蕎麦猪口と小皿豆皿。

おはようございます。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

先日、藤吉憲典の2017年の個展予定をご紹介しましたが

花祭窯・藤吉憲典2017個展予定など。

詳細の決まっていなかった熊本SUNNYさんでの企画展の内容が決まりました!

蕎麦猪口と小皿豆皿。

2017年熊本・SUNNY 4周年記念展は、蕎麦猪口と小皿豆皿。

期間は、6月24日(土)~7月2日(日)の9日間です。

蕎麦猪口と小皿豆皿は、花祭窯・藤吉憲典の定番ロングセラーな蒐集もの。いまやライフワークの一つとなっています。

藤吉憲典の蕎麦猪口・小皿豆皿が一覧できる 蕎麦猪口倶楽部 には、全国の蕎麦猪口好き、小皿豆皿好きの皆さまからご注文をいただいておりますが、たくさんの種類を実際に手にとってご覧いただける機会が、実はそう多くはありません。

SUUNYさんでは、昨年の3周年まで「蕎麦猪口展」として150種前後の蕎麦猪口をご覧いただくことのできる機会となっていましたが、今年は「小皿豆皿も見たい!」というお客さまのご要望にお応えすることになりました。

それぞれどれくらいの数の展示になるかは、これからの検討になりますが、2017年、藤吉の蕎麦猪口と小皿豆皿の実物をその目と手でご確認いただける一番の機会になることはまちがいないでしょう。

・・というのも、津屋崎の花祭窯にお越しになられたことのあるお客さまならお気づきかと思いますが、工房兼ギャラリーである津屋崎でも、蕎麦猪口や小皿豆皿の在庫が少ないことが多いのです。

ネットからのご注文ももちろんとても嬉しくありがたいですが、この機会にぜひ熊本にいらっしゃいませんか?まだ半年ほど先ですので、ぜひ今から日程をキープしてくださいね(^^)


熊本・SUNNY 4周年記念展 藤吉憲典の蕎麦猪口&小皿豆皿
期間:6月24日(土)~7月2日(日)
場所:熊本市中央区水道町4−39

※日程が近くなりましたら、ご希望の方にはご案内状をお送りいたします。

 

 

 

 

 

 

漆で器の修理。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

漆で器の修理。

本漆を使った直し。たまに思い立って(というか、自分のなかにブームがやってきて)直しに取り組むのですが、不器用なもので、正直なところこれまでなかなか思ったような仕上がりになっていませんでした。機会があって年末から久しぶりにチャレンジすることに。こういうタイミングで一緒に直そうと、ちょっとした割れや欠けの器はとっておいています。

少し前、11月に「修復」の研修を受けてきたばかりでしたので、そのときに学んだことも生かして、少しはきれいに仕上げることができると嬉しいな、と思いつつ。

学芸員研修に行ってきました。その2

まずは完全に割れているものの接合。これはご飯と漆を使った糊(糊漆)を作って使いました。糊が乾燥するまで、接着後1~2週間ほどお手製のムロに入れてそのままにしておきます。

漆直し

くっついたのが確認できたら、はみ出た糊漆を取り除き、継ぎ目や欠けの部分に漆をのせてきれいになるように仕上げていきます。ここで載せた漆が乾くまで、さらに1~2週間。

今回は金や銀で化粧をしないので、漆の赤黒い色がそのまま残るような仕上がりになります。最初からそのつもりではじめましたが、やはり割れた跡・欠けた跡に残った色を見ると、最後に化粧をして「金継ぎ」にした先人の方々の気持ちがなんとなくわかるような気がしてきました。もしかしたら、あとから金を載せるかもしれません(笑)

今回は乾かす時間を含めて約1か月がかりの直し仕事となりました。それでも「また使える!」と思うと、その手間も時間も楽しみになるから面白いものです。

ちなみに花祭窯では「直し」のご要望は承っておりませんご相談いただいた場合は、信頼できるプロの方をご紹介するようにしております。時間も手間も技術も要る仕事なので「買ったほうが安い」ことも多いですが、思い入れのある器は直して使っていくことができると嬉しいですよね。

