2023ふじゆり的映画ベスト3。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2023ふじゆり的映画ベスト3。

と、たいそうに言うほど今年は観ていないかも…と確認したところ、9本でした。ラストにもう1本観る予定にしていたのですが、ちょっぴり風邪をひいてしまい、年末年始に備えてもうやめておこうかな、というところで。まあでも12カ月のうちに9本ですから、わたしとしてはまあまあです。

1位『バービー』

マーゴット・ロビーの美しさと、風刺に込められた棘と、映画内で使われた音楽がとっても秀逸な1本でした。ライアン・ゴズリングをはじめとした「ケンたち」も素晴らしかった。『バービー』のタイトルとポスターのイメージを、いい意味で裏切った作品でした。

2位『生きる LIVING』

脚本がカズオ・イシグロだったので、絶対に観ようと博多まで足を運んだのでした。全編にただよう静かさと、主人公の抑制された雰囲気がとっても良かったです。黒澤監督の『生きる』をオマージュしたものということですが、そちらを観ていませんので、いずれ観てみたいと思いました。

3位『レナードの朝』

「午前10時の映画祭」のおかげで観ることが出来た、1990年の映画です。ロビン・ウィリアムズが、とても良かったです。実は出演作を見たことはほとんどありませんでした。もっと見ておけばよかったな、と。

今年は実は「あまり観たいもの、気になるものがない」という現象が発生していました。ひとつには最寄りのTOHOシネマで「午前10時の映画祭」の上映が今年度から無くなってしまったことがあります。まあ近所で観ようとこだわるからそうなってしまうことはわかっているのですが。足を運ばないと、どんどん観たい映画が来なくなる(ひいては映画館自体の存続にかかわる!)という悪循環にならないよう、できるだけ地元で鑑賞しつつ、福岡市内まで足を延ばせば、キノシネマ天神KBCシネマといったミニシアターがありますので、来年はこちらにも足を延ばすことを考えようと思います。

2023読書、年間ベスト5。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2023読書、年間ベスト5。

昨日、下半期ベスト5を出しましたので、

この流れに乗って、年間ベスト5まで出してみます。

1位『私はスカーレット 上・下』(小学館)林真理子著

林真理子氏のすごみを感じた上下巻でした。本書とアレクサンドラ・リプリー著『スカーレット』で、今年下半期はスカーレットの魅力にすっかり取り込まれました。来年はマーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』の再読を企んでいます。

2位『罪の轍』奥田英朗著

本書が「奥田英朗」ワールドに引き込まれた最初の一冊。今年5月からはじまり、たくさん読みました。著者を教えてくれた方が、「この人は、腹抱えて転げまわるほど面白い小説と、とんでもなくシリアスな小説の両方書くので毎回楽しみ」とおっしゃっていたのですが、ほんとうにその通りでした。

3位『名画の生まれるとき 美術の力Ⅱ』宮下喜久朗著

本書より先に出版されていた『美術の力』と並び、これから先、何度も読み返すことになることが確実な一冊です。「通常の展覧会であれば、作品群が撤去された後の展示室は、そこにあった絵画や彫刻の気配や、展示風景の記憶を濃厚に留めている」「作品のある空間に身を置いて作品と対面する体験がどれほど大切か」など、言葉が重く響きます。

4位『フローリングのお手入れ方法』ウィル・ワイルズ著

本書に続いて読んだ『時間のないホテル』も面白かったウィル・ワイルズ。「SF小説」のイメージが変わりました。出版社(東京創元社)のサイトで本書紹介に「恐ろしくもおかしいカフカ的不条理世界」と書いてありましたが、その通り、中毒性のある怖さと可笑しさの絶妙の組み合わせでした。新作が楽しみな作家さんです。

5位『休館日の彼女たち』(筑摩書房)八木詠美 著

設定はかなり突飛ですが、それに反して、とても静かな筆致で、独特の世界観が広がっていました。現実的には「ありえない」突飛さでしたので、ある意味「SF」と呼べるのかもしれません。本書の前に出ている『空芯手帳』は、現実的にじゅうぶん有り得る突飛さ(怖さ)で相当面白く、追っかけたい作家さんの一人となりました。

