今年もじわじわ梅仕事。

おはようございます。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年もじわじわ梅仕事。

先月梅の様子を見てきたら、あと1-2週先かな、というところでしたので、6月に入ってから収穫することにしていたのでした。

今年は、わたしが収穫のスケジュールに合わなかったので、ダンナとその友人に梅摘みをお任せしました。いつも梅摘みを楽しんでくれる友人たちに心より感謝です。

桜切る馬鹿、梅切らぬバカ

という言葉がありますが、その「梅切らぬバカ」である我々の梅の木の1本は、もうずいぶんと高く伸びてしまい、いよいよ手が届かなくなってきたようです。見上げればはるか高いところに、いい感じに熟した見事な梅がたくさんついていたようですが、お手上げだったということで、手の届く高さの梅を収穫して来てくれました。木に登って怪我でもされたら困りますので、手の届く範囲で十分です。

手の届く範囲だけでも、次充分たくさんの収穫です。梅干にちょうど良いサイズの梅が、たくさん採れていました。手伝ってくれたお友だちに好きなだけ持って行ってもらい、それでも我が家用に梅干2樽は漬けれそうな量が残りましたので、大満足。

近々天気が晴れたら、仕込みようの瓶やら樽やらを一斉に洗ってお日さまに干し、梅干の仕込みをいたします。今年は梅干のみと決めているので、用意するものもシンプルでらくちん。毎年の梅仕事は、楽しいけれどそれなりに時間も手間もかかるので、手抜きできるところは手抜きします(笑)。そんなわたしの強い味方は、もう10年以上『梅ぢから』一冊です。土用干しを簡略化した「ビン干し」梅干しのつくり方をはじめ、基本的な梅仕事がひと通り載っています。

『梅ぢから』

四年ぶりのごりょんさん出動-津屋崎祇園山笠。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

四年ぶりのごりょんさん出動-津屋崎祇園山笠。

6月最初の日曜日は、山笠の「初寄り」でした。津屋崎に越してきて以来、年中行事となっていたものが、コロナ禍下で延期になってから、丸四年。ようやく「通常通りのスケジュール」での開催が決まりました。

というわけで、今年はごりょんさんも出動。初寄りにはおでんを出すということで、久しぶりに「山笠用の大鍋」を引っ張り出しました。目安は、ひとつの鍋で20杯。大鍋4つ分のおでんを用意しました。

初寄りは、ごりょんさん仕事の顔合わせと打ち合わせの日でもあり。皆近所に住んでいるとはいえ、久しぶりに顔を見るメンバーもあり、気がつけばおしゃべりに興じていました。山笠前日と当日の仕出しの準備と手順を確認。感染症対策は各山に任せられているということで、例年以上に安全・衛生管理に気を配ります。

2023年の津屋崎祇園山笠の行事日程は次の通り。

  • 7月1日(土)台おろし
  • 7月2日(日)棒がらめ
  • 7月9日(日)飾りつけ
  • 7月15日(土)くじとり、裸まいり(御宮入り6時10分から)
  • 7月16日(日)追い山(追い山開始午前9時)

7月に入ると毎週末行事があり、追い山当日に向かって気分は盛り上がります。

読書『我が家の問題』(集英社文庫)奥田英朗著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『我が家の問題』(集英社文庫)奥田英朗著

お友だちのおススメを受けて読んだ奥田英朗氏の小説が面白くて、しばらく追っかけとなりそうです。

今回読んだ『我が家の問題』は、先日読んだ『家族のヒミツ』と並ぶ、家族小説短編集。あとがきによると、本書『我が家の問題』の前にもう一冊『家日和』なる家族ものの短編集があり、本書はその対となる短編集だということで、どちらにも登場する家族があるとのこと。これはもう、次は『家日和』も読まねばなりません。

さて『我が家の問題』。面白かったです。奥田氏の家族ものは、その家族が問題を抱えてはいても、ハッピーエンドとまでは言えなくても、ほっとできる結末が用意されている安心感があるので、読んでいてストレスレスなのです。本書では「サラリーマンの夫」が何人も登場しますが、その夫と妻の関係性が、ある種の時代性を感じるものでもあり、ちょっと懐かしく読みました。

もしかして著者はわたしがサラリーマンをしていた会社にいたことがあるのかもしれない、と思えるような描写がいくつも登場し、なんとなく親近感。あらためて著者の略歴を読み直すと、1959年生まれで雑誌編集者でコピーライターを経ている、ということですから、あるいはこの直感「もしかしたら同じ会社を経験しているかもしれない」は、当たっているかもしれません。もし外れていたとしても、そう共感させる筆力に感心するばかりです。

リアリティがあり、ユーモアがあって、ちょっと涙腺も緩む。上質な娯楽小説です。

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』観てきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』観てきました。

2023年の4本目は、2022年から「月1本ペースで映画館で観よう」をスタートして以来、邦画としては1本目。高橋一生さんのファンというわけではなく、岸辺露伴シリーズのファンというわけでもなく、つまり漫画もドラマも観たことはありませんでした。そう、単純に「ルーヴル」に釣られてしまった、というところです。

ルーヴルまでロケに行っているんだから、映画館の大画面で、パリの街並みや、もしかしたらルーヴル内もたくさん見れるかも…という思い込みをもって臨みました。が、そうは問屋が卸しません。冷静に考えれば、映画を作る人は、岸辺露伴のストーリーや魅力をまず伝えたいわけであって、パリやルーヴルは道具立てのひとつですから、そこばかり期待されても困るわけです。もちろん、観たい景色を見ることも出来ましたが、過剰な(しかもお門違いの)期待を抱いたわたしには、少々残念な結果となりました。

映画館内は、昨今の水曜日にしてはまあまあ多かったと思います。高橋一生ファンまたは岸辺露伴ファンなのでしょうね。そんな皆さんにとっては、きっと大満足の映画だったのではないでしょうか。個人的には、久しぶりに白石加代子さんの顔を見れたのが嬉しかったのと、木村文乃さんがとっても可愛くて素敵だったのが、GOODでした。

ちなみに2023年1本目は、午前10時の映画祭から『レナードの朝』。

2本目は、カズオ・イシグロ脚本に釣られて『生きる LIVING』。

3本目はナイキのことを知ろう!の一環で、『Air』。