「2021九州産業大学国際シンポジウム 博物館と医療・福祉のよりよい関係」前半(2021.2.13)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2021九州産業大学国際シンポジウム 博物館と医療・福祉のよりよい関係」前半(2021.2.13)

博物館学芸員技術研修で毎回お世話になっている、九州産業大学美術館・地域共創学部教授の緒方泉先生率いる「2021国際シンポジウム」に、オンライン参加いたしました。2019年に初めて参加した九州産業大学国際シンポジウム。昨年2020年はコロナ感染症が広がり始めたところでしたので、残念ながら参加を自粛していましたが、今年2021年はZoomでの開催と発表されたので、嬉々として申し込みました。ありがたいです。

今年は2月13日と2月20日の二部に分けての開催です。英国と米国をつないでのZoom開催。時差への配慮とオンラインでの集中力の持続を考えての二部編成。前半テーマは「withコロナにおいて、どのような感染対策をして、博物館活動を継続していましたか?」。日本からは、福岡市美術館さん、北九州市立自然史・歴史博物館(通称:いのちのたび博物館)さん、海の中道海洋生体科学館(通称:マリンワールド海の中道)の学芸員さんからの3件の発表。英国からはダリッジ・ピクチャーミュージアムさん、米国からはArts &Mindsさんからの発表。それぞれに特徴ある取り組みを聞くことができる、貴重な機会となりました。

以下備忘。


  • HOPE SPRINGS ETERNAL(希望の泉は枯れず)
  • Health & Wealth
  • 国(各国)のガイドラインに沿った対策。
  • 文化庁芸術振興費補助金を活用した感染症対策(空調等大がかりなものも)。
  • 予約システムの導入、曜日・時間帯等による来館者規定。
  • コミュニティ(地域社会)、コミュニケーションへの配慮と、美術館の役割意識。
  • Create responses
  • Here for Culture
  • Social justiceの問題 ※特に米国内の社会問題として
  • Every museum has their own Mission, Process, Outcomes and Lessons
  • Crisis(危機)→Anxiety(心配・懸念)→Introspection(内省)→Innovation(革新・刷新)
  • 2021 Museum Innovation

<以下、オンラインプログラムへのシフトに関連して>

  • オンラインをきっかけとした「新たな顧客」との出会い。
  • 物理的に来館が困難な方(遠方の人、障がいや病気で移動が難しい人)への機会。
  • 代替策としてのオンラインから、両立させるべき手法としてのオンラインへ。
  • 美術館の裏側紹介-いつも見れていたものが見えないときに、いつもは見れないものを見せる。
  • 材料の事前送付を含めた事前応募制による在宅ワークショップ。
  • オンラインでのギャラリートークも質問が出しやすいよう少人数で。
  • 各学芸員による、博物館活動、展示、研究分野等に関する動画制作・公開。
  • 動画再生回数等データ分析と、その後のコンテンツへの分析結果の反映。
  • 小中学校の休校→オンラインでのスクールプログラムの増加・充実。※特に米国ではプログラムの多言語化(英語+スペイン語など)が進んだ。
  • アウトリーチ(美術館教材貸し出し)活用の宣伝と普及。
  • 今後急務の課題として、タブレット利用を前提としたスクールプログラムの検討。
  • 一方で、デジタル活用ができない人への対応・フォローの必要性。
  • Physical and Virtual are different
  • Change our approach to digital programs to be more immediately responsive
  • 共通言語を探す(共通言語の必要性)、デジタルアクセス(つながる)

2月20日の後半も楽しみです!