振り返ってみれば、上半期から3冊、下半期から2冊とバランスよく。「初めまして」の作家さんにたくさん出会えているのは、いつものご近所カメリアステージ図書館のおかげです。しかし年間通しても、5位内のうち4つまでが小説でした。いかに逃避先を確保していたか、ですね(笑)

来年もたくさんの良書(わたしにとっての!)に出会えますように♪

2023読書、下半期ベスト5。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2023読書、下半期ベスト5。

例年よりもかなり早いですが、2023年下半期(7月~12月)読書のベスト5です。今年上半期のベスト5を出すのが遅れてしまった反省を生かして。

ふじゆり的、2023年下半期(7月~12月)読書のベスト5は、以下の通り。


1位 『私はスカーレット 上・下』(小学館)林真理子著

2位 『スカーレット』(新潮社)アレクサンドラ・リプリー著/森瑤子訳

3位 『口訳 古事記』(講談社)町田康著

4位 『戦争は女の顔をしていない』(岩波現代文庫)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著/三浦みどり訳

5位 『休館日の彼女たち』(筑摩書房)八木詠美 著

5位 『絵師金蔵赤色浄土』(祥伝社)藤原緋沙子著


いやぁ、振り返るとよく分かりますが、ありがたいことに、下半期もたくさんの良書に出会っていました。そして、すっかり内容を忘れてしまった本もある一方で、心に深く残っているものが何冊も。そんなわけで、5位、5位って、なんだ!?という声が聞えてきそうですが、これはどうしてもどちらも入れたかったので、こうなりました。あと、この下半期に特徴的だったのが、少し前に読んだ本の「再読」が何冊もあったこと。個人的に学び直しというか、再確認したいことがいくつもあったことがわかります。

さてこうして並べてまず気がついたのは、町田康氏以外は、すべて女性作家の著作だったということ。あたりまえですが、本を選ぶときに、その著者が男性か女性かなんて気にしたことはありませんでしたので、結果的にそうであったということが、個人的な感想として、なんだか嬉しいことでした。

6冊中4冊が小説。『口訳 古事記』も、古典とはいえストーリー的には(というか、読み手の受け取り方的には)小説のようなものですので、これも含めると6分の5が小説。ビジネス書や実用書がひとつも入らなかったというのが、ちょっと驚きでした。読んではいるのですが、結局心に残るのは小説だったということでしょう。

下半期ベスト5が出ましたので、次は年間ベスト5です。上半期に何を読んだか、すでに忘却の彼方ですので、振り返りが楽しみです^^

大掃除を少しづつ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

大掃除を少しづつ。

花祭窯は「窓」が多いので、まずはガラスを拭きあげることが、一番の年末仕事になります。そういえば、以前にもこのようなことを書いたな、と調べてみると、2017年。この時は12月28日にアップしていますので、今年の方が少し早めに、大掃除に取り掛かれていることがわかります。ちょっとしたことですが、なにげに嬉しい^^

というわけで、先週末。いつも後回しになっていた2階の窓を拭くことからスタート!しました。バケツにぬるま湯を用意して、ガラス拭き用の雑巾を数枚用意して、準備万端。「この冬一番の寒波」が緩んだあとでしたので、そんなに寒くないと思っていたのですが、かといって暖かくもない天気で、最初はぬるま湯だったバケツの中も冷たい水に早変わり。窓の内側と外側を吹くので、どうしても「開けっ放し」の状態が発生します。というか、ほぼ外仕事。

寒風に吹かれつつほぼ半日がかりで拭き上げ、それでもまだ2階の半分(道路側)しか終わっていないのですが…でもクリアになった窓を見れば、達成感!です。この「わかりやすさ」大事ですね。このあとは順番に、1階の玄関側➜1階の中庭側➜2階の中庭側の優先順位で進みます。さて年内あと1週間でどこまでできるか…いえ、ぜんぶやるつもりで取り組みますが。

