「酒粕で甘酒」シーズン到来。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

「酒粕で甘酒」シーズン到来。

津屋崎千軒には豊村酒造があります。花祭窯から徒歩1~2分のご近所さん。毎年この季節になると楽しみなのが、酒粕の売り出し。そういえばこのブログで同様の記事をあげていたのはいつだったかしらとチェックしたところ、昨年は1月21でした。

1月に入り豊村酒造の若おかみに「酒粕もうすぐ?」と聞いたら「今年は少し遅くて、月末頃になりそう」というお返事。楽しみにしていたところ、先日通りがかりに店先に「酒粕あります」の文字が躍っているのを発見。嬉々として手に入れてまいりました。近所を散歩のついでに酒粕が手に入る、なんてありがたい環境でしょう。

立春からこちら、福岡でも最高気温が1~3度と寒い日が続いているので、こんな日は甘酒です。酒粕を多めに、でも酔っぱらわないように長めに火にかけてアルコールを飛ばし、てんさい糖で甘みを足して出来上がり。藤吉憲典作のたっぷりめのマグカップでいただきます。

甘酒飲みながらパソコンに向かう、幸せなひとときです。

 

波折神社の豆まき。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

波折神社の豆まき。

2月3日は節分の豆まき。結婚をしたときから、藤吉家では「豆まき」は大切な年中行事のひとつ。ここ津屋崎に越してきてからは、地元の神社、波折さんでの豆まきに参加するのも楽しみのひとつです。

曜日に関わらず毎年2月3日に開催される波折さんの豆まきは、午前11時から年男・年女の祓いの神事が行われた後、境内に集まった人たちに向かって、豆まき。豆まきがはじまると、老いも若きも大騒ぎ。例年、近所の保育園や幼稚園、小学校からも、子どもたちがこの行事に参加します。今年は土曜日だったので、小学校からの参加がありませんでしたが(^^;)

写真のように豆の入った小さな袋が飛んでくるのですが、ときどきその袋に「当たり」がついていて、干支のついた破魔矢や土鈴や日本酒などをいただくことがあります。たくさん豆の袋をとっても「当たり」がなかったり、ひとつしか取れなかったけれど「当たり」だったり。

ともあれ、毎年この日には近所の人たちが豆まきを目指して波折神社に集まる。とっても嬉しい行事のひとつです。

 

 

あなたがご存知の素敵な場所を教えてください!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あなたがご存知の素敵な場所を教えてください!

器・アートの企画展示ができそうな場所で、あなたのお気に入りの場所を教えていただけませんか?自薦他薦問いません。

「もっと自由な企画展」をスタート。

2018年から、ギャラリーさんが主催してくださる個展と並列して、新しい展開をしていこうと思っています。

ひとつには、創業から20年を過ぎ、Ceramic Artist藤吉憲典の表現の幅が広がり続けているため、器とかアートとか、枠にとらわれずに展示してご覧いただく機会をつくりたいな、と。

そしてもうひとつには、今まで個展の開催場所が比較的限られていたため、これまでまったく個展をしたことのない地域、機会の少なかった地域にもお伺いして、お客さまにお会いしたいね、という気持ち。

これまでにも熊本のビストロ&バーSUNNYさんで毎年機会をいただいている周年展「藤吉憲典 蕎麦猪口と小皿豆皿展」や、藤吉の器を使ってくださっている料理屋さんでの企画展お客さまが所有するゲストハウスでの個展など、ギャラリー以外の場所で企画展をしてきています。それを広げていこうという試みです。

これまで思いつかなかったような場所でも、展示を楽しんでいただけるかもしれないと、いろいろな可能性を考えています。まずは年に1回からでも。

あなたのご近所の「こんな場所があるよ!」をぜひ教えてください。

熊本SUNNYで蕎麦猪口と小皿豆皿展。

 

 

 

あらためて、大切なことを整理整頓。その2。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あらためて、大切なことを整理整頓。その2。

「その1。」では、研修や講義を通して再確認できたことを整理整頓しました。「その2。」は、実際の体験から確認できたことを整理整頓。


  • 同じ空間にあっても、目に留まるものは人により異なる。ひとつの作品を前にしても、人によって見えているものは異なる。それらはあたり前のことで、だからこそ面白い。
  • 日本人であることを作為的に強調する必要はない。つくるものにすべて現れる。
  • まずは「そのもの」がすべてであり、言葉による情報は後回し。求められるまで、作品の説明をする必要はない。
  • 美しい!楽しい!驚いた!。感情の動きを引き出すのがアートの力であり、ギャラリー、ミュージアムの空間の価値につながる。
  • 無理やり意味づけをした作品は、少しも心に響かない。奇をてらったもの、質の悪いコピー作品は、必要ない。
  • 歴史も空間もつながっている。政治的に断絶されることがあっても、モノは受け継がれ、遺っている。だからこそアートやミュージアムは個人のルーツを確認する作業に使える。
  • ミュージアムは、気軽に何度も繰り返し足を運んでいい場所であり、何度も繰り返し足を運ぶべき場所。だからこそ、それができるような仕組みと意識が大切。
  • 作品との距離を近づけることが、鑑賞者にとっても、コレクターにとっても大切。心理的距離を取り除くには、物理的な工夫も必要。
  • アートを取り巻く環境において、日本/日本人に足りないのは、個人個人の自由さ。

ロンドンでの藤吉憲典の個展を通して、あるいは滞在中に訪問した美術館・博物館で、日頃頭で考えたり心で思ったりしていることを体感的に確認できたことが、わたしにとって最も大きかったです。

こうして文字にすることもほんとうに大切ですね。次は行動です(^^)

 

あらためて、大切なことを整理整頓。その1。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2017年は、これまで自分たちがやってきたこと、これからやっていこうとしていることの意味・価値を支える根拠を、いろいろな形で修得した1年でした。

あらためて、大切なことを整理整頓。その1。

研修や講義や本を通して再確認できたこと。


  • MUSEUMS CHANGE LIVES 生活(生き方)の質を変える場としてのミュージアム。
  • 自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。(アフガニスタン国立博物館)
  • Museion 古代ギリシア語で、学芸・芸術の神の名
  • Who is it for? 誰のためのもの?
    -「見た人の精神・思想を動かし」、その結果「知識を高める」。
  • Meet Me at the Museum 「ミュージアムで、わたし(のルーツ)に出会う」
    -他人事から自分事へ。
  • Person Centered Museu 人々を(成り行き任せの)客体から、自らの歴史をつくる主体に変えていくもの。
  • Tell us what you think! Ask me right now! Leaving your Mark!

以上、九州産業大学美術館教授 緒方泉先生(2017年2月5日放送大学公開講演会「博物館の新たな魅力を探る」)より


  • スクーリング(学校教育)で出来ないことを行うのがエデュケーション(教育)。
  • 美術とは「ものの見え方」であり、「見える」「聞こえる」は、文字と結びついて初めて成立する。
  • 一番大切なのは「本物を鑑賞する」こと。
  • 美術(美意識)は、生活(生き方)の基本になる。
  • 博物館(美術館を含む)は、自分のルーツを辿ることができる場所。
    -「わたしが、ここに、こうして、居る」を肯定できる場所。
  • 美術を使って、美術以外のことを学ぶ。

以上、元宮城県美術館教育普及部長/美術家 齋正弘先生(2017年12月5日学芸員技術研修会 大分市美術館)より


緒方先生と齋先生という最強の思想的味方(と、わたしが勝手に思っています^^)を得たことで、これまでうまく言葉に表せなかった芸術(アート)の考え方を、自分の言葉で明文化していく作業をスタートすることができました。

2018年はこれを形にして還元していきます(^^)

 

 

2018味噌仕込み。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2018味噌仕込み。

ほぼ毎日、料理に味噌を使う我が家。家で仕込むのが一番!とは頭ではわかっていながら、ここ10年以上、つくることができていませんでした。

久しぶりに家族総出でガッツリ味噌づくり。大豆はお隣の宗像で農業をなさっているお友達から手配してもらい、麹はこれまたお隣の宗像にあるマルヨシ醤油さんから麦麹を調達。ほぼ地産地消が実現できて、大満足(^^)

もともと九州は麦味噌文化です。わたしは生まれが関東で、子どものころは米麹の味噌に慣れていたので、九州に引越してすぐは、若い麦味噌独特の麹臭さと甘さが苦手でした。ところが同じ麦味噌でも、1年物~2年物と熟成が進んだものだと、それが気にならず、とってもおいしいことが判明。当時、味噌をつくっていた祖母の家に行っては、新しいのを持たせてくれようとする祖母に、あえて「古い味噌」を希望していただいていたのを思い出します。

今ではすっかり九州人。麦味噌、大好きです。今回は、大豆5キロに麦麹6キロで、出来上がりは10リットルの樽に3つ。3カ月置いたら食べれるよと言われる方もありますが、夏を越すのを待って開けようと考えています。

楽しみです(^^)

初春のお茶菓子。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初春のお茶菓子。

ご紹介が少し遅れてしまいましたが、美しいお干菓子届いています。

眼福(がんぷく)であり、口福(こうふく)。

おいしい和菓子屋さんに出会うことができるのはとても幸せなことで、佐賀に居たときは、おいしい羊羹を求めて、週末ごとに小城中の羊羹やさんを食べ歩きました(笑)おかげで、わたしのなかに小城羊羹のマイベスト!が決定しています。こういうささやかなぜいたくが、なんとも幸せなのです(^^)

2月には、久しぶりに花祭窯での呈茶を予定しています。
詳細が決定したら、ご案内いたします。

 

何度目かの中国語学習。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

何度目かの中国語学習。

台湾訪問から1週間以上が経ち、やっぱり少しは中国語を習おうと再び(あるいは三たび?)思い立ち(笑)。単純ですが、こういうことが一番のきっかけでありモチベーションになりますね。

わたしにとって最初の中国語学習は大学での第二外国語。教養学部の1年間だけのことでしたから、いわば「出会いの機会」くらいのものでした。このときに繰り返し練習させられた「発生・発音」の練習がとても楽しかったので、中国語の学習には楽しいイメージが残っています。

2年前に台湾のギャラリーさんからお問い合わせが入ったのをきっかけに、仕事で中国語が必要になることがあるかもしれないなぁと漠然と考え出し、スカイプを使った中国語学習を試したのが1年前ごろ。ビジネス会話というよりは、お店などでのやり取りを想定した日常会話に近いものでした。このときも、スカイプの向こうから指導してくれる中国の女子大学生がとっても熱心でかわいくて、楽しい学習でした。

そして今回は、明確に「中国語でお礼状を書きたい」という動機から、また中国語の学習をスタートしようかと思っています。まずはさっそくテキストの調達から。英語もそうですが、実際に会話をしたい相手の顔が見えていて、コミュニケーションをとるための学習なので、今度は継続学習につながるはずです(^^)

 

お正月に生けたお花が長持ちしているので。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お正月に生けたお花が長持ちしているので。

生け替えながら楽しんでいます。キク科の花はとくに強くて長く咲いてくれますね。とてもありがたいです。気持ちに余裕が無いと、花を生けるのは難しいなぁ、と思っていた時期もありましたが、転じて、花を生けることによって気持ちに余裕をつくることができると感じています。

お正月用に近所の「お魚センター」で生花を一束買ってきたのでした。「お魚センター」だけれど、野菜もあれば、お花もあります。福津はお花農家さんがいらっしゃるので、いつもなにかしら花があります。人気なので、朝一番に行かないと売り切れてしまうこともしばしば。

買ってきたときにはつぼみの多かった花束が

花祭窯 白磁手つき花器 藤吉憲典

ここ数日の暖かさも手伝って、満開(^^)

花祭窯

花器を変えて生け替えれば、また新しい美しさです。

 

丹心萬古を照らす

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

南方流の初釜茶会では、色紙をいただいてまいりました。今年の色紙に書いてあったのが、これです。

丹心萬古を照らす

「たんしんばんこをてらす」。解説には「真心から出た行いは、何時の世でも尊いことで、その行いは明らかである」とあります。

少し調べてみたところ、国立国会図書館のリファレンス協同データベース大阪府立中央図書館から提供されている資料を見つけました。明代末の官僚、楊継盛(楊椒山)の最期の詩のなかの一節だそうで、「丹心照萬古」の言葉は全部で四種類の詩で見られるということです。そうのうちのひとつが『中国詩選 鹽谷温/著弘道館1948』にあるということで、以下引用しています。


「浩氣還太虚 丹心照千古 平生未報恩 留作忠魂補」

通釈に「我身に宿る浩然の気は、今われ刑に就いて身首處を異にせば、たちどころにこの身を去って太虚空漠の世界に還り、たとへ肉体は滅びても、赤誠は長く千載の後を照らし得るのである。されば余は死後忠魂となってこの世にとどまり、平素未だ無くゆるを得なかった国恩を補ひ報じようと思ふ」

国立国会図書館のリファレンス協同データベースより


不条理な死を遂げた楊継盛がもっとも言いたかったこと。

「真心から出た行いは、何時の世でも尊いことで、その行いは明らかである」

新年にいただいた言葉です。