最近ではご自分でできる「金継セット」があちらこちらで販売されていますし、一般向けの「金継教室」なども各地で開催されています。「自分で修理する」という選択肢は、以前ほどハードルの高いものではなくなってきたように思います。

 

 

手ぬぐいが好き。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

先日お友だちとおしゃべりをしていて「どう使うの?」と聞かれたのですが

手ぬぐいを日常的に愛用しています。

きっかけは、神社からいただいた手ぬぐいでした。

博多の櫛田神社で結婚式を挙げたご縁で、櫛田神社から「その年の山笠にちなんだ手ぬぐい」が送られてくるようになりました。もしかしたら大切に飾るべきものだったのかもしれませんが、「おめでたいからありがたく使おう」と迷わず使いはじめたのが最初です。

タオルでもない、ハンカチでもない。けれど、日頃から持ち歩いていると、タオル的にもハンカチ的にも、はたまた風呂敷的にも使うことができてなんとまあ便利なこと!当たり前ですが綿100%というのも、個人的には嬉しいポイントです。薄手で乾きやすいので、旅行先でさっと洗濯して使いまわせるというのもありがたいですね。

たしかに洋服のポケットに入れるにはやや大きいのですが、生地がかさばらないため思いのほか小さく折りたたむことができます。もちろんバッグに入れて持ち歩く分にはまったく問題ありません。というわけで、わたしのバッグの中には普段から2~3枚の手ぬぐいが…。

そして手ぬぐいを使いはじめると、ことあるごとに手ぬぐいが気になりはじめました。手ぬぐい暦20年を越えますが、嬉しいことに年々手ぬぐいを使う人たちが増えているとみえ、近頃はいろんなところで目にするようになってきました。

伝統的な和柄ものの楽しさはもちろん、お土産に嬉しい各地の様々なデザインの手ぬぐいも面白いものがたくさんあります。また最近では企業PRやイベントの記念品としてオリジナル手ぬぐいを作るところも増えていて、凝ったデザインのものも少なくありません。

美術館・博物館内にあるミュージアムショップにも、その館の収蔵品や展覧会テーマにちなんだ手ぬぐいが並んでいるのを見つけます。わたしの手ぬぐいコレクション(?)のなかにも、草間彌生さんの赤い水玉手ぬぐいや、村上隆さんの手ぬぐいがあります。

手ぬぐいの日常使い、おススメです(^^)

 

初釜茶会に行って参りました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初釜茶会に行って参りました。

昨日は入門している茶道南方流の初釜でした。お茶会前日はお掃除と準備。窓ふき・露地掃除・毛氈(もうせん)の準備などなど…この「前日のお勤め」を通して心を整えていくことが、おかげさまですっかり習いになりました。

日頃はお稽古の曜日や時間帯によりお会いする機会の少ない同門の方々、先生や諸先輩とお会いできるのも初釜茶会の嬉しさ。初釜らしい皆さんの装いで、気分も華やぎます。わたしはまだまだ着物の着方が下手なのですが、安心してアドバイスをいただいたり、その場で直していただけるのも、ありがたい機会です。

メインの楽しみはなんといっても、和尚さま自らのお点前を間近で拝見できること。余裕ある手さばき足さばきの美しさに思わずため息が出ます。また南方流の初釜では、毎回色紙を頂戴します。これがもうひとつの楽しみ。

今年の色紙に書いてあった言葉は

無位の眞人(むいのしんにん)

「どんな位にも属さない眞の自由人。大悟徹底の人をいう。」とありました。

どんな位にも属さない眞の自由人!すごい響きですね。

新しい一年が始まった、と感じる初釜の茶会です。

 

 

2017書き初め@花祭窯

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

1月2日は毎年恒例、書き初めデー。

2017年1月2日、花祭窯で書き初めをいたしました。

朝10時から夕方16時半の間の自由参加とはいえ、正月二日。にもかかわらず、子どもから大人まで15名もの皆さんが参加してくださいました。

半紙と筆を前にして、最初から「今年はこれを書く」と決めている方のほうが実は少なくて、まずは「自分は何を書きたいのか」の思索からはじまる方がほとんどです。書きはじめてから「なにか違う」と感じて別の文字に変える方も少なくありません。