年内の「To Do」リストには、あと「餅つき」と飾りつけがあります。年末年始のお買い物リストもそろそろ作らねばなりません。そのあとに控えるお節料理づくりは、もう余力の範囲で(笑)。それでも今年は、ダンナが早くも年賀状のデザインを仕上げてくれて、あとは宛名書きをするばかりですから、だいぶ良いペースと言えます。このところ年明け投函となっていた年賀状が、年内に出せるかもしれません。

師走のバタバタを楽しむ今日この頃です^^

ラジオからクリスマスソングばかり流れてくるので。

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ラジオからクリスマスソングばかり流れてくるので。

仕事中はパソコンでラジオをつけっぱなしにしています。福岡ローカルのFM局か、BBC。この時期はFM局はもとよりBBCもクリスマスソングの大盤振る舞い。同じ曲が何度もかかり、またか!と言いつつも嬉しかったり楽しかったりします。思うに、毎年誰か(ミュージシャン)がこの時期にクリスマスソングをリリースしているのでしょうけれど、自分の耳に届くクリスマスソングは、定番化して来ているような気がします。

そこで、個人的クリスマスソングベスト5を考察してみることに。とりあえず、頭に浮かんだ順にタイトルを並べてみると、以下のようになりました。

  1. バンド・エイド 「Do They Know It’s Christmas」(1984年)
  2. ワム! 「ラスト・クリスマス」(1984年)
  3. マライア・キャリー 「恋人たちのクリスマス」(1994年)
  4. 佐野元春 「CHRISTMAS TIME IN BLUE 聖なる夜に口笛吹いて」(1985年)
  5. クリス・レア 「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」(1987年)

まあ、みごとに1980年代の中盤に固まっておりました。マライア・ギャリーだけが少し後ですが、それでも94年。このころに、クリスマスソングの名盤がたくさん誕生したということかもしれませんし、単純に自分の感度がこのころ、中学から高校卒業ぐらいまで、に聴いたものに向いているということかもしれません。たしかにラジオを一番聴いていたのはそのころです。

冷静にあらためて考えてみると、邦楽なら例えば山下達郎の「クリスマス・イブ」もあるし、洋楽ならジャクソン5の「ママがサンタにキスをした」も名盤です。「クリスマスソング」で検索をかければ、ずらっと出てくるのだろうな、と思いつつ。ちなみに映画では、ダントツで『ホーム・アローン』(一番最初の!)が、藤吉家的にはクリスマス映画の定番。この映画のなかで使われている曲の数々も、素敵ですよね。

ともあれ、「ラスト・クリスマス」を聴けば、あの頃はまだジョージ・マイケルのソロではなくワム!だったんだなぁと感慨深く、「恋人たちのクリスマス」を聴けば、その後かなりたくさんのシンガーがこの曲カバーをしているけれど、やはりあの頃のマライアの歌声が一番だわ、と思い。音楽のちからってすごいなぁと、今更ながらに思ったのでした。そして、おのれの80年代びいきを目の当たりにするベスト5となりました。

上の写真は、ご近所民泊「王丸屋」さんのクリスマスツリー。

読書『ザ・シット・ジョブ 私労働小説』(角川書店)ブレイディみかこ著

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読書『ザ・シット・ジョブ 私労働小説』(角川書店)ブレイディみかこ著

ブレイディみかこさんといえば、著書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。ところが、読もう読もうと思いつつ、読まないままに新刊を発見。こちらを先に読むことになりました。ブレイディみかこさんは福岡出身なので、地元ローカル紙「西日本新聞」にもコーナーを持っておられます。英国の労働者階級に身を置いたなかから発せられる声は、かの国のみならず日本にも共通の社会課題を捉えていて、記事を拝読するたびに、いろいろなことを考えさせられています。

さて『ザ・シット・ジョブ 私労働小説』。「自伝的短編小説」の形を借りて、出版社曰く「魂の階級闘争」を描き出した一冊は、とても力強く響いてきました。階級制度が色濃く残る英国の、学術的に見た実態はこれまでに本でも読んできましたが、生の声(フィクション化されていてはいても)に勝るものはないと感じました。

