こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『エレガンス入門』(ちくまプリマ―新書)中野香織著
こちらも「この本は夏までに読んでおきたい!」とまとめ買いしてきたビジネス系・実用系書籍の一冊です。新書版なので「電車のお伴」候補としてゲット^^ 中野香織さんのお名前に既視感があったのですが、ブログをセルフ検索した読書記録の中には見つからず。服飾史の研究家としていろいろなメディアに登場なさっているようですので、雑誌記事などでお名前を拝見していたのかもしれません。
以下備忘。
- エレガンスの語源は、ラテン語のeligere、「選び取る」という意味
- エレガンスは、(中略)、価値観や倫理の問題
- 「どう選ぶか」「どこで踏みとどまるか」という倫理的な判断
- 「どのように選び続けてきたか」の履歴
- 「時間の質」
- エレガンスは、(長い時間をかけて)獲得されるもの
- 「何をあえて受け入れずにおくか」
- 洗練とは、自然に見えるまで繰り返された訓練と選別の結果
- 「見えない支配」
- 「文明の基準は一つではない」
- 標準を知っているものだけが、標準を裏切ることができる
- 戦略的逸脱
- 中心の言語を使いながら、中心そのものを相対化する
- 自由な選択の結果であるかのように見えながら、実際には、高度に設計された選択肢の中で行われてきた文化実践
- 周縁に置かれてきた文化は、(中略)、「素材」として消費されてきました
- 文化の盗用(cultural appropriation)
- 「正しく扱われているか」「尊重されているか」が、同時に問われる
- 文化は、自由に使える装飾資源ではありません。それは、人々の記憶、労働、信仰、痛みと結びついた、生きた歴史そのもの
- 自分がどの文脈の上に立ち、どの価値観を引き受けているのかを、自覚したうえで選択する必要
- 人間の根源的欲望―選ばれたい、特別でありたい、承認されたいという欲望
- 選別と継承によって磨き上げられてきた様式
- 「比較の土俵」に自らは立たないという態度
- 説明に頼らず、優位を語らず、規律だけを静かに保つ
- 測られることを拒むのではなく、測られる必要がない地点に立つ
- 自分の価値を、自分で説明しなくて済む状態へと自分を鍛え上げること
- 何を選ぶのか。何を守るのか。何を引き受けるのか。その判断から降りないこと。
いやぁ、面白かったです。珠玉の言葉があまりにも盛りだくさんで、読書前にイメージしていたよりも、広く深く考えさせられました。「自分の価値を、自分で説明しなくて済む状態へと自分を鍛え上げること」ここを目指したいですね。中野香織氏著作、追っかけてみようと思います^^