日頃から筆を手にして字を書いている人はほとんどいらっしゃいません。だからこそ、真摯に紙と筆に向き合うこの機会は、なんとなく背筋の伸びる気持ちの良さがあります。

字が決まって書きはじめると、普段使わないような集中力が求められます。何枚もたくさん練習すれば上手になるかというと、一概にはそうとも言えません。集中力を発揮できる時間が過ぎると、書くほどにどんどん思うように書けなくなってしまう、という状況にもなってきます。

かく言うわたしの場合、10枚以内に「これ!」というものが書けないと集中力が切れてしまうので、だいたい5枚以内に書き上げるように「この一枚」に向かいます。そうするとだいたい2~3枚目には「まあ、いいかな」というものができあがります。もちろん「自分なりの出来」ですが、それで良いのです(^^)

さて、わたしの2017年の書き初めは

本来無一物(ほんらいむいちもつ)

昨年5月、福岡藩主黒田家の菩提寺である崇福寺さんで出会った禅の言葉です。

お茶会のお手伝い。

人は本来なにも持たずに生まれてきた、というほどの意味だとか。お寺で掛け軸を拝見した時は、ただ読み方だけを習い、意味にまでは気持ちが向いていなかったのですが、それからずっとそのお軸のイメージが残っていて、半紙に向かったときに迷わずこの文字を選びました。

これから一年間、頭上にこの文字を置いて仕事に向かいます(^^)

花祭窯・藤吉憲典2017個展予定など。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>

2017年最初のブログは・・・

花祭窯・藤吉憲典の2017個展予定。

本年もありがたい機会をいくつもいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。ありがとうございます!


5月3日(水)~5月24日(水)
ロンドン Sladmore Contemporary 個展

国際アートフェアCOLLECT、企画展”FIVE CERAMICISTS”を経て、海外での初個展。いよいよ世界のアート界へチャレンジの第一歩です。

5月26日(金)~5月30日(火)
東京・西麻布 桃居さんで個展

2005年から隔年で機会をいただいている桃居さんでの個展。つくり手としての成長・進化をご覧いただいてこそのありがたい機会です。今年もまた「新しい藤吉憲典」をご覧いただくべく、すでにテーマも決定しました。どうぞご期待ください。

6月9日(金)~6月11日(日)
福岡・津屋崎 花祭窯「20周年展」

今年は花祭窯創業20周年です。開業日の6月9日を含む週末に、皆さまへの感謝イベントを開催できればと考えています。

6月下旬~7月初旬
熊本 SUNNYさんで企画展

恒例となりましたBistro&Bar SUNNYさんの周年記念展。昨年の3周年までは連続で蕎麦猪口展を開催しました。今年の4周年の日程詳細と内容は現在検討中。決定次第、あらためてご案内いたします。

7月22日(土)~7月30日(日)
兵庫・神戸 ギャラリー壺屋さんで個展

昨年からお付き合いのはじまった神戸御影のギャラリー壺屋さんでの初個展です。「これぞ藤吉憲典」と納得していただける内容を持ってお伺いいたします。

12月14日(木)~12月28日(木)
鹿児島 壺中楽さんで個展

2年ぶりの鹿児島・壺中楽さんでの個展になります。普段使いの器から、クリスマス・年末年始に嬉しいハレの器まで「お家の食卓」を意識したラインナップを予定しています。

12月22日(金)~12月29日(金)
福岡・津屋崎 花祭窯「暖の器展」

1年の感謝を込めた花祭窯の企画展を予定しています。


現時点での予定はこのようになっております。今後詳細が決定したり、追加・変更などがありましたら、その都度ブログでもご案内してまいります。

今年は特に5月から7月に個展が集中します。つくる時間を確保するため、最初の個展が5月と少々お待たせいたしますが、楽しみにしてお待ちいただけると幸いです。

本年も各地で一人でも多くのお客さまにお会いできることを、つくり手・藤吉憲典ともども楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします!

