アート・エデュケーターのお勉強@銀座。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

アート・エデュケーターのお勉強@銀座。

大型連休のど真ん中、東京出張に行って参りました。資生堂ギャラリーに行ったり、三菱一号館美術館に行ったり、黒田陶苑さんにご挨拶に寄ったりしていましたが、今出張のメインイベントは、こちらでした。

アート・アライアンスの宮本由紀さんが主催するアートのオシゴト座談会】アート・エデュケーター編 。学芸員資格を取得して以来、あちらこちらで学芸員技術研修を受けてきたなかで、今わたしが「最も深めていきたい」分野です。

宮本由紀さんの著書『英語でアート』をきっかけに、機会を見つけてはご指導を仰いでいます。今回3回目だったというアートのオシゴト座談会は、食事をしながら楽しく学べる場で、テーマが「アート・エデュケーター」とあって、これは行かねばと申し込んだのでした。

エデュケーターとは、日本の美術館等では「教育普及担当学芸員」といったところになります。アート・エデュケーターが活躍する最先進地域のひとつである北米で実際に仕事をしてこられた宮本由紀さんのお話は、ひとつひとつが腑に落ちるものであり、講座中ずっとうなずいておりました。

エデュケーターとして大切にすべきこと・存在理由を考えるところから、実際にエデュケーションの場面で活用できる具体的な方法論、今後エデュケーターとしてさらにスキルアップするために有用な情報源まで、包括的に学ぶことができました。

わたしは福岡からでしたが、関西方面・中部地方からも参加者があり、皆さんの意欲の高さが心地よい時間でした。質疑応答なども含めて、当初2時間の予定が、気がつけば3時間半。あっという間でした。

お会いするたびに、ご自身の持っているものを惜しげなく伝授してくださる宮本由紀さん。心から感謝申し上げます。ありがとうございました!

物書きの仕事。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

物書きの仕事。

花祭窯を創業して以来「つくる以外の仕事ぜんぶ」の担当をしてきた、わたくし。一番時間を割いてきたのが文章を書くこと、すなわち「物書きの仕事」ではなかったかと、最近振り返って思いました。

事業計画を立てるにしても数字と同様に文章が重要。ホームページ制作においても、コンテンツの要は写真だけでなく文章も。創業以来「メールマガジン」も大切なツールでした。媒体がブログやSNSへと進化してきても、やはり写真だけでなく文章に頼るところも多く。

紙媒体においてもしかり、事業案内や作品パンフレット等の印刷物に載せる文章があります。お客さまとのコミュニケーションにおいては「手紙」「メール」も重要な文章です。

ともあれ上手下手は別として、もともと文章を書くのは嫌いではありません。「写真を撮る」と「文章を書く」のどちらを選ぶかと問われたら、迷わず「文章を書く」を選びます。

おかげでなんとかこのブログも「ほぼ毎日」を目指して更新を続けています。そんななか、これまでにも単発で「物書き」の仕事を頼まれることはときどきあったのですが、このたび連載での物書きを初めてお受けすることになりました。嬉しいです♪

このブログは自分自身のための記録の側面が強いので、初めて読んだ人は「何が言いたいのかわからない」と思うかもしれないと自覚しています。でも、そんなブログの記事を読んで「この人に文章をお願いしてみよう」と思ってくださったことが、とってもありがたく。

今回文章を寄稿する媒体は「会報」的なものなので、どなたでもご覧いただけるものではありませんが、読者の方からどんなご感想が寄せられるか、楽しみです。

物書き仕事、テーマにより引き受けております。ご相談ください(^^)

あなたなら何を作りますか?

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あなたなら何を作りますか?

