こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
ときどき、この言葉がふっと湧いてきます。
あれかこれか、ではなく、あれもこれも
今から10年近く前に読んだ本、『偶然のチカラ』(植島 啓司 著)に書かれていたものです。選択に迷ったときは、無理にどちらかを選ぼうとしないほうがうまくいくこともある、というようなことが書いてありました。
ダンナ・藤吉憲典がアート作品的なものを世に出すようになって、この言葉をよく思い出します。
食器かオブジェか、ではなく、食器もオブジェも。
用途の有るものか無いものか、ではなく、用途のあるものも無いものも。
アートかデザインか、ではなく、アートもデザインも。
一人の人間が考えること、興味を持つことって、たった一つである必要はないし、いろいろな方向に仕事が伸びていくことの方が自然なような気がします。そして、実際にそのように創作・制作しているのを見ていて思うことは、
食器もオブジェも、アートもデザインも、それぞれの仕事が、良い影響を及ぼし合うことが、ものすごく多い!
歴史を振り返っても、「画家で詩人」「ミュージシャンで画家」「天文学者で発明家」…なんて例がたくさんあるのですよね。
「自分はこれ」と決めつけずにやってみることの面白さを感じる今日この頃です。