「祝の器展」本日最終日。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

「祝の器展」本日最終日。

2016年もお世話になりました。ありがとうございました。

毎年、12月は一年間の感謝を込めて花祭窯での展示企画をしたいと思いながら、できたりできなかったり。今年は12月22日から本日29日まで「祝の器展」として展示ができて、ホッとしています。

この展示でつかったのは、江戸時代からつい近頃まで使われていたという朱塗りのお膳。ご近所さんからのたいせつな預かりものです。

ご主人がお亡くなりになってから、それまで続けていたお正月の習慣もすっかりやめてしまったと。昔からのお道具が蔵に眠っているから、それよりは使ってもらうと嬉しいのよ、とおっしゃって、わたしたちに預けてくださったお道具のひとつです。

藤吉憲典染付の器、赤絵の器

「祝の器展」を見に来てくださった方、みなさんがこれをご覧になって喜んでくださいます。「なつかしい」とおっしゃるご年配の方だけでなく、若い方からも「かわいい~!」の声。

一人でも多くの方にこの風景を楽しんでいただくことも、花祭窯がここでできる仕事のひとつかもしれないと、ありがたく嬉しくなります。来年もこのような機会を必ずつくろうと、手帳に予定を書き入れました。

2016年の祝の器展もあと数時間。
今年も一年、ありがとうございました<(_ _)>

2016読んだ本ベスト5。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今年もたくさんの本に助けられました。
本に順位をつけるのはいかがなものか?とも思ったのですが、2016年に読んだ本のうち、自分に与えた影響の大きな本、という視点で振り返ってみました。
(それぞれの本の画像をクリックすると、アマゾンの書籍紹介のページで本の内容詳細をご覧いただくことができます)

2016年読んだ本ベスト5。

第5位 THE CURATOR’S HANDBOOK

400ページの分厚い本です。途中挫折するかと思いながらの読みはじめでしたが、終わってみれば内容の面白さに最初から最後まで通し読み。キュレーターとはなにか?という漠然とした問いかけから、実際に美術館・ギャラリーなどのスペースで展覧会をつくるための具体的な個別のノウハウ・事例・考え方が網羅されています。かといってマニュアル書ではない奥深さ。

第4位 SUPERFLAT COLLECTION

展覧会図録です。豊富な展覧会の写真がもちろんメインではあるものの、桃居オーナー広瀬一郎さんと村上隆さんによる陶芸対談をはじめ、コレクター対談、熊倉功夫先生の寄稿など、文章によるアプローチが見逃せない一冊でした。

第3位 地域を変えるミュージアム

2013年発行後すぐに購入して読んだ本。再び読み返しました。美術館・博物館のもつ力と、地域で果たすべき役割を思い起こさせてくれる本なので、たびたび引っ張り出して読んでいます。ひとくちにミュージアムによる場のデザインといっても、さまざまなアプローチがあることを、事例を通して教えてくれる本です。

第2位 南方録

南方録は、さまざまな訳本・解説本が出ています。いずれもかなりボリュームのある本が多く、どれを選んだらよいか迷っていたときに見つけたのが、これ。訳注はついていますが訳本ではなく、南方録そのままです。現代語ではないため読みにくく、正直なところ、勉強不足のわたしには何が書いてあるのか理解できないところも多々(笑)。ところがそれでも伝わってくるものがあるので不思議です。茶道稽古の実践とともに、これからも繰り返し読んでいきたい本です。

第1位 大きな羊のみつけ方 「使える」美術の話

2016年わたしに一番影響を与えた本は、宮城県美術館の教育普及担当学芸員(当時)である齋正弘先生による『「使える」美術の話』。このブログでも何回もとりあげました。

美術の使い方。

本を読む時間は移動中や、寝る前などの隙間時間が多いのですが、それでも読みたい本を読む時間は、わたしにとって大きな栄養補給になっています。

来年も嬉しい本との出会いを期待しつつ(^^)

杵と臼で餅つき。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

本日はご近所で恒例のお餅つきでした。

杵と臼を使ってのお餅つき。

セイロで蒸しあげたもち米を石臼に入れて、杵で餅つき。
ここ津屋崎に越してきてから、この景色を毎年見ることができています。ありがたいですね。

餅をつき、ちぎる、丸める。

この作業のなかに、自然と役割分担や協力関係が生まれるさまは、見ていて・参加していて、なんとも面白いのです。

参加者は老若男女。主催なさる方の厚意による餅つきは「ご自由にお越しください」のスタンスで、実際にはじまってみないと、誰が来るのか、何人くらいくるのか、いつくるのかがわかりません。でも、そんななか、出来ることをできる人が進んでやっていく。人手が足りないときは声をかける。目配りしている人がさりげなく采配する。年長者がやり方のコツを伝授する。

なるほど餅つきがあたりまえの風景であった時代・場所においては、子どもからお年寄りまで、それぞれがその場所で役割を担うことが、自然に行われていたのだろうな、と感じられるひと時です。

ありがとうございました(^^)

2016藤吉憲典展覧会ふりかえり。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

街に出ると道路もお店もなんだか人も車もたくさん。クリスマスが終わり、一気に年末モードですね。

さて2017年の予定をご紹介する前に、

2016年の藤吉憲典展覧会ふりかえり。

今年は「初めて」の多い年でもありました。


<3月>岡山・ギャラリー栂(とが)さん

やきものの里・備前からほど近い山里にギャラリーをお持ちの栂さんでの個展。オーナー栂さんが津屋崎まで足を運んでくださって、たくさんお話しをして、今回の個展が決まったのでした。藤吉憲典は栂さんではもちろん、中国地方での初めての個展でしたが、地元のお客さまがたくさんいらしてくださり、とても嬉しい出会いとなりました。

<5月>ロンドン・Sladmore Contemporary

2015年にロンドンSaatchi Galleryでのアートフェアデビューに続いて、企画展のチャンスをいただきました。展覧会“Five Ceramicists”は、ロンドン、韓国、日本からSladmoreに所属する5名の陶芸家による企画展。どんなお客さまが自分の作品を見に来てくださるのか、Sladmoreの常連のお客さまの反応を直接感じることができたようです。2017年の個展に向けて、嬉しく刺激的な機会となりました。

<6月~7月>熊本・SUNNYさん蕎麦猪口展。

今年3年目となったSUNNYさんのオープン記念展。4月の熊本地震で被災されながらも、いち早くお店を再開なさったオーナーの藤川さん。たいへんな状況のなか、少しでも熊本に元気を取り戻したいと、蕎麦猪口展も予定通り開催してくださいました。初日にはSUNNY訪問。お元気そうな姿を拝見して安心、こうして毎年お会いできることをあらためて喜びました。

<7月>銀座・黒田陶苑さん

オーナー黒田佳雄さんとお会いしてから3年を経ての黒田陶苑初個展。藤吉憲典は「原点回帰」をテーマに、あらためて古伊万里に臨みました。おかげさまで、目の肥えたお客さまがたにも楽しんでいただけたご様子で、ほっと一安心。旧知のお客さまもたくさん足を運んでくださり、ありがたい個展となりました。次回再来年に向けて、早くも意欲が高まっています。

<12月>町田・ももふくさん

3回目となるももふくさんでの藤吉憲典展。個展初日は作家が腰かける暇もないほどにお客さまがお越しになり、感謝の一日となりました。女性のお客さまが比較的多いももふくさん。「お家で日常使いの器」をテーマに掲げた今回の個展は、久しぶりに「飯碗と湯呑」がたくさん。器選びを楽しんでいただけた様子の伝わる、とても嬉しい個展でした。

<12月>神戸・壺屋さん片口展

今年はじめにオーナーの岡本さんに初めてお会いしてから1年足らず。熱狂的な器好きのお客さまを抱える壺屋さんでの、作品紹介の機会をいただきました。今回は10名の作家のなかの1人として参加。おかげさまで出展作品すべて完売という嬉しい「壺屋デビュー」となりました。2017年には初個展の機会をいただいています。また新たなチャレンジです。


書きながら、今年いただいた素晴らしい機会に、あらためて感謝の気持ちがこみ上げてきます。

個展を主催してくださったギャラリーさんに、そしてその先におられるお客さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!