やっとこさ、森美術館@六本木ヒルズに行って参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

やっとこさ、森美術館@六本木ヒルズに行って参りました。

出張時の楽しみのひとつは、隙間時間に美術館に足を運ぶこと。ギャラリーのオープンは11時だったり12時だったりすることがほとんどなので、10時から開いている美術館が近くにあれば、1時間ほどを鑑賞にあてることが出来ます。

西麻布の桃居さんからの近隣には、根津美術館、国立新美術館、サントリー美術館、森美術館などがあります。根津美術館に行きたかったのですが、時間の作れた月曜は休館日。このところ足の向いていたサントリー美術館は、展示入れ替え中で休館。ということで、六本木ヒルズにある森美術館に足を運んでまいりました。

開催中の企画展タイトルは「森美術館開館20周年記念展 ワールド・クラスルーム」。六本木ヒルズが出来て20年ってこと!?と驚愕しつつ(笑)。六本木ヒルズが出来て、桃居さんでの個展のついでに足を運んでお茶を飲みに行ったことはありましたが、森美術館まで上ったことは無かったのでした。展覧会会期以外は閉館しているので、タイミングが合わなかったこともありますが、いわゆる現代アートの展覧会なので、展示内容にあまり食指が動かなかったのも事実です。

それでもやはり、日本の現代アートシーンを引っ張る美術館ですし、SNSを使った集客などマーケティング面で学ぶことは多く、日本の現代アート市場の今を知るためにも一度は観に行かねば!という気持ちはずっとありました。というわけで、20年越しの訪問。

展示内容については、思った通り、わたし個人的にはあまり興味の沸くものではありませんでした。これが現代アートの主流だというのなら、わたしたちが目指すのは、やはりまったく別の道なのだと再確認。ただそんななかでも、森村泰昌の大型作品を観ることが出来たのは、思いがけない収穫でした。

過去の名作をパロディにした発想の大胆さとブラックユーモアが大好きで、いつかはほんものを生で観たいと、常々思っていました。昨年京セラ美術館で開催されていた森村泰昌の展覧会に、足を運べたらよかったのですが、行けずに残念に思っていたところでしたので、これはラッキーでした。

また作品ではありませんが、上の写真「数字で見る森美術館の20年」を見ると、一つ一つの数字から分かること学ぶことがいろいろとありました。こういうところに、展覧会を担当するキュレーターさんの力を感じます。やはり日本における現代アートと、社会施設としての美術館の役割を先進的に開いてきた館ですね。次回わたしがここに来るのは果たして何年後(何十年後!?)になるかしら、と思いつつ。