久々の東京出張、藤吉憲典展@銀座黒田陶苑。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久々の東京出張、藤吉憲典展@銀座黒田陶苑。

コロナ禍がはじまって以来、自粛を続けておりましたので、約2年半ぶりの東京でした。飛行機に乗るのも2年半ぶり。こんなに出張に間が空いたのは、妊娠・出産の一時期以来です。東京のスピードについて行けるかしら、とちょっぴり心配しつつ。

まずは銀座黒田陶苑さん。わたしがおじゃましたのは前回の個展以来でしたので、スタッフの皆さんにお会いするのも久しぶりでした。が、日頃から仕事上のやり取りをメールやLINEでしておりましたので、それほどお会いしていない感じはしませんでした。特にLINEでのコミュニケーションは、ビジネスライクになり過ぎず、適度な親しみを込めたやり取りで熱量が伝わります。顔を合わせることで、あらためてLINEの効力を実感。

黒田陶苑さんの皆さんとお会いしてお話をするたびに、そのプロフェショナルさに脱帽します。気楽におしゃべりをしているなかで、きちんとした知識や経験に基づく対応を拝見することが出来、とても勉強になります。今回は特に「書画」を作品として初めて持ち込んだため、それらの作品をどう扱い、お客さまにどうご案内するか、目の前でお手本を拝見することが出来ました。

書画の表装について疑問に思ったこと、どうすべきか決めかねていたことなどについても、ご相談したところ、すっきりと腑に落ちるご説明をいただきました。扱っておられる美術品の数々、多様なお客さまの接客…やはり積み重ねて来られたものが違うと思いました。こうしておじゃまし、いろいろなお話を聞いて学ぶことが出来るのは、役得ですね。ほんとうにありがたいです。

在廊していた日は、友人がたくさん遊びに来てくれました。藤吉憲典が磁器作家として独立する前から見ている友人も多く、その作家としての進化・変化を心から応援し、楽しんでくれます。「今回は○○だね!」と、印象を遠慮なく口にしてくれるので、客観的にどう見えているのか、一面を知ることが出来ます。そんな友人たちの存在はほんとうにありがたく、支えられていることをつくづく実感。

やはり実際に体を動かして、現場に赴くことは、大切ですね。この2年引きこもっていた分、これからしっかり動いていきたいと思った東京一日目でした。

今週末7月16日初日です-藤吉憲典個展@銀座黒田陶苑。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今週末7月16日初日です-藤吉憲典個展@銀座黒田陶苑

個展案内状が届きました!とアップしてから、あっという間に一か月が経過しておりました。久しぶりの銀座黒田陶苑さんでの個展は、今週末が初日です。DMの発送は早めに完了し、先週あたり、お客様のお手元に届いているようです。「〇日におじゃまします」というご連絡もちらほらいただいております。ありがとうございます。

今回の黒田陶苑さんでの個展は、ご来場日時予約制ではありませんので、開催期間中ご都合の良いときに、いつでもご来場ください。

さて花祭窯では、現在まさに本窯焼成中。この窯が上がったら、今回の展示作品がほぼ出そろいます。先々週から、桐箱やさんに来ていただいて作品の採寸と箱発注をしたり、出来上がったものから通し番号をつけて作品リストを作成したり、ざっと写真を撮ったりと、発送準備を少しづつ進めています。明日は桐箱が納品される予定で、一気に梱包作業まで進むはずです。

個展の作品発送準備は確認作業の繰り返し。リストの入力ミスはないか、桐箱の作成漏れは無いか。梱包作業も緊張の連続。包み方のノウハウは25年積み重ねてきたとはいえ、割れ物を扱うのに「慣れる」という感覚はあまり無く、何度やっても神経を使います。ギャラリーさんまで無事に届けることが使命で、「問題なく届きました」のご連絡をいただくまでは、ドキドキです。