先日開催した、福岡ACAD.「世界史を建築家の視点で学ぶ!ルネサンス・バロック」講座で、スライドショーの解説を一通り学んだ後の意見交換テーマは、次のようなものでした。

「あなたが現在または近い将来に国家の有力者になったとして、政治的・経済的な面を考慮して何かの施設を作るとしたらそれは何でしょうか。これからの時代に向けて何をつくったらよいのでしょうか。」というものでした。

それぞれに思いついたことを好き勝手に話しながらも、「都市の分散」や「一定範囲内で生活・文化が充足する小さなコミュニティ」への期待は参加者に共通したところであることもわかり、とても興味深い時間となりました。

と思っていたら、先日手元に届いた『ナショナルジオグラフィック日本版』の特集は「世界の都市 輝く未来のためのアイデア」。写真にあるように、世界的な建築設計事務所に対して「どんな未来の都市を設計しますか?」という質問が投げかけられていました。

ナショナルジオグラフィック日本版2019年4月号より
ナショナルジオグラフィック日本版2019年4月号より

図らずもナショナルジオグラフィックと同じテーマを扱っていたのでした。福岡ACAD.の勉強会シリーズ、目の付け所の先見性も自慢です(^^)

【開催報告】対話型鑑賞講座@朝日カルチャー福岡教室

こんにちは。Meet Me at Art エデュケーターふじゆりです。

【開催報告】対話型鑑賞講座@朝日カルチャー福岡教室

「知識いらずの美術鑑賞」対話型鑑賞(ビジュアルシンキング)で美術の見方を深めましょう

というタイトルで、単発講座を開催いたしました。

美術鑑賞、それも対話型鑑賞法という一般にはまだあまりなじみのない概念。参加してくださる方があるかしら?と思っておりました。が、美術館で展示解説のボランティアをなさっている方、プロモーションやイベント企画をお仕事になさっている方、年に何十回も展覧会に足を運ぶ方など熱意ある方々がお越しくださいました。

90分の講座のなかで、対話型鑑賞の基本的な考え方と、鑑賞を深めるためのワークショップを3ステップ一緒にやってみました。実際に美術鑑賞をするワークでは、水彩の小作品を目の前で見ながらのワークと、有名作家による作品をスライドで確認しながらのワーク。

一度の体験だけでは「対話型鑑賞」の面白さを体感しにくいかもしれませんが、これから日常で美術作品を前にしたときに自分自身で対話型の手法をとりいれることができる観方のヒントもお伝えしました。

今後も朝日カルチャーセンター福岡教室さんでは、単発での美術鑑賞関連の講座を計画しています。美術がもっと生活のなかに浸透していくように、いろいろなきっかけ作りができたら嬉しいな、と思いつつ。

教室に到着したらすぐに講座が始められるよう準備を整えてくださっていた朝日カルチャーセンター福岡教室さん、ありがとうございました!

好きな絵を飾る。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

好きな絵を飾る。

写真は、息子が小学生の時に図工の授業で近所の風景を描いたもの。周りの子どもたちが、立派な古民家の外観を含む景色や神社の大きな鳥居を正面から描いているのを横目に、神社の横のほうにひっそりと建つ石像をメインに据えたもの。

この絵の景色の切り取り方が最高に面白くて、気に入ってわたしの仕事場に飾っています。見れば見るほど彼の視点、立ち位置の面白さを感じる絵なのです。

息子、学校の成績的には絵が得意とは言いにくいし、本人的にも特に絵を描くのが好きというわけでもなく。夏休みの宿題で絵を描く姿を見ていても「もっと丁寧に描こうよ!」といいたくなるのをぐっと我慢しながら見守ること多々でありました。

上手いとか下手とかとは別のところで、個人的に魅力を感じる絵だからこそ、毎日目に見えるところに飾っています。「絵を飾る」って、そういうことでいいんじゃないかと思います。もちろん、一般的に名画と呼ばれるものを手に入れるのも良いとは思いますが、絵と絵を飾るわたしとの関係は、もっともっと個人的なものでいいのかな、と。

そういえば、佐賀の花祭から引っ越してくるときにしまい込んで、出していない絵があるよね。と思い返し、押し入れをごそごそ。あるある!我が家には、ダンナ・藤吉憲典が過去に描いた絵がたくさんあるのでした。今週末あたり、引っ張り出して飾ることに決定。

大牟田市動物園。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

大牟田市動物園

桜の咲き誇る3月最終日、福岡県大牟田市にあるダンナのお父さんのお墓参りと、大牟田市動物園に行って参りました。

お墓参り⇒動物園のルートは、息子が誕生してからのお決まりルートになっているので、もう10年以上になります。道すがらにあること、市民動物園で入りやすい入園料であること、コンパクトで回りやすいこと、そしてなんといってもアットホームな雰囲気があることから、「ついでに動物園」にぴったり、ちょうど良いのです(^^)

実は、先だって参加した学芸員シンポジウムでのワークショップで大牟田市動物園の学芸員さんとご一緒する機会があり、大牟田市動物園運営の実際について、いくつかお話を伺うことができたのでした。動物園も博物館のひとつです。おかげさまで、いつもの動物園の楽しみに加えて、理念に基づく運営の在り方や裏方さんの工夫などにも目の向く訪問となりました。

大牟田市動物園
大牟田市動物園
大牟田市動物園
大牟田市動物園
大牟田市動物園
大牟田市動物園

大牟田市動物園、大好きです(^^)

【開催報告】世界史を建築家の視点で学ぶ「第5回ルネサンス・バロック」

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

【開催報告】世界史を建築家の視点で学ぶ「第5回ルネサンス・バロック」

株式会社藤井設計室・藤井昌宏氏によるスライドショー講座シリーズの第5回目でした。「あらゆる芸術的経験の結集の時代」「黄金時代美術」 と呼ばれるルネサンス・バロック時代とあって、いつにも増して高まる期待。

講師を務めてくださる藤井昌宏さんのマシンガントークは回を増すごとにパワーアップ。その博識で思慮深いトークには、毎回うならされます。今回は意見交換テーマを設け、講義終了後にざっくばらんにおしゃべりタイム。この時間がまた思いのほか面白かったです。

以下、備忘。


  • フィレンツェの街がこれまでの時代のやや暗さを感じる街と異なって明るいのは「防御のための街づくり」ではないから。
  • 王様や教会による(上からの)街・建築ではなく、お金持ちの商人=ある意味市民の代表による建築。
  • テンペラ画から油絵へ。
  • 王様や宗教ではなく個人をテーマにした作品の登場。
  • ただ美しい彫刻から、個人的な感情を表現する彫刻へ。
  • 「○○が作った建築」という「作家性」が出てくる時代の到来。
  • 遠近法。空間の狭さ→絵で奥行きがあるように見せる。
  • 「きっちりつくる」ができるようになった時代。
  • 寸法をきっちり作ると目の錯覚をもたらす。
  • ローマ時代への回帰=「ル(Re=再)・ネサンス(naissance=誕生)」
  • ルネサンスの時代は短く、エリアは狭い(フィレンツェ、ローマ)
  • 視覚効果(目の錯覚)を狙った建築(パラディオによる)
  • 神様のための建築ではなく、自分たちのための建築。
  • 人に見られることを意識した建築。
  • ビルの原型の登場。


福岡ACAD.(ふくおかアカデミー)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福岡ACAD.(ふくおかアカデミー)。

福岡ACAD.(以下、アカデミー)のフェイスブックページができました! 福岡ACAD.(ふくおかアカデミー)は福岡を拠点に、美術 Årt、工芸 Craft、建築 Architecture、デザイン Design に効く勉強会やワークショップを展開していくプロジェクトです。現代ではあらゆる職種に求められるクリエイティブな思考に効く内容を追求していきます。

ロゴ制作はダンナ・藤吉憲典。陶芸術家ですが、趣味でときどき書道家ときどきグラフィックデザイナー(笑)。このロゴに合わせて、小文字だったアカデミーのacad.をACAD.と変更しました。

現在募集中の講座は、黄金芸術の時代と言われる「ルネサンス・バロック」をテーマにした「世界史を建築家の視点で学ぶ」シリーズ。「自分たちが学んで楽しいこと・学びたいこと」を講座にするので、毎回楽しみでたまりません。

アート、クラフト、アーキテクチャ、デザインに興味のある皆さん、ご一緒に学びませんか?

