福津市の歴史資料館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福津市の歴史資料館。

福津市複合文化センターカメリアステージ歴史資料館 のイベント講座に参加してまいりました。タイトル『歴史資料館を極めよう!』で、案内人は福津市文化財課の井浦さん。

「歴史資料館ができるまで」「展示解説(文化財・設備)」「まとめ」の三部構成でした。座学で福津市歴史資料館への理解を深めるにあたっての基本的な知識や背景を学んだあと、解説を聞きながら実物の見学、そして最後に参加者の皆さんと意見交換という、非常に贅沢なイベントでした。

すべての内容が面白く、参加人数は10名足らずでしたが質問が活発に飛び出し時間が押し押し(笑)予定時間の1時間半が足りないくらいでした。

2階にある図書館内の多目的室での講座→1階の歴史資料館に移動して展示観覧→1階のカフェコーナーでお茶を飲みながら意見交換。福津市複合文化センターカメリアステージをフル活用した組み立てで、とても楽しい時間でした。解散後は皆さん図書館で本を借りて帰っていたのは言うまでもありません。

これからこのような学びの場を継続的に設けていきたいと、館長の南さん。とってもとっても楽しみです(^^)

 

読書『いちばん親切な 西洋美術史』

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『いちばん親切な 西洋美術史』(新星出版社)

先日手に入れた2冊の『西洋美術史』。

西洋美術史、2冊。

まずは、新星出版社から出ている池上英洋・川口清香・荒井咲紀共著の『いちばん親切な 西洋美術史』を読んでみました。

全ページカラー。時代時代の特長を表す美術品の写真が載っていて、読んでいてワクワクします。絵や写真がたくさん=文章が少ないのですが、平易な言葉で簡潔にまとめられていて、「いちばん親切な」というタイトルのとおり初心者でもとっつきやすく、楽しく読める本になっています。

紀元前40世紀エジプト・メソポタミア文明から、20世紀以降現代にいたる現代美術まで。絵や彫刻だけでなく建築を含めた広い意味での芸術を通して時代を見る楽しさを感じることができます。

個人的には、2年ほど前から「お酒を呑みながら建築のお勉強」の機会を、株式会社藤井設計室・藤井さんご夫妻のご好意でいただいていますが、そのなかで学んできたものをこの本で復習することができたのが、とても嬉しかったです。

本屋さんで偶然見つけた本書。こういうラッキーな出会いがあるから、本屋さん通いはやめられませんね(^^)

 

西洋美術史、2冊。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

西洋美術史、2冊。

本屋さんの同じ棚で発見。

  • 西洋美術史 世界のビジネスエリートが身につける教養』(ダイヤモンド社)
  • 『いちばん親切な 西洋美術史』(新星出版社)

最近、ビジネスマンに向けてアートを語る本が少しづつ増えてきたな、と感じています。これまでに紹介したところでは『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』、『コレクションと資本主義』、『巨大化する現代アートビジネス』あたり。

そんななか、ダイヤモンド社の『西洋美術史』(木村泰司著)をあちこちの書評で目にして気になっていました。先日本屋さんに行った際、美術書系の棚を眺めたら、そのビジネス書っぽい表紙をすぐに発見。そしてすぐ近くに、もう一冊『西洋美術史』が!新星出版社から池上英洋・川口清香・荒井咲紀共著の『西洋美術史』。こちらはいかにも美術の教科書的な表紙です。

ダイヤモンド社が2017年10月、新星出版社からは2016年7月に出ていました。同じ「西洋美術史」というタイトルで、アプローチの方法が大きく異なるものが、わりと近いタイミングで出版されていることが面白くて、思わず両方手に取りました。まず1冊目読み進めていますが、それぞれの感想はまた次回以降に(^^)

読書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』

読書:『コレクションと資本主義』

読書『巨大化する現代アートビジネス』(紀伊國屋書店)

 

最近お気に入りの本屋さん。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

最近お気に入りの本屋さん。

郊外型の暮らしで悩ましいのが、「本屋さん」が近くにあるかどうか。欲しい本が決まっていて指名買いするときはネットショップを利用すればよいのですが、やはり「本屋さん」という空間に身を置いて本を探す楽しさには代えられません。

花祭窯のある津屋崎も、いわゆる「町の本屋さん」は厳しい状況。博多まで出れば、紀伊國屋書店や丸善などがあり、最初は「博多まで行こう」という感じでした。でも最近、我が家から車で15分ほどのイオンモール内にある「未来屋書店」が、なかなか楽しいことに気づいたのです。

上の写真は、伝統文化や美術関係の書籍が並んでいる場所なのですが、明るくこじんまりとした空間の中央にソファとグリーンがあり、書籍の種類や量は多くはないものの、マニアックで興味深いものがならんでいるので、かなり楽しめます。

書架と書架の間も比較的ゆとりがあって、圧迫感がありません。新刊やおススメの書籍を紹介しているコーナーも、什器の高さがいいのでしょうか、とっても見やすいのです。大きな書店にありがちな、すごく楽しいけれど気がついたらぐったり疲れている、というようなことが無い広さと密度なのです。

徒歩圏内に居心地のいい図書館があって、車で15分行けば楽しい本屋さんがある。贅沢です(^^)

 

お雛さまの手元が気になる季節。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お雛さまの手元が気になる季節。

フェイスブックを見ていたら、「お雛さまを出したよ」とアップしているお友だちがちらほら増えてきました。豆まきが終わったので、次はお雛さまですね(^^)

というわけで、我が家のお雛さまを出してみました。藤吉憲典のつくった雛香合。もともと我が家用に作る意図はなかったのですが、お雛さまの手に「扇」を持たせるのを忘れてしまったため、このお内裏様とお雛さまは、藤吉家にずっと滞在してくれることになったのでした。お内裏さまはちゃんと笏(しゃく)を持っているのですが‥(笑)

お客さまが「お雛さまが檜扇(ひおうぎ)を持っていないよ!」とご指摘くださるまでは、わたしも、つくったダンナも気づかなかったという失敗話。お客さまのもとに嫁ぐ前でよかったです。気づいてからは、お雛さまの手元がなんとも手持無沙汰に見えて仕方無いのですが、そのおかげでずっと家にいてくれるので、これもご愛敬ということで(^^)

 

花祭窯で、新春展示やります(^^)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯で、新春展示やります(^^)

春節(旧正月)は2月16日。その週末2月17日(土)18日(日)に開催します。

津屋崎の花祭窯で、Ceramic Artist 藤吉憲典の現在の作品をご覧いただくことができます。毎年末に開催する「暖の器展」を、昨年は在庫が少なすぎて急遽取りやめてしまったので、あらためて遠慮なくお越しいただける機会をつくれたら、と。

最新作を含む器の数々と、ロンドンから里帰り中のアート作品。手に取って間近でじっくりご覧いただくことができる二日間です。もちろん、その場でのお買い上げも大歓迎。普段の生活に取り入れる楽しさを感じていただけると嬉しいです。

ささやかながらお茶もご用意しております。
皆さまのお越しを楽しみにお待ちいたしております。


花祭窯新春展示

花祭窯・藤吉憲典の器と、里帰り中のアート作品数点を展示いたします。この機会にぜひ見にいらしてください。お買い上げも可能です(^^)
お時間のある方には、ささやかながらお茶を差し上げます
ぜひお気軽に遊びにいらしてくださいね。

会期:2月17日(土)~2月18日(日)
時間:11時~17時
場所:花祭窯
(←クリックすると地図が開きます)

※入場無料

上記日程でご都合が合わない方は、あらかじめご連絡いただきましたら2月16日(金)もご来場可能です。ご希望の方はお電話(0940-52-2752)にてご連絡くださいませ

当日、寒くないことを祈りつつ。
皆さまのご来場をお待ちいたしておりますm(_ _)m

 

あなたがご存知の素敵な場所を教えてください!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あなたがご存知の素敵な場所を教えてください!

器・アートの企画展示ができそうな場所で、あなたのお気に入りの場所を教えていただけませんか?自薦他薦問いません。

「もっと自由な企画展」をスタート。

2018年から、ギャラリーさんが主催してくださる個展と並列して、新しい展開をしていこうと思っています。

ひとつには、創業から20年を過ぎ、Ceramic Artist藤吉憲典の表現の幅が広がり続けているため、器とかアートとか、枠にとらわれずに展示してご覧いただく機会をつくりたいな、と。

そしてもうひとつには、今まで個展の開催場所が比較的限られていたため、これまでまったく個展をしたことのない地域、機会の少なかった地域にもお伺いして、お客さまにお会いしたいね、という気持ち。

これまでにも熊本のビストロ&バーSUNNYさんで毎年機会をいただいている周年展「藤吉憲典 蕎麦猪口と小皿豆皿展」や、藤吉の器を使ってくださっている料理屋さんでの企画展お客さまが所有するゲストハウスでの個展など、ギャラリー以外の場所で企画展をしてきています。それを広げていこうという試みです。

これまで思いつかなかったような場所でも、展示を楽しんでいただけるかもしれないと、いろいろな可能性を考えています。まずは年に1回からでも。

あなたのご近所の「こんな場所があるよ!」をぜひ教えてください。

熊本SUNNYで蕎麦猪口と小皿豆皿展。

 

 

 

あらためて、大切なことを整理整頓。その2。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あらためて、大切なことを整理整頓。その2。

「その1。」では、研修や講義を通して再確認できたことを整理整頓しました。「その2。」は、実際の体験から確認できたことを整理整頓。


  • 同じ空間にあっても、目に留まるものは人により異なる。ひとつの作品を前にしても、人によって見えているものは異なる。それらはあたり前のことで、だからこそ面白い。
  • 日本人であることを作為的に強調する必要はない。つくるものにすべて現れる。
  • まずは「そのもの」がすべてであり、言葉による情報は後回し。求められるまで、作品の説明をする必要はない。
  • 美しい!楽しい!驚いた!。感情の動きを引き出すのがアートの力であり、ギャラリー、ミュージアムの空間の価値につながる。
  • 無理やり意味づけをした作品は、少しも心に響かない。奇をてらったもの、質の悪いコピー作品は、必要ない。
  • 歴史も空間もつながっている。政治的に断絶されることがあっても、モノは受け継がれ、遺っている。だからこそアートやミュージアムは個人のルーツを確認する作業に使える。
  • ミュージアムは、気軽に何度も繰り返し足を運んでいい場所であり、何度も繰り返し足を運ぶべき場所。だからこそ、それができるような仕組みと意識が大切。
  • 作品との距離を近づけることが、鑑賞者にとっても、コレクターにとっても大切。心理的距離を取り除くには、物理的な工夫も必要。
  • アートを取り巻く環境において、日本/日本人に足りないのは、個人個人の自由さ。

ロンドンでの藤吉憲典の個展を通して、あるいは滞在中に訪問した美術館・博物館で、日頃頭で考えたり心で思ったりしていることを体感的に確認できたことが、わたしにとって最も大きかったです。

こうして文字にすることもほんとうに大切ですね。次は行動です(^^)

 

あらためて、大切なことを整理整頓。その1。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2017年は、これまで自分たちがやってきたこと、これからやっていこうとしていることの意味・価値を支える根拠を、いろいろな形で修得した1年でした。

あらためて、大切なことを整理整頓。その1。

研修や講義や本を通して再確認できたこと。


  • MUSEUMS CHANGE LIVES 生活(生き方)の質を変える場としてのミュージアム。
  • 自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。(アフガニスタン国立博物館)
  • Museion 古代ギリシア語で、学芸・芸術の神の名
  • Who is it for? 誰のためのもの?
    -「見た人の精神・思想を動かし」、その結果「知識を高める」。
  • Meet Me at the Museum 「ミュージアムで、わたし(のルーツ)に出会う」
    -他人事から自分事へ。
  • Person Centered Museu 人々を(成り行き任せの)客体から、自らの歴史をつくる主体に変えていくもの。
  • Tell us what you think! Ask me right now! Leaving your Mark!

以上、九州産業大学美術館教授 緒方泉先生(2017年2月5日放送大学公開講演会「博物館の新たな魅力を探る」)より


  • スクーリング(学校教育)で出来ないことを行うのがエデュケーション(教育)。
  • 美術とは「ものの見え方」であり、「見える」「聞こえる」は、文字と結びついて初めて成立する。
  • 一番大切なのは「本物を鑑賞する」こと。
  • 美術(美意識)は、生活(生き方)の基本になる。
  • 博物館(美術館を含む)は、自分のルーツを辿ることができる場所。
    -「わたしが、ここに、こうして、居る」を肯定できる場所。
  • 美術を使って、美術以外のことを学ぶ。

以上、元宮城県美術館教育普及部長/美術家 齋正弘先生(2017年12月5日学芸員技術研修会 大分市美術館)より


緒方先生と齋先生という最強の思想的味方(と、わたしが勝手に思っています^^)を得たことで、これまでうまく言葉に表せなかった芸術(アート)の考え方を、自分の言葉で明文化していく作業をスタートすることができました。

2018年はこれを形にして還元していきます(^^)

 

 

福岡のアート市場事情。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福岡のアート市場事情。

昨年から、藤吉憲典のアート系作品を日本国内で観ることはできないかというお問い合わせを数件いただき、そうよね、と考えているところです。

ここ数年、アート系の作品は出来上がってすぐにロンドンに行ってしまうことがほとんどだったので、手元にないことが多く。工房の花祭窯に来ていただいてもご覧いただけないという状況が続いていました。

そこに、うえのようなお問い合わせ。「地元(日本というか福岡というか)の方々にも見ていただく機会をつくりたいな」という思いはほんのりとあるため、年末から少し下調べをしているところです。

そんななか、福岡・赤坂けやき通りにあるGallery MORYTAさんを訪問してきました。福岡県内のアート情報を発信するプラスフクオカを主催する村上さんが、MORYTAのオーナーさんはとてもフラットにものを見てくださる方だと教えてくださったので、お会いしてみたいな、と。

アポ無しでの訪問にもかかわらず、気さくに対応してくださり、気がつけば約2時間おしゃべり(笑)福岡のアートシーンの潜在力、日本のアートビジネスの方向性、各ギャラリーの取り組みなどについて話題が広がり、いろいろと教えていただきました。

正直なところ、日本のアートギャラリーのオーナーさんと、このように話が弾むとは思っていなかった(失礼しました<(_ _)>)ので驚きも少し。ともあれとっても楽しいおしゃべりでした。ありがとうございました。

というわけで、具体的にはまだ何も動いていませんが、これから「地元(日本というか福岡というか)の方々にも見ていただく機会」つくる方向でも動いてまいります(^^)