単発講座「肥前磁器面白雑学」@朝日カルチャー福岡教室

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

単発講座「肥前磁器面白雑学」@朝日カルチャー福岡教室

肥前磁器面白雑学―窯元おかみが語るエピソードあれこれ―

ご縁があって「肥前磁器(ひぜんじき)」に関する講座を「窯元おかみ」の視点でお話しすることになりました。朝日カルチャーセンター福岡教室での、入会不要の単発講座です。興味のある方はぜひお気軽にご参加くださいませ。

肥前磁器の歴史や技術的なことについては、その道の専門家が多数いらっしゃいますので、「花祭窯のおかみ視点」というのが、わたしがお話しする意味になると思います。窯の創業以来今まで、お客さまから現場でたくさんのご質問をいただいてきました。そんなご質問=皆さんの興味にお応えするような内容をお話しできればと思っています。


肥前磁器面白雑学―窯元おかみが語るエピソードあれこれ―

日時:2019年4月10日(水)13時半~15時
場所:朝日カルチャーセンター福岡教室
受講料:朝日カルチャーセンター会員2,268円、非会員2,808円
講師:花祭窯(はなまつりがま)内儀(おかみ) 藤吉有里

お申込み・お問合せは
TEL 092-431-7751(朝日カルチャーセンター福岡教室)へ


朝日カルチャーさんの申込ページが出来上がりましたら、あらためてご案内いたします(^^)

続2019九州産業大学国際シンポジウム。

こんにちは。Meet Me at Art ふじゆりです。

続・2019九州産業大学国際シンポジウム。

2019九州産業大学国際シンポジウム。の続き。

講演内容を踏まえてのワークショップと質疑応答の時間も、濃い時間となりました。「博物館が地域社会をつなぐ」の実現を目指すにあたり、イギリス、アメリカと日本との違いは数え切れないほどありますが、情熱を持って取り組む学芸員さんの姿には共通するものも多々。

以下、備忘。

  • 「誰が必要な人を連れて来てくれるか?」連携。
  • 公式・非公式なメンター。
  • 同業者会議。
  • 「人がつくったもの」を見る意味。
  • What humanity is.
  • What I am.
  • my mission = social mission
  • What museum can do for the world.
  • meaning making
  • social inclusion
  • social justice
  • mentoring
  • visitor’s view
  • accessible for anyone
  • for one = for every people
  • support each other
  • depends on interest
  • cultural relationship
  • positive feeling
  • open communication
  • create and connect
  • small group
  • continue and feedback
  • care = partner
  • diversity
  • school and museum space
  • community of neighbors

これまでの学芸員研修では、毎回のようにワークショップのなかで、各地各館の学芸員さんの「こうしたいけど、なかなかできない」苦悩を耳にしていました。縦割り行政の弊害であったり、事業のトップに立つ者の無理解であったり。

今回の講演では、ダリッチ・ピクチャー・ギャラリー、イントレピッド航空宇宙博物館、両館のとてもポジティブな発表に、環境・文化の違いゆえに博物館での教育普及への理解が日本よりも深く、実行しやすい環境が整っているのだろうと単純に考えそうになったところ、彼らもまたたくさんの努力によって障壁を乗り越えて施策を進めて来たこと、そして今後も継続していくためにネットワークの構築に力を注ぎ続けていることがわかりました。

特に日本ではイメージしにくいほどの人々の多様性を受け入れてきている両国での努力は、ことばで聞いた内容以上に大変なことなのだろうと推察できました。でも、だからこそ、わたしたちは常にチャレンジしていくのだという言葉に、実際に推進してきた人たちの強い意志と力を感じました。

ほんとうに素敵な機会をいただきました。あらためて、九産大の緒方泉教授に心より感謝申し上げます。

2019九州産業大学国際シンポジウム。

こんにちは。Meet Me at Art ふじゆりです。

2019九州産業大学国際シンポジウム。

博物館が、地域社会をつなぐ。」博物館にはその力があると思います。でも、日本では残念ながらまだその力があんまり発揮できていない。2018年度の学芸員研修では「医療・福祉」を通してそのことを考えてきました。そのまとめ的位置づけの国際シンポジウムに参加してまいりました。

ロンドンにあるダリッチ・ピクチャー・ギャラリーと、ニューヨークにあるイントレピッド海上航空宇宙博物館からの、高齢化社会に向けた博物館教育の取り組みについての事例報告講演を中心に、ワークショップ・質疑応答など、脳みそフル回転の一日でした。

