蕎麦猪口棚の写真を撮ってもらいました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

蕎麦猪口棚の写真を撮ってもらいました!

蕎麦猪口棚が花祭窯に設置されたのがちょうど1年前。設置の際はもちろん、その後もことあるごとに好い写真が欲しいと自力でチャレンジするも、棚の素晴らしさ・ディスプレイの力がちゃんと伝わる写真が撮れないまま、今に至っておりました。

まず第一に大きいので、全体をきれいに撮ろうとすると、わたしのカメラではかなり引いた位置から撮るしかないものの、距離が足りずに構図が歪んでしまうこと。次に100個以上の蕎麦猪口を並べているので、焦点をうまく合わせられずに、全体にぼんやりしてしまうこと。そして「蕎麦猪口=反射しやすい磁器」がたくさん並んでいるため光ってしまうこと。上手に撮れない言い訳だらけ(笑)。

ようやくプロに撮影を頼み、出来上がった写真を見て思うことは、「最初からお願いすればよかった」の一言。今回もご近所フォトグラファー日浦さんにお願いしました。いつものように「サクッと」撮ってくださいました。どのような写真が欲しいのか、なぜ自分ではうまく撮れないかをお伝えしたところ、必要な機材をピンポイントで担いでいらっしゃいました。約15分の撮影時間で、「こんな絵が欲しかった!」が現実化。

蕎麦猪口 藤吉憲典

それにしても、ご近所に凄腕のプロがいるというありがたさ。今回も心より感謝です。

フォトグラファーであり、3DCGアーティストであり、フィルムメーカーである日浦さんの作品は、写真はインスタグラム動画はYouTubeでサンプルを確認できます。気の向いた仕事しかしないアーティスト気質な方ですが、それだけに、受けた仕事をギリギリまで「よいもの」に仕上げることへのこだわりはすごいです。

「有名」が意味するものについて考えた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「有名」が意味するものについて考えた。

先日、初めてお見えになったお客さまが開口一番「ここの先生は昔から有名なんですか?」と尋ねられました。おっしゃっていることの意味を計りかねていると、「美の壺に出ていたから、有名なのかと思って」と。お返事としては「ぜんぜん、一般的に有名ということではないです。ただ25年この仕事をしていますので、ご存じの方はご存じかもしれません」と申し上げたところでした。

「同じ県内にいて、テレビに出るような人だけれども、今まで知らなかった」ということでのご質問だったのですね。たしかに「陶芸作家」は自分の名前で仕事をする職業ですが、でも一般的に広く有名になるような仕事ではないと、わたしは思っています。陶芸作家を名乗る人は全国にたくさんいても、業界関係者や「やきもの(陶芸)ファン」以外にはほとんど名前を知られていないというのが実情ではないでしょうか。そして陶芸ファンの人口比率は、決して高くないと思うのです。実のところわたしも、ダンナと知り合う前までは、有田焼の人間国宝の名前さえ知りませんでした(笑)。

さておき、お客さまの「この陶芸家は有名なのか?」のご質問の背後には、もうひとつの理由が見えました。ご来店前に想定なさっていたよりも器の値段が高かったようで、「とりあえず記念的に購入する」には躊躇が伴うお気持ちです。もともと「作家物の器」はアートや他の嗜好品と同様、それが好きな人にとっては価値があるけれど、興味のない方にとっては価格なりの価値を理解するのが難しいこともあります。ですから、このお客さまの反応も、珍しいことではまったくありません。

実のところ、価格をどうつけるかを考えるのは、とても難しい仕事のひとつです。けれども少なくとも花祭窯・藤吉憲典においては、「有名だから」という理由で、価格を高くすることはありません(そもそも有名という自覚も無く)。市場の原理でいえば「有名だから」は、価格高騰の理由になるのかもしれません。特にアート作品においては、作家の手を離れた後の二次市場以降の売買において、その傾向が強くなることは否めません。けれども、作り手が最初にお客さまに出す時の価格は、あくまでも制作にかかった技術・時間・精神力・労力その他、「もとにかかっているもの」がベースです。

さてお客さま、その後、器を手に取ってじっくりご覧になり、いろいろとお話をしていくなかで、器や作り手についての理解を深めてくださいました。ご自身の好み(価値観)をはっきりとお持ちのお客さまで、その美意識にかなうものを藤吉の作品のなかに発見なさり、お帰りの時には、すっかりお気に召した器をいくつかお買い上げ。ご満足いただいたようすの笑顔に、こちらも嬉しく一安心でした。

