実務レベルの課題で、やるべきことが明確なときに、「よろず相談」窓口は便利。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

実務レベルの課題で、やるべきことが明確なときに、「よろず相談」窓口は便利。

よろず相談。国が設置している「起業希望者・個人事業主・中小企業のための無料経営相談所」です。各都道府県に支援窓口が設置されていて、わたしの場合は「福岡県よろず支援拠点」。登録されている各分野の専門家が相談に応じてくれるこの仕組みは、1回1時間までながら、「無料」で「何回でも使える」のがすごいところです。これまで商工会や県・中小機構等の専門家派遣や個別相談でもかなりお世話になってきていますが、それぞれに仕組面や人材面で強みをお持ちなので、使い分けながら助けていただいています。

福岡県では2021年2月現在45名の専門家の方々が登録されています。数年前に初めて使おうと思ったときは、「よろず相談の専門員のレベル」について、辛口の評価をする人も少なくありませんでした。けれど、「無料サービス」と思えば、それは使いよう。自分の解決したい問題がはっきりしていて、そこに合致する専門家を指名することさえできれば、少なくとも自分自身よりは専門知識が豊富で経験を積んできた専門家に出会うことができると実感しています。

では、そんな専門家をどうやって探したらよいのか?わたしはこの1年では、2名の専門家の方にそれぞれ2回づつお世話になっていますが、概ね満足な結果です。今後もそれぞれに「このテーマだったらこの人」という感じでお願いしようと思っています。ちなみに自分の課題に合う専門家を見つけるのには、次のような手順で探しました。

  1. よろず支援拠点に電話をして、解決したい課題に対応できそうな専門家の方のお名前を複数挙げてもらう。
  2. そのお名前をもとにネット検索で、それぞれの会社情報や実績を確認する。
  3. 比較検討したうえで、より自分の課題に合いそうな方を指名する。

上記の手順で探すほか、専門家の方に対応していただくときに、雑談のなかで「こういう課題に対して強い専門家の方をご存じですか?」と、別の分野の専門家についての助言をいただくこともしています。よろず支援拠点に登録している専門家の方々は横のつながりもあるようなので、「専門家の目で見た、他の専門家の評価」をお聞きすることができます。

福岡県のよろず支援拠点の場合は、まず電話で専門家の予定を確認したうえで、サイトから予約を入れるシステムです。希望する専門家の方の予定が空いていれば、数日中に対応してもらえるのも嬉しいですね。使わないとソン!だと思います^^

利用者にとっては無料サービスですが、専門家には当然対価が支払われていて、それは国から(=税金)出ています。1時間を無駄にしないよう、面談時までに聞くべきことを優先順にリストアップして相談していきます。解決に時間がかかりそうなことについては、「また次回、この件でお願いしていいですか?」と確認しておくと、次回相談を入れたときに先方も心構えしてくださります。

よろず相談はもともとは相談窓口に赴いての対面相談でしたが、昨年からは一気に「Zoom利用」に切り替わっています。Zoomではパソコン画面の共有が容易に可能なので、PC上で作業をしながら具体的にアドバイスをいただくことができ、実務ベースで指導していただくのに最適ですね。この点は、ご時世で思いがけず改善された部分。おかげさまで、ありがたくサービスを享受しております。