福岡ACAD.(以下、アカデミー)のフェイスブックページ

続・単発講座「肥前磁器面白雑学」@朝日カルチャー福岡教室

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

単発講座「肥前磁器(ひぜんじき)面白雑学―窯元おかみが語るエピソードあれこれ」@朝日カルチャー福岡教室

朝日カルチャー福岡さんで、イベント告知のページができましたので、あらためて宣伝です(^^)

ご縁があって 、朝日カルチャーセンター福岡教室で 「肥前磁器面白雑学―窯元おかみが語るエピソードあれこれ」講座をすることになりました。入会不要の単発講座です。興味のある方はぜひお気軽にご参加くださいませ。

「肥前磁器」とは、北部九州でつくられる「有田焼」「伊万里焼」などと呼ばれるものの総称です。磁器の歴史・つくり方・特長などの基礎知識から、現代生活での選び方・使い方のヒントまで、窯元おかみの視点でご紹介します。

とはいえ、せっかく「窯元おかみ」の視点でお話しするのですから、学術的な歴史のお話などよりは、「窯元」や「陶芸作家」の実態(!?)についてのざっくばらんなお話をする方が、楽しんでいただけるかな、とも思いつつ。90分という限られた時間をどんな内容で構成するか、今まさに考え中です(^^)


「肥前磁器面白雑学―窯元おかみが語るエピソードあれこれ

日時:2019年4月10日(水)13時半~15時
場所:朝日カルチャーセンター福岡教室
受講料:朝日カルチャーセンター会員2,268円、非会員2,808円
講師:花祭窯・内儀(おかみ) 藤吉有里

お申込み・お問合せは
TEL 092-431-7751(朝日カルチャーセンター福岡教室)へ


ご参加をお待ちしております(^^)

単発講座「知識要らずの美術鑑賞」@朝日カルチャー福岡教室

こんにちは。Meet Me at Art(ミートミーアットアート)藤吉有里です。

単発講座「知識要らずの美術鑑賞」@朝日カルチャー福岡教室

「対話型鑑賞(ビジュアルシンキング)」で美術のミカタ(見方)を深めましょう。

ご縁があって 「対話型鑑賞(ビジュアルシンキング)」の手法を用いた 「知識要らずの美術鑑賞」講座をすることになりました。朝日カルチャーセンター福岡教室での、入会不要の単発講座です。興味のある方はぜひお気軽にご参加くださいませ。

昨今美術館のワークショップにも増えてきた「対話型鑑賞法」。本講座では、他者の目(キャプションなどで得られる知識)を通してではなく、自分自身の目(心・価値観)で美術鑑賞を楽しむ方法についてお話します。美術鑑賞は、誰もがもっと気軽に楽しめるもの(と、わたしは思います^^)。「わかる、わからない」の前に、あなた自身の「好き、好きじゃない」を大切にして美術鑑賞を楽しむきっかけをつくる体験講座です。


「知識要らずの美術鑑賞」@朝日カルチャー福岡教室

日時:2019年4月5日(金)13時半~15時
場所:朝日カルチャーセンター福岡教室
受講料:朝日カルチャーセンター会員2,484円、非会員3,024円
講師:Meet Me at Art フリーランスエデュケーター 藤吉有里

お申込み・お問合せは
TEL 092-431-7751(朝日カルチャーセンター福岡教室)へ


お待ちしております(^^)