干支の盃と、干支の置き物。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

干支の盃と、干支の置き物。

12月は目の前、という今の時期に「来年の干支はどうしようかなぁ」と頭をひねっている陶芸家はあまりいないと思いますが、藤吉憲典は今まさに考え中。ふつうに考えれば、時期的には、すでに来年の干支をモチーフにした作品をギャラリーさんにお届けするころ、というのが商業的には正解でしょう。

そもそも花祭窯で干支の記念になるものを作り始めたのは、ふだんお世話になっているご近所の方々にお年始としてお礼かたがたお届けするのが目的でした。つまり、売るものではありませんでした。それが、次第に「販売してほしい」という声が増えてきて、お分けするようになり、という次第。

スタートは「干支の盃」でした。干支を1周12年(12個)作り終えたところで、「干支の箸置き」になり、その「箸置き」も次第にオブジェ的要素の方が強くなりながらさらに1周12年。干支の盃の配りものをはじめたのは、独立から何年か経ってからだったかしら、とも思いましたが、今年が独立25周年でしたから、ちょうど計算が合いますね、すぐに始めていたようです。盃、置き物とまわって、来年の干支はどうしよう、というところです。

当初の制作の目的に立ち返ると、まず第一に考えるべきは、お世話になった方々への贈り物としての干支。どんなふうになるものかソワソワしつつも、ここは作り手に任せるしかありませんので、のんびり楽しみに待ちたいと思います。

ちなみに2022年の干支はこんなふうでした^^

アート三昧の後は、器三昧。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

アート三昧の後は、器三昧。

南青山の百福さんから個展案内状が届いた!と喜んでいたのは10月中旬のこと。気がつけば、もう今週末11月26日土曜日が個展初日です。あっという間ですね。

11月はロンドン個展(アート)と、百福さんでの個展(器)がひと月のなかに入りましたので、作家・藤吉憲典は、器をしっかり作り込んだうえで、まずは先にオープンするロンドンの個展へ。その間、わたくしは百福さんでの個展の準備です。個展に出す器のリストを作成し、梱包し、発送する、というところまで。展覧会のスケジュールが混んでいたからこそ、早め早めに器が出来上がっていたというのは、発送作業をする者にとっては助かりました。

今回の個展に向けては、久しぶりに蕎麦猪口を少し多めにご用意することが出来ました。ご飯茶碗もいろいろと作っていますので、新年に向けて新しいご飯茶碗を見繕うのも楽しいと思います。『美の壺』放映以来問合せの増えていたマグカップも少し多めにご用意しましたので、こちらはクリスマスプレゼントに良いかもしれません。そして、いつものことですが、ぐい呑、盃、片口…と酒の器がたくさん。

自分用に、贈りもの用に、ハレの日に、ふだん使いにと、選んでいただけると思います。ぜひ藤吉憲典の器を楽しみに、百福さんにいらしてくださいませ。


藤吉憲典展(磁)
百福 momofuku
2022年11月26日(土)-12月2日(金)※会期中無休
12時-18時※最終日17時まで
東京都港区南青山2-11-6-1F
TEL03-6447-0952

NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi スタートしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi スタートしました。

ロンドンSladmore Contemporaryでの個展がスタートしました。「案内状が来た!」と思ったら、あわただしく作家の渡航準備。今回はわたしは日本でお留守番でしたが、無事オープンの連絡をギャラリーからもらい、ホッとしたところです。

コロナ禍を経て3年ぶりの個展。先の予定を立てるのが難しい時期にありながら、個展開催を決定し準備してくださったギャラリーと、新作を楽しみにお待ちくださったクライアントの皆さまに、あらためて心より感謝しています。ダンナが顔を出した11月16日夕方からのオープニングと、翌17日のアーティストデモンストレーションでは、懐かしい方々と楽しい時間を過ごすことが出来たようです。

写真はオープン前の様子。わたしもその場に居たかったです(笑)

NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi ロンドンSlasmore Contemporary
NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi ロンドンSlasmore Contemporary
NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi ロンドンSlasmore Contemporary
NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi ロンドンSlasmore Contemporary

作家はオープニングを見届けて帰国しておりますが、会期はクリスマス12月23日まで続きます。

NEW PORCELAIN SCULPTURE

こんにちは。花花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

NEW PORCELAIN SCULPTURE

11月16日オープンのロンドン個展の案内状イメージが届いて、差し出されたタイトルに、またひとつ今後の展望を示されたような気がしています。

NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi @ SLADMORE CONTEMPORARY
NEW PORCELAIN SCULPTURE by KENSUKE FUJIYOSHI

藤吉憲典のつくるものを何と称するか、藤吉憲典の肩書は何なのか。第三者に伝えるには、わかりやすく言葉にすることが必須です。なんと表現するのか最も合っているのか、もっとも伝わるのか、その都度頭をひねっているのですが、今回SLADMOREからいただいた「NEW PORCELAIN SCULPTURE」の文字を見たとき、思わず膝を打ちました。

