目的・内容・方法…社会教育・生涯学習を考える。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

目的・内容・方法…社会教育・生涯学習を考える。

福津市には「郷育カレッジ」という市民のための生涯学習の仕組みがあります。このブログでもたびたび郷育カレッジのことを取り上げています^^福津市やその周辺の「ひと・もの・こと」を題材に、ふるさと・健康福祉・環境・生きがいなどのさまざまな分野で、毎年約100講座を展開。市の郷育推進課が中心となり、ボランティアスタッフの「郷育運営委員」がカレッジ運営をサポートしており、わたしもその末席に加わっています。

2020年度はコロナ対策に追われました。まず計画していた講座のうち7-8月の講座はすべて中止となりました。9月以降も「密」になりそうな講座を中止したり、講師の方との判断で中止にしたり。開催できた講座の数は、当初予定より大幅に少なくなってしまいました。開催の際も、マスク着用や消毒などの基本的な予防はもちろん、受講生の定員数をかなり減らすなど、郷育カレッジの開校以来の対応を迫られた一年となりました。

現在、来年度(令和3年度)の郷育カレッジ開校に向けて、大詰めの検討が進められています。毎年この時期は、講座内容の確定や講師の方々への依頼など、気忙しくなってくるタイミングではあります。それに加え、まだ先が見通せず予断を許さない来年度に向けて、内容・方法についての検討に例年以上に頭をひねっています。

この一年を踏まえて、できるだけ開催できるような形を模索しています。移動や接触が前提となる講座は、来年度については計画をせず、「ソーシャルディスタンスを保った座学」でできる内容を増やすこと。「今だからこそ気になること」を学ぶことのできる講座を増やすこと。そして、方法のひとつとして「オンライン」をどう使えるかも、今後は考えて行かねばなりません。

小学生から大学生まで、学校教育の現場もやり方も一変した昨年一年間。コロナ禍で「方法」の変化を急激に求められた感がありましたが、ここ数年の世の中の大勢としてその流れはありました。大人の学び場である社会教育の現場でも、それは同じです。郷育カレッジの場合、変えるというよりは選択肢を増やすという意味合いでも、「オンライン」を検討の土台に載せることが必要です。ますますたくさんの市民の方々に活用していただけるように、目的・内容・方法を検討していきたいと思います。