すでに作品のいくつかは、藤吉憲典の公式インスタグラムでご紹介をはじめています。お気に入りが見つかりましたら、それをお目当てに、ぜひ会場に足を運んでいただけると嬉しいです。

https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/


-なつ そめつけ-
藤吉憲典個展

2022年7月16日(土)-7月21日(木)
※18日(月)は定休日。

午前11時-午後7時

銀座黒田陶苑アネックス
東京都中央区銀座6-12-14銀緑館2階

TEL03-3571-3223

銀座黒田陶苑 藤吉憲典個展

「ふくつのね in 博多阪急」に、花祭窯も参加します。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「ふくつのね in 博多阪急」に、花祭窯も参加します。

博多阪急さんでのイベントに参加します。ことのはじまりは5月下旬のことでした。いつもお世話になっている、津屋崎千軒なごみの管理者・ひかりのみちDMO福津さんが「花祭窯さんは、百貨店でのイベントとかお声掛けしても大丈夫ですか?」と声をかけてくださいました。

詳しくお話を聞いてみると、地域振興目的ではあるものの、「物産展」ではなく「ライフスタイル提案」として、地域のものづくりの人・モノを紹介したいということ。また、単発的なものでは無く、継続的に展開できるようじっくり取り組もうとしていることがわかりました。共感すること少なからず、第一回目の今回、参加させていただくことにいたしました。


【ふくつのねin 博多阪急】

■期間
令和4年7月27日(水)~8月2日(火)
10:00〜20:00 ※最終日のみ18:00 閉場

■場所
博多阪急1 階メディアステージ

■催事に関する問い合わせ 092-461-1381 (博多阪急 代表)


花祭窯からは、藤吉憲典のアート作品を10点ほどお出しいたします。期間中博多駅近辺にお越しの方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

MASTERPIECE LONDON RETURNSに、藤吉憲典が作品参加しています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

MASTERPIECE LONDON RETURNSに、藤吉憲典が作品参加しています。

本日6月30日から1週間、ロンドンのSladmoreから「MASTERPIECE LONDON RETURNS」に藤吉憲典が作品参加しています。上の写真は、SLADMORE CONTEMPORARYのインスタグラムにアップされていた、Sladmoreブースの様子

アンティークから現代ものまで、アート、デザイン、ジュエリーの最高峰の作品を提示する世界有数のアートフェア「MASTERPIECE LONDON ART FAIR」。今年のフェアに「RETURNS」とついているのは、コロナ禍によるアートフェア中止期間を経て復活したことを祝う意図があるのだと思います。

6月29日のプレビューを経て、本日6月30日から1週間の会期です。場所はロイヤル・ホスピタル・チェルシー博物館。英国の退役軍人のための施設であり、世界的な花の祭典チェルシー・フラワー・ショウの開催地としても有名です。

MASTERPIECE LONDON公式インスタグラムより、2022会場入り口
MASTERPIECE LONDON公式インスタグラムより、2022会場入り口

“The Royal Hospital Chelsea becomes the meeting point of creatives and collectors during Masterpiece London. What sets it apart is the juxtaposition of art and design from all periods and origins.”

「会期中、ロイヤル・ホスピタル・チェルシーはクリエイターとコレクターの出会いの場となります。あらゆる時代のあらゆる起源を持つアートやデザインが、並列に展示されることが、このアートフェアの特徴です。」

と、ある通り、時代も国境も超えて素晴らしい作品が集う機会です。古いものであれ新しいものであれ、その起源に関わらず、純粋に「この作品が好きだから手に入れる」という、真に美術を愛するコレクターのためのアートフェア。このような場所に、肥前磁器作家・彫刻家として藤吉憲典が作品参加できるのはほんとうに嬉しいこと。願わくば、現地に行きたかったなぁ、と。

今年は年末にロンドンSladmore Galleryで、KENSUKE FUJIYOSHI(藤吉憲典)の個展があります。こうして世の中が少しづつ動き出しているのを確認しては、嬉しくなる今日この頃です。


MASTERPIECE LONDON RETURNS
30 JUNE – 6 JULY 2022
The Royal Hospital Chelsea, LONDON

わかりやすい方法で価値を伝えることの大切さ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

わかりやすい方法で価値を伝えることの大切さ。

先日の世界へボカン徳田さんとの面談は、越境EC以前に、物を作り販売する製造業者として、できていなかったことを再確認する機会ともなりました。

そのなかに「『買いたい気持ち』づくり」「買ってくれた方に対する贈りもの/価値強化としてのデジタルコンテンツ、ホワイトペーパー」「自社にとっての『当たり前』は、その業界や海外顧客にとって『当たり前』ではない」というお話がありました。

あらためて、お客さま(と、お客さまになるかもしれない方々)に対する自分の説明不足と不親切を痛感。まずはすぐにできることとして「価値を伝えるわかりやすい方法」のひとつを資料にまとめることにいたしました。これまでも、作家のポートフォリオは何枚も作ってまいりましたが、あくまでもギャラリー向けあるいは専門家向けであったと、今更ながらに気づきました。その反省を踏まえて。

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一般の、まだ磁器作家・藤吉憲典をご存じない方に向けて、わかりやすいように客観的な指標として参照できる「固有名詞」を多用した紹介資料です。素材はたくさんあるのに、そこを意図したものをこれまで全く作ってきていませんでした。

正直に言えば、これまで、特にまったくの無名であったときほど、できるだけそのような「固有名詞の力」に頼りたくないという気持ちがありました。わかってくださる方だけにわかっていただけたらいい、というスタンス。でもその考え方は、ある意味では思い上がりとも捉えられるかもしれません。ものづくりにありがちな「良いものを作りさえすれば…」というやつですね。

キャリアを積んできた今だからこそ、そういう虚勢を取り払い、純粋に「専門家ではない方々にも、より理解していただきやすい基準」として、固有名詞の力をお借りすることが出来るようなったとも言えます。そういう意味では、タイミング的にも(ちょっと遅い、という自覚もあるものの)今だからこそ作ることのできたプレゼン資料です。

ありがとうございました!『美の壺 File543「青と白の粋 染付の器」』アンコール再放送。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ありがとうございました!『美の壺 File543「青と白の粋 染付の器」』アンコール再放送。

昨年。藤吉憲典が取材協力し、本放送のあった『美の壺』。

「美の壺」から過去の名作回を選んで放送する「美の壺・選」アンコール再放送に「染付」の回が選ばれ、2022年6月4日(土)朝6:45~、6月9日(木) 23:00〜 、6月10日(金)12:30~と立て続けに放映されました。

今回の再放送・再々放送で初めてご覧になった方も少なくなかったようで、先週はお問合せもたくさんいただきました。誠にありがとうございました。なによりこのように素敵な映像を作ってくださったプロデューサーはじめ「美の壺」番組撮影チームの皆さんに、あらためて感謝する機会となりました。

来月の黒田陶苑さんでの個展にも、染付をたくさんお持ちする予定です。写真は、個展用に先日窯から上がったものの一部。どうぞ楽しみになさってくださいね!

銀座黒田陶苑さんの「藤吉憲典 個展」案内状が届きました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

銀座黒田陶苑さんの「藤吉憲典 個展」案内状が届きました。

久しぶりの黒田陶苑さんでの個展です。ダンナ・藤吉憲典は、まさに個展用の新作をどんどん作っている最中。「-なつ そめつけ-」と、タイトルに入れていただいておりました。7月の開催ですので、染付の涼やかな感じがちょうどよい季節です。もちろん、赤絵(色絵)の作品も、染錦の作品もご覧いただけます。

銀座黒田陶苑 藤吉憲典個展

銀座黒田陶苑 藤吉憲典個展

藤吉憲典 個展 -なつ そめつけ-
2022年7月16日(土)-7月21日(木)(※18(月)は定休日)
午前11時-午後7時
銀座黒田陶苑 アネックス
東京都中央区銀座6丁目12-14銀緑館2F
TEL03-3571-3223


DMご希望の方には、6月末からお届け予定です。どうぞお楽しみになさってくださいね!

ロックの日は花祭窯創業日-次の四半世紀へ-26年目に入りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロックの日は花祭窯創業日-次の四半世紀へ-26年目に入りました。

おかげさまで花祭窯は次の四半世紀へとスタートいたしました。続けて来たというよりは「やめなかっただけ」ではあるものの、やめるという選択をせずに来れたのは、ひとえに支えてくださる方々のおかげです。創業以来、ほんとうにたくさんの皆さんに助けられて参りました。ありがとうございます。

なんの後ろ盾もないダンナが陶芸家などという職業を続けて来れたのは、冷静に考えるほどに驚異的なことで、おかみとしては25周年はなにか記念的なことをすべきなのかしらなどとも考えたのですが、結果として、いつものように淡々と仕事をする記念日となりました。一つの通過点に過ぎず、いまだ目指すステージがいくつも頭上にあると思えば、これもまた、わたしたちらしいと思います。

ただ昨年来、NHKBSプレミアム『美の壺』の染付の回で取り上げていただいたり、福岡アジア美術館で初の「純粋に観覧いただくのみ」の展覧会を開催したり、コロナ禍を経てロンドン個展が再開の運びとなったり、ここまで続けてきたことに対して、周囲の環境がお祝い・応援してくれている気配を強く感じています。ありがたいことですね。

次の25年後には、前の25年よりももっと大きな進歩を遂げることが出来たと胸を張って言えるように、頑張りたいと思います。磁器作家・藤吉憲典ならびに花祭窯を、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!

花祭窯ならびに藤吉憲典の紹介用ツールは、それを使う場所ごとにカスタマイズして作ったほうが良い。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯ならびに藤吉憲典の紹介用ツールは、それを使う場所ごとにカスタマイズして作ったほうが良い。

当たり前といえばあたりまえですが、さまざまなプレゼンテーションの場面に合わせて、日本語版・英語版、窯色強め・作家色強め、食器色強め・アート色強め…などなど、その都度アレンジしながら作っています。その一方で、地域における花祭窯の紹介ツールをつくれていないなぁと思いながら、すっかり後手後手になっておりました。ちょっぴり反省をしていたところに、2022年4月から津屋崎千軒の入り口となる「なごみ」が、観光案内所として本気を出す感じがとっても伝わってきたので、まずは「なごみ用」を制作。

花祭窯案内(なごみ用)

今回はまず第一弾。フィードバックを受けながら、その都度改善してまいります♪

NHK BSプレミアム 美の壺 File543「青と白の粋 染付の器」アンコール再放送。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

NHK BSプレミアム 美の壺 File543「青と白の粋 染付の器」アンコール再放送。

NHK BSプレミアム『美の壺』のディレクターさんから、藤吉憲典が撮影協力したFile543「青と白の粋 染付の器」のアンコール放送が決まったとご連絡をいただきました。


NHK BSプレミアム美の壺 File543 「青と白の粋 染付の器」

  • < BSプレミアム/BS4K>
  • アンコール再放送: 2022年6月4日(土)朝6:45~7:14
  • 再々放送(BS4Kのみ): 2022年6月9日(木) 23:00〜 23:29
  • 再々放送(BSプレミアムのみ):2022年6月10日(金)12:30~12:59

本放送があったのは昨年2021年7月のこと。そのときも通常枠の再放送がありました。今回約1年を経ての「アンコール再放送」。アンコール再放送は、「美の壺」から過去の名作回を選んで放送するということで、すべての回が放送されるものでは無いようです。番組を喜んでくださった視聴者の方々の存在を感じ、とてもありがたく嬉しいかぎりです。

↓取材・撮影はちょうど一年前のことでした↓

↓放送後はたくさんのご感想をいただきました↓

昨年の本放送を見逃した皆さま、夏を前に染付の器の魅力を再確認したい皆様、ぜひこの機会にご覧くださいませ。素敵な番組を作ってくださった『美の壺』制作チームの皆さまに、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました!