こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
ラスコー展でクロマニヨン人について考えた。
事前情報で「複製」「復元模型」の展示物が多いと聞いていましたが、「複製」「復元」だからこそ伝えられることもあるということを、学芸員資格課程のなかで学んでいたのを思い出し、「クロマニヨン人が見た世界」を体感しに行って参りました。
パネル展示・復元模型・復元画・レプリカ・再現展示・映像などなど、さまざまな展示技術・工夫を体感できる特別展でありました。
「ラスコー洞窟への招待」とタイトルのついた再現洞窟を楽しみにしていたのですが、期待していたより距離が短くあっという間に通り抜け。模型や映像資料では洞窟の規模がとても大きい(長い)のがわかるだけに、残念でした。ひとつよかったのは、再現洞窟なので、写真撮影OKだったこと。上の写真が、再現洞窟の内部です。
また、紹介されている壁画がごく一部に限られているのも、少々拍子抜けでした。あれだけの壁面があるのですから、おそらくもっとたくさん、さまざまなモチーフが描かれていたのではないだろうかと想像できるのですが、紹介されているものは、ウシ・ウマ・シカ・バイソン・トナカイ・マンモスなど、非常に限られていたように思います。
どのような顔料を用いて、どのように描いていたのかなど、その当時に思いをはせることのできる展示ではありました。
現在、ラスコー洞窟は限られた研究者以外立ち入りができません。いろいろと制限のあるなかで展示をつくりあげるのは、とても大変だっただろうな、と感じました。