水商売(日本)からはじまり、英国に渡ってのナニー(ベビーシッター兼家庭教師)、クリーニング工場、洋服のショップ店員、慈善センターでのボランティア活動、保育士、まかない食堂料理人、ケア仕事…。さまざまな労働の現場から、魂の叫びが聞こえてきました。読みながら一緒になって腹を立て、理不尽を憎み、負けてたまるかという気持になるものでした。軽快な文章が心地よく、一気に読みました。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』も、ますます楽しみになってきました^^

『ザ・シット・ジョブ 私労働小説』(角川書店)ブレイディみかこ著

読書『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』(朝日新聞出版)牛尾理恵著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』(朝日新聞出版)牛尾理恵著

いつものカメリアステージ図書館の「特集棚」で発見。お節料理のレシピ本は、長年使っている手持ちのものが気に入っているので、なかなか新しい本を追加することがないのですが、毎年この季節になると、図書館で借りてきてお節料理のイメージトレーニングをするのが楽しみになっています。

本書は大判で144ページオールカラー。眺めるだけでも楽しい一冊ですが、内容の充実度合いがすごいです。サブタイトルに「作りやすくておいしい おせち&ごちそう料理148レシピ」とあり、読後の印象は、まさにそのサブタイトル通り。基本のおせちからアレンジまで、作り方だけでなく、盛り付け、シーン別のおススメなど、幅広く網羅していて、しかも「わたしでも出来そう!」がたくさんみつかりました。

レベル別のアレンジレシピは、特に便利に使えそうです。初級者向けには「盛り付けるだけプレート」やら「詰めるだけおせち」やら、「簡単だけど豪華」を謳ったレシピは、パパッと何か用意しなければならないときに役立ちそうです。また本の後半では、年末年始に喜ばれる鍋料理や持ち寄り料理、おつまみレシピもあります。「おせち」を超えて、かゆいところに手が届く一冊です。久しぶりに「おせち本」を購入リストに追加しました^^

『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』(朝日新聞出版)牛尾理恵著

毎年、器に助けられている我が家のお節料理。本書が力強い味方になってくれそうです。

花祭窯の師走の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の師走の庭。

ここ北部九州に位置する津屋崎も、すっかり冬らしい寒さとなっています。寒いのは苦手なのですが、寒さが増して嬉しいことのひとつが、干し柿。寒くなることでカビの心配がなくなりますし、より甘みも増すような気がします。実のところ既に食べ始めておりまして、かなり甘く美味しくできています^^

干し柿

ちなみに先月吊り下げたばかりの干し柿は、下のリンク「花祭窯の霜月の庭」から見ることが出来ます。仕込んだ時はかなり大きな柿でしたが、ひと月足らずですっかり干し柿らしく育ったことがわかります。

ヤツデの花。どんどん葉っぱが大きくなっています。

冬の庭

ツワブキの花は、そろそろお仕舞いです。

花祭窯の庭

ナンテンの実が、すっかり色づきました。

ナンテン

シダの葉っぱがきれいに伸びているので、鏡餅の飾りにそのまま使えそうです。

花祭窯の庭

そしてこれからの楽しみはなんと言ってもサザンカ。我が家のサザンカはまだ始まったばかりです。

山茶花サザンカ

読書『戦争は女の顔をしていない』(岩波現代文庫)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著/三浦みどり訳

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読書『戦争は女の顔をしていない』(岩波現代文庫)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著/三浦みどり訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から。今年夏に開催されたカメリアステージ図書館の選書ツアーで、ご一緒だった参加者の方が選んでおられた本。少し前に新聞だったか雑誌だったかで見かけて気になっていた本でした。

