立美術館 http://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/

スタジオジブリ・レイアウト展特設サイト
http://www.the-miyanichi.co.jp/special/ghibli/miyazaki/

見応えがありました!

実を言えばそれほどジブリ作品が好きというわけではなく、映画館で見たのは「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」と、はるか昔にさかのぼって「アルプスの少女ハイジ」くらい。元来アニメ・ジブリ好きのダンナと、その影響を少なからず受けている息子が楽しんだらいいな♪くらいの気持ちでしたが、どっこい

原画の力を感じました。

モノクロあるいは色鉛筆でささっと色を付けた原画に、アニメーション以上の動きを感じました。タイトルごとに、力の入り具合までも見えてくるのが生々しくて、すっかり夢中になって観ていました。思わずダンナに「アニメより原画のほうがいいね」といってしまったものも。

SNSでの拡散を意識したフォトスポットも随所に設けられ、文字通り子どもから大人まで、ファミリーもカップルも楽しめる展覧会でした。おススメです(^^)

9月17日(月・祝)まで開催中です。

宮崎県立美術館 スタジオジブリ・レイアウト展
http://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/box/tokubetsu.html

 

陶芸作家の裏方仕事。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

陶芸作家の裏方仕事。

陶芸作家であるダンナは「つくること」に徹しています。その他もろもろ全般を請け負っているのは、わたし。ふだん超マイペースで仕事をしているのですが、ここ数日、珍しく締め切りのあるものが立て込んで、バタバタしていました。

写真はそのバタバタを癒す、小城羊羹とお気に入りのガラス器でいただく麦茶。

初見の方とのやりとりで「奥さんは作らないんですか」と聞かれることがよくあります。そんなときは「つくること以外全般担当です」とお答えすることが常なのですが、しばしば「ふ~ん、この人は仕事していないんだ」という心の声を含んだリアクションをされることがあります。もし悠々としているように見えているならば、それはそれで嬉しいこと!?かも知れませんね。

自営業をなさっている方なら、業種に関わらず、わき役の仕事とが意外とたくさんあることを分かっていただけると思いますが、これをちゃんと説明しようとするとけっこう面倒ですし、説明して欲しいと思っている人もそんなにいません(笑)

そこで思いつき、ここ数日の「バタバタ」が、具体的に何をしているのかを書き出してみることにしました。


  • ギャラリーオーナーさんとの電話連絡。
  • ネットショップの受注業務。
  • 個人のお客さまとの電話連絡、メール連絡。
  • 国内注文品の梱包、出荷手配。
  • 桐箱屋さんとのやりとり。桐箱の準備。
  • 作家ポートフォリオの作成(日本語版、英語版)。
  • アワード応募書類の作成(日本語版、英語版)、写真データ・動画データの作成。
  • 名刺の出稿。印刷屋さんとのやりとり。
  • 経理帳簿入力。
  • 雑誌掲載依頼への対応。コメント等準備。
  • SNSでの藤吉憲典ならびに花祭窯の情報発信。
  • 今後の事業に向けての事業計画作成。
  • サイトリニューアルへの骨子づくり。

ここ1週間でやっていたのは、こんなところ。まあまあ仕事してますよね(笑)

こうして見てみると、こまごましたことが多いですね。そんななかでも楽しいのは、今後に向けて仕掛けを考えて、その準備を整えていく仕事です。新しいことを手掛けてみても、しっかりと実を結ぶのはそのうちいくつあるかどうかですし、結果が見えるまで時間がかかることが多いです。でも事業を継続していくために必須の仕事であり、いわば生活が懸かっているわけで(笑)

それにしても新しいことを考えていくのは楽しいものです(^^)

 

持ち寄り晩ご飯の幸せ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

持ち寄り晩ご飯の幸せ。

写真は持ち寄りご飯に重宝している藤吉憲典のチューリップ大皿。

持ち寄りパーティーは英語でPotluck Partyっていうんだよ♪と、わたしの英会話の先生が教えてくれました。ここ津屋崎では「1品持ち寄り晩ご飯(あるいは呑み会)」があちらこちらで行われています。気楽に参加できて、わいわいと楽しく食事ができる。イベントというよりは日常の延長のような感じです。

昨晩は、近所に短期滞在中の留学生と一緒に晩ご飯。宗教上の決まりや文化的慣習で食べられないものはあるかしら?など考えつつ料理を考えるのもまた楽しいものです。よく集まる顔ぶれがあれば、「彼は(彼女は)なにを作ってくるかな?」と同じメニューが重ならないように予測を立ててみるのも面白さ。

めいめいがお料理を持って集まれば、バラエティに富んだ食卓の出来上がり。ふだん自分がつくらないようなお料理にも出会って、つくり方を教え合ったりもできます。昨晩は、大人7名子ども4名、わいわい楽しい食卓となりました(^^)