わたし自身はブランド物などの情報に疎く、買い物の際にも「有名か無名か」はまったく判断の根拠になりません。なので「名前」を気にする方々の心情は、きっと本質的には理解できていないのだろうな、と思います。それでも「有名か無名か」ということではなく、作品そのものや作り手自身のこと(事実)を淡々とご説明差し上げることで、お客さまが安心感をもって選ぶことができるのならば、それは大切な仕事のひとつだと、つくづくと思った出来事でした。

作家のキャリアを象徴する5つの作品。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

作家のキャリアを象徴する5つの作品。

花祭窯の「創る以外なんでも係」であるわたしの仕事のなかで、最も時間を使っているのは「肥前磁器作家・藤吉憲典のプロモーション」です。たぶん。時間を計ったことはありませんが。

作家を紹介する方法・資料として、「バイオグラフィ(履歴書)」「陶芸家・アーティストとしての略歴」「主要展覧会歴・受賞歴・コレクション」「アーティストステイトメント」「ポートフォリオ(作品紹介)」などがあります。それぞれ、どのような内容が求められるのかは、場面や目的により異なります。ひな型となる資料はありますが、これらの資料を出す必要が発生するたびに、毎回見直して微修正するので、内容は常に更新しています。

今回ポートフォリオとして、「作家のキャリアを象徴する5つの作品」を提出するように求められました。藤吉憲典の独立以来25年のキャリアのなかから5つ。「キャリアを象徴する作品」ということで、作家本人とも相談して、制作活動の転機になったものをピックアップしてみました。


1.栄螺型香炉(さざえがたこうろ)

染付栄螺型香炉 藤吉憲典
染付栄螺型香炉 藤吉憲典

2.金襴手角瓶(きんらんでかくびん)

金襴手角瓶 藤吉憲典作
金襴手角瓶 藤吉憲典

3.3.11 Natural Disaster

3.11 Natural Disaster 藤吉憲典
3.11 Natural Disaster 藤吉憲典

4.龍の子(Dragon Boy)

藤吉憲典 オブジェ 龍の子
龍の子 藤吉憲典

5.貝尽くし陶箱(別名:津屋崎箱)

貝尽くし陶箱 藤吉憲典

キャリア初期のものから順に並べています。1.から3.までは、佐賀時代につくったもの。4.と5.は津屋崎に移転した後のものになります。意外とすんなり出そろったのは、やはりそれぞれの作品ができたタイミングとその背景が共有できていたから。どれも、暑苦しいほどのストーリーを語ることのできる作品ばかりです。

こういう形でポートフォリオを提出したのは初めてでしたが、こうして並べるだけで制作の変遷がくっきりと見えてくることがわかり、求められた資料の意図に感心したところでした。「どんな作家なのかを知りたい」という気持ちが伝わってきます。文字によるキャリア紹介ではなく、作品によるキャリア紹介は、恣意の入る余地が無くていいな、と思いました。

ブログ「花祭窯便り」では、作家や作品のニュースを端的にお知らせしています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ブログ「花祭窯便り」では、作家や作品のニュースを端的にお知らせしています。

花祭窯おかみとしての仕事のひとつに、オンラインショップ「蕎麦猪口倶楽部」の運営があります。花祭窯は最小単位の家内制手工業ですので、一人に何役も割り当てられ、わたしはいわば「何でも係」。花祭窯で「オンライン」の概念を仕事に取り入れたのは、2000年のことでした。もう20年以上携わっていることになります。

さて「花祭窯便り」。もともとは、オンラインショップでお買い上げくださったお客さまへの、花祭窯と作家藤吉憲典の「近況お知らせ」的なニュースレターのタイトルです。オンラインショップ「蕎麦猪口倶楽部」をリニューアルオープンするにあたり、ショップサイト内に短信ニュース的なブログを書くことになりました。目的が同じところ(お客さまへの近況お知らせ)にあったので、同じタイトルに。

蕎麦猪口倶楽部ブログ 花祭窯便り

ブログ「ふじゆりスタイル」が、 花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりの個人的な雑文(読み物)の位置づけであるのに対し、「花祭窯便り」ではより公式な窯や作家のニュースを短めの文章でお知らせしています。「窯や作家の情報が、必要なものだけ、パッと分かればいい」というときには、「花祭窯便り」の方が端的でおススメです♪

