こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
暖簾(のれん)が到着しました!
2012年に工房を津屋崎に移転したとき、お客さまにお越しいただける展示スペースを少し作ることができたので、初めて花祭窯の暖簾を作りました。その暖簾が昨年末で引退。というのも、花祭窯は海のすぐ近くにあるため、潮を浴びて生地の劣化が進みやすく、あちらこちら破けてしまったのです。
ご近所でご商売をなさっている方から「のれん、外に出してると潮ですぐ破けやすくなるよ~!」とお聞きしてはいたのですが、ほんとうにそうでした。破れたり引っ掛けたりするたび、裏に布を当てて繕ってきましたが、その箇所が増えてだんだん追いつかなくなり、創業20周年を前に新調することにいたしました。
潮は仕方がないにしても、少しでも長持ちするものをと思い今回ご相談したのが、仙台にある永勘染工場(ながかんそめこうじょう)さん。
明治20年創業の永勘染工場さんがあるのは、江戸時代初期に整備された染師の町・南染師町。わたしはまだ訪問したことが無いのですが、お友達が訪問した時の様子を教えてくださり、またメールでのやり取りのなかで、わかりやすく的確なご提案をいただいたことが決め手となって、暖簾制作をお願いすることにしました。
で、本日到着したのが写真の暖簾。生地は厚地天竺、色は「棗紫」というのだそうです。なつめむらさき、と読むのかなと思ったら、ツァオ・ツーと読む中国の伝統色のようですね。中国でも紫は天帝の色として人気の色。ばっちり気に入りました(^^)
花祭窯へお越しの皆さま、これからこの暖簾が目印となります。
どうぞよろしくお願いいたします。