約一年ぶり「古澤巌ヴァイオリンの夜」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

約一年ぶり「古澤巌ヴァイオリンの夜」。

昨年初めて聴きに行った「古澤巌ヴァイオリンの昼と夜」。音色がすっかり気に入り、これは毎年聴きに行かねば!と思ったのでした。今年は連休最終日であり母の日でもある5月8日に開催とあって、自分へのご褒美にチケットゲット。

昨年はひと席づつ飛ばしての座席指定だった宗像ユリックスのハーモニーホールは、今年はふつうに座席指定があり、少しづつコロナ前の日常が戻ってきつつあることを感じました。そういえば昨年のこのコンサートは、わたしにとって、コロナ禍以降やっとホールに足を運ぶことが出来た、最初のコンサートだったのでした。

途中休憩をはさんで約2時間。今年もピアノの金益研二さんと二人での演奏です。昨年の演奏内容を覚えていたわけではありませんが、ずいぶんと選曲・構成の雰囲気が変わっているような印象を受けました。なんとなく、勝手な解釈ではありますが、現在の世のなかの状態への憂いが反映されているようなイメージ。

ただ、それ一色ではなく、ちゃんと安心させてくれるところが流石ですね。前半最後のディニーク「ひばり」、終盤にかけてモンティ「チャルダッシュ」と、「ああ、これこれ!」と、わたしが勝手にイメージしていた「古澤節」を堪能いたしました。

途中休憩の後、一曲目は金益研二さんのピアノソロ。15分の休憩の間に、調律師の方がとても丁寧にピアノを触っておられたのが目に留まりました。これは、今年に入って小説『羊と鋼の森』を読んでいたからこその気づきです。それまではクラシックやピアノを聴きに行っても、あまり気に留めていなかった方々の存在。本を読んでいたからこそ、これが調律師の方の仕事なのだなと気がつくことが出来たのは、とても嬉しいことでした。そしてもちろん、金益さんのピアノも素晴らしく。

次はまた来年、お二人が宗像ユリックスに来てくださいますよう、楽しみにしています♪