蕎麦猪口倶楽部ブログ「花祭窯便り」
蕎麦猪口倶楽部ブログ「花祭窯便り」

花が無いときは、葉っぱで。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花が無いときは、葉っぱで。

真夏らしいお天気が続いています。朝から蝉の声、青い空青い海に、ぴかぴかの陽射し。花祭窯の小さな露地では、百合の花も終わり、力強い緑色に覆われてきています。ちょっと花でも活けておこうと思ったときに、パッととってこれる花が無い!という状態。

そんなときは、まず近所のお魚センターうみがめに足を運びます。でも、やはりこの猛暑続き故でしょうか、切り花があまり出ていません。活けたいと思える花がないならば、無理はせず、頭を切り替えます。そう、我が家の庭に緑はたっぷりあるのですから、それらを生けよう!ということで。

濃い緑に白が目を引く、斑入りの葉蘭がありましたので、葉っぱの大きさと斑の景色で3枚選んできました。

同じ「緑」でも、こちらはやわらかい黄緑色。茎の赤茶色とのコントラストがきれいです。花が無くても、葉っぱでOK。緑が室内にあることで空間が潤いますね。

花祭窯のショップカードが新しくなりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯のショップカードが新しくなりました。

約二年ぶりの新調となりました。在庫が少なくなるタイミングとも重なりますが、新しいものを作りたくなるタイミングが、わたしの場合どうも二年スパンのようです。新調したいと思ったときに躊躇なく作れるよう、毎回カード制作は最小単位(50枚とか100枚とか)で発注します。足りないときは追加発注したらOK。おかげで印刷物を余らせることなく、毎回すべて使い切ることができます。最近のオンデマンド印刷は、画質が良いうえに小さい単位での注文もしやすいので、助かります。

花祭窯のショップカードというよりは、磁器作家・藤吉憲典の略歴カードあるいは名刺代わりと呼んだ方が、正しいかもしれません。このところハガキサイズでの制作が続いていましたが、今回は少し気分を変えて、二つ折りで名刺大のタイプにしてみました。これだと、蕎麦猪口や小皿といった小さいサイズのものを化粧箱包装するときにも、きれいに箱におさまります。

花祭窯ショップカード 兼 藤吉憲典アーティストステイトメント

↑写真面が表。写真は、abcフォト(abc pictures)の赤司さんに撮っていただいたもの。いい写真が手元に揃っていると、このような制作物を作ろうと思ったときにすぐに取り掛かれるので、とっても助かります。

花祭窯ショップカード 兼 藤吉憲典アーティストステイトメント

↑こちらがカードを開いた内側面。前回ショップカードを新作したときにも思ったのですが、つくるたびにテキスト(文章)が減っていく傾向にあります。必要最小限を目指した結果、今回はこのようになりました。シンプルイズベスト。英語版もそろそろ在庫が少なくなってきたので、同じパターンでつくろうと思っています。せっかくなので、写真は別のものに差し替えます。その写真選びも楽しみのひとつです。

今回も印刷は、「印刷通販ならWAVE」さんに発注。発色美しく印刷してくださること、オペレーションが常に改善されていてスムーズでわかりやすいこと、入稿データに少しでも「?」があるとすぐに電話でご連絡くださること、オンデマンドでは選べる紙の種類がたくさんあるのが嬉しいです。今回も満足の仕上がりです。

続・『美の壺「青と白の粋 染付の器」』個人的備忘録。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

続・『美の壺「青と白の粋 染付の器」』個人的備忘録。

先週末に、NHKBSプレミアム『美の壺』の再々放送が終わり、一段落です。7月2日の本放送から約半月、「見たよ!」とメッセージを寄せてくださった皆さま、ありがとうございました!

ここまでの反響について、以下備忘。


  • インスタフォロー数は放送前よりも約200件増。うち約150件は本放送の後3日間の動き。後日2回の再放送では、ともに放送中~放送終了のタイミングで10数件ぐっと伸び、あとはちょこちょこ。やはり瞬発力。
  • 藤吉憲典公式フェイスブックへのフォロー数は50件増。
  • フェイスブックからオンラインショップへの流入増、平均ページビュー8.4と多め。
  • 再放送、再々放送のあとは、問合せ電話件数は数件、アポなし訪問はゼロ。ネットからの問い合わせはすべて蕎麦猪口倶楽部のフォームから。Artworkからの問い合わせは無し。
  • ご近所では本放送の録画、再放送、再々放送で見てくれた人が多め。
  • オンラインショップ在庫無しも、予約注文を入れてくれるお客さま少なからず。欲しい人は手間と時間がかかっても注文してくださるのは変わらず。
  • マグカップ名指し(検索、問合せ)多し。やはり画面に映ったものが強い。
  • 「初めて知りました」の人、多々。それを欲しいと思っている人に知っていただくこと、お届けすることの大切さ、その方法の難しさをあらためて実感。『美の壺』は比較的ベクトルが合っていたことを再確認。
  • 「テレビ」「NHKBSプレミアム」「美の壺」という、メディア属性の「わかりやすさ」は、そのまま不特定多数に向けての説明のしやすさになる。
  • 「知ってもらう」の重要性。ただし、ブランディング的に正しい方法で、正しく知ってもらう。

丁寧に取材してくださった『美の壺 File543 「青と白の粋 染付の器」』制作チームの皆さんに、あらためて感謝しています。いわば公共の電波を使っていろいろな人に近況報告ができ、喜んでいただけたことが一番の収穫でした。なかでも、藤吉が有田工業高等学校デザイン科時代にお世話になった恩師の先生方が、手放しで喜んでくださったのが、本人はなにより嬉しかったようです。

ありがとうございました。

独自の世界観。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

独自の世界観。

先週参加した九州ECの勉強会で、講師の株式会社エーデルワイスファーム代表・野崎創氏がしきりにおっしゃっていた「自分自身の世界観」を構築することの大切さ。同様のことを再確認する機会が立て続けにありました。

個人の世界観は属人的なものなので、たとえその世界観が変化したとしても「変わった」のであって、「ブレる、ズレる」という言い方にはならないと思います。でも組織やブランドの世界観となると、関わる人すべてが世界観を共通言語で理解することは必須であり、どれだけ徹底できるかがキモでしょう。構成員それぞれの解釈が少しでも異なってくると「ブレ」たり「ズレ」たりしてしまいます。

最近では、インスタグラムの運用がわかりやすい例だと思います。企業や商品ブランドのインスタグラムでは、誰が担当してもその世界観がブレないように、テーマカラー、言葉遣い、写真構成などについて、細かいルールが決められていることが多いようです。インスタ運用のノウハウ本などでも、まずルールを決める大切さが書かれていますね。

その一方で、実際に運用を手掛ける「中の人」のキャラクターが出やすい一面もあり、「誰がやるか」が大切だという話も聞きます。わたしも「磁器作家藤吉憲典の、中の人」なので、勉強のためにときどきブランドのインスタをチェックしますが、少しのブレも感じさせず作りこまれたインスタは少なくありません。大きな組織で一貫した運用ができているのを拝見すると、すごいなぁとため息が出ます。

ダンナの「作家」という仕事は、世界観が最も重視される職種のひとつだと言えます。ただ少し他と異なるのは、作家自身・作家が創り出すものがそのまま世界観になるので、圧倒的に属人的であるということ。「理想とする世界観があって、そこに当てはめていく」のではないということです。なのでわたしの仕事は、すでにそこにある「世界観」を、必要に応じて文章や画像などに表現していく際に、「どう置き換えるか」だけになります。

事業スタートから約四半世紀を経てわかってきたことは、作家という仕事の場合、日常的に繰り返し発する「作品そのもの」「言葉」「写真」などを通して、世界観は自然と(勝手に)醸成されていくということです。わざわざつくりこむ必要がまったく無いのです。むしろ、恣意的なものは入り込む余地がありません。

それも、さまざまな変化をしながらも、一番大切なものは一貫して変わらずに仕事を続けてきた故だと思います。黙っていても滲み出てくるもの、これこそがきっと「独自の世界観」といえるでしょう。あとは、それを社会につなげる役割を担う者(=わたし)が、いかに限りなく忠実に、置き換えていくことができるか。責任の大きさをあらためて感じた今日この頃です。

『美の壺「青と白の粋 染付の器」』個人的備忘録。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

『美の壺「青と白の粋 染付の器」』個人的備忘録。

7月2日の本放送からの「気づき」を、忘れないうちにメモ。


  • 放送開始から1時間ほどでインスタグラムのフォロー数が50件以上増。
  • 放送開始から約3日間でインスタフォロー数が合計150件ほど増。
  • フェイスブックページへのフォローはそれほど伸びず。
  • サイトからの問い合わせは、ほとんどが7月2日放送中から3日朝までに入り、そのあとはわりと静か。
  • サイトからの問い合わせは、公式サイトからと、オンラインショップからの2方向から。
  • 公式サイト→オンラインショップに行く人と、公式サイト→Artworkに行く人。
  • フェイスブック経由でオンラインショップにたどり着いた人が約55%。
  • 放送開始から約3日間でメルマガ登録者約20名。アクセス数から考えると約1%。
  • モバイルから62%。デスクトップから20%。その他諸々18%。
  • 米国からのアクセスが67件。ワールドプレミアム放送からの流れ?
  • 中国より「見ましたよ」の報告数件。見れるらしい。
  • 番組に出た情報「福岡県福津市」「陶芸家藤吉憲典」「染付」=検索ワード。
  • サイトを見ても「完全予約制」の表示を見ていない人が多数=周知してもらえるようにするには?要検討。
  • 翌日以降3日間で電話での問合せ(アポ予約電話以外)は6件。
  • アポ無し直接訪問は6件。

「放送後」に備えての反省点は、これから要検討。

特に、番組の性格上「訪問前に要予約」を入れてもらうことができない場合の対処。サイト、SNS、紙媒体など、あちらこちらに「完全予約制」を明示しているつもりが、周知の難しさを痛感。今回も「1度に1組のお客さま」を順守するため、予約無し訪問はほとんどお断りせざるを得ず。玄関先まで来て中に入れなかった方のお気持ちは察して余りあるし、こちらとしてもせっかく足を運んでくださった方をお断りするのは、正直ストレスが大きい。まずはここをなんとかしたい。

英文書類作成に追われていました…。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

英文書類作成に追われていました…。

このようなタイトルでブログ記事が上がること自体、いかに英語力が足りていないかを表してしまっていますね(笑)。当たり前にできるようになったら、「それをブログのネタにする」こともなくなるはずです。そんな日が来ることを願いつつ。ともあれここ数日、提出締め切り間近の書類作成にかかりきりになっていました。ようやく目途がつきましたので、ちょっとだけブログ執筆に逃避。

上の写真は、今回の英文書類作成に際し、中心となって活躍してくれた参考書の皆さん。いつもおおよそ同じ顔ぶれではあります。ダンナ・藤吉憲典の仕事について書くこと=美術・芸術系のことを英語で書くときは、なんといっても宮本由紀さんの『英語でアート!』(マール者)が力強い味方です。それから英語の本ではないものの、今回は用語などの確認に『いちばん親切な西洋美術史』(新星出版社)を参照。言い回しについては、ずっと使っているマヤ・バーダマンさんの『英語のお手本』(朝日新聞出版社)と最近手に入れた『英語の品格』(インターナショナル新書)に倣います。

もちろん翻訳サイトにもガンガンお世話になりながらの英作文です。そのうえでも重宝するのが「紙の辞書」。アナログです。和英・英和ともに、紙の辞書の特徴である「前後左右の情報が無意識に目に入ってくる」のが、わたしにとっては使い勝手の良さにつながっています。ただ、今回使いながら和英の「例文」に古さを感じ、発行年を確認したら2013年でした。これは最新版に買い替えねば!新しい英英辞典も欲しくなってきました。

市販の参考書類のほか、最近一番良く使い参照・引用するのは、実はこれまでに自分が作った英文書類なのです。仕事を英語で説明する機会が増えてきたのは2013年から。以来8年あまりで、使いまわせる英文のストックが、ずいぶん増えてきました。間違っていたり、稚拙な文章で使えないものも多々ありますが(笑)。そのまま使えるものもありますし、ちょっと単語を入れ替えたり、言い回しをブラッシュアップしたりして使えるものも。自分が実際に使った英文=自分用にカスタマイズされていますから、とても便利。過去の自分が今の自分を助けてくれる感じです。

そうしてある程度文章が出来上がったら、最後は(わたしにとっては一番肝要な!)ネイティブチェックです。英会話レッスンでお世話になっているトラヴィスさんと一緒に、伝えたいニュアンスを確認しながら修正していきます。これももう長くお願いしているので、美術的なニュアンスや、うちならではの表現を汲み取っていただけるのが、なにより助かります。もちろん、文法ミスやスペルミスなど基本的なチェックも。このネイティブチェックがあるからこそ、素案としての文章を安心して作ることができます。ありがたいことですね。