以下、講演からのキーワード備忘。

  • aged friendly city
  • find yourself in art
  • my care, my way
  • voluntary challenging
  • social care
  • positive way, positive environments
  • collection → benefit to public
  • welcoming
  • Can I support? What could I do? How do we do?
  • find new audience → connect
  • opportunities to try
  • knowledge and skills
  • together through art projects
  • individual experience
  • feel be supported
  • partnership
  • community based programs
  • Arts & Minds
  • any types of museums can do
  • care partners
  • connections
  • besides with
  • try something new
  • do themselves
  • professional networks
  • national and local networks
  • access
  • for opportunities, for challenges
  • continuing

当日は同時通訳さんがついて、講演を日本語・英語の両方でイヤホンでクリアに聞き取ることができました。わたしはといえば、できるだけご本人のことばで聞きたいなと思いながらも英語できちんと聞き取れるはずもなく、日本語と英語を行ったり来たり。言語脳も大汗をかきました。英語学習、全然足りていないことを痛感。同時通訳さんのすごさにも感動した一日でした。

読書『忘れられた巨人』(早川書房)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『忘れられた巨人』(早川書房)

カズオ・イシグロ作品。

早川書房編集部による解説の表現を借りるならば「神話や歴史を取り込んだファンタジー仕立てで、これまでのイシグロ作品を読んできた読者は不意打ちを食らう」であろう本。全編読んだ後にこの解説を読み、なるほどと思いました。

これも解説で知りましたが、物語の設定を位置付ける要素を「道具立て」というのですね。『忘れられた巨人』では、道具立ての要素として「アーサー王」という時代設定があり、「鬼・竜・魔女」といった空想上の存在がありました。

ただ、だからといって単純に「歴史小説」「ファンタジー」とならないところが、この物語の深みであったように思います。ではジャンルは何かと問われると、よくわかりません。作者的には「ラブストーリー」だそうで、そういわれて見ればなるほどと思えなくもありませんが、この際ジャンルは何でもよいように思います。

とても考えさせられる本でした。歴史小説的・ファンタジー的道具立てでありながら、現在をリアルに生きるわたしたちにも突きつけられるものがありました。その普遍性があるからこそ、目が離せず、夢中で読んでしまうのでしょうね。

これまでにも、イシグロ作品にビックリさせられることはありました。個人的には特に『充たされざる者』。読みながら募る「?」、上下巻すべてを読み切ってなお残る「?」。なので今回の物語も、たしかに不意打ちではありながら「なるほど、今回はそういう展開なのね」と落ち着いて受け止めることができたように思います(笑)

福津でインスタ講座。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福津でインスタ講座。

福津市役所会議室でのインスタセミナーに参加してまいりました。主催は中小機構。 講師はフォロワー数7万を超える人気インスタグラマーのもろんのんさん。この手のセミナーは福岡市内での開催が相場でしたが、 地元で受講できるとは。なんともラッキーでした。

以下備忘。

  • インスタ人口>FB人口
  • フィルターのかけ方。その一手間。
  • 明るい・奥行き感がある・カラフル。
  • タグ映え。
  • 情報マガジン化。
  • 複数投稿=4コマストーリーで一括あげ。
  • 情報量が大切。情報量=写真+テキスト。
  • (参考)タグジェネ
  • 写真=光・構図・加工
  • 光:順光・サイド光・逆光
  • 構図以前に水平・垂直方向の意識
  • 構図:日の丸・左右対称・二分割・三分割
  • 何を撮るか>どう撮るか
  • タグ30個→コメント欄活用。
  • 誰にどうなって欲しいか?のゴール決めが肝。
  • プロフィールの随時見直し。
  • ネームタグ活用。

もろんのんさんのわかりやすい解説と、質問への親身な回答。その場でスマホを触りながらあーだこうだとできたのも良かったです。 そのうえとっても可愛らしくて素敵な方でした。 こういう講座が福津でもっと増えたら嬉しいな。

今講座を誘致してくださった福津市に感謝です(^^)

夜勉スタート。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

夜勉スタート。

朝勉強会8年目。ではなく、8年目の2019年は朝勉から夜勉に時間帯をチェンジしてのスタートとなりました。

7年やって来て今ごろ!?かもしれませんが、朝はやっぱり仕事が入ることが多いよね、試しに夜にしてみようか、というところです。気心知れた仲間での勉強会なので、柔軟に変えて行けるのも良いところ。

昨年から取り入れた「本を読む」も、並行していこうと企み中。まずは先日手に入れた『こども 論語と算盤』を教科書に、1ページづつ読んでいこうかな、と。

2019年の夜勉第一回目は、今年の見通し、やることの発表でした。何年も一緒にやっていると、それぞれが、派手な変化ではないものの、目指す姿に向かって着々と歩みを進めているのがよく見えます。

「こうなりたい」と言っていたことをひとつひとつ実現していく仲間の姿は、見ていて無条件に嬉しくなります。すごいな、と敬意を持つとともに、わたしたちも頑張ろうと勇気づけられます。みんなが異業種だからこその発見が多いのも、とてもありがたく。

月に一度の勉強会は、わたしたちにとって、進んでいる方向を確認する貴重な機会。一緒に集ってくれる仲間がいることに心より感謝です。

読書『こども 論語と算盤』(祥伝社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『こども 論語と算盤』(祥伝社)

ご存知、渋沢栄一著『論語と算盤』を、子ども向けに意訳した守屋淳著バージョン。お友だちが「これなら30分あれば読めます」とおススメくださったので、さっそくゲット。もちろん、子どもと一緒に読むこともできますが、あくまでも自分用です。

角川ソフィア文庫の『論語と算盤』を既に持っていて、ことあるごとに開いてはいたのですが、通して読もうとすると途中で挫折すること数知れず。内容の難解さというか、言い回しの難解さというか、わたしの集中力が続かないというのが一番の理由ではありますが(笑)、とにかく「完読!」ということができない状態で今に至っておりました。

そこにこの、こども向け。お友だちのおススメどおり、ストレスなく読むことができました。よかったです!この本でエッセンスを頭に入れたところで、大人向けの文庫にもう一度チャレンジします(^^)

夜図書館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

夜図書館。

ご近所のカメリアステージ図書館は、夜8時まで開いています。開業当初は夜9時まで開いていたので、それに比べると1時間早く閉まるようになってしまったのではありますが、それでも夜8時まで開いていると、使い勝手がよいものです。

歩いて15分弱、自転車で5分強、車なら5分弱。自分が学生時代にこの距離にこんな 図書館があったら、入り浸っていただろうな、閉館ギリギリまでここにいただろうな、とつくづく思います。

夜ご飯を食べた後に、ふと返却期限に気がついて本を返しに行くことができる。これはなかなかありがたいことです。そういえば予約していた本が届いていると連絡がありました。というわけで、今日も図書館にGO!

読書『浮世の画家』(ハヤカワepi文庫)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『浮世の画家』(ハヤカワepi文庫)

カズオ・イシグロ本、追っかけ継続中です。写真は、本の内容とはまったく脈絡なく、我が家の画家の図。

『浮世の画家』。 読みながら「これ、どこかで読んだことがある」という、デジャブ=既読感を感じました。初めて読んだので、別の本で同じ気持ちになりながら読んだということです。それが昨年読んだ『充たされざる者』(カズオ・イシグロ著)だったと気づくのに時間はかかりませんでした。

『充たされざる者』の読後ブログはこちら。

『充たされざる者』の舞台はあるヨーロッパの町、『浮世の画家』の舞台は戦前(回想)から戦後の日本。『充たされざる者』の主役は音楽家、『浮世の画家』の主役は画家。『充たされざる者』は全948ページ、『浮世の画家』は278ページ。

舞台も設定も本のボリュームも、ずいぶん異なります。ストーリー展開も、もちろんまったく違います。 にもかかわらず、「読んだことがある」という気がしました。

わかりやすく似ているところと言えば、主人公が「芸術家」的職業であることぐらいでしょうか。かといって芸術家的な職業であるということに、確固たる必然性があるとも思えませんでした。芸術家的な気質であるということは前提になっていたのかもしれませんが。

この既視感の理由は、それぞれの本に書いてあった内容自体に対するものではなく、おそらく書いてあった内容からわたしが個人的に受け取ったことに共通なものがあったのだな、ということがわかるのに、少し時間がかかりました。

うーん。深いです。無意識に、ずいぶん深いところで受け止めているのかもしれないという気がします。カズオ・イシグロ作品、次もますます楽しみになってきました。

読書『異邦人』(PHP研究所)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『異邦人 いりびと』 (PHP研究所)

久しぶりに原田マハさん。異邦人と書いて「いりびと」。写真は昨年訪問した京都の風景。

日本国内のアートシーンのひとつの側面を垣間見ることのできるストーリー!? 真偽のほどはわかりませんが、 ギャラリー、ギャラリスト、コレクター、アーティスト、その師弟関係など、いかにもありそうな業界的な人間関係が描かれていて、野次馬的な面白さでした。

中盤以降、書き急いでいるような感じがしたのは気のせいでしょうか。結末もなんだかあっけなく。これまでの原田マハさん作品の濃さを考えると、勝手にものすごく期待をしていたので、物足りない感じがしたというのが正直な感想でした。

もう一度、途中からじっくり書きなおしてくださったら、長くなっても、結末が変わってもいいので(笑)喜んで続きを読みたい本です。