読書『TRANSIT』No.62、NO.63(講談社MOOK)ユーフォリアファクトリー

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『TRANSIT』No.62、NO.63(講談社MOOK)ユーフォリアファクトリー

昨年の花祭窯の年間定期購読紙として取りはじめた『TRASIT』がとても刺激的でしたので、2024年も購読を継続しています。季刊誌ですので、年4冊。購読をはじめたNo.59から「東インド/バングラディシュ」「メキシコ」「イタリア」と来て、No.62「コーカサス地方(ジョージア/アルメニア/アゼルバイジャン)」、最新刊No.63「インドネシア/マレーシア/シンガポール」です。毎回、豊富な美しいカラー写真と、わかりやすい図解、マニアックな記事に圧倒されています。

まずはNo.62「コーカサス地方(ジョージア/アルメニア/アゼルバイジャン)」。「地名は聞いたことがある…旧ソ連のエリアよね」という程度の知識でしたが、ロシアと旧ソ連の周辺各国との関係が気になる今日この頃でもあり、関心を持って開きました。政治・宗教・近現代の紛争の歴史、古代からの美しい建築文化や手仕事の数々…。知らなかったことだらけのなかで感じたのは、その地に生きる人々の強さでした。日本に生まれ育った自分には、絶対に生み出すことのできない世界観の存在。少し前に読んだ『砂漠の林檎 イスラエル短編傑作選』の読後の印象を思い出しました。

続いてNo.63「インドネシア/マレーシア/シンガポール」。特集タイトルが「熱狂アジアの秘境へ」です。同じアジアの一員であり、友人知人が居る(居た)エリアですので、こちらはグッと心理的距離が近づきます。とはいえ、自分自身はまだ実際に足を運んだことのないエリアですので、こちらもまた「知らなかったことだらけ」。ひと通りページを繰り終わったときに心に浮かんでいたのは、日本からの移住者が多いことへの納得感でした。数年前から、仕事を含めシンガポールに行きたいと思っておりましたが、その思いはさらに強くなりました。

今回ご紹介した2冊も、読み終わったらお腹いっぱいになる情報量でした。いえ、正確に言えば、ぜんぶは読み込めておりません(汗)。毎度のことではありますが、その取材力、編集力に脱帽です。ふだん自分に見えている世界が、どれほど狭いものかを感じさせられました。実際に現地に足を運んだら、なおその実感が湧くでしょうね。

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