NEW PORCELAIN SCULPTURE。日本語で言い換えれば「新しい磁器彫刻」です。確かに、そうです。ごく普通の言い回しにもかかわらず、ひとつのジャンルが生まれたような気がいたしました。言葉の力ってすごいですね。そういえば昨年5月に参加した展覧会「BEYOND BRONZ」すなわち「ブロンズを超える」というのも、SLADMOREから贈られた一つのイメージでした。

藤吉憲典の作品群に、「新しい磁器彫刻」という位置づけは、とてもしっくりきます。これを新しいジャンルとして切り開いていくことが、陶芸家(磁器作家)でもあるアーティストとしての、道筋のひとつとなりそうです。

ロンドン個展の案内状が届きました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドン個展の案内状が届きました。

NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi SLADMORE CONTEMPORARY
NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi @ SLADMORE CONTEMPORARY
藤吉憲典ロンドン個展2022
NEW PORCELAIN SCULPTURE by Kensuke Fujiyoshi @ SLADMORE CONTEMPORARY

ロンドンSLADMOREより、11月16日オープンの個展案内状が届きました。前回の個展から「e-invite」=電子案内状をメールでご案内するようになっています。個展出品作品のカタログも「e-catalogue」が先行してギャラリーのトップクライアントに送られます。世界のどこにいるコレクターさんにも、同じタイミングで作品閲覧機会を提供できるということですね。

11月に入り、準備も大詰め。ドキドキワクワクです。

11月末は、南青山の百福(ももふく)さんで「藤吉憲典展(磁)」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

11月末は、南青山の百福(ももふく)さんで「藤吉憲典展(磁)」。

写真は、先日百福さんから届いた、個展案内状。画像をクリックすると拡大でご覧いただくことが出来ます。

藤吉憲典展(磁)百福さん

百福さんとのお付き合いは、町田にももふくさんがオープンなさったときから。当時佐賀の山奥にあった花祭窯まで、オーナーの田辺さんがいらしてくださったのでした。一年おきに開催していた町田での個展。実はわたしは町田生まれです。10歳で引越しをしてからなかなか行く機会の無かった生誕地に、ももふくさんのおかげで足を運ぶ理由が出来たのは、個人的にとてもありがたいことでした。

昨年、百福さんが南青山にお店を移転なさったので、今年からは南青山へと場所が変わります。コロナ禍下で動きが縮こまりがちであったところに、百福さんから移転のお話を聞き、その攻めの経営姿勢に脱帽し、同世代としてとても勇気づけられました。

いつもの百福さんの、新しい場所での個展。藤吉憲典としても初心に返るような気持で臨んでいるようです。10月に入って、飯碗・湯呑など、ふだん使いの器がどんどん出来上がっているところ。会期スタートの11月下旬に向けて、あと3回ほど本窯を焚く予定ということなので、その意気込みの大きさが伝わってきます。


藤吉憲典展(磁)
百福 momofuku
2022年11月26日(土)-12月2日(金)※会期中無休
12時-18時※最終日17時まで
東京都港区南青山2-11-6-1F
TEL03-6447-0952


お一人でも多くのお客さまに、藤吉憲典の器の現在をご覧いただけると幸甚です。

我が家の食器棚は、花祭窯資料の宝庫。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

我が家の食器棚は花祭窯資料の宝庫。

上の写真は、美しく整理整頓されているとはお世辞にも言えない我が家の食器棚。使っている器の八割から九割は藤吉憲典の器で、あとは土ものと漆器とガラスと…ということになります。磁器以外のものも、知り合いの作家さんのものであったり、お取引先のギャラリーさんが扱っていらっしゃるものであったりします。こんなふうに、あたりまえに「いい器」を使うことが出来るのは、この仕事が生業であるゆえの贅沢。この点だけは、子どもに好い環境を用意してあげることが出来たかな、と。

ただ、藤吉の器を使っているとはいっても、ばっちり数を揃えているようなものはほとんど無く、ご覧のようにバラバラです。創業時から現在まで、サンプル崩れや半端もの、ちょっとお客さまには出せないな、というようなものが一つ、また一つと増えて、我が家の食器棚の中身を構成しています。

これまでに作ったものがある、ということは、そのまま形や文様の資料がそこにあるということ。そのなかでも自然と「よく使う器」というのは決まってくるもので、棚の手前に並ぶのは使いやすい器ということになります。器の使い勝手が並びに現れるというのは、無意識の結果だからこそなお、説得力を持ちます。

ときどき棚の奥から「そういえばこんなの作ったな~」というものが出てきたり、「あの器があったはず!」と探せば見つかったり。作家に言わせれば「昔作った未熟な仕事を見るのは恥ずかしい」のだそうですが、当時は当時で、できる限りの全力を傾けて作っていますから、未熟ながらも一生懸命さが伝わってきて微笑ましいものです。

