それはお茶のお稽古の成果の一つだったのかもしれない、と気づく。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

それはお茶のお稽古の成果の一つだったのかもしれない、と気づく。

昨日のブログで、いつもと異なる行動パターンをとってみたら良い結果につながった、という話を書いたところでした。

そういえば、その日のお茶のお稽古で「ずいぶんとお点前がきれいになりましたね!」と、先生の一人から言葉をかけていただいたのでした。わたしの所作を見るたびに「あと0.5秒ゆっくり」とアドバイスしてくださった先生です。「あと0.5秒ゆっくり。」のタイトルでブログを書いていたのは、ちょうど一年前の春のことでした。

この一年の間に、先生が辛抱強く毎回声をかけてくださったおかげで、少しづつわたしの「動き方」が変容していたのかもしれないと、昨日のブログを書いてから思い至りました。昨日は「(自分の置かれている状況を)どう解釈するかで、自分の取る行動を変えることが出来ました」と書いた、すなわち「考えた→行動が変わった」ということを書いたのですが、その前に「0.5秒ゆっくり動くようになっていた→考え方が変わった」があったのかもしれません。

少し前に読んだ本、『運動脳』『しゃべる からだ』を思い出しました。今あらためて見てみたら、どちらもサンマーク出版でしたね。これらの本を読んでいたにもかかわらず、わたしは性格・性質がお点前に出てしまうことを、言い訳のようにしていました。でも、お点前の動きを変えていくことで、自分のせっかちな性格を少しづつ落ち着いた方向へと修正していくことができるはず、なのですね。

ともあれ今回自分自身で気づくことが出来たのは、ラッキーでした。南方流では茶道精進は、茶と禅の修行のひとつと位置付けられています。お茶のお稽古の成果が、このような形で目に見えたことは、とても嬉しいことでした。もともとお茶室に入ってお稽古できること自体が嬉しくて、その先に何か目標を持ったり追及しているわけではありませんが、亀の歩みでも前に進んでいるようです。