1941年開戦の独ソ戦争について、粘り強い調査と500名を超える従軍女性へのインタビューで書き上げられた本書。著者のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんは、2015年にノーベル文学賞を受賞しています。本書のもととなる取材をはじめたのは1978年ということです。1984年に発表。原稿を書き上げるまでの困難に加え、発表してから刊行が許されるまでにさらに2年かかったという事実が、本書の内容が「国」にとって都合の悪いものであったことを裏付けていると思いました。そして日本語版はようやく2008年に群像社が刊行しています。実に30年を経てようやく、わたしたちが読むことのできる形になったのですね。知らんぷりをしてはならないものを、ここまで届けてくれた著者と訳者と出版社の方々の強い気持ちに、頭が下がりました。

第二次世界大戦末期の独ソ戦については、昨年春に読んだ『グッバイ、レニングラード』でその凄まじさをはじめて知ったのでした。上の写真は『グッバイ、レニングラード』から引用。

『グッバイ、レニングラード』を読んで、少しその戦争のことを知ったつもりでいましたが、本書『戦争は女の顔をしていない』を読んだ今となっては、それもやはり「男の顔をしたもの」すなわち男の視点・言葉で語られたものを前提としているとわかります。戦争に関する記録や表現に関しては、本にしても映画にしても、ソ連に限らずそういうものである可能性が極めて高いのだと思います。

従軍した女性たちの話から見えてくるものは、これまでに聞いたこと・読んだことのある日本の戦前・戦中・戦後の話と重なるものがたくさんあって、とても他国の他人ごとではありませんでした。「歴史から学ぶ」という言葉よりも「歴史は繰り返す」という言葉の方が現実味をもってくるように思いました。今まさにその国が戦争をしているのですから、なおさらです。あるのは「戦争か平和か」ではなく、「戦争か戦後か」。暗澹たる思いで途中何度も本を閉じ、読み終わるまでに時間がかかりました。

巻末に訳者・三浦みどりさんの「あとがき」と、澤地久枝さんの解説「著者と訳者のこと」があります。ここまで、きちんと読み通したい一冊です。一人でも多くの方が手に取ってくださるといいな、と思います。今回わたしが手に取ったのは岩波現代文庫版で、文庫として残っていることが、とても良かったと思える本です。

『戦争は女の顔をしていない』(岩波現代文庫)スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著/三浦みどり訳

師走の風物詩、津屋崎千軒の小さな灯り展。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

師走の風物詩、津屋崎千軒の小さな灯り展

数年前に有志の方々がスタートし、最初はとてもこじんまりしていたのが、人と人とのつながりで次第にエリアを広げ、いまではすっかり冬の風物詩となりつつあります。イルミネーションのイベントと言えばいいのかしら、ビジュアル的には確かにそうなのですが、「小さな灯り」という呼び方に、イベントを立ち上げた方々の志が伝わってくる、そんなイベントです。

前の晩から天気が大荒れで、開催できるかしらと心配していましたが、当日は午後からお天気が回復。夕方4時からスタートということで、まだ明るいなか、さっそく出かけてきました。まずは豊村酒蔵さんの前を通り、

小さな灯り展

藍の家へ行くと

小さな灯り展

一番乗り!甘酒とアツアツのサツマイモを販売しようとご準備中でした。

小さな灯り展

豊村酒蔵へ戻ると、こちらでは熱燗サービス。

途中、王丸屋で休憩。

小さな灯り展

こちらはクラフトコーラを販売。暗くなってからは、アカペラのコンサート。

そしてなごみへ。広場にはカナダキッチンのミネストローネとチャイのキッチンカー。屋内では和菓子佐々舟さんのぜんざい。

小さな灯り展

↑写真は、なごみのミスコピーした用紙を活かした照明のひとつ。ここからさらに進むと、シルバーパークでのイルミネーションも見事でした。

急に真冬並みの寒さとなった週末でしたが、どこのスポットでも「暖かい飲み物、食べ物」が用意してありましたので、とても楽しく回ることが出来ました。せっかく頑張って準備をするのだから、二日ぐらい開催したらよいのに…というご意見もありそうですが、一日限りなのがまた良いのです。我が家から徒歩30秒の贅沢。また来年が楽しみです。