ここ数日、ダンナが我が家の食器棚を眺めているのは、11月下旬からスタートする、南青山の百福さんでの個展に向けて、今まさに食器をたくさん作っているから。以前つくったものも、今作ればはっきりと進化を感じるものが出来上がります。それでこそ「セルフ写し」をする価値があるというもの。藤吉の器の愛用者の一人としてのわたしは、「また作って欲しいもの」をさりげなく食器棚の前方に配置して、制作意欲につながるよう環境整備(!?)です。

藤吉憲典のボンボニエールが、ふるさと納税返礼品に新登場。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典のボンボニエールが、ふるさと納税返礼品に新登場。

花祭窯では、工房のある福津市のふるさと納税返礼品に提供協力をしています。

この8月から提供内容の一部が新しくなりました。

ふるさと納税がはじまった当初から人気の蕎麦猪口3客組、5客組に加え、昨年からは牡丹唐草文のマグカップや祥瑞文のマグカップを追加。そしてこの夏からは、藤吉憲典最新作のボンボニエールシリーズが登場しています。

染錦網桜文ボンボニエール 藤吉憲典
染錦網桜文ボンボニエール 藤吉憲典
染錦蓮華文ボンボニエール 藤吉憲典
染錦蓮華文ボンボニエール 藤吉憲典
染錦牡丹唐草文ボンボニエール 藤吉憲典
染錦牡丹唐草文ボンボニエール 藤吉憲典
染錦柿右衛門調ボンボニエール 藤吉憲典
染錦柿右衛門調ボンボニエール 藤吉憲典
染錦蛸唐草文ボンボニエール 藤吉憲典
染錦蛸唐草文ボンボニエール 藤吉憲典
赤絵万暦ボンボニエール 藤吉憲典
赤絵万暦ボンボニエール 藤吉憲典

いずれも、ふるさと納税お申込みを確認してからの制作となり、3-4か月ほどお待たせいたしますので、何卒ご了承くださいませ。

福津市でのふるさと納税の使い道には、世界遺産である新原奴山古墳群の整備をはじめとした文化事業をお選びいただくことが出来ます。

機会がございましたら、どうぞご覧になってみてくださいね。

現在、下記ふるさと納税サイトでご紹介中です。

ふるさとチョイス

ANAのふるさと納税

セゾンのふるさと納税

47CLUB

JALのふるさと納税

MASTERPIECE LONDON ART FAIR の様子。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

MASTERPIECE LONDON ART FAIR の様子。

MASTERPIECE LONDON RETURNSに、藤吉憲典が作品参加しています。と、ブログにアップしたのは、6月末のことでした。

つい先日、ロンドンで毎回お世話になっているコーディネーターの過多と連絡を取っていたところ、「マスターピース、観に行ってきましたよ」と写真を送ってくださいました。

MASTERPIECE LONDON ART FAIR の様子

明るいエントランス。そういえば夏にロンドンに行ったことがありません。来年以降機会があれば、足を運びたいと思いました。

藤吉憲典陶箱@MASTERPIECE LONDON ART FAIR

展示の雰囲気もとても感じが良かったそうです。下は、インスタでチェックした展示の様子ですので、会期中にブース内の模様替えもあったのかもしれません。

MASTERPIECE LONDON RETURNS

下はどなたかの作品。とても美しかったようです。

MASTERPIECE LONDON ART FAIR の様子

「あらゆる時代のあらゆる起源を持つアートやデザインが、並列に展示されることが、このアートフェアの特徴です」というMASTERPIECE LONDON ART FAIR。さまざまなジャンルの作品を楽しむことが出来たようです。

ロンドンに向けて、動物続々。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドンに向けて、動物続々。

昨日のブログで2022年度後半の予定をご紹介したので、その続き。ロンドンSLADMORE CONTEMPORARYでのソロエキシビジョン(個展)に向けて、今まさに制作がどんどん進んでおります。

SLADMOREは「動物の彫刻」に特化したギャラリーです。近代から現代の名作が並ぶギャラリー。歴代の彫刻家と肩を並べることができるよう、日々新しいことにチャレンジできるのは、現存作家の特権ですから、頑張らねばなりません。

そんな、磁器作家/彫刻家・藤吉憲典の現在の工房は、こんな感じ。

藤吉憲典 動物彫刻

藤吉憲典 動物彫刻

藤吉憲典 動物彫刻

藤吉憲典 動物彫刻

藤吉憲典 動物彫刻

上の写真の状態は、まだ造形を作っただけの段階。これから、素焼き、絵付、本窯焼成、上絵付、赤絵窯…とたくさんの工程が待っています。どのような出来上がりになるものか、とても楽しみです。