週末は梱包発送仕事に追われていました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

週末は梱包発送仕事に追われていました。

2023年秋冬の展覧会は、ロンドンSladmoreでのクリスマス・ショウへの作品参加と、今週末からはじまる大阪阿倍野・暮らし用品さんでの「藤吉憲典 陶展」です。週末は、その二つの展覧会への作品発送準備でした。先方への納品期限は前から決まっているので、早く準備出来ればそれに越したことは無いのですが、作品あっての梱包発送ですから、事前にできることは限られており、作品が揃い次第、一気に梱包&発送!という感じです。

梱包作業の間、ふだんギャラリースペースとしてお客様をお迎えしている部屋は、梱包材がたくさん散らかり、ちょっとお見せ出来ない混沌とした状態です。梱包し、作品リストを作り、運送業者さんを手配して、発送が完了するまで、軽く緊張状態。今回は2か所分の作業を立て続けに行いましたので、いつもよりさらに混とんとしていました。

何十年も続けているこの作業仕事も、定型仕事ということは決してなく、毎回改善点を見つけては次回に生かすことを繰り返しています。より無駄なく効率的に、より安全に、ギャラリーにお届けできるように。おかげで「余程のことがなければ破損しない」梱包が出来るようになりましたし、リスト作成や発送におけるミスも減ってきたと思います。もしかしたら「外注」という発想もあるのかもしれません。でも、今のところ、作家とわたし二人で自ら手を動かすことは、わたしたちにとっては必要な仕事だと感じています。

ともあれ、無事に発送完了。あとは「無事到着しました」のご連絡が来ることを祈りつつ待つばかりです。

続・表装の楽しみ、ますますワクワク。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

続・表装の楽しみ、ますますワクワク。

表装の楽しみがひとつ形になって、ますますワクワクしていると投稿したのは、つい1カ月前のことでした。

展示した状態のビジュアルイメージがもたらす「わかりやすさ」が嬉しくて、もうひとつ、パターンを増やしました。手はじめに縦長作品・横長作品を表装しましたので、次は「全紙」です。この三種類があれば、壁面に飾ったときのサイズ感、見え方が、おおよそイメージできるのではないかと思います。頭ではわかっていたつもりのことですが、全紙を表装するとかなり大きくなりますね。やはり作品本体がポンと置いてあるのに比べると、「ここに飾ったらどんな感じになるか」が各段にイメージしやすくなります。これは額装にした場合もまったく同じことが言えますが、表装の良いところは、丸めて持ち歩けること。

藤吉憲典 円相龍図

額装にはじまり表装が続きと、このところ立て続けにお世話になっている大崎周水堂さん。スタッフの方々にも、なんとなくわたしの人となりというか、オーダーの「癖」のようなものを、少しづつ理解していただきつつあると感じます。生地の選びかた、切り替えの仕方など、あまりにもシンプルで、「掛軸の常識」から離れていることもあるので、ベテランのスタッフさんや表装職人さんからは、その都度「一般的にはこのようにするのがほとんどで、藤吉さんの希望するようにすると、このように見える可能性がありますが、ほんとうに大丈夫ですか?」の確認が入ります。ときには、作業に入る直前で電話確認が入ることも。こちらはもともと素人です。その相手に面倒がらずにひとつひとつ説明し確認してくださることを、とてもありがたく感謝しています。

アドバイスを取り入れる部分と、我流を貫く部分。掛軸という伝統的なスタイルを、現代の藤吉憲典の書画作品を見せる方法として、どのように生かせるか。今回は大物でしたので、大崎周水堂さんの店先で出来上がりを確認する際、スタッフの方が二人がかりで広げてくださいました。「こんな生地があったんですね」「初めてのことで心配しましたが、良い感じに上がりましたね」などなど、感想をつぶやいてくださるスタッフの方と一緒に出来上がりの確認ができるのは、嬉しい瞬間でもあります。

長く立体を扱ってきておりますので、平面の面白さ・わかりやすさが、とても新鮮です。展示機会に皆さんにご覧いただけるのが楽しみです。

アート作品の新作撮影-@abc pictures赤司さん。

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アート作品の新作撮影-@abc pictures赤司さん。

2023年も早くも10月。今年も、ロンドンSLADMOREでの11月~12月恒例のクリスマス・ショウに参加いたします。その作品の撮影をお願いしてきました。ギャラリー側でも撮影してくださるのですが、やはり手元にも持っておきたいもので。ロンドンへは、Animal Boxesシリーズを中心に10点前後の作品をお届けする予定です。

SLADMORE :Sladmoreの公式サイトも、この秋リニューアルされたばかりです♪

撮影をお願いしたのは、今回もabc pictures 赤司憲壕さん。雑談しながらこちらの意向を確認し、撮影する作品の顔ぶれを確認し、セットを用意し、試し撮りと確認を2~3回繰り返して、納得のいく環境が整うまでにかかった時間は15~20分ほど。ここ数年「白背景」の写真が続いたので、「ちょっと変えてみますか?」とのご提案で、今回は「グレー背景」にしてみることに。

一度環境が決まってしまえば、あとはサクサクと撮っていくばかりです。シャッターを切るごとにディスプレイで見え方を確認するのですが、ほとんどがワンカットでばっちりOKなのは、いつものことながらさすがです。またこれも毎回感じていることですが、技術の高さが素晴らしいのは大前提として、被写体である作品に対する理解や敬意を持ってくださっているからこそ、写真を通して伝わってくるものがあり、そこが一番有難いところです。

撮影をお願いしたのは10数点でしたが、スタジオに入ってから約1時間で完了。もちろん早ければ良いというものでもありませんが、時間をかければ良いものが撮れるというわけでもなく、期待以上の成果物をサクッと仕上げてくださるので、たいへん助かります。

最新の作品写真は、藤吉憲典公式インスタグラムでもご紹介して参ります。

藤吉憲典公式インスタグラム

KENSUKE FUJIYOSHI 公式サイトプチリニューアル。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

KENSUKE FUJIYOSHI 公式サイトプチリニューアル。

藤吉憲典の公式サイトを前回リニューアルしたのは2020年夏から秋のことでした。

ちょうど3年ぶりとなる今回も、夏から作業に入っていただき、先月アップしたのでした。

今回も、ウェブ制作を担当してくださったのは、福岡を拠点にご活躍のウェブデザイナー・ハラプロ原田大輔さん。そして、いつも作品を撮ってくださるabc pictures 赤司憲壕さんの写真に、今回も大いに助けていただきました。おかげさまで、格好良いサイトが出来上がりました。

リニューアルの主目的は、藤吉憲典の新しい作品群である「書画(Ink Drawing)」を、サイトでもご紹介すること。

藤吉憲典公式サイト Ink Drawingページ

更新が滞っていた藤吉憲典の略歴書(最新のレジュメ)も、日本語版・英語版ともに2023年度版に更新することが出来ました。PDFになっていますので、ダウンロードしてご覧いただくことが出来ます。

藤吉憲典の最新陶歴(The latest profile of Kensuke FUJIYOSHI)

こちらは今後、年に1回のペースで定期更新していこうと考えていますが、ご必要なタイミングでの「最新版レジュメ」が必要な場合は、その都度ご連絡を頂ければご提供することが可能です。

陶芸家・磁器彫刻家・書画家として活動の幅を広げていく藤吉憲典について、わかりやすく情報提供ができるよう、今後も心掛けて参ります。

KENSUKE FUJIYOSHI 公式サイト

ART FAIR ASIA FUKUOKA (AFAF)2023 観に行って参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ART FAIR ASIA FUKUOKA (AFAF)2023 観に行って参りました。

アートフェアアジア福岡(以下、AFAF)です。今年はVIPパスをいただきましたので、少し早め、混みあう前に観に行ってくることが出来ました。会場はマリンメッセ福岡B館。すっかり大規模アートフェアの様相を呈してきました。ホテル開催のアートフェアからスタートしたことを考えると、この数年で隔世の感があります。ホワイトキューブなブースが並ぶさまは、メディアでよく目にする海外の大規模アートフェアさながらの雰囲気でした。

120軒以上のギャラリーが出展するなか、効率よく回れるよう、あらかじめ見たいところを絞り、そこを目指す道々、目についたところに立ち寄る、という感じで会場を歩きました。今回わたしが「とりあえず外さずに見よう」と決めていたのは、みぞえ画廊、日動画廊、ミヅマアートギャラリー、小山登美夫ギャラリーと、先日AFAFのプレイベントでお話を聞いてきたコレクター・宮津大輔氏のキュレーションによる特別展示のコーナー。

さてAFAF。純粋に、楽しかったです!目当てを決めて動いたので、まったく通らなかったエリアもありますが、限られた時間で回る以上、そこは仕方がないと割り切りました。逆に、目に留まったブースでは時間をかけ、作品をじっくり拝見し、ギャラリストさんのお話を聞くようにしました。このギャラリストさんとの会話が、現在の日本の現代アート市場を垣間見るのに、とても勉強になりました。そして、自分の扱う作家さんへの愛情が強く感じられる方々にお会いすることが出来たのは、とても嬉しいことでした。

個人的に今回一番気に入ったのは、日動画廊-nichido contemporary artさんと、韓国から参加なさっていたGallery Upkasさん。特にGallery Upkasさんは、まったくノーマークで偶然見つけたのですが、韓国在住でアメリカにもルーツを持つという作家・Alika Yonさんの出す青とオレンジ色がとても美しくて、しばし見入りました。

全体の感想としては、いっときのような、コンセプトありきでコンテンポラリーのためのコンテンポラリーという感じだったり、すでに売れている誰かに追随した二番煎じ三番煎じの雰囲気ありありのものだったり、という空気感が少し和らいだ気がしました。もちろん、相変わらずそういう作品もたくさんありましたが。ただ、出展ギャラリー数が増えたことにより多様性が生まれて、「ザ・コンテンポラリー」の印象が薄らいだのかもしれないな、という好感は持ちました。わたし個人的には、嬉しい限りです。

また全体に若手を推し出すところが多かったようで、小品で10万円前後からのプライスがついているものが多々あり、自らの眼力で作品・作家を探し出す格好の機会となっていたように感じました。コレクション形成の最初の一歩を踏み出すのに、ちょうど良いアートフェアかもしれません。といいつつ、わたし自身は作品購入には至っておりませんが(笑)。

AFAFは、明日9月24日(日)まで。お時間のある方、ご興味のある方、ぜひ出かけてみてください♪

ART FAIR ASIA FUKUOKA (AFAF)2023

なごみでビジネス系セミナー「インバウンドさん、いらっしゃい!」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

なごみでビジネス系セミナー「インバウンドさん、いらっしゃい!」。

ひかりのみちDMO福津主催のセミナー「インバウンドを知る実践セミナー インバウンドさん、いらっしゃい!」に、参加して参りました。講師は、福岡から九州の魅力を発信するインターナショナルメディア「Fukuoka Now」編集長ニック・サーズさんとゼネラルマネージャーのサーズ恵美子さん。お二人の軽妙なトークに、和やかな雰囲気ながら、なるほどと学ぶことの多い1時間半でした。

以下、備忘。


  • 地元(福岡)でエグゼクティブと呼ばれる人たちにまずは知ってもらい、ファンになってもらう。
  • ファン醸成は時間をかけて。
  • プロ(有力な媒体など)に向けて、情報を流し(届け)続ける。
  • ずっと知っていてもらう、ための情報提供。
  • 情報源トップは、友人や家族からの口コミ。
  • (単純に価格が高い・低いではなく)価値の高い旅行体験への需要大=価格に含まれる具体的価値を明示する必要。
  • 翻訳ツールとしてのChat-GPT。
  • 手軽なものを大勢に、ではなく、手間のかかるものをコアなファンに、届ける。(例. Tik Tokよりも長時間動画、ツイートよりもnoteやブログ)

「インバウンドを知る実践セミナー インバウンドさん、いらっしゃい!」より


それにしても、徒歩3分程度の場所で質の高い学びを得られるありがたさ。なごみのオープンなスペースを軽く仕切り車座で行われた講座は、雰囲気よく、楽しかったです。講座を企画してくださったひかりのみちDMO福津の皆さんに感謝するとともに、第2弾、第3弾を期待しております^^

津屋崎千軒なごみ

講演会『経営者のためのアートセミナー』-「教養」「投資」としてのアート-に参加して参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

講演会『経営者のためのアートセミナー』-「教養」「投資」としてのアート-に参加して参りました。

アジアをコンセプトとした唯一のアートフェア「アートフェアアジア福岡2023」が、いよいよ来週に迫って参りました。そのプレイベントとして、今年はスペシャルアドバイザーに就任しておられる宮津大輔氏の講演会が、9月に入ってから福岡市内で開催されています。わたしは福岡商工会議所が主催となった掲題の講演会に、参加して参りました。

もともと「サラリーマンコレクター」として有名だった宮津さんは、その後芸術系大学の修士・博士課程で学び直しをされ、現在は横浜美術大学の教授でいらっしゃいます。前回宮津さんの講演をお聞きしたのは、やはりアートフェアアジア福岡の関連イベントで、2019年のことでした。

4年前の講演備忘録を読み返しても、当時のワクワクした気持ちが蘇りますが、今回の講座はさらに「経営者に向けて」とのタイトルに寄せた、独特の面白さがありました。

以下備忘。


  • アカデミック&実践知としてのアート教養。
  • 「資産」であり「ファミリープライド」としてのアート。
  • コンテンポラリーアートとは「同時代性を持ち」「(西洋)美術史上の文脈で語ることが出来る」もの。
  • アート市場において、現代アートは53%の市場占有率を持ち、年々上がっている。←古い良品がほとんど市場に出なくなっているため。*公的美術館に入ったものは、余程の事情がない限りまず市場に出てこない。
  • オークション市場における国別占有率:米国42%、英国18%、中国17%。日本は1%。
  • 未だ日本人にとって美術は「観に行くもの」であり、「購入して手に入れるもの」になっていない。
  • アートの価格形成は、「ローカル」「ドメスティック」「グローバル」×「古美術」「近代美術」「現代美術」の掛け合わせによる。
  • 「現代アート」の台頭:Visual Art(目を楽しませるアート)からConceptual Art(社会課題を表現するアート)へ。
  • 第二次大戦後美術の中心は、パリ→NYへ/具象の時代→抽象の時代へ。
  • 1980年代~新自由主義。重厚長大のものづくりの時代から金融・ITの時代へ。
  • コロナ禍後の今は、中世の価値観がペストにより砕かれたルネッサンスの時代と似ている。*生き残ったモノだけが「古典」となる。
  • アートに描かれる、呪術・ローカル・民俗・宗教。
  • Look Back。世間一般の価値は、後からついてくる。
  • 優れたアーティストだけでは、価値創造・歴史化は不可能。
  • 「アートでありビジネス」は、成り立つ。例えば「チームラボ」。
  • ポーラ美術館・アルティゾン美術館:財団として本業の筆頭または上位株主となる=買収防衛となり、配当による利益を高額な作品購入に充てることが可能。
  • フランスー中東。アート輸出による資源確保(仏)/資源立国から観光立国への脱却(中東)。
  • 書道の起源は「彫ること」にあり。

講演会『経営者のためのアートセミナー』-「教養」「投資」としてのアート(宮津大輔氏)より


とても楽しく学びの多い1時間半でした。現代アート市場に挑戦していく側として、これまでのスタンスが間違っていないことを、再確認することのできる内容でした。この機会を作ってくださった、福岡市商工会議所とアートフェアアジア福岡実行委員会に心より感謝です。

表装の楽しみがひとつ形になって、ますますワクワク。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

表装の楽しみがひとつ形になって、ますますワクワク。

この夏前頃から具体的に検討し始めた、書画の見せ方のひとつとしての表装・掛軸。

この分野はまったくの素人でしたので、まずは!と、本も10冊ほど読んで少しは勉強しましたが、

やはり一番勉強になるのは、手がけてくださるお店の方とお話をすることですね。

額装でもお世話になりました博多中洲川端にある老舗・大崎周水堂さんに、今回もご相談しました。表装やさんに直接頼むという手もあるのだと思いますが、まずはこれまでの額縁制作で信頼のある大崎さんへ。スタッフの方となんどもお話をしてわかったことは、わたしたちが「こうしたい」と思っている表装の仕方は、伝統的な軸装から考えると、物足りなさがあるようだということでした。途中、軸装のプロ目線でのさまざまな装飾のご提案もいただき、なるほどいろいろな方法・暗黙の決まり事があるのだと、勉強になりました。

お話を全て伺ったうえで、いくつもある掛軸定番の装飾パターンを今回は退け、まずは自分たちの考えた通り、背景と作品のみ、という最もシンプルな形で仕上げていただきました。発注に際して、作品と背景色を重ねて確認したりはするものの、部分的に合わせたものを、頭のなかで全体像に拡げてイメージしているので、実際にどう上がるかは、一か八か(笑)。結果、イメージした以上に、雰囲気よく仕上がって参りました。さすがはプロの仕事ですね。嬉しくなりました。

藤吉憲典 書画 龍

藤吉憲典の龍と、兎。

藤吉憲典 書画 兎

展示サンプルとして、縦長作品と横長作品があるとわかりやすいよね、ということで、発注したときは意識していなかったのですが、図らずも今年の干支(卯)と来年の干支(辰)の組み合わせとなっておりました。展示サンプル2作品。これらをご覧いただくことで、「飾ったときの雰囲気」をイメージしていただきやすくなるのではないかな、と思います。

実際に書画作品をお買い上げいただくときには、作品のみをお買い上げになり、ご自身で額装なり表装なりを発注なさるお客さまもいらっしゃいます。一方で、どう飾ったらよいか、表装をどこに頼んだらよいか、迷うお客さまもいらっしゃいます。これらの基本的なサンプルがあることで、ここから背景の色を変えたり、装飾を少し凝ったものにしたりと、自分が飾ろうとしている空間にあう形をイメージしやすくなればいいな、と思います。

そうそう、これこれ!がスムーズに伝わる嬉しさ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

そうそう、これこれ!がスムーズに伝わる嬉しさ。

藤吉憲典公式サイトをちょっぴりリニューアル中です。今回も、福岡に拠点を置いて活動しておられるハラプロ原田大輔さんにお願いをしています。

藤吉憲典公式サイト https://fujiyoshikensuke.com

前回のリニューアルはちょうど3年前、2020年の9月でした。

初めてハラプロ原田大輔さんにお願いして、公式サイトを英語版でリリースしたのが2016年10月となっていました。やはり3‐4年ごとに修正点・改善点が見えてくるというか、ズレを放置できないと感じるのですね。世の中の変化のスピードもさることながら、自分たちの事業も少しづつ変化しているのですから、「その時」に合わせて変えていくことは、あたりまえに必要なことだと感じています。

初めてハラプロさんにお願いしたとき、わたしたちが伝えたい価値観や意図をしっかり汲み取ってくださり、構成もデザインも最初にいただいた提案でスムーズにピッタリと決まり、こんなことがあるのだとびっくりしたのでした。それまでに何社か別の会社に相談したことがありましたが、相手はデザインのプロなのにどうしてこんなに伝わらないのかと、自分の説明不足・説明下手に毎度嫌気がさしていた(笑)ので、かなりの驚きと喜びでした。

今回は部分的なリニューアルであり、変更する情報のボリュームはそれほどありませんが、サイト内においては重要な部分になります。主な目的としては、書画作品をラインナップに加えることと、お客さまからの問合せ受付方法を見直すこと。リニューアルに必要な情報を書き出し、テキストと画像データを用意して投げかけたら、あとはテストが上がってくるのを待つばかり。そうして今朝、上がってきたテストを見て思わず声が出たのが、本日のタイトル「そうそう、これこれ!」です。

毎度デザインに関しては丸投げに近いお任せですが、今回も期待通り・期待以上の「そうそう、これこれ!」が上がってきました。こんなに楽をしてよいのかと思うぐらい、言わずともわかっていただけているありがたさ。あとは、文章の言い回しなどの細かい点を修正していくだけとなりました。

今月中にはリニューアル完成できそうかな、という感じです。アップしましたら、またご案内いたします。

ようやく必要な情報誌を発見、その名も『イタリア好き』。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ようやく必要な情報誌を発見、その名も『イタリア好き』

ダンナ・肥前磁器作家・藤吉憲典が商用と研修でイタリアに向かうことになり、その準備をしています。研修地が決まってから、ずっと目的地の「情報誌」あるいは「マップ」を探しているのですが、見つからず。イタリアの旅行情報誌はたくさん出ていますが、目的地に関する情報は全く載っていないのです。ネット書店で探し、紀伊国屋で探し、丸善で探し、見つかりません。トスカーナ地方の情報が載っていても、そこに目的の地名は出てきません。福岡市内にある「イタリア会館」にたずねても、「今は、みんなネットで情報を集めるから、地図もパンフレットも全然置いてないんですよね~」と…。

その場所とは、カッラーラ。大理石の産地です。歴史は古代ローマ時代にさかのぼり、ルネサンス期にミケランジェロが通い詰めた場所としても有名。あのダヴィデ像をはじめ、多くの大理石像は、ここカッラーラの石から彫り出したものだそうです。ようやくネットで探し当てた情報誌『イタリア好き』のバックナンバーに「白い大理石の山に呼ばれて カッラーラ」の特集号を見つけ、即本誌をゲットしたのでした。上がその写真です。雪山かと見紛う白い山々は、大理石。

「イタリア好き委員会」が発行する季刊誌『イタリア好き』

知りたい情報が満載!というわけには参りませんが、これまで全く探すことが出来なかった情報を1冊のなかにいくつも見つけることが出来、ホッと安堵したのでした。カッラーラ、なかなか魅力的な街のようです。「造形」「彫刻」というキーワードで結ばれた志のある者にとっては、聖地といえるのかもしれません。

それにしても、有名な都市や観光地以外の情報を紙媒体で探すことが、こんなに難しいとは。マニアックな雑誌を刊行してくださっている「イタリア好き委員会」の方々に、心より感謝です。