こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
今こそアートが重要。
今朝、ロンドンのギャラリーオーナー・ジェリーから届いた言葉です。
いつどこでなにが起こるかわからない不安な状況のなかで、今こそ人々の心の拠り所としてアートが必要なのだと、それが本来アートの持つ力だと教えてくれました。
遠くからでも、ほんの少しでも、わたしたちにもできることがあるのだと信じることのできる言葉でした。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
今朝、ロンドンのギャラリーオーナー・ジェリーから届いた言葉です。
いつどこでなにが起こるかわからない不安な状況のなかで、今こそ人々の心の拠り所としてアートが必要なのだと、それが本来アートの持つ力だと教えてくれました。
遠くからでも、ほんの少しでも、わたしたちにもできることがあるのだと信じることのできる言葉でした。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
花祭窯のある福津市には「郷育カレッジ」という市民のための生涯学習の仕組みがあり、そこで微力ながらボランティアでお手伝いをしているのですが、
ボランティアとはいえ運営に携わる以上、現在の社会のなかでの生涯学習の課題や目指すべき方向について理解している必要がありますよね、ということで研修会が開催されました。
講師は福岡教育大学の井上豊久教授(2017年6月現在)。子どもとメディア、生活体験学習、家庭教育、ボランティア、市民活動などを中心に研究なさっています。
やさしい語り口ながら熱いマシンガントークで、井上先生が実際に関わっている国内外での取り組みの現状や課題をお聞かせいただくことができました。日本国内での大きなトレンドと、地域としての取り組みのあるべき姿、さらに自身の取り組みである「郷育」に落とし込んだ時に、具体的になにがどう求められるのか。
特に印象に残ったキーワードとしては…
新しい「公」、防災とコミュニティ、もっと小さい単位のコミュニティ、自己決定学習、中間支援、祖父母性、「拠点」の重要性 などなどなど。
実践的に生かしていけることを実感する研修でした。学ぶ機会をいただき、心より感謝です。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
7回目となりました桃居さんでの個展。初日からたくさんのお客さまがお越しくださり、初日~2日目と在廊していたダンナ・藤吉憲典も、たくさんの方とお話しすることができたと喜んでおりました。
ご来場くださいました皆さまに、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
今回実はつくり手は「かなり偏ったマニアックな品揃え」となってしまったことを少し心配しておりましたが、会期終了後に桃居のオーナー広瀬さんから、良い展示であったという声が各方面から届いたと嬉しいご連絡をいただき、ホッとしたのでした。
次回はまた1年置いて2019年に桃居さんでの個展機会をいただいております。
今回も在廊中に、桃居オーナーの広瀬さんと、つくり手藤吉憲典はたくさん話をしたようです。次回個展はまた少し思いきった内容になるかもしれません。精進してまいりますので、どうぞご期待くださいませ。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
九州国立博物館に足を運んだのは…約2年ぶり。久しぶりに足を運んで感じたことがいろいろと。そのひとつめは
日本の美術館・博物館では、いまだにこれが一般的だとは思いますが、ロンドンの美術館内で写真を撮りまくってきた身としては、「ああ、そうだった」と少々がっかりしました。もちろん特別展では、他館からお借りしているものへの配慮として当然だと思いますが、せめて平常展の「文化交流展」だけでも写真OKだと良いのになぁ、と。
たしかに自分自身写真禁止の習慣が身についていたので、ロンドンでも毎回監視員の方に「写真OK?」を確認していたのでした。返事はすべて「もちろん、ノーフラッシュでね」というものでした。
鉛筆以外の筆記用具を使ってはいけないというのは、学芸員の研修でもきっちり習ってきているところなのですが、鉛筆を使っての模写ならOKにしたらよいのになぁ、というのが、ふたつ目のがっかり。
これまた特別展では来場者が多すぎてジャマになる、ということも考えられますが、せめて平常展の「文化交流展」だけでも模写OKだと良いのになぁ、と。
いずれも「全面的に禁止」にせざるを得ない状況や事情があるのだろうとは思います。でも、写真OK・模写OKになったら、もっと美術品や文化財など博物館内にあるモノと、鑑賞者との距離がぐっと縮まるのになぁ、とわたしには思えてなりませんでした。
ところで
九州文化博物館の誇る平常展「文化交流展」。少し前に大きな展示替えが行われてから初めての訪問でしたが、新しい展示内容も、ワクワクするものがたくさんありました。個人的には、息子が大好きだった「銅鼓」の部屋が無くなってしまっていたのがとても残念でしたが、また新しい「お気に入りの部屋」を見つけるのが楽しみでもあります。
特別展だけでなく、九州文化博物館は平常展「文化交流展」もおすすめです!
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
黄金のゾウが見たくて、観に行ってきました。
今回入場口でまず目についたのが、「音声ガイドプログラム」の案内。実のところ、いまだかつて「音声ガイド」を借りたことが無く、借りようかな、と思ったこともなかったのですが、目に飛び込んできた文字が…
こんな飛び道具を繰り出されては、どうしようもありません。迷う間もなく「音声ガイド」を借りていました(汗)
お目当ての金のゾウは、期待通りの素晴らしさ。展示空間にひろがる明るい空気感は、タイの仏像の穏やかな表情のたまものと思われました。そして歩き姿の仏像や足跡など、軽やかな動きを感じる仏像との出会いは、とても新鮮で楽しいものでした。
ところで音声ガイド、ウキウキと音声のスイッチを入れると、落ち着いた女性の声。「えっ!」と思ってプログラムをよく読んだところ、みうらじゅんといとうせいこうによる解説は「特別チャンネル」という5カ所のみでした…。
おのれの早とちりを恨みつつ、この機会に「音声ガイド」なるものを体験しようとプログラムNo.1から順に観・聞きすることに。
初めての「音声ガイドプログラム」、正直な個人的感想は「音声は鑑賞をジャマする」でした。あくまでも個人的な感想です。しっかり鑑賞した後に、あとからの補足として音声を活用するのがいいな、と思いました。
みうらじゅんといとうせいこうの特別出演ガイドは面白かったですが、ちょっと物足りなさも(笑)九州国立博物館仕様でしたでしょうから、仕方がないですね(^^)
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
本日5月26日(金)初日を迎える、東京西麻布の桃居さんでの「藤吉憲典 陶展」。見どころのひとつとして楽しんでいただきたいのが、
先日のブログでご紹介した「柿右衛門様式」と同様に、
「古九谷様式」を現代に解釈した器もぜひご覧いただきたいのです。
ともに赤絵(上絵)の技法ながら、鮮やかで華やいだ柿右衛門様式に対して、渋く滋味深い古九谷様式。この表現方法の幅広さに、日本人の感性の豊かさを感じます。
実は古九谷様式の色遣いは、アート作品にも取り入れていました。
古典的な古九谷様式からアート作品へ、そして食器へと戻ってきたらこうなった(トップ画像のマグカップ)。というわけです。
お時間ありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
2017年5月26日(金)~5月30日(火)
11時~19時(最終日17時まで)会期中無休
桃居(とうきょ)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
先日、『池上彰の世界の宗教が面白いほどわかる本』を読んだところでしたが、
同じタイミングで購入した『世界全史「35の鍵」で身につく一生モノの歴史力』。ロンドンのギャラリーでお客さまと直接お話しする機会に恵まれ、なんとか会話を交わすなかでわたしが感じた「この機会に世界史と宗教のことを、勉強しよう」の流れで見つけた本です。
世界史を学びなおすというのが今ブームなのでしょうか。あるいは今まで自分が目を向けていなかっただけのことかもしれませんが、本屋さんに行くと学習参考書だけでなく世界史の本がかなり多岐に存在することに気がつきました。
あまりにたくさんあるので、実際にページをめくったりネットで書評を調べたり、本選びに少々時間をかけました。で、もうすぐ全部読み終わるところなのですが、この本にしてよかった!と思っています。
本の「はじめに」で著者・宮﨑正勝さんが「普通の市民やビジネスパーソンに世界史を伝えるにはどうしたらいいのか、試行錯誤を繰り返してきました。」と書いておられますが、その結果としてできたというこの本は、興味深くサクサク読める世界史でした。
巻頭と随所に図版・地図が豊富に載っているのも、世界の地理・地勢・地名が頭に入っていないわたしにとって、確認しながら読み進められるので非常に便利です。学びなおしの最初にこの本に出合えたのは、とってもラッキーでした。
読んでつくづく感じたのは、宗教への理解を少しでも広げようと思ったら、世界史と地理の学び直しが必須だなぁ、ということでした。
宗教と世界史については、ほかにも本を物色してみようと思います(^^)
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
2005年から1年おきにお世話になっている西麻布の桃居さんでの個展。藤吉憲典にとって、毎回が挑戦の機会です。
2017年5月26日(金)~5月30日(火)
11時~19時(最終日17時まで)会期中無休
桃居(とうきょ)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494
桃居のオーナー広瀬さんが今回個展案内状用に選んでくださったものは、柿右衛門調(様式)の酒器でした。柿右衛門といえば国の重要無形文化財であり、佐賀有田の柿右衛門窯で代々継がれているものです。でも「柿右衛門」という様式は、柿右衛門窯だけのものではありません。
染付と赤絵の技とともに余白の美が見どころとなる柿右衛門調。ダンナに聞くと、ぎっしりと描き込むタイプの絵付よりも、余白をいかに生かすかが問われるデザインのほうが、より神経を使うのだそうです。
今回の「藤吉憲典 陶展」での見どころのひとつは、間違いなくこの柿右衛門調の器。様式のひとつですから、他のいろいろな様式と同様、以前からよくつくってはいましたが、今回は特に力が入ったものができたようです。
ぜひご高覧下さいませ。
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
隣町・宗像にお住まいの建築家、株式会社藤井設計室・藤井さんご夫妻のご好意で開催される勉強会。
https://www.facebook.com/Fujii.Design.Office
毎回、様々な建築様式が登場しますが、その時代背景・文化の流れとともに教えていただけるので、建築素人のわたしたちにもわかりやすく、お腹も心もいっぱいに満たされる勉強会です。
今回も前回のビザンチン建築同様、たくさんのキリスト教建築=教会が出てきました。
藤井さんが主に解説してくださったのは、ロマネスクとゴシックそれぞれの特徴、違い、進化の過程。これらをデザインと構造の関係や時代背景とともに解説してくださいました。
個人的に象徴的に変化を感じたのは、半円状のアーチから先が尖ったデザインへの変化と、バラ窓の出現、暗い屋内から光を採り入れようとする工夫に伴うステンドグラスの登場など。シンプルで力強い美しさから、デコラティブな美しさへの変化でした。
そして先日ロンドンで見てきたばかりの、セントオールバンズシティにある大聖堂(トップの写真)の景色が思い出されました。家に戻ってからこの写真をあらためてよく見ると、藤井さんがおっしゃった「古代からの歴史の流れを流れとしてきちんと説明できるものが建築には残っている」という言葉の意味が、しみじみと理解できたのでした。
セントオールバンズの大聖堂
https://www.stalbanscathedral.org/visit/what-to-see/
こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
先日ロンドンのギャラリーでお客さまと直接お話しする機会に恵まれ、片言ながらなんとか会話を交わすなかでわたしが感じたことは、「この機会に世界史と宗教のことを、勉強しよう」でした。
少し前にちょうど、池上彰さんと佐藤優さんの共著『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済新報社)を読んだところで、その影響もあったのだと思います。
『最強の読み方』を読んで痛感したのは、教養はコツコツと積み上げていくことでしか養われないということであり、それはふだんの言葉や行動に現れてしまうということでした。
今回海外のお客さまとお話しするなかで、特別な問題や出来事があったわけではありません。ですがいろんな国・文化的ルーツを持つ方々とお話をするにあたって、マナーとして宗教や世界史に対して最低限の理解は持っておきたいな、と感じたのでした。
本屋さんで棚を見て回り、まずは宗教の勉強をする最初の手掛かりにと選んだのが『池上彰の世界の宗教が面白いほどわかる本』でした。
絵や図による解説も多く、サクサク読めます。一読すると、なんとなくわかったような感じになります。でも一朝一夕には理解に至らないな、という感想も同時に持ちました。この本を読んだうえで、それぞれの宗教についての本を読んで補足していくのがいいだろうな、と思いました。
文庫で小さいので、しばらくはこれを持ち歩いて、ことあるごとに開いてみることにします。