染付鹿紅葉文木甲縁小皿 藤吉憲典

お気に入りを使う贅沢。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お気に入りを使う贅沢。

「お気に入りだけに囲まれて暮らす」というほどの贅沢を実現するのはなかなか難しいのかもしれませんが、「お気に入りを普段から気軽に使うというのも、かなり贅沢だぞ」と、自分のためにお茶を準備していて、ふと思ったのでした。

北九州小倉に本店のある大好きな和菓子屋さん湖月堂の栗まんじゅうをお友だちが持ってきてくれたので、お抹茶を入れようと思い立ち。無意識に選んだ茶碗は、龍の背窯・山本安朗さんの小さめの茶碗。ぽってりとした形と明るさをたたえた色がお気に入りです。菓子皿には、ダンナ・藤吉憲典の染付の「鹿紅葉」。季節的にちょうどよい文様が目につき、迷わずチョイス。

安朗さんの茶碗は、もう20年近く前に手に入れたもの。安朗さんは、酒器がまた素晴らしく、我が家にもダンナの晩酌用がいくつかあるのですが、わたしは普段お酒を呑まないので、お抹茶にも良さそうなサイズの碗を買ったのでした。

八女のお抹茶、湖月堂の栗まんじゅう、安朗さんの茶碗、ダンナの染付鹿紅葉。

自分のためにお茶を入れた、ちょっとした時間。準備してお茶を飲み終わるまで、わずか15~20分ほどでしょうか。この組み合わせが目の前にあるだけで「贅沢~!」とごきげんな時間でした。

そういえば、先日ブログに書いたお抹茶の組み合わせも、お気に入りだらけ。長崎県波佐見で土ものをしている、はしんたん窯の橋本さんの大ぶりの茶碗に、柴垣六蔵さんの黄瀬戸の豆皿

もっと気軽にお抹茶。

手近なところにある贅沢、だいじですね(^^)

 

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。