続・佐賀県立博物館・美術館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

続・佐賀県立博物館・美術館。

博物館教育の学芸員技術研修会で訪れた佐賀県立博物館・美術館。お昼休みを利用して、開催中の展覧会「吉岡徳仁ガラスの茶室-光庵」を観てまいりました。

月曜日のお昼時とあって、メインのガラスの茶室にも、たった一人で向きあうことができました。 「観る」というよりは「居る」ことで楽しむ展示かな、と思いつつ。 オルセーに入っているというガラスのベンチに腰かけて、10分ほど「ガラスの茶室のある空間」を眺めてきました。

個人的には、観覧者がこの茶室のなかに入れたら(まず無理だろうとは理解できますが)展示としての面白さがもっともっと増すだろうな、さらに実際ここでお茶を自ら点てることができたら面白いだろうな、でも気が散るだろうな、などと思ったりしながら。会期中にガラス茶室でのお点前のデモンストレーションイベントはあるようです。

それともうひとつ、これが外の自然光のなかであったら、またまったく違って見えるのだろうな、と。創造力の膨らむ展示でありました。

ひとつだけ、展覧会全体を通じて違和感、不自然さを感じることがありました。ありがたいことに、この吉岡徳仁さんの展覧会を担当した学芸員さんと学芸員研修会でご一緒出来たため、疑問を直接おたずねすることができました。失礼とも思える質問でしたが、まっすぐ答えてくださった学芸員さんに感謝です。

わたしの感じた違和感は、まさに担当学芸員さんがこの展覧会を実現するうえでとても苦渋なさった部分でもあったいうことがわかりました。それを知ることができたので、 展覧会「吉岡徳仁ガラスの茶室-光庵」を、いろいろな意味でとらえることができました。

展覧会で生じた疑問をその場で担当学芸員さんに確認することができたというのは